長崎・佐世保へ軍港巡りの旅へ!外せない海軍グルメも紹介!
長崎県の佐世保市には旧日本海軍の本拠地として使用されてきた軍港があります。現在でも海上自衛隊や米海軍の艦船が行き来する佐世保市の軍港を観光する際に役立つ情報などをまとめました。軍港周辺で食べることができる絶品の海軍グルメも紹介しています。
目次
長崎・佐世保の軍港を紹介!
佐世保バーガーやレモンステーキなどの美味しいご当地グルメで知られる長崎県の佐世保市。実は佐世保市には19世紀以来、日本海軍の本拠地として機能してきた歴史をもつ「軍港」があります。第二次世界大戦後の現在でも、アメリカ海軍と海上自衛隊の基地があることで有名です。
そんな佐世保市の軍港では、「軍港クルーズ」や「セイルタワー見学」など観光客に向けた催し物を行っています。この記事ではそういった観光や見学などのイベントを紹介しながら、歴史ある史跡の数々を取り上げていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
観光名所に海軍グルメも!
佐世保市はグルメの聖地ということもあって、軍港周辺でも美味しいグルメを堪能することができます。日本海軍に代々受け継がれてきた歴史ある秘伝のカレーや、軍港クルーズやセイルタワー、史跡見学の後に食べてほしいおすすめの海軍グルメも紹介していきます。
佐世保の軍港の歴史
日本海軍の本拠地として利用されてきた佐世保市の軍港ですが、何も知らない状態でも軍港クルーズやセイルタワーなどの史跡見学は楽しめます。しかし、その史跡の歴史的価値に触れることで、より軍港周辺の観光を楽しむことができるというものです。
ここからは旧日本海軍の本拠地・佐世保市の軍港を楽しむために最低限知っておいてほしい歴史をまとめました。佐世保の軍港がどのように日本の歴史の中に登場してきたのか、その一端に触れてみることにしましょう。
元は人口4000人ほどの寒村
佐世保市の軍港の歴史は、明治35年(1883年)までさかのぼります。当時、江戸時代から続いていた鎖国が解かれ、開国に向けて日本の国防が重要視される機運が高まっていました。そのため、日本政府は日本海軍の拠点となる場所を探していたのです。
佐世保市は明治35年の時点では、総人口およそ4000人ほどの小さな寒村でした。日本海軍を率いていた東郷平八郎が軍艦で佐世保にやってきたところから、佐世保の軍港町としての歴史がスタートし、1889年には「海軍鎮守府」が設けられます。
旧日本海軍の鎮守府開庁以降・10年余りで急成長
日本海軍鎮守府が1889年に佐世保市に置かれて以来、非常に速いスピードで軍港町として発展していきました。海軍鎮守府の周辺には大規模な市街地が造られ、開拓も急ピッチで進められた結果、10年あまりで佐世保は軍港町として非常に大きな都市になったのです。
発展してきた背景には常に戦争が
日本海軍鎮守府が置かれ、軍港都市として発展した佐世保市ですが、その発展の背景には常に他国との戦争がありました。佐世保で軍港が開かれてからわずか数年後、1894年には中国(清)と日清戦争に突入し、さらに10年後にはロシアとの日露戦争を開戦します。
日本海軍の連合艦隊の基地としての役割を担い、第二次世界大戦のころには人口約30万人もの大都市にまで発展しました。佐世保の発展の裏には、常に戦争という歴史の出来事が深く関わってきたのです。
終戦と海軍解体で人口は半減
日本海軍の基地として発展を遂げてきた佐世保の軍港でしたが、海軍本拠地であったために第二次世界大戦では戦火にさらされることとなりました。日本が劣勢になった末期には佐世保市は海軍の重要拠点ということで大空襲を受け、多くの人々が亡くなったそうです。
第二次世界大戦が終戦した後、日本海軍はアメリカによって解体されることとなりました。戦争の残した爪痕は大きく、佐世保市の人口はピーク時に比べておよそ半分にまで減ってしまいました。
朝鮮戦争勃発とともに再び軍港へ
終戦後は軍港都市としてではなく、観光地としての道を模索しはじめた佐世保市ですが、朝鮮戦争が1950年に勃発すると国連軍の前線基地として利用されることになりました。こうして佐世保市の軍港は、自衛隊やアメリカ軍の軍港として今でも利用されています。
このような歴史的背景があり、佐世保市には海外文化の影響を強く受けた史跡やグルメが数多く点在しています。今では独特なグルメ文化がある観光地として知られている佐世保市ですが、歴史を紐解くことでその理由が見えてきました。
海上自衛隊佐世保史料館「セイルタワー」
セイルタワー!遠くに艦艇もみえる pic.twitter.com/aAMbZp0yPF
— ムミ-ソ・ヒポポタムス (@a380rq) January 10, 2015
