「福岡城跡」の観光の魅力を徹底調査!御城印やむかし探訪館も紹介!

福岡城は黒田藩の居城で、黒田孝高・長政親子により築城され、九州一の城と謳われたスケールの大きな城でした。現在福岡城跡は公園として整備され、様々なイベントなども行われています。福岡の重要な歴史観光スポット、福岡城跡の魅力と見所、アクセス情報などをご紹介します。

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目次

  1. 1「福岡城跡」は福岡市中央区にある城跡!
  2. 2「福岡城跡」の歴史や特徴について
  3. 3「福岡城跡」の観光の見どころ
  4. 4「福岡城跡」のイベント情報
  5. 5「福岡城跡」のアクセス&駐車場情報
  6. 6「福岡城跡」は魅力いっぱいの観光スポット!

「福岡城跡」は福岡市中央区にある城跡!

福岡市は福岡県西部にある、人口160万人の県庁所在地です。古い歴史を持ち、7世紀には、九州北部の支配と、中国や朝鮮との貿易や交流の窓口、沿岸の防衛として太宰府が置かれ日本の玄関として重要な機能を果たしていた都市でした。

福岡市中央区にある「福岡城跡」は、福岡市を代表する歴史的観光名所です。現在は公園として整備され、舞鶴公園、大濠公園では、桜まつりや梅まつりなど、様々なイベントがあります。最近話題の御城印や100名城スタンプも集めることが出来ます。

江戸時代の福岡藩主黒田氏の居城

福岡城」は、江戸時代の福岡藩主である黒田氏の居城でした。関ヶ原の戦いでの功績を認められ、福岡藩を賜った黒田親子が築いた城で、九州一の規模を誇りました。築城の名手加藤清正も、福岡城の素晴らしさを見て唸ったと言われている名城です。

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「福岡城跡」の歴史や特徴について

福岡城跡は、福岡市の重要な歴史観光スポットです。福岡城があった場所には、太宰府歩施設「鴻臚館(こうろかん)」と呼ばれた建物がありました。鴻臚館は飛鳥・奈良・平安時代に中国や朝鮮からの使節団や商人を接待などに利用された迎賓館のような施設でした。

歴史的にも重要なこの土地に、城を建築しようと考えた黒田孝高(官兵衛)・長政親子には、きっと深い意味があったと思われます。九州一の城と謳われた、福岡城の歴史と魅力を見ていきましょう。

黒田孝高・長政親子により築城

福岡城は黒田孝高・長政親子によって築城されました。黒田孝高は、黒田官兵衛の名でよく知られ、豊臣秀吉の天才軍師として活躍した人です。キリシタン大名でした。晩年は黒田如水と名乗り、息子の長政と共に、福岡城築城に尽力しました。

黒田長政は父官兵衛の嫡男で、勇猛果敢な武将でした。豊臣秀吉の死後、石田三成と対立し徳川家康へ従います。関ヶ原の戦いでは、切り込み隊長として、または寝返りなどの3交渉役として、大きな功績を認められ、52万3,000余石を筑前に与えられました

最初に入府した名島城は手狭であったため、新たに当時福崎と呼ばれた場所を選び、名を福岡と改め1601年に築城が開始されました。福岡は黒田家ゆかりの土地の名から名付けられたものです。7年をかけて、九州一の居城と呼ばれる福岡城が完成しました。

100名城の一つで九州一の巨城

福岡城は九州一の巨城と言われています。その規模は約24万平方メートル、47基の櫓と10棟の城門がありました。城郭の周りには濠が巡らされ、城内に渡るには3本の橋のみを利用する作りでした。海も近く、攻めにくい堅固な城としても有名です。

築城の名手加藤清正が福岡城はを見て、「自分の城は3、4日で落ちるが、福岡城は30日、40日は落ちることはないだろう」と言ったのは有名な話です。福岡城に天守閣があったかどうかは、資料不足のため不明で、現在も復元には至っていません。

