ラムサール条約登録!藺牟田池で希少な水鳥や浮島と呼ばれる泥炭を鑑賞!

鹿児島県薩摩川内市にある「藺牟田池」について紹介します。ラムサール条約に登録されており、泥炭形成植物群落は国の天然記念物に指定されているのです。水鳥を含めた野生の生物が鑑賞でき、桜や紅葉、キャンプやサイクリングも堪能できる藺牟田池をチェックしましょう。

ラムサール条約登録!藺牟田池で希少な水鳥や浮島と呼ばれる泥炭を鑑賞!のイメージ

目次

  1. 1「藺牟田池」とは?
  2. 2「藺牟田池」の特徴
  3. 3「藺牟田池」の見所
  4. 4「藺牟田池」の楽しみ方
  5. 5「藺牟田池」アクセス方法&駐車場情報
  6. 6「藺牟田池」で大自然を味わおう!

「藺牟田池」とは?

鹿児島県薩摩川内市にある「藺牟田池(いむたいけ)」について紹介します。国の天然記念物であり、ラムサール条約に指定された湿地として、美しい自然が残された観光スポットなのです。サイクリングやボートによる釣り、キャンプなど様々な楽しみ方を堪能しましょう。

藺牟田池には竜石伝説のような不思議な噂も残されており、パワースポットとしても注目されています。子供から大人まで楽しめる観光要素が豊富なので、四季を通して訪れるのがおすすめです。様々な魅力をチェックしながら、藺牟田池が守り続けている大自然を確認していきましょう!

ラムサール条約の登録湿地

藺牟田池はラムサール条約の登録湿地です。ラムサール条約というのは湿地の保存に関する国際条約です。ラムサール条約では水鳥を食物連鎖の頂点としており、湿地の生態系を守ろうという取り組みが行われています。

このことから藺牟田池は水鳥が多く生息しており、その生態系を守るための活動が行われている場所といえるでしょう。同じ鹿児島県の中では屋久島永田浜もラムサール条約に登録された湿地となっています。

「藺牟田池」の特徴

周辺を外輪山に囲まれた藺牟田池の特徴について紹介します。藺牟田池はかつてはイグサの産地として知られており、秋になるとイグサを刈り取る「藺取り」と呼ばれる行事が行われていたそうです。

現在も多くの水鳥が生息しており、ボートで釣りをする人やサイクリングを楽しめる観光スポットとなっています。紅葉なども美しい藺牟田池ですが、外輪山や水鳥に関する情報や竜石伝説をチェックしていきましょう。

特徴①7つの外輪山に囲まれた池

藺牟田池を取り囲むように「飯盛山」、「愛宕山」、「舟見岳」、「竜石」、「山王岳」、「片城山」、「鞍部」の7つの外輪山が存在しています。それぞれを一周するトレイルなども行われて、外輪山も人気のスポットといえるでしょう。

また、外輪山の飯盛山は山を周回するように遊歩道も存在しており、それを利用して頂上に到達することができます。どの外輪山も魅力的なので、自分のレベルに合わせた登山を楽しむと良いでしょう。

特徴②泥炭形成植物群落がある

藺牟田池には泥炭形成植物群落という場所があります。これは藺牟田池の西側と北側に低層湿原があり、そこで泥炭形成植物が群生しているのです。ジャヤナギやヨシ、マコムやアンペライなどが関係して泥炭が形成されます。

この泥炭というのは、イネ科やカヤツリ科の植物が枯れて蓄積すると、炭化して泥炭となるのです。これらの泥炭が水面に浮かび上がると浮島になるため、泥炭形成植物群落は非常に興味深いスポットといえるでしょう。浮島が低層湿原で見られることも天然記念物に指定された理由と言えます。

特徴③多くの水鳥や動植物種が生息している

泥炭形成植物群落があるだけでなく、藺牟田池では多くの水鳥や動植物種が生息しています。水鳥の中ではコブハクチョウやアイガモが多く見られるでしょう。また、国内希少野生動植物に指定されているベッコウトンボも藺牟田池では鑑賞できるのです。

ちなみに近くにあるお店で水鳥用のエサが販売されています。1袋100円で販売されており、エサをやろうとすると多くの水鳥たちが近寄ってきます。子供たちが楽しくエサをやりをしている姿を写真におさめる親御さんも多く、素敵な写真が撮影できるといえます。

「藺牟田池」の見所

水鳥や外輪山が魅力的な藺牟田池ですが、その他の見所もチェックしましょう。四季ごとに様々な表情を見せる藺牟田池では紅葉や竜石など、注目のスポットが存在します。不思議なパワースポットである竜石にまつわる伝説も注目しましょう。