それでは、佐世保市の観光におすすめの史跡や見学できる施設について詳しく取り上げていきたいと思います。まず最初に紹介するのは、海上自衛隊佐世保資料館・通称「セイルタワー」。セイルタワーは佐世保市の軍港観光には欠かすことができない場所です。
旧日本海軍の歴史・海上自衛隊の活動が学べる
佐世保セイルタワー
— いこ。(脱402号室) (@su27cobra) February 2, 2020
防衛副大臣の一声で写真撮影が可能になった「くらま」の艦橋。 pic.twitter.com/cwUbqKt9Zb
セイルタワーは旧日本海軍の史跡や遺産を後世に残すために造られた施設で、現在の海上自衛隊に関する展示なども見学することができます。護衛艦「くらま」の艦橋など、佐世保市ならではの展示があり、自衛隊ファン垂涎の見学施設です。
佐世保水交社を修復・増設
海上自衛隊 佐世保史料館(セイルタワー)の正面は「佐世保水交社」の外観を模したものになっています。
— 盡忠報國 (@yuukyuunotaigi) January 28, 2020
残念ながら当時の遺構は玄関前の石柵程度。
>RT#セイルタワー#海上自衛隊佐世保史料館 pic.twitter.com/h5iG2pSsse
日本海軍や海上自衛隊の史跡を見学できるセイルタワーは、佐世保の水交社を修復・増設して造られました。水交社とは、明治時代当時の海軍士官の接待や宿泊などに利用された施設であり、当時としては非常に珍しい洋風でモダンな外観の建物でした。
海上自衛隊の艦艇に乗船見学も
九州遠征で。軍艦島行って、針尾山送信所行って、セイルタワー行って、艦艇見学行って、売店でちょうかいのタオル買って。車の仕様変わってもやる事行く所一緒やなって突っ込まれたww pic.twitter.com/wKobuoxz6C
— あきちゃん@ (@akichan_3300) October 12, 2017
セイルタワーの周辺では、海上自衛隊の艦艇見学・乗船見学・軍港クルーズなどのイベントも開催されています。セイルタワーで日本海軍や海上自衛隊がどのように発展してきたのかを見学した後は、ぜひそういったイベントに参加してみてください。
展望ロビーで佐世保港が一望できる
佐世保なう。セイルタワーの展望室からの眺望 pic.twitter.com/dkjz04VX9n
— 河野 亮 (@akira_kawano) April 6, 2014
また、セイルタワーの展望ロビーはガラス張りになっており、佐世保湾や佐世保軍港を一望することができます。アメリカ海軍の佐世保基地があり、海上自衛隊の艦船を見ることもできます。史跡に関する展示などを見た後は、ぜひセイルタワー展望ロビーからの景色も楽しんでみてください。
自衛隊グッズが販売されているおみやげコーナーも
セイルタワーの売店ですが、よく見てみると記念アイテムが残ってたりするみたいですね。
— 天城裕也 (@amashiroyuuya) January 28, 2020
先日、私は、就役25周年記念の「こんごうカレー」を買いました。 pic.twitter.com/kk3JRjnPkx
セイルタワーは海上自衛隊に関する史跡に関する史料を展示していることもあり、レトルトカレーなど海上自衛隊関連のお土産を販売しています。その中でも人気なのが「こんごうビーフカレー」で、このカレーを求めにセイルタワーを訪れる観光客の方もいるのだそうです。
【住所】 | 長崎県佐世保市上町8-1 |
【営業時間】 | 9:30~17:00 |
【定休日】 | 毎月第3木曜日 |
【電話番号】 | 0956-22-3040 |
【アクセス】 | JR佐世保駅からタクシーで10分 |
【駐車場】 | あり |
【公式HP】 | https://www.nagasaki-tabinet.com/guide/263/ |
SASEBO軍港クルーズ
佐世保軍港クルーズ楽しかったですっていう写真 pic.twitter.com/SVVrjT3Zae
— 翔像(◞‸◟) (@_hiijbsas) April 1, 2019
続いて、佐世保の軍港観光のメインといっても過言ではない「軍港クルーズ」について紹介します。明治時代に軍港が開かれた佐世保市の湾をクルーズしながら、佐世保の軍港を120パーセント楽しむことができる「佐世保クルーズ」の魅力を取り上げます。
軍港の面影が感じられる約60分のクルーズ
佐世保軍港クルーズ 出港をwktkしながら待ってる(*´ρ`*) pic.twitter.com/zpPT5fnKvW
— 若 (@yamaga_sara) November 9, 2019
