福島「ムシテックワールド」は昆虫の生態や自然を学ぶ科学館!見所は?
福島県にある「ムシテックワールド」は、昆虫をテーマにした全国でも珍しい体験型の科学館です。楽しみながら自然や科学について学べるとあって、子どもがいる家族を中心に非常に人気があります。子どもも大人も大満足間違いなし!ムシテックワールドの人気の秘密をご紹介します。
目次
親子で楽しい「ムシテックワールド」
ムシテックなう。 pic.twitter.com/DL3NX8kb4I
— 内藤舞蹴@WF4-05-05内藤製作所 (@silvervolt) January 2, 2018
ムシテックワールドは、福島県須賀川市にある昆虫と科学をテーマとした科学館です。正式名称は「(財)ふくしま科学振興協会ふくしま森の科学体験センター」ですが、少々長いこともあってか「ムシテックワールド」の愛称が広く親しまれています。
自然との共生をテーマに開催された地方博覧会「うつくしま未来博」の施設を活かし、2001年11月に「ムシテックワールド」がオープン。昆虫好きな子どもを持つ家族中心に、今もじわじわ人気を集めています。ムシテックワールドには、親子で楽しめる体験がたくさんあるのです。
自然や昆虫が学べる科学館
「ムシテックワールド」の名称からも分かるように、ムシテックワールドは「虫」「科学(テクノロジー)」をテーマにした科学館です。福島県の自然環境を存分に活かし、自然や昆虫の生態を科学的な視点から学ぶことができます。
文字にすると難しく感じますが、ムシテックワールドでは体験型のプログラムが多く、子どもの興味を引き出しやすい内容となっています。身近にある自然や昆虫を科学的な視点でみるとどうなのか?「分かる」「学ぶ」楽しさに子どもの目も輝きます。
「ムシテックワールド」の見所
ムシテックワールドの見所をご紹介していきます。ムシテックワールドは昆虫好きだけが集まる科学館ではないのです。ムシテックワールドを訪れるなら絶対に外せない4つの見所をピックアップしました。
見所①なぜだろうランド
ハニカム~ (@ ふくしま森の科学体験センター(ムシテックワールド) in 須賀川市, 福島県) https://t.co/DfetBzSHkU pic.twitter.com/vGiAQ2YBQ5
— でぃーほん (@jfmamjjasond_) May 18, 2019
ムシテックワールドの1つ目の見所は「なぜだろうランド」です。ムシテックワールドの1階にある展示室で、自然や昆虫に関する「なぜ?」「どうして?」を体験しながら学ぶことができます。
「蜂の巣穴が六角形なのはなぜ?」「昆虫が獲物を取る時はどんな風に見える?」など、子どもも大人も思わず「そうだったのか!」と納得しながら学べるムシテックワールドのメインスペースです。
様々な巨大昆虫模型が!
またまた下の子2人とムシテック。
— wachiko (@wachiko1030) April 2, 2019
家から車で15分。
こういう施設があるのは嬉しいです(^^)
カブクワと触れ合いました〜(^O^) pic.twitter.com/2JJ8EMRzcK
なんだろうランドに足を踏み入れると、出迎えてくれるのは巨大な昆虫たち(模型)です。まるで自分が昆虫の世界に入り込んだかのような世界観で、普段はよく見えない昆虫の細部まで観察できて迫力も満点。昆虫が苦手な方には、少々勇気がいる場所かもしれません。
中には巨大なヒトスジシマカもいて、「蚊に刺される」ユニークな体験ができるコーナーもあります。蚊は人を刺す時どのように手足や口を動かすのか?じっくり観察できます。興味がある方は是非体験してみてください。
見所②SUKAGAWAフライトアカデミー
ムシテックワールドの2つ目の見所は「SUKAGAWAフライトアカデミー」です。飛行機の操縦が体験できるフライトシミュレーターが、ムシテックワールドの2階にあります。ムシテックワールドが福島空港から近いということもあり、飛行機好きの方にも人気です。
