「摩耶山天上寺」は安産・子宝にご利益があるお寺!祈祷料や境内の見どころ、周辺の観光地を徹底解説!

兵庫県神戸市にある摩耶山天上寺は、全国で唯一摩耶夫人を祀る寺で安産・子授け・子育ての守護仏として信仰されています。そんな摩耶山天上寺のご利益や見どころをご案内します。また、夜景で有名な展望台・掬星台やビューラインやビューテラスなどの周辺の観光スポットもご紹介。

「摩耶山天上寺」は安産・子宝にご利益があるお寺!祈祷料や境内の見どころ、周辺の観光地を徹底解説!のイメージ

目次

  1. 1摩耶山天上寺とは
  2. 2摩耶山天上寺で安産・子宝祈願!祈祷料を紹介
  3. 3摩耶山天上寺は境内の見どころもたくさん!
  4. 4摩耶山天上寺周辺のおすすめ観光スポット
  5. 5摩耶山天上寺のアクセス&駐車場情報
  6. 6摩耶山天上寺と周辺観光地を満喫しよう!

摩耶山天上寺とは

摩耶山天上寺がある摩耶山は、兵庫県神戸市の六甲山地中央に位置する標高702mの山です。三宮からケーブルやロープウェイを利用して約40分、山上からは神戸や大阪の街並み、瀬戸内海を眺められる展望台・掬星台があります。地元でもリゾート地として、ハイキングやトレッキング、デートスポットとしても人気です。

そんな摩耶山の頂上には摩耶山天上寺という歴史の古い寺院があります。摩耶山と呼ばれるようになったはじまりの場所と言われる天上寺と摩耶山との関係や、歴史、見どころなどについて詳しく見ていきましょう。

摩耶山天上寺は、正式名称を忉利天上寺(とうりてんじょうじ)といい、兵庫県神戸市灘区摩耶山にある摩耶山真言宗の大本山です。豊かな自然に恵まれた摩耶山の山頂に建ち、四季折々の風景が楽しめる天空の舞台からは、晴れた日には淡路島や明石海峡大橋、小豆島まで見渡すことが可能です。

周辺には夜景が見える展望台で有名な掬星台、ビューラインのロープウェイ星の駅の2階にあるビューテラス702などのスポットがあり、山からの景色を楽しめます。

1300年以上の歴史があるお寺

摩耶山天上寺とは、1300年以上の歴史があるお寺で「忉利天上寺(とうり-てんじょうじ)」という名称でも知られています。始まりはインド出身で不思議な力を持っていたとされる法道仙人 (ほうどう-せんにん)が開創したとされています。

最盛期は3000人の僧侶を抱え、それだけの人数が暮らせる程の僧房も持っていましたが、約50年前の昭和51年には賽銭泥棒によって放火され、一部以外は全焼した過去を持ちます。

再建されたものの、仁王門など、焼け残ったものも残されており、一部以外の建物は朽ちかけているところもあります。元々比叡山と並ぶ真言宗派の一つでしたが、最近の令和2年には摩耶山真言宗を設立・独立しています。

摩耶山天上寺で安産・子宝祈願!祈祷料を紹介

摩耶山天上寺の本尊は、釈迦の母である「仏母摩耶夫人尊」と、頭部にある11個の顔で苦しんでいる人をすぐ見つけると言われる「十一面観音菩薩」です。

そんな2尊が祀られる摩耶山天上寺では「安産」や「子宝祈願」にご利益があるとされていますが、どういった経緯があるのか、また祈祷料についても紹介します。

なぜ安産・子宝にご利益があるの?

弘法大師が唐から持ち帰った仏母摩耶夫人尊、当時中国で女人守護のみ仏として崇拝されていました。釈迦の生母の摩耶夫人は、女性のあらゆる病気や苦しみから救ってくれる女人守護の仏様で、特に安産・子授け・子育ての守護仏として信仰されています。

また、摩耶山天上寺は安産腹帯の発祥地としても有名で、安産祈願で訪れた女性たちが、摩耶夫人堂の前の鐘の緒に巻かれていた布を持ち帰り腹帯にしたのがはじまりと言われています。このようなことから女人守護・女人のみ寺・女人高野と言われ、女性から多くの信仰を集めているお寺です。

子育てのご利益も!

大切なわが子がいつまでも元気ですくすくと育ってほしいというのは当然の親の願いです。摩耶山天上寺は子宝に関するご利益だけではなく、そういった子育ての守護仏でもあると言われています。

御祈祷料はいくら?