「佐世保軍港クルーズ」は、アメリカ海軍や海上自衛隊の艦船見学からはじまり、海上保安庁まで佐世保の軍港の面影を辿っていく60分のクルーズです。軍港クルーズは毎週土日祝日のみ開催されており、さまざまな船が行き交う佐世保の軍港を眺めることができます。
ずらりと並んだ海上自衛隊や米海軍基地の艦船
今朝の佐世保軍港クルーズ、天気も良く多くの艦も見れました。#佐世保はいいぞ pic.twitter.com/hREZTsTVK5
— mebiusstyle@ (@mebiusstyle) March 8, 2020
佐世保軍港クルーズの目玉は何といっても現役のアメリカ海軍や海上自衛隊で使用されている大迫力の艦船見学です。普段はなかなか見ることができないような艦船がずらりと並ぶ様子は壮観です。軍港クルーズは1か月前から予約が必要なので注意が必要です。
日本遺産の構成文化財も見ることができる
佐世保軍港クルーズでは、佐世保重工業のドッグ・クレーンを船の上から見学することができます。日本遺産に認定されている構成文化財であり、非常に歴史的価値の高い史跡とも呼べるものなので、軍港クルーズでは艦船以外のものにも注目してみてください。
【住所】 | 長崎県佐世保市新港町8 |
【時間】 | 午前11:30に出発 |
【定員】 | 80名 |
【料金】 | 大人2,000円(中学生以上) 小人1,000円(小学生) |
【電話番号】 | 0956-22-6630 |
【申込方法】 | 1か月前から予約 |
【公式HP】 | https://www.sasebo99.com/tour/?action=view&id=74 |
旧佐世保鎮守府凱旋記念館
軍港都市・佐世保の観光には欠かせない施設が「旧佐世保鎮守府凱旋記念館」です。大正時代に11億円もの寄付によって建造されたこちらの施設は、当時から海軍関係のイベントに使用されてきました。
第二次世界大戦期には海軍の殉職者の合同葬に使用されるなど、決して明るい歴史ばかりではない背景をもつ施設です。大正時代に建てられた重要な建築物として国の有形文化財にも登録されているこちらの建物を紹介していきます。
第一次大戦の凱旋記念館として大正12年に建設
この後は旧佐世保鎮守府凱旋記念館で艦これのコンサート。今日は暑い。 pic.twitter.com/dgBTeZjeoj
— りゅう (@ryuryuryu5) March 17, 2018
「旧佐世保鎮守府凱旋記念館」は1923年に建てられたものですが、施設の名前に「凱旋」という言葉が使われています。これは第一次世界大戦でも活躍した日本海軍の凱旋を記念している意味が込められており、いかに佐世保の軍港が重要視されていたのかを物語っています。
平成28年には日本遺産に認定
そろそろ冬休みということで佐世保に行く方がいたら、旧佐世保鎮守府凱旋記念館を見るべし! pic.twitter.com/AOcckqd0Y3
— カリス(次の舞台は私が行く道全てです♪) (@TeamCaris) December 16, 2017
旧佐世保鎮守府凱旋記念館は、第二次世界大戦の敗戦後はアメリカによって接収されてしまい、ダンスホールや映画館の用途で使用されてきました。しかし、1977年には国の有形文化財に指定され、1982年には佐世保市の手に戻ってきました。
そして、時が流れて平成28年度には、日本の歴史に寄与してきた功績や歴史的価値が称えられ、横須賀や呉などの日本の各鎮守府と合同で日本遺産に登録されました。
2階には会議室や凱旋記念館に関する展示施設も
コラボの時は入れなかった凱旋記念館の2階を見学
— Riesling@雷提督 (@RieslingSBlanc) March 27, 2020
雪風の模型や様々な資料など見応えいっぱい pic.twitter.com/Ieqo92HuVH
旧佐世保鎮守府凱旋記念館の2階では、当時の会議室や凱旋記念館に関する史料が展示されています。また、人気アニメ「艦隊これくしょん」とのコラボレーション企画なども実施されており、同作品のファンからも非常に人気のある施設として知られています。
施設内の見学は無料
「旧佐世保鎮守府凱旋記念館」の展示見学は基本的には無料です。市民ホールを利用する際は1時間で1850円、会議室を利用する場合は1時間につき70円かかりますので注意が必要です。
【住所】 | 佐世保市平瀬町2 |
【営業時間】 | 9時00分~22時00分 |
【料金】 | 無料 |
【電話番号】 | 0956-25-8192 |
【アクセス】 | 佐世保市総合医療センター入口バス停下車徒歩1分 |
【定休日】 | 火曜及び年末年始 |
【公式HP】 | https://www.city.sasebo.lg.jp/benrimap/shisetsu/kyoiku/066.html |
佐世保軍港のおすすめ海軍グルメ3選!