福岡城は日本100名城の一つに選ばれています。天守閣こそありませんが、軍師黒田官兵衛と長政親子が築城した城には、歴史のロマンが詰め込まれていて、知れば知るほど、歴史ファン以外にも魅力的な観光スポットです。

スタンプは鴻臚館跡展示館に設置

日本100名城は、財団法人日本城郭協会が定めた100の名城です。100名城ではスタンプラリーが行われています。最近のお城人気が高まり、御城印やスタンプを集めが話題になっていて、多くの観光客が全登城にチャレンジしています

2007年から100名城スタンプラリーが始まりました。すべてのスタンプが揃ったら、日本城郭協会事務局宛へスタンプ帳を送ると「祝登城完了!」の印と登録順位が記入され返送されます。

スタンプ帳は「日本100名城公式ガイドブック」「日本100名城に行こう」についています。福岡城の日本100名城スタンプ設置場所は、城内にある鴻臚館跡展示場です。鴻臚館は9時~17時(入場は16時30分まで)で、入館は無料です。

舞鶴城とも呼ばれている!

九州一の城として謳われた福岡城は、海のそばにあり、舞鶴城という別名があります。海から福岡城を見ると、鶴が羽ばたいている姿に見えることから、舞鶴城と呼ばれるようになったと言われています。

現在は公園として整備

福岡城跡は国の史跡に指定されています。現在は舞鶴公園、大濠公園として整備され、数々のイベントが催されるなど市民に愛される公園となっています。また、歴史的な重要観光スポットとして観光客にも大変人気があります

舞鶴公園と大濠公園

舞鶴公園は福岡城本丸跡を中心に作られました。大濠公園の東側に位置しています。桜の名所として知られ、桜の季節には大勢の観光客や花見客で賑わう、市民の憩いの公園です。

大濠公園は、舞鶴公園の西側にある福岡県営公園です。福岡城の外濠だった大きな池が特徴で、サイクリングやジョギングに人気の公園です。舞鶴公園と共に、桜の名所として知られています。近くの平和台球場跡からは鴻臚館の遺跡が発掘されました

人気の御城印の入手方法は?

御城印はお城を訪問した際の記念として購入し、御城印帳などに貼って収集します。日本全国のお城で趣向をこらした御城印が発行され、100名城スタンプと一緒に集めて回る、御城印集めが人気です福岡城の御城印は、現在は販売されていません

福岡城の御城印は、2019年の「福岡城下町サムライフェア」期間限定、数量限定で販売されました。黒田家の家紋「藤巴(ふじどもえ)紋」に黒田長政の兜の挿絵がデザインされた御城印でした。

また、2019年に東京で行われた「お城EXPO」でふるさと納税された方に数量限定で配布されました。次回の福岡城御城印の販売予定は未定になっているようです。楽しみに待ちましょう。

「福岡城跡」の観光の見どころ

福岡城跡は見所がたくさんある歴史観光スポットです。築城した黒田如水は、軍師官兵衛の名で有名です。福岡城に天守閣があったかどうかで、現在も意見が分かれます。目立たない城を築いた如水には、軍師ならではの策略があったのではないかと言われています。

関ヶ原の合戦後に立派な天守閣を作った大名たちは、家康によって潰されています。如水は目立つ事をすれば危険要素とみなされて潰される、目立たない事が一番であると考え、あえて天守閣を作らなくてもよい城づくりをしたと考えられています。

福岡城の天守台からは天守閣がたとえなかったとしても、福岡市街全体が良く見渡せます。濠の巡らせ方、石垣の作り方、橋のかけ方や街づくりまで、目立たない地味な城なのに、実戦になったら最強の城となる福岡城だったと言われます。

見どころ①潮見櫓

福岡城跡最初の見どころは「潮見櫓」です。福岡城内には47基の櫓があったと言われています。現在下之橋御門の隣に復元され、「伝潮見櫓」と表記されています。実はこの櫓は潮見櫓ではないのです。大正初期に、この櫓は黒田家別邸に移築されていました。