摩耶山天上寺では金堂において一人ずつ各種ご祈祷が行われています。御本尊はお釈迦様が厄年に自ら作られた十一面観音で厄除けの秘仏です。そのことから厄除けのご祈祷に訪れる方も多くおられます。

安産や子宝のご利益も有名なので、安産祈願で子宝・子授け祈願に訪れた際の祈祷料についてご紹介します。

安産祈願

安産祈祷は摩耶夫人堂または金堂にてご祈祷が行われます。ご祈祷料は7,000円、遠方の方やどうしても当寺に来られないという場合は、インターネットで申し込みも可能。その場合の祈祷料は8,000円になります。

祈願したのちお札やお守りを授与されるので、自宅に持ち帰り大切に祀ってください。ご祈祷の申し込みは電話・郵送・FAX・インターネットで随時受け付けています。

摩耶山天上寺では祈願と共に安産の腹帯も授与しています。天上寺は安産腹帯発祥の地と言われており、安産腹帯はお腹の胎児を守り、妊婦を腰痛や冷えから守る役割をするもので、昔から神社やお寺で授かった帯をしめて安産を祈ってきました。

安産腹帯を授かるだけなら特に予約は必要ないので、安産を願う女性からの信仰を集める天上寺に一度訪れてください。

子宝・子授け祈願

摩耶山天上寺は、子宝・子授けのご利益があり、ご祈祷が行われています。金堂もしくは摩耶夫人堂にてご祈祷を行い、お札が授与されるので持ち帰り大切に祀ってください。ご祈祷料は7,000円で特に予約は必要ありません。

遠方や当寺にどうしても来られないとい方は、インターネットや電話、FAXで申し込みも可能です。この場合のご祈祷料は8,000円になります。

摩耶山天上寺は境内の見どころもたくさん!

1300年の長い歴史がある摩耶山天上寺には、摩耶夫人堂以外にも見どころが多く存在しています。ご利益の子宝に恵まれるとされる石像や、御本尊が安置されている金堂など、広い境内にあるご利益スポットを巡ってみましょう。

見どころ① 撫でると子宝にご利益「おめでた蛙さま」

「おめでた蛙さま」とは、本堂の横に置かれているカエルの像です。大きな蛙の背中には小さな蛙が乗っていて、親子を現している様子がご利益にも繋がることを示唆しているようです。

おめでた蛙さまは背中を撫でることで、子宝に恵まれるというご利益があると言われていて、子宝を望む多くの夫婦が訪れてはその背中を優しく撫ぜています。おめでた蛙さまには、「私は摩耶の蛙だ。撫でれば子も孫も健やかな家庭になる」と言ったような内容が書かれているそうです。

見どころ② 33種の花が鋳込まれた「華曼荼羅の鐘」

天上寺の華曼荼羅の鐘は、四季の花33種と添え花、宝相華(ほうそうげ)で鋳込されている全国でも大変珍しい梵鐘で、境内でも特に存在感を放っている建物の一つです。大晦日には華曼荼羅の鐘を参拝者がつくことができます。

見どころ③ 本堂「金堂」

摩耶山天上手の本堂は金堂と呼ばれ、一般の人でも中に入ってお参りすることが可能です。鎌倉時代の様式を再現した寺院建築の建物内には、ご本尊の十一面観音像ほか、多くの仏様が祀られるその光景は圧巻そのもの。

33年に一度金堂の秘仏三尊がお祀りされている宮殿(くうでん)の扉が開かれます。この日にお参りすると一日で四万六千日お参りしたのと等しい功徳とご利益が授かると言われています。(2019年に御開帳されました。)

見どころ④ 天空の仙郷「枯山水庭園」

本堂の前には天空の庭園と呼ばれる、天空の仙郷と天上界を象徴した2つの枯山水の庭園が広がっています。白砂が一面に敷き詰められた庭、立体感のある石材を組み立てた石柱のある風景は、まるでアート作品のようです。

摩耶創生之庭

摩耶婦人が昇天・転生した忉利天の世界を5つの石の石組みで表し、天上界を雲紋(雲の文様)の敷石により表現した庭園です。朷利天は須弥山の頂上にあり、仏法守護の最高神である帝釈天が住む天上界があります。

