鳥取県大山寺で歴史を楽しもう!おすすめ観光スポットをご紹介!

鳥取県にある名峰大山の中腹にある大山寺は、周囲を杉の木に囲まれた静寂の中に佇む古刹です。大山寺には本堂をはじめ重要文化財を含め見どころが多彩で御朱印も頂けます。また、大山寺周辺には観光地やランチスポットも充実しており温泉に入れる楽しみも。

鳥取県大山寺で歴史を楽しもう!おすすめ観光スポットをご紹介!のイメージ

目次

  1. 1大山寺とは?
  2. 2大山寺には重要文化財など見所がたくさん!
  3. 3大山寺観光はこんなに充実!
  4. 4大山寺周辺でランチを楽しもう!
  5. 5大山寺のアクセス&駐車場情報
  6. 6大山で思い出を作ろう!

大山寺とは?

鳥取県西伯郡大山町にある大山は、標高1709メートルの中国地方最高峰の山脈で、新緑や紅葉雪山と、四季を通してさまざまな表情を見せてくれます。

そんな雄大な自然が満喫できる大山の中腹にあるのが大山寺で、鬱蒼とした緑に囲まれたどこか神秘的な雰囲気も感じられます。山号は角磐山、地蔵菩薩をご本尊とする天台宗別格本山の寺院です。周辺には多くの支院やご当地グルメが楽しめるスポットもある鳥取県の注目のエリアです。

起源は奈良時代!大山寺の歴史

大山は古来から信仰の山で、大山寺は、奈良時代の718年に金漣上人によって修験道場として開かれた山岳信仰の霊場です。大神山神社とともに厚い大山信仰の中心であった大山寺は、最盛期には1000を超える支院、3000人以上の僧兵を抱える一大修行道場として、高野山や比叡山にも劣らないほどの大寺院でした。

しかし、明治初期の清仏分離政策や仏教否定論により衰退の一途をたどり、本社は大神山神社の奥宮になりました。

その後、大山寺の復興を願う僧侶らによって1903年にみごと復活を遂げますが、1928年の火災により本堂が焼失。現在は4つの参拝堂と10つの支院を残すのみとなっており、本堂は1951年に再建され今に至っています。

大山が登山やレジャーで誰もが気軽に入山できるようになると、大山の観光地の1つとして多くの観光客が訪れています。

大山寺には重要文化財など見所がたくさん!

大山寺の御本尊は地蔵菩薩、神号は大智明大権現と言われ、子供守護、無病息災、五穀豊穣、交通安全などさまざまなご利益があります。また、牛馬守護の仏、農業を守護する神様としても信仰深い場所です。

2018年に開山1300年を迎えた大山、長い信仰を集めてきた大山の中心的存在であった大山寺には、多くの見どころが存在しています。そんな大山信仰と大山寺の歴史、重要な建物や貴重な寺宝を、まずは本堂から見ていきましょう。

本堂

本堂は1928年に火災で焼失し、現在のものは1951年に再建された比較的新しい建物です。本堂に祀られているご本尊は地蔵菩薩で、広大な心ですべての生き物を救済してくれるというありがたい仏様です。

もとは金蓮上人により修験道場として開かれた寺院ですが、860年に慈覚大師により天台宗の寺院となりました。本堂近くには開運鐘、願いを1つだけ念じて撫でると叶えてくれるという宝牛など縁起の良いスポットもあります

下山観音堂

本堂の手前にある下山観音堂は中国観音霊場第二十九番札所、伯耆観音霊場第十五番札所です。御本尊の十一面観音菩薩は、飛鳥時代後の白鳳期(645年~715年)のもので金銅仏であることから国の重要文化財に指定されています。

お堂に安置されているものはレプリカで、本物は宝物館霊賓閣に安置されています。せっかくなのでぜひ立ち寄って本物を見学してみてください。お堂の前に鎮座する巻物をくわえた狛狐に、その昔、神仏習合であったことがうかがえます。

阿弥陀堂

大山寺に現存する最古の建造物が阿弥陀堂です。平安初期に創建されましたが1592年に山津波で崩壊し、室町時代の末期に慈覚大師(円仁)によって再建されたと伝えられるもので、大山寺随一の歴史のある重厚な建物となっています。