この櫓とは別に、それまで「月見櫓」として崇福寺に移設され仏殿として使用されていた櫓から、潮見櫓であるという棟札が見つかり、こちらが本当の潮見櫓であることが判明。潮見櫓と思われてきた櫓は実は太鼓櫓だったようで、現在「伝潮見櫓」と呼ばれています。

本来の潮見櫓は、三の丸の北西にあり、築城当時海に面していたため博多湾の監視棟の役割をしていたことから名前が付いたと言われています。1991年に崇福寺より福岡市が買い取り、本来の市への復元を待って保存されています。

見どころ②多聞櫓

福岡城跡、次の見どころは「多聞櫓」です。1971年に国の重要文化財に指定されています。多聞櫓は二の丸南西隅にあり、福岡城跡で唯一築城当時から同じ場所に建つ建物となっています。二十二階の櫓と平らな細長い櫓から成っています。

内部は16の小部屋に仕切られていて、当時は武器などの倉庫に使われたと言われています。有事の際、竹細工の竹が弓矢の材料になり、それを編んでいる干しワラビは緊急の食糧にできるなどの工夫がされていたそうです。

1972年から1975年にかけて解体修理が行われ、2018年には外壁が修理塗り替えられ美しく甦りました。桜の時期にはライトアップされ、幻想的な姿を見ることが出来ます

見どころ③祈念櫓

次にご紹介するのは「祈念櫓」です。この櫓は現在石垣の修復のため、解体されているので見ることは出来ません。祈念櫓は本丸の北東、鬼門封じの位置に建てられていました。大正時代に崇福寺に払い下げられ、末寺の大正寺に移築、観音堂として使用されていました。

大正初期に撮影された祈念櫓と、現在の祈念櫓の姿があまりにも違っているため、大正寺に移築された時に大幅な改装が行われたと思われています。1983年に福岡市が買い取り、元の場所に復元されていました。現在は石垣修復の終了を待っています

見どころ④鉄御門跡

福岡城跡、次の見どころは「鉄御門跡(くろがねごもん)」です。天守台の入り口となる門で、敵の侵入を防ぐために大変狭く急な造りになっていて、石垣の上からも攻撃できるようになっています。鉄御門からは特別な人間しか入ることは出来ませんでした。

鉄御門の上には切腹櫓がありました。名前の由来は、ここまで敵が攻め込んできたら、城主は切腹せざるを得ない状況だからだと言われています。

見どころ⑤下之橋御門

福岡城跡、次の見どころは「下之橋御門」です。福岡城には下之橋、上之橋、追廻橋の三つの橋がありました。下之橋御門は東側の守りを固めていた橋で、藩主の出入りや公式行事用に使用されていた橋です。江戸末期と同じ位置に建つ唯一の橋です。

江戸時代は2層の城門だったのが、明治時代の改装で1層に変えられ田と言われています。2000年に不審火があり、その際に本来の2層門として改築されました

見どころ⑥むかし探訪館

福岡城跡、次の見どころは「むかし探訪館」です。むかし探訪館は、福岡城の歴史を楽しく学べる施設です。古地図や再現模型、パネルなどが展示されています。館内のガラス窓からは、昔の福岡城の風景が浮かび上がり、タイムスリップしたような気分になります。

要望があれば、むかし探訪館のスタッフが館内を案内してくれます。むかし探訪館の入館料は無料です。営業時間は9:00〜17:00となっています。

むかし探訪館の基本情報

住所 〒810-0043 福岡県福岡市中央区城内1-4
電話番号 092-732-4801
営業時間 9:00〜17:00
定休日 年末年始(12月29日〜1月3日)
入館料 無料
アクセス 地下鉄「赤坂」「大濠公園」下車 徒歩約8分
駐車場 近隣に有料駐車場あり
URL 公式サイト

「福岡城跡」のイベント情報

福岡城跡では、さまざまなイベントが1年を通して開催されています。むかし探訪館では、城内で行われるイベントの紹介なども行っていますので、参考になります。人気の楽しいイベントをピックアップしてご紹介します。