特にアクアイムは藺牟田池の情報を学べる場所であり、多くの生き物を間近で鑑賞できる施設です。人間と自然が共生していく中で、藺牟田池がどのように生物と共存しているかを学ぶこともおすすめといえます。生き物が好きな子供にもおすすめなので見所の一つとしてチェックしていきましょう。

見所①梅や桜などの並木

藺牟田池では梅や桜が多数群生しています。そのため1月下旬頃から梅、そして春には桜並木が堪能できる観光スポットとなります。サイクリングやボートで釣りをしながら、そういった植物を楽しむのがおすすめです。また、キャンプなどをしながらゆっくりと花見も良いでしょう。

藺牟田池は約500本ほどの桜が生えており、薩摩川内市の中でも人気のお花見スポットとして知られています。自然を活かしたお花見スポットとして、サイクリングやキャンプをして眺めるのがおすすめです。

見所②池の周りを囲む紅葉

梅や花だけでなく、池の周りを囲むように植えられている紅葉も魅力といえるでしょう。また、外輪山にも多数の紅葉が群生しています。紅葉の季節になったら登山やキャンプなどをしながら紅葉を楽しむ人も多いのだとか。

紅葉は近くで眺めるも良し、遠くから全体を見るのも良しといえるでしょう。四季折々の表情を見せる外輪山ですが、美しい紅葉は特に人気といえます。登山をしやすいシーズンと合わさって、山登りをしながら紅葉を鑑賞する人も多いのです。

見所③浮島と呼ばれる泥炭

さきほど紹介したように藺牟田池は泥炭形成植物群落が存在しており、それらの影響で浮島が多数存在します。泥炭による浮島の多くは寒冷地に見られるものが多く、温暖な地域では非常に珍しいそうです。科学的にも重要なスポットといえるでしょう。

浮島と呼ばれる泥炭は全部で300近くあるというのも注目の点であり、温かい地方では非常に珍しいものといえます。泥炭があることで希少な生き物が生活できることに繋がっており、貴重な資料ともいえます。日本の中でも温かい気温にある珍しい泥炭は要チェックです。

見所④アクアイム 生態系保存資料館

藺牟田池には「アクアイム 祁答院生態系保存資料施設」というものがあります。様々な貴重な生物が存在する藺牟田池では、それらの生物を保存し、自然環境を学ぶ場所としています。

特にベッコウトンボは国内希少野生動植物であり、その他にも多くの貴重な生物が保存されています。淡水魚の展示や関係書籍なども用意されており、子供たちの学習の場としておすすめです。小中学校の1日遠足としてもおすすめされており、オートキャンプの受付も行われています。

見所⑤パワースポットの竜石

日本全国に様々なパワースポットが存在しますが、藺牟田池には竜石伝説という「竜石」にまつわる不思議な伝説とともに存在します。藺牟田池には男竜女竜の伝説があり、仲良く池で暮らしていたそうです。しかし、男竜が霧島山の大浪池の女神と暮らすようになり、女竜はそのことを知らずに無事を祈っていたそうです。

そして、女竜が男竜の無事を祈って用意していた陰膳が数百年かけて積り、飯盛山が生まれたと信じられています。この伝説に関係して舟見岳山王岳間の遊歩道にある大きな岩は、女竜が姿を変えた竜石だと考えられています。

「藺牟田池」の楽しみ方

美しい自然が残された藺牟田池の楽しみ方を紹介します。外輪山や泥炭、桜や紅葉などの自然が豊富な藺牟田池では、ソロキャンプやサイクリング、ボートや釣りなどを堪能しましょう。竜石伝説と合わせて、たっぷりと自然を堪能するのがおすすめです。

自然を保護している観光スポットなので、キャンプやサイクリングを行う場合はゴミなどはしっかりと持ち帰るようにしましょう。また、動物や植物を驚かせたり傷つけるようなことも避けることが大事です。自然を守ることの大切さも学びながら、大自然を堪能しましょう。

楽しみ方①ソロキャンプ

近年は漫画やYouTuberの影響でソロキャンプを楽しむ人が増えました。藺牟田池にも「藺牟田池県立自然公園」があり、キャンプ場として開放されています。桜が植えてある近くなので、花見をしながらのソロキャンプもおすすめです。

ソロキャンプ場は駐車場が260ダイあり、持ち込みテントであれば200円で利用できます。また、レンタルテントも1,520円から用意されており、宿泊用のバンガローは1泊4,000円となっています。入園料自体は無料なので気軽に利用しましょう。