ご本尊は2.79メートルの木造阿弥陀如来像で、両脇に勢至菩薩像が安置されており、建物と仏像ともに国の重要文化財に指定されています。

3月から11月の毎月18日のみ公開され拝観が可能です。阿弥陀堂の周辺には杉の大木が整然と並んでおり、古刹であることを感じさせてくれます。

事前に予約すれば重要文化財の建物や仏像の前で本格的な座禅体験が可能です。日常を忘れて一心に座禅を組む貴重な体験をしてみませんか。

霊宝閣

大山寺宝物館「霊宝閣」には、重要文化財の仏像など数々の貴重な寺宝を見ることができます。かつて大山寺本堂に祀られていた白鳳期の銅製観世音菩薩立像、特に下山観音堂のご本尊、奈良時代から伝わる金銅製の銅造十一面観音立像は必見です。

大山寺観光はこんなに充実!

長い間信仰を受けてきた大山寺の観光は、歴史のある建造物や、白鳳期の金銅仏など、重要文化財の貴重な宝物を拝観するのが主な内容ですが、大山寺を訪れたときの楽しみがまだまだあるのでご紹介します。紅葉の時期は特におすすめです。

温泉

全国でも名峰と言われ、登山家からも愛されてきた鳥取県が誇る大山。そんな大山の周辺には知る人ぞ知る温泉が点在しています。

その中でも特に名湯と言われる温泉を2つご紹介しますので、大山の登山や大山寺観光後にぜひ立ち寄って観光の疲れを癒してみてはいかがでしょうか。

豪円湯院

豪円湯院は大山寺参道沿いにある日帰り温泉施設です。2013年にオープンした大山では比較的新しい施設で、地下1200メートルからくみ上げた源泉は、疲労回復や治療効果が期待できる酸化還元水が魅力です。

かがり火に照らされた洞窟をイメージした神秘的な内湯「神の湯」と、四季折々の大山の景色を堪能できる露天風呂を備えた浴室はリラックス効果抜群です。

営業時間は11時から18時、土日祝日は11時から19時、温泉利用料金は490円・小学生以下300円・未就学児は無料となっています。駐車場は2か所、合計35台駐車可能です。

店自慢のオリジナル豪円とうふや豆乳を使った食事、豆乳ソフトクリーム・豆乳ムースケーキなどの優しいスイーツも見逃せません。大山寺参拝の後は心も体も健康になって帰りましょう

中山温泉館

大山寺から県道を通って車で約30分、なかやま温泉ゆーゆー倶楽部naspalは大山町営の日帰り温泉施設です。館内には中庭を眺めながら入れる石張りのさざんかの湯と、タイル張りのはまなすの湯の2種類の浴室があり、週ごとの男女入れ替え制となっています。

泉質は下呂温泉に似ていると噂のアルカリ性単純温泉で、お肌ツルツルになると話題の女性に嬉しい美肌の湯が体験可能です。

地元の野菜やお米、近海の魚を使ったこだわり料理が自慢のレストラン、グランドゴルフコース、リラクゼーションルームなど多目的施設も充実しています。

営業時間は10時から21時、駐車場完備、入浴料は大人440円、3歳~小学生は220円です。リラックス効果はもちろんのこと、治療効果も期待される気軽に立ち寄れる温泉施設です。

御朱印

寺社参拝の楽しみのひとつに御朱印があります。御朱印はその寺院に参拝しないと手に入らないありがたいもので、神社やお寺のお守りやお札と同じご利益があると言われているものです。

大山寺では下山観音堂に御朱印がいただける納経朱印所があり、御朱印と御朱印帳が販売されています。大山寺オリジナルの御朱印帳「大山寺「調ふ」御朱印帳」は、シンボルマークの「調」が目印で、「調う(ととのう)」という意味です。

「調う」には必要な物がすべて揃うという意味があり、参拝者の心や身体が調ってほしいという寺の願いが込められています。オリジナル御朱印帳は1,800円で販売されており、お寺の思いが感じられる御朱印帳なのでお土産としてもおすすめです。