仙人来朝之庭

法道仙人が天竺(インド)より渡来し摩耶山を開創したことをモチーフにした枯山水庭園です。荒波を超えて進んでいく人生、そのものを表しています。

見どころ⑤ 絶景の展望台「天空の大舞台」

摩耶天空之庭の先には見晴らしのいい展望台・天空の大舞台になっており、頂上からの素晴らしい風景を楽しむことができます。

天空の大舞台にある通天門は、春と秋のお彼岸の時期には門の中に夕日が入り、神秘的な光景が見られます。

展望台からの絶景

空気が澄んだ天気のいい日には、明石海峡や小豆島、淡路島まで、瀬戸内海を一望する大パノラマが美しい映像として思い出に残るでしょう。夜も昼とは違う絶景が見られるので、ぜひ行ってみてください。

摩耶山天上寺周辺のおすすめ観光スポット

阪神間から手軽に行ける摩耶山には摩耶山天上寺以外にも摩耶山の自然や景色を楽しめるスポットがあります。夜景が美しい展望台・掬星台、自然を楽しみながら食事ができる摩耶ビューテラス702、アクセスに便利なまやビューラインなど、摩耶山の自然を身近に感じられるスポットばかり。

ハイキングやトレッキングコースも充実しており、日本三大夜景に選ばれた1000万ドルの夜景は見逃せません。ここからは天上寺周辺の観光スポットをご紹介しますので、摩耶山の魅力をたくさん感じてください。

掬星台

まやビューラインを乗り継いだ先にあるのは摩耶山山頂702mにある展望台・掬星台です。手で星を掬えるほどの夜景が見られることからこの名前がつきました。摩耶ロープウェーの星の駅から歩いてすぐの場所にありアクセスも良好なので、摩耶山の観光スポットとしておすすめです。

神戸から大阪にかけての大パノラマが広がり、神戸の地形を生かした手に取るように近い市街地の光景が印象的。

夜は夜景スポットに

掬星台から眺められる夜景は、神戸から大阪にかけてのきらびやかに輝く街灯りを見ることができます。展望台からの夜景は日本三大夜景に数えられ、1000万ドルの夜景として多くの人に親しまれています。

夜に訪れたらぜひ楽しみたいのが蓄光材(通称マヤストーン)が植え込まれた遊歩道・摩耶きらきら小径です。星座が描かれた摩耶きらきら小径は天の川をモチーフに、辺りが暗くなるとブラックライトが埋め込まれた歩道が青い星降の光となって浮かび上がり、ムード満点! デートにぴったりの場所です。

「掬星台」の基本情報

名称 掬星台
住所 神戸市灘区摩耶山町2-2
アクセス 各線三宮駅より市バス「摩耶ケーブル下」下車、
まやビューライン(ケーブル・ロープウェイ)「星の駅」下車すぐ
駐車場 天上寺前駐車場
料金 無料
公式サイト 神戸観光局

摩耶ビューテラス702

摩耶ビューテラス702は、ロープウェイ星の駅の2階にあり、自然や風景を楽しむゲストハウス的な施設です。

ビューテラス内にはカウンター越しに夜景とカフェメニューが味わえるcafe702、開放的なテラスでバーベキューが楽しめるバーベキューテラス、アウトドアグッズのレンタルや販売を行うmonte702があります。

ビューテラスカフェではカウンター越しに大パノラマを眺めながら人気のこだわりカレーライスやナシゴレン、コーヒーやスムージー、そして夜景を眺めながら大人の時間を過ごすのもおすすめです。

器材や食材を持って行かなくても手軽にバーベキューを楽しむことが可能で、テントやキャンプ用品などを借りてアウトドアが楽しめるのも魅力です。食事やドリンクをを楽しみながら、摩耶山からの絶景が楽しめるのが一番のポイントでしょう。

「摩耶ビューテラス702」の基本情報

名称 摩耶ビューテラス702
住所 兵庫県神戸市灘区摩耶山町2-2
電話番号 078-806-3051
アクセス 摩耶ロープウェー「星の駅」2F
駐車場 天上寺前駐車場
営業時間 11:00~17:00
金土日祝・夏期(7/20~8/31):11:00~20:00
冬期(11/1~3/19)の金土日祝:11:00~19:00
定休日 火曜(祝日の場合はは水曜)
夏期は無休
HP 公式サイト

まやビューライン

まやビューラインは、摩耶山山麓から摩耶山山上を結ぶ「摩耶ケーブル」と「摩耶ロープウェイ」からなります。ドライブで手軽に行ける現在でも、天上寺や展望台・掬星台に行きやすく、ビューラインでしか見られない絶景を求めて多くの人が利用しています。