佐世保市といえば、佐世保バーガーやレモンステーキなどのご当地グルメが非常にさかんな場所です。佐世保の軍港周辺では、カレーなどの海軍グルメを食べられるお店が軒を連ねています。ここからは美味しい海軍グルメを食べられるお店や、カレーなどの人気メニューを紹介していきます。
佐世保軍港の海軍グルメ①クラージュ
佐世保市山祇町のクラージュでビーフシチューオムライス食べてきた。 pic.twitter.com/r5rIl0eXmL
— げろしゃぶ (@gerohamu) March 31, 2015
「クラージュ」は、佐世保でおすすめの海軍グルメを食べられる人気の洋食レストランです。特製ビーフシチューや焼きカレーなどが人気のメニューで、非常にコクの深いカレールーが特徴的な味わいです。店内はおしゃれな雰囲気でデートにもおすすめできる名店です。
クラージュの基本情報
【住所】 | 長崎県佐世保市山祇町183 |
【営業時間】 | 11:00~15:00 17:00~21:00(L.O.) |
【定休日】 | 水曜日 |
【電話番号】 | 0956-34-5313 |
【アクセス】 | JR佐世保駅から徒歩22分 |
【駐車場】 | 有(3台分) |
【参考サイト】 | https://tabelog.com/nagasaki/A4202/A420201/42002929/ |
佐世保軍港の海軍グルメ②ミリタリー食堂
佐世保に遊びにきた。
— ばなさん@今日もB級市民 (@bana_mm) April 29, 2018
とりあえず付近の道の駅させぼっくす99のミリタリー食堂さんでイージス艦こんごうカレー pic.twitter.com/dfA9adB6PT
「ミリタリー食堂」は、ここでしか食べられない特製カレー「海上自衛隊カレー」が大人気の海軍グルメ専門店です。また、海上自衛隊カレーはカレーのルーが選べるようになっており、それぞれのカレールーには実際の艦船の名前が付いています。
まるで本物の海上自衛隊で提供されているようなお膳にのってカレーが提供されるので、雰囲気たっぷりの中で美味しい海軍グルメを食べたい方にはおすすめです。
ミリタリー食堂の基本情報
【住所】 | 長崎県佐世保市愛宕町11 道の駅させぼっくす99 |
【営業時間】 | 10:00~21:00(L.O.20:20) |
【定休日】 | 無休 |
【電話番号】 | 0956-42-6077 |
【アクセス】 | 上相浦駅から徒歩5分 |
【駐車場】 | 有 |
【参考サイト】 | https://tabelog.com/nagasaki/A4202/A420201/42009760/ |
佐世保軍港の海軍グルメ③ムギハン +plus
佐世保
— hiro@(一日一)P:周回ダルイ勢 (@hiro1111111) September 29, 2019
ムギハンさんにてカレー pic.twitter.com/bb21PjjgWE
「ムギハン +plus」は、スパイシーなカレーがおすすめの人気店です。こちらのお店では「本日のスパイスカレー」や「グリーンカレー」などのカレーメニューに非常に力を入れています。佐世保で絶品のカレーを味わいたい方にはぜひ立ち寄っていただきたい名店です。
ムギハン +plusの基本情報
【住所】 | 長崎県佐世保市島瀬町9-15 |
【営業時間】 | 11:30~15:00 17:30~23:00(L.O.22:30) |
【定休日】 | 不定休 |
【電話番号】 | 0956-22-0711 |
【アクセス】 | 佐世保中央駅から91m |
【駐車場】 | 無 |
【参考サイト】 | https://tabelog.com/nagasaki/A4202/A420201/42000885/ |
長崎・佐世保の史跡や海軍グルメを満喫しよう!
この記事では、旧日本海軍・アメリカ海軍・海上自衛隊の軍港として利用されてきた歴史をもつ佐世保市の軍港についての観光情報を紹介してきました。セイルタワーや凱旋記念館などの観光施設や、軍港クルーズなどのイベントも目白押しの佐世保市の軍港に、ぜひ足を運んでみてください。