楽しみ方②サイクリング&登山

大自然の中で外輪山登山やサイクリングを堪能しましょう。先程の藺牟田池県立自然公園はキャンプだけでなく、レンタルバイクも行われています。藺牟田池をぐるっとまわるようにサイクリングするのも素敵ですし、紅葉の時期の外輪山登山も人気です。

外輪山は一つだけを登山する人も多ければ、全体をトレイルするようにまわる人も多いのだとか。外輪山登山を集団で行う募集をかけているグループもあるのでチェックしてみると良いでしょう。

楽しみ方③ブラックバス釣り

藺牟田池ではブラックバス釣りも行えます。ボートを利用してバス釣りをする人も居るようで釣果もなかなか良いようです。同時にブラックバスなどの外来魚は生態系に大きな影響を与えることから、駆除活動も実施されています。

いわゆるキャッチアンドリリースではなく、外来魚を釣り上げて適切に処理する運動が行われています。藺牟田池ではブラックバス、オイカワ、キンブナ、メダカ、ドブガイなどの魚が釣れるそうです。藺牟田池は全体の3分の1程度を釣り許可区域としているので気をつけましょう。

楽しみ方④ボートや子供が喜ぶ遊具

水辺をのんびりと漂うことができるボートの貸出が行われています。また、子供が喜ぶ遊具も設置されており、藺牟田池は遊ぶのにぴったりな観光スポットといえるでしょう。ボートに乗っていると白鳥が近寄ってくることもあり、美しい姿を間近で堪能できます。

ボート利用は30分500円などいくつかのパターンがありますが、ちょうど良い時間だといえます。ボートに揺られて桜や紅葉を眺めるのも良いでしょう。外輪山のそれぞれの景色が見所といえます。釣りやボートなどで、藺牟田池を堪能しましょう。

「藺牟田池」アクセス方法&駐車場情報

水鳥や釣り、竜石など様々な魅力がある藺牟田池ですが、アクセス方法や駐車場情報を確認しましょう。キャンプやサイクリングも楽しめる場所なので、車に荷物を乗せてアクセスするか、レンタルを利用するのがおすすめです。

キャンプで宿泊するのもおすすめですし、コテージも用意されています。公共交通機関や車でアクセスして、のんびりと過ごすのがおすすめです。夜の星空も非常に美しく、自然の中で眺める夜空は都会とは違った景色が広がっています。思い出に残る時間を過ごしましょう。

アクセス方法は?

藺牟田池にアクセスする場合は車がおすすめです。鹿児島市内より車で約50分となっています。バスの場合は鹿児島中央駅から「入来日ノ丸バス停」に下車してから、タクシーで約15分となっています。

キャンプ用品やサイクリング用品はレンタルできるのでバス下車後は、歩いて向かうのも選択肢かもしれません。また、登山の場合はタクシーなどを利用するほうが良いでしょう。

駐車場はある?

駐車場に関しては十分すぎるほど用意されています。様々な場所に駐車場があり、紅葉の時期などでも余裕を持って利用できるでしょう。例えば藺牟田池自然公園では200台ほどの駐車場があります。

キャンプ場としても人気なので家族や仲間、ソロキャンプで訪れて駐車場を利用する人が多いです。足りないものはお店で購入したりレンタルすることもできます。車で来た場合はできる限り、自分たちのゴミはそのまま回収して家に持ち帰ることを心がけましょう。

「藺牟田池」の基本情報

【名称】 藺牟田池
【住所】 鹿児島県薩摩川内市祁答院町藺牟田1999番地2
【アクセス】 バス:「鹿児島中央駅」からバス「入来日ノ丸バス停」下車
    タクシー約15分
車:鹿児島市より車で約50分
【参考サイト】 https://satsumasendai.gr.jp/spotlist/1694/
【備考】 周辺に複数駐車場あり

「藺牟田池」で大自然を味わおう!

鹿児島県薩摩川内市にある藺牟田池について紹介しました。不思議な竜石の存在や水鳥などの自然に溢れた観光スポットです。竜石伝説を確認しながらキャンプやサイクリング、釣りやボートを堪能しましょう。

また、外輪山登山も非常に人気であり、桜や紅葉も楽しめるスポットとなっています。藺牟田池は低層湿原として希少な野生動植物を鑑賞できる場所なので、大自然を味わいたいという人に非常におすすめです!

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この記事のライター
浅倉恭介
動物や料理、カメラやギターが好きです。カメラを持ち歩いて各地を旅行しています。コンビニの新商品を定期的にチェックし...

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