イベント①梅まつり

最初にご紹介するイベントは「福岡うめまつり」です。毎年2月中旬に舞鶴公園二の丸梅園で開催されます。梅のスイーツなどが味わえる梅カフェ、猿回し、フラワーアレンジメント、着物体験などが楽しめます。可愛らしい梅と記念撮影を楽しみましょう

イベント②桜まつり

福岡城跡、次にご紹介するイベントは「福岡城桜まつり」です。桜祭りは毎年3月中旬から4月上旬まで開催されます。舞鶴公園と大濠公園は桜の名所として有名です。桜まつり期間中は公園内やむかし探訪館の園路にもたくさんの露店などが立ち賑わいます。

桜まつりの期間中、桜と多門櫓がライトアップされ、幻想的な夜桜と歴史的建造物のコラボレーションを楽しむことが出来ます。ライトアップは8:00〜22:00まで。屋台、こども遊園地、スタンプラリーなど、イベントが盛りだくさんです。

イベント③藤まつり

次にご紹介するイベントは「福岡城藤まつり」です。毎年4月下旬に、舞鶴公園藤園で開催されます。ほうじ茶カフェ、お琴の演奏会などが行われ、しっとりとした雰囲気の中で満開の藤を堪能できます。ハンドメイド商品の販売会などもあります。

イベント④七夕まつり

7月7日頃に毎年行われる「城下町七夕まつり」も楽しいイベントです。福岡城むかし探訪館、鴻臚館跡展示館、三の丸スクエアなどのエリアで、着物ショーやスタンプラリー、撮影会など楽しい企画が盛りだくさんです。おもてなし武将隊の福岡城ツアーもあります。

イベント⑤光のまつり

福岡城光の祭典」は、毎年ではありませんが、11月末から1月末頃まで行われる話題のイベントです。「チームラボ」による幻想的でユニークな光のアートで、福岡城跡が彩られます。2019年~2020年は大きな光の球体や石垣に映る動物などが展示されました。

「福岡城跡」のアクセス&駐車場情報

福岡城跡は重要な歴史観光スポットです。現在は公園として整備され、各種イベントなども1年を通して行われ、地元住民の憩いの場として親しまれています。福岡城跡へのアクセス方法や駐車場情報などをご紹介します。

アクセス情報

福岡城跡へは地下鉄が便利です。地下鉄「赤坂」「大壕公園」駅下車で徒歩約8分です。西鉄バスを利用する場合は、「平和台・鴻臚館前」「城内美術館東口」「大手門」バス停下車徒歩約5~8分です。

福岡シティーループバスを利用する場合は、「9平和台・鴻臚館前」「17福岡城址・福岡市美術館東口」バス停下車徒歩約5分です。車でのアクセスは、福岡空港から約20分です。

駐車場は?

駐車場は「舞鶴公園第一駐車場」があります。1時間150円で安いですが、イベントなどの際は混雑します。12月29日~1月3日は閉鎖です。4月1日~ 9月30日「舞鶴第二駐車場」が開きます。同じく1時間150円です。他にも付近に有料駐車場があります。

「福岡城跡」の基本情報

住所 〒810-0043 福岡県福岡市中央区城内
電話番号 092-721-0282
営業時間 24時間
料金 無料
アクセス 地下鉄「赤坂」「大壕公園」駅下車で徒歩約8分
駐車場 舞鶴公園第一駐車場 1時間150円
URL 福岡市経済観光文化局

「福岡城跡」は魅力いっぱいの観光スポット!

黒田孝高・長政親子によって建築され、九州一の城と謳われた福岡城。多聞櫓や下之橋御門などの歴史的遺構の他、整備された公園には、むかし探訪館などもあり、魅力ある見所がたっぷりです。天守台から福岡の街を見下ろして、藩主気分に浸りましょう

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ORANGE77
旅行大好きです。特に博物館や神社仏閣巡りが好きです。歴女というほどではありませんが、日本史、世界史にとても興味があ...

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