「お楽しみ、お気楽編」と「スキルアップ編」があり、自分で飛行機を操縦しながら福島の空を飛ぶ疑似体験ができます。フライトアカデミーを利用するには別途料金が必要で、平日は要予約となります。飛行機を操縦する役割を分担したり交代したりと、家族みんなで楽しめます。
見所③サイエンスショー
ムシテックワールドの3つ目の見所は「サイエンスショー」です。サイエンスショーはムシテックワールドの1階・サイエンスステージで行われます。子どもの科学への興味を引き出してくれるような、楽しくて分かりやすい参加型のショーです。サイエンスショーは毎週土日祝日に開催されています。
サイエンスショーで行われる実験に引き込まれ、子どもたちは目を輝かせて興味津々。そんな子どもを微笑ましく思いつつ、大人もついつい引き込まれてしまう演出です。サイエンスステージでは、サイエンスショーの他にも、映像を用いた科学技術の紹介なども行われています。
また特別サイエンスショーとして、外部から特別講師を招いてのサイエンスショーが開催されることもあります。2019年の夏には大阪市立科学館の科学デモンストレーターが特別講師となり、紫キャベツをテーマにした特別サイエンスショーが開催されました。夏休みなどは特別サイエンスショーの内容も要チェックです。
見所④様々な昆虫や生物との触れ合い
ムシテックワールドなう☆
— コジママ (@koji_Mom) August 10, 2014
カブ&クワを見て、これからサイエンスショー! pic.twitter.com/R5bLRej63m
ムシテックワールドの4つ目の見所は「触れ合い体験」です。ムシテックワールドにいる、昆虫を始めとした様々な生き物に触れることができます。身近に草むらや山などの自然が少なくなっている現代、昆虫に触れられるというのも貴重な体験になりつつあります。
図鑑で見る「この昆虫はどんな風に動くんだろう?」「どんな臭いがするんだろう?」。想像だけだった子どもの疑問は、実際に触れることで一気に現実の理解に変わります。中には、実際に触るのは「怖い」と感じる子どももいるかもしれません。「怖い」でも「かわいい」でも、そう感じた心で子どもはまた成長していくことでしょう。
クワガタやヘビも!
触れ合いできる生物は、クワガタなどの人気昆虫からアオダイショウなどちょっと親が戸惑ってしまうような生物まで様々です。世界最大のヘラクレスオオカブトやニジイロクワガタを始めとした、普段なかなか見ることができない世界中の生物が揃います。カブトムシやクワガタ好きの子どもなら(大人も)大興奮間違いなしです。
ヘビコーナーでは最初は怖がってしまっても、慣れてくると笑顔で触れ合う子どもたちも多いのだとか。手の上に乗せてみたり、首にかけてみたりと親のほうがびっくりしてしまうようです。
「ムシテックワールド」で人気の体験
ムシテックワールドは昆虫をテーマとした科学館ですが、体験型のプログラムが多いことでも人気があります。体験は学びへ繋がるもの。特に子どもたちには多くの体験をさせてあげたいですよね。ムシテックワールドで人気の体験プログラムをご紹介していきましょう。
人気の体験①工作プログラム
パパさんがゴルフなので子どもたちとムシテックワールドなう。
— おつゆん (@yuppy0719) March 10, 2019
体験教室でミルフィオリ作ってます。 pic.twitter.com/PQbLUVX5oc
ムシテックワールドの工作プログラムは「自由参加」と「予約制」の2種類があります。自由参加の工作プログラムは、比較的簡単で幼児でも気軽に体験できる内容のものが多くなっています。材料費は無料です。工作自体は簡単ですが、「なんでこうなるんだろう?」と興味を引くような科学館らしい内容構成となっています。
予約制の工作プログラムは、自由参加型よりも難易度が少々高くなります。内容は多種多様で、公式HPに対象年齢の目安や材料費などが明記されているので参考にされると良いでしょう。人気の工作プログラムは早くに予約が埋まりますのでご注意ください。ただ作るだけではない、科学館ならではの体験ができます。
作品をお土産に!