大山寺の御朱印、下山観音堂の御朱印、御本尊の地蔵菩薩の神号大智明大権現の御朱印などが授与されます。

2018年の大山開山1300年の際には、本堂の本尊地蔵菩薩が書かれたプレミアム御朱印が授けられました。

紅葉

大山寺は紅葉スポットとしても知られています。大山寺にはブナやもみじなどの落葉樹が多くあり、紅葉シーズンには参道や境内に紅葉のトンネルができて幻想的な雰囲気が楽しめます。

大山のブナ樹林は西日本最大級の規模だと言われています。修験道場として栄えてきた大山寺では歴史深い建物と趣のある紅葉のコラボレーションが見どころです。

大山には絶景スポットが多い中、大山寺周辺で特におすすめしたい紅葉スポットは、博労座(ばくろうざ)と言われる場所。その昔、牛馬市が開かれていたエリアで、現在は駐車場になっているエリアからの大山の紅葉の眺めはまた格別です。

大山寺周辺でランチを楽しもう!

旅行の楽しみは観光やアクティビティ以外にも地元ならではのグルメは欠かせません。大山寺周辺にも地元ならではの美味しい料理が堪能できるスポットが多くあります。

そこで、ここからは大山寺周辺で味わえるランチにも最適なご当地グルメをご紹介しましょう。

大山周辺のご当地グルメ

山から海までが近い大山町は新鮮な海の幸や山の幸、里の味覚に恵まれています。豊富な地元食材を使ったご当地グルメの代表格を2品ご紹介しますので、大山町へお出かけの際にはランチを味わってみてください。

大山そば

大山を代表するご当地グルメと言えば一番に上がるのが大山そばでしょう。そんな地元に根付いている大山そばですが、もとは大山寺と深いつながりがあります。

今から約800年前、大山寺の高層・基好上人がそば作りを推奨したのが始まりとされており、今では大山の郷土料理となっています。

大山そばはしっかりとしたコシがあり、素朴ながらそばの旨味がぎゅっとつまった味わい深さが人気。大山に湧く名水で手打ちをしたり、地元の食材をふんだんに使用したトッピングなど、お店独自のオリジナリティーも魅力で、ランチタイムには行列になるほどの人気店もあります。

大山登山や観光に訪れた際に気軽に食べられるグルメとして人気の大山そばですが、歴史ある大山そばをしっかり提供していこうという動きから、「大山山麓産そば使用の大山そば」認定店制度が設けられました。


大山そばには認定基準というものがあり、まず大山山麓のそば粉の使用。2つ目が大山の地元産の麺もしくはそば粉で打った手打ち麺。そして最後に大山そばの由来の提示や説明ができること、以上の3点です。

大山百歳食

大山百歳食とは、鳥取県西伯郡大山町のご当地グルメで、豊かな自然の恵みを生かした食材を使用したコースやセットメニューが一般的、大山の新しい郷土料理です。健康と長寿を願い、大山寺周辺の旅館がそれぞれ工夫を凝らして作っています。健康志向の人にはおすすめのランチです。

大山周辺の美味しいお店

大山の地元食材を使用したハンバーガーやスイーツ、精進料理が食べられる地元でも人気のお店をご紹介します。どの店もランチやランチ後の休憩タイムにぴったりなので、ぜひチェックしておいてください。

いっぷく処 天狗茶屋

大山寺山門前、宿坊観證院山楽荘が経営する茶屋です。精進料理と言えば敷居が高いイメージですが、精進料理をもっと気軽に味わってほしいと考案されたユニークなメニューが楽しめます。

動物性のたんぱく質は使っていないのでヘルシー、人気の精進料理のカレーうどん、地元食材をふんだんに地用した禅バーガー、大山そばなどメニューが豊富で、気軽にランチで食べられるものばかりです。秋には紅葉を眺めながら風情のある建物でゆっくり味わってみてください。

博労座 KOMOREBITO

大山寺に向かう参道入り口に建つのが1階に大山観光案内所、2階にカフェがある複合施設です。観光案内所は各種パンフレットや映像コーナーが設置され、大山観光の拠点となっています。

サンセットカフェは大山寺観光の際に立ち寄りたいランチスポットです。地元野菜を使ったビックマウンテンバーガーをはじめ、大山自慢の食材が味わえるフードやドリンクが楽しめます。大きな窓から見る紅葉や夕日もまた格別です。