摩耶ケーブル

摩耶ケーブルは、摩耶ケーブル駅と虹の駅の急こう配を約5分で結んでいます。1925年に開業したケーブルカーは2015年に開業90周年を迎え、現在のものは3代目です。赤と緑のかわいい車体が目を引きます。

ケーブルカーの車窓からは、深い森におおわれた摩耶山の自然を身近に感じながら、一気に山を登っていきます。虹の駅には展望台があるので、標高400mからのせまってくるような市街地の風景も楽しんでください。

ロープウェイ

摩耶ロープウェイは、虹の駅から星の駅を約5分で運行されています。1955年に開業したロープウェイは2015年に開業60周年を迎え、現在のものは3代目です。

眼下には六甲山系の山並みと、緑の向こうには神戸の街並み、神戸港の雄大な風景を見ることができます。日中の四季折々の景色も素晴らしいですが、1000万ドルの夜景を見下ろす様子もまた格別!つかの間の空中散歩をぜひ楽しんでください。

レトロな駅舎にも注目!

摩耶山の素晴らしい景色もおすすめですが、近畿の駅百選に選ばれた摩耶ケーブル駅、レトロモダンな摩耶ケーブル虹の駅(旧摩耶観光ホテル前)といった歴史が感じられる駅舎も見どころです。

「まやビューライン」の基本情報

名称 まやビューライン
住所 兵庫県神戸市灘区摩耶山町2-2
電話番号 078-861-2998(ロープウェイ星の駅)
アクセス 摩耶ケーブル駅
神戸市バス18系統「摩耶ケーブル下」下車すぐ
営業時間 摩耶ケーブル:10:00~21:00
摩耶ロープウェイ:10:10~20:50
※夏冬ダイヤあり
定休日 火曜(祝日の場合は水曜)
料金 全区間(摩耶ケーブル駅〜虹の駅〜星の駅)
大人1,560円・子供780円(往復)
HP 公式サイト

摩耶山天上寺のアクセス&駐車場情報

摩耶山の山頂にある天空の寺院・摩耶山天上寺へのアクセス方法をご案内します。神戸の市街地からケーブルやロープウェイ、マイカーで短時間で行くことができるのも人気の理由です。下記のアクセス方法を参考にぜひ訪れてみてください。

公共交通機関のアクセス情報

各線三宮駅から神戸市バス18系統で「摩耶ケーブル下」下車、ケーブル・ロープウェイ(まやビューライン)を乗り継ぎ約10分で「星の駅」下車、徒歩で約10分で摩耶山天上寺に到着します。

また、星の駅から歩いてすぐのバス停から六甲摩耶スカイシャトルバスで摩耶山天上寺に行くことも可能です。

車でのアクセス情報

表六甲ドライブウェもしくは裏六甲ドライブウェイから六甲山牧場を目標に、奥須磨ドライブウェイに入り、約10分走ると天上寺に到着します。再度山ドライブウェイ、有馬街道・西六甲ドライブウェイからでもアクセス可能です。

また六甲や摩耶の山道はかなり激しいカーブが続くので、車の運転や、乗り物酔いが激しい方は事前に対策をしておいたほうが無難です。車窓から市街地が見えるポイントもあるので、六甲のドライブが楽しめますよ。

駐車場は?

駐車場は摩耶山天上寺の入り口すぐの場所にある掬星台駐車場が便利です。掬星台やビューテラスに行くにもこちらを利用しましょう。

収容台数は35台、24時間営業で、駐車代金は普通車500円、時間区切りや加算がないので安心してお寺の参拝や周辺の散策が楽しめます。

摩耶山天上寺の基本情報

名称 摩耶山天上寺
住所 兵庫県神戸市灘区
電話番号 078-861-2684
営業時間 9:00~17:00
定休日 なし
HP 公式サイト

摩耶山天上寺と周辺観光地を満喫しよう!

空海が持ち帰ったという貴重な仏様・摩耶夫人にご利益を頂きに摩耶山天上寺に訪れてみてください。祈願だけでではなく見どころも多いので、ぜひ境内を巡ってみましょう。

お寺の展望台・天空の舞台や掬星台、ビューテラス、ビューラインなど、ビュースポットが多いので楽しめますよ。ビューテラスのカフェやバーベキューテラスで景色とともに食事を楽しむのもおすすめです。
 

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この記事のライター
pakumama
旅行と寺社巡りが好きで、特に京都にはよく行きます。いまは宮古島の海の青さに魅せられ、また次いつ行こうかと考えている...

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