ムシテックワールドは科学館であり、お土産売り場のようなものはありません。「せっかく訪れた記念にお土産が欲しい」という方もいるでしょう。実は、工作プログラムで作ったものはお土産に持ち帰りができます。
父・母の日やクリスマスなど季節の行事に合わせた内容のプログラムもあるため、自分用のお土産としてはもちろん、家族や大切な人へお土産として渡すのもおすすめです。世界にたった1つのオリジナルお土産です。
妹がムシテックで作ったしおりをくれた。私も小学生のときに作ったなあ。 pic.twitter.com/STzR5hCiyD
— みき (@hanauta380) September 11, 2015
お土産として持ち帰った工作を見れば、どんな体験をしたのか・どうしてこういう反応になったのか、ムシテックワールドでの思い出も蘇ります。子どものお土産なら、親は子どもの成長を感じて嬉しさがこみ上げてくることでしょう。一生懸命作った作品がお土産にできるのは、何とも嬉しいことですね。
人気の体験②予約制の実験ラボ
今日は次男の学年行事で須賀川のムシテックへ。
— めぐみ (@qOcQXEt7WuxC1LN) June 16, 2018
アオダイショウさわったり、草木染めしたり、なかなか楽しい1日でした🐍 pic.twitter.com/gIKgGyVluP
科学館であるムシテックワールドでは、実験ラボ体験も人気です。実験プログラムも「自由参加」と「予約制」がありますが、特におすすめなのは予約制の実験プログラムです。実験を通して楽しみながら科学的な根拠を学べるというのは、科学館を訪れる醍醐味とも言えるでしょう。
プログラムは身近な事象に焦点を当てた内容が多く、子どもも大人も興味を引かれやすいものになっています。「ポップコーンがはじけるために必要な条件は?」「グミの不思議な食感はどうしてできるの?」知るほどに楽しい科学館の実験ラボです。
人気の体験③自然体験「フィールドワーク」
最後にご紹介する人気体験は、自然体験「フィールドワーク」です。自然体験「フィールドワーク」は、ムシテックワールド周辺の自然散策や、自然素材を使ったもの作りなどを体験できるプログラムです。カブトムシやクワガタの飼育講座などもあり、幼虫から成虫になるまでの観察ができます。カブトムシ・クワガタ好きには見逃せない内容です。
自然散策は「もりの案内人」の先生と共に野山を歩き、春夏秋冬それぞれの季節の特徴や自然の移り変わりを学びます。自然素材を使ったもの作りでは、ウッドクラフトや蚕が紡いだ繭を使った小物作りなど、自然の恵みを活かした制作が楽しめます。
自然体験では水中の生物を探すプログラムもあります。草の近くや池の淵などを網ですくい、生き物を捕まえる体験は、子どもも大人もすぐに夢中になる楽しさです。自然を学び、自然に親しむという、現代ではなかなかできない体験です。
「ムシテックワールド」の施設詳細情報
ムシテックワールドをより一層楽しむために見逃せない施設の詳しい情報をお伝えします。レストラン情報やイベント情報など、知っておくと役立つ情報ですので参考にしてください。
入口前の昆虫模型に注目!
#ムシテックワールド
— 酔占 (@vJluPWAeVLmrZVy) August 18, 2019
夏休み最後に楽しんでくださいヾ(≧∀≦*)ノ〃 pic.twitter.com/VqYjWUpMdm
ムシテックワールドの入口では、巨大なカブトムシとゾウムシのオブジェが訪れる人々を迎えてくれます。2~3mにもなる巨大なオブジェは、ステンレス製で強度も抜群、上に乗ることもできます。メタリックな昆虫に乗る、かっこいい写真が撮影できますよ。ただし夏は非常に高温になるのでご注意ください。
ゾウムシは館長が研究する昆虫
いくらムシテックワールドと言っても、入口のオブジェにクワガタなど人気の昆虫ではなく、ゾウムシが展示されていることに疑問を感じる方も多いかもしれません。なぜゾウムシなのかというと、ムシテックワールドの館長が長年研究をしている昆虫なのだとか。
ムシテックワールドの館長は養老孟司さん。脳科学研究の第一人者であり、ベストセラー「バカの壁」でご存知の方も多いでしょう。養老孟司さんは子どもの頃から昆虫採集に興味を持ち、とりわけゾウムシの研究を熱心にされてこられたそうです。そのような経緯もあって、ムシテックワールドの入口ではゾウムシがお出迎えをしているのです。
館内レストラン「もりのれすとらん」
子供がカブトムシ見たいっていうからムシテック来た。控えめに言っても最高。中も楽しかったしカブトムシとクワガタ触れたし、ここの森のレストランのおにぎりと唐揚げと無料のお漬物がすっっごい美味しい。 pic.twitter.com/UKdaCvbO6d
— ずむ (@kishi7171) June 23, 2019
ムシテックワールドの館内には、食事ができるレストラン「もりのれすとらん」があります。レストランではカレーやうどん、おにぎりなど手軽に食べられるメニューが並びます。時期によっては胡瓜やナスのお漬物がサービスで食べられることも。
レストランの窓は大きく、外の景色を眺めながらのんびり食事が楽しめます。天気が良ければおにぎりなどをテイクアウトして、外でピクニック気分を味わうのもおすすめです。レストランの外にはウッドデッキスペースもあります。
土日祝や長期休みのみ営業
レストランは、基本的に土日祝日や学校の長期休暇中のみの営業です。平日にムシテックワールドを訪れる方は、レストランの営業情報にご注意ください。また、ムシテックワールドは自然豊かな環境にあるため、近隣に他のレストランやコンビニがないことにも注意が必要です。
ムシテックワールドから最寄りのレストランまでは、車で10分以上かかります。レストランメニューで食べられるものがない、レストランで足りるか心配という場合はお弁当の持参をおすすめします。
注目イベント「ムシテック祭り」
「ムシテック祭り」は、ムシテックワールドの開館記念として例年11月上旬に開催される一大イベントです。2019年は11月9・10日に開催され、1,000人を超える人たちが来館したそうです。開催中の2日間は、ムシテックワールド科学館の入館料・材料費が無料となります。
ムシテック祭り開催中は、屋台が出店されるなどお祭りムードも満点。クワガタやカブトムシとのふれあい体験や、予約不要の工作・実験プログラム(整理券配布対象プログラムもあり)、外部講師による特別サイエンスショーなど盛りだくさんの内容で楽しむことができます。
★告知★
— ヤマダユウ(DADAIZM/vo.) (@ynightflighty) November 5, 2017
11月12日(日)
ムシテックワールドのムシテック祭りにて、ヤマダユウがサイエンスショーを行います!!