たまご屋工房 風見鶏

さくらたまごで有名な小川養鶏場直営のスイーツショップです。自慢の卵をふんだんに使用したお店の看板商品のシュークリームは、外皮はサクサク、中はカスタードクリームがたっぷり。

ほかにも新鮮な卵やロールケーキ、プリン、カステラなど卵屋さんならではの卵感あふれる商品がたくさん並んでいます。地元の人も通う人気店なのでランチ後のおやつにいかがでしょうか。

大山寺のアクセス&駐車場情報

駐車場やバス停から大山寺へ向かう参道は整備された一直線の道で約15分、少しきつめの上り坂になっています。観光地にありがちな賑やかさはありませんが、開山1300年を機に大山参道市場や新しいお店ができたので、参拝時には参道をゆっくり散策しながら上っていく楽しみがあります。

また脇道には寺院や旅館・宿坊などが建ち並ぶ通りがあり趣のある風景が楽しめます。そんな大山寺への鳥取駅からのアクセス方法や車でのアクセス方法、駐車場についても詳しくご紹介します。

アクセス

大山寺までのアクセス方法は、車で訪れる場合、岡山と米子を結ぶ米子自動車道・米子ICより県道24号線(大山観光道路)を経由して最寄りの駐車場まで約15分で到着します。

交通機関を利用するアクセス方法は、JR米子駅から日交バス・大山寺行に乗車し大山寺バス停まで約50分、バス停を降りたらすぐ参道に行けるので大変便利です。

駐車場は?

大山寺や大山登山を目的とする観光で多くの人が利用する駐車場が大山博労座駐車場です。大山寺へアクセスする参道にに近く大変便利な場所にあります。

博労座駐車場の駐車可能台数は合計600台と多くの車が駐車可能で、冬季期間以外は無料で利用可能です。大山は人気の観光スポットなので、シーズンには多くの利用客で賑わっています。

鳥取駅からの交通手段は?

鳥取駅から大山寺までのアクセス方法をご紹介します。鳥取駅から山陽本線特急で米子駅下車、日交バス・大山寺行に乗車し大山寺バス停で下車します。鳥取駅から約2時間で大山寺に到着可能です。

もしくは鳥取駅から快速で大山口駅で下車、バス大山町内路線・大山寺行で大山寺下車徒歩15分で大山寺に到着します。この方法で行くと料金は安く抑えられますが鳥取駅から約3時間かかってしまうので、時間に余裕があり電車での移動を楽しみたい方にはおすすめのアクセスです。

自動車で鳥取駅方面からアクセスする場合は、山陰自動車道・国道9号線を利用し大山ICより県道158号を通り約1時間30分で大山寺に到着できます。

大山寺の基本情報

名称 大山寺
住所 鳥取県西伯郡大山町大山9
アクセス 米子駅からバスで54分
米子道米子ICから車で30分
料金 大人300円・小人200円
URL http://www.daisenji.jp/
お問い合わせ先 0859-52-2158
営業時間 9:00~16:00(4月1日~11月30日)
拝観時間は季節により異なる
宝物館「霊宝閣」は12/1〜3/31休館
駐車場 なし

大山で思い出を作ろう!

2018年に開山1300年を迎えた大山寺。本堂や阿弥陀堂などの貴重な建築物や寺宝を見学できてパワーも頂けるスポットです。

紅葉に色づいた景色や温泉、周辺の地元グルメのランチなど楽しみ方は盛りだくさん!最適なアクセス方法を確認して、大山寺観光を楽しんでください。

おすすめの関連記事

Thumb鳥取の名峰「大山」の登山ガイド決定版!ルート情報や難易度を徹底解説!
大山は鳥取県西部にあって、大山隠岐国立公園の中にある日本百名山の山です。初心者でも登山できる...
Thumb鳥取の名峰「大山」周辺のおすすめキャンプ場8選!コテージや温泉情報も!
鳥取の名峰「大山」周辺には、おすすめなキャンプ場が多数存在しています。中にはコテージや無料で...

関連するまとめ

関連するキーワード

Missing
この記事のライター
pakumama
旅行と寺社巡りが好きで、特に京都にはよく行きます。いまは宮古島の海の青さに魅せられ、また次いつ行こうかと考えている...

人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