※13時か15時の回。
入場無料!
カブトムシやクワガタムシと触れ合えたり、楽しい実験ができるよ!
おいしい屋台もたくさんなので家族で遊びに来てね😆 pic.twitter.com/gcOlmEandZ
ムシテックワールドは新春にもお楽しみがあります。1月最初の土日に新春特別企画が開催され、2020年はクワガタやカブトムシなどが当たるドリームくじが行われました。1人1回限定でくじを引き、当たったクワガタやカブトムシの成虫・幼虫がお土産としてもらえるイベントです。
どんなクワガタ・カブトムシが当たるかはお楽しみですが、中にはレアなものもいるそうです。無料でクワガタやカブトムシのお土産までもらえるとは嬉しいイベントですね。「福島の子どもたちに笑顔を」と、協力してくれるクワガタブリーダーの方たちのおかげだそうです。新春のムシテックワールドからも目が離せません。
「ムシテックワールド」へのアクセス&駐車場
ムシテックワールドへのアクセスと駐車場情報をお伝えします。ムシテックワールドへ行かれる際の参考にしてください。
アクセスの詳細
ムシテックワールドは最寄り駅から距離があるため、車でのアクセスが便利です。福島空港から北東方向に約7km、高速道路を利用する場合は、あぶくま高原道路「福島空港I.C.」より約10km・東北縦貫自動車道「須賀川I.C.」より車で約13kmです。
駐車場の詳細
ムシテックワールドの駐車場は、ムシテックワールド入口前駐車場と、道を挟んだ向かいにある駐車場、2か所の駐車場があります。どちらの駐車場もムシテックワールドの建物からすぐ近くにあるので、迷うことはないでしょう。普通車と大型バス用の駐車場も完備されています。駐車料金は無料、約100台分の駐車場スペースがあります。
ムシテックワールドの詳細情報
名称 | ムシテックワールド |
住所 | 〒962-0728 福島県須賀川市虹の台100 |
電話番号 | 0248-89-1120 |
アクセス | ○福島空港より車で約10分(約7km) ○あぶくま高原道路「福島空港I.C.」より車で約12分(約10km) ○東北縦貫自動車道「須賀川I.C.」より車で約20分(約13km) |
駐車場 | あり(無料) 普通車・大型バス用駐車場あり |
開館時間 | 午前9:00~午後4:30 |
閉館日 | ○月曜日と祝日の翌日 ○12月29日~1月3日 ※この他臨時休館あり |
入館料(1名あたり) | ○一般:410円 ○高校・大学生:200円 ○小学・中学生:100円 ○未就学児無料 ※年間パスポートあり ※フライトシミュレーター・材料費は別途必要 |
公式HP | http://www.mushitec-fukushima.gr.jp/ |
福島「ムシテックワールド」で学べる昆虫の世界!
蒸し蒸しするので ムシテックに 幼い頃の夢が 目の前に(๑˃̵ᴗ˂̵) pic.twitter.com/7l7VfigugY
— ななしぃー (@lorinzaanalog) July 21, 2019
福島県にある科学館「ムシテックワールド」をご紹介してきました。ムシテックワールドは、工作やサイエンスショーなど体験型のプログラムを豊富に揃え、子どもも大人も楽しく学べる科学館です。子どもの興味は無限大。昆虫好きの方もそうでない方も、ぜひ一度足を運んでみてください!