歴史ある自噴源泉の秘湯!湯岐温泉「山形屋旅館」で湯治旅行を満喫!

日本各地には大小問わず様々な温泉があります。有名な温泉街はもちろん、秘湯と呼ばれる温泉も。福島の湯岐温泉はメディアにもなかなか出ない秘湯のひとつです。歴史ある湯岐温泉とそこにある旅館「山形屋」についてご紹介いたします。福島観光を含めた湯治旅にもぴったりです。

歴史ある自噴源泉の秘湯!湯岐温泉「山形屋旅館」で湯治旅行を満喫!のイメージ

目次

  1. 1湯岐温泉とは
  2. 2湯岐温泉の泉質と効能
  3. 3湯岐温泉の「山形屋旅館」とは
  4. 4「山形屋旅館」のへのアクセスと基本情報
  5. 5湯岐温泉のおすすめ日帰り温泉&旅館2選
  6. 6湯岐温泉で心も体も癒されよう

湯岐温泉とは

日本は源泉の数が2万7千本を超える温泉大国。泉質もひとつではありません。効能も様々で歴史上湯治場として栄えた温泉街や地元の人だけが利用してきた秘湯と呼ばれる温泉など、大小や有名無名問わず人々の生活には昔から深く根付いていました。

北海道の「登別温泉」や九州の「湯布院」、兵庫の「有馬温泉」や山形の「銀山温泉」など全国に知れ渡った有名な温泉地もありますが、ほとんど地元の人しかしらない秘湯もたくさんあります。今回は福島県の秘湯「湯岐(ゆじまた)温泉」とその温泉街の歴史ある旅館「山形屋旅館」をはじめとした温泉旅館をご紹介いたします!

福島県塙町にある小さな温泉

湯岐(ゆじまた)温泉は福島県塙町にあります。茨木県との県境に近く、山々に囲まれた町のさらに山奥に存在する歴史ある温泉地です。スマホの電波すら届かない山奥にある小さな温泉地ですがその泉質と効能に惹かれ湯治に通う常連のお客さんが多いのも特徴です。

最寄り駅からはバスでさらに30分ほど。歴史は古く、1534年に開湯し500年近くなりますが文献にも多くは語られていない秘湯です。現在はたくさんの観光客も訪れ、近くのダリア園などに観光ついでに訪れる人も少なくありません。

500年の歴史ある温泉

湯岐温泉が開湯した1534年といえば戦国武将織田信長”が生まれた年です。そう考えるとこの湯岐温泉がどれほど歴史がある温泉地なのか感じ取れるのではないでしょうか。有名な温泉地に比べ、湯岐温泉は小さな温泉地ではありますが湯治場として昔から利用してきた人も多くいました。

自噴源泉の秘湯

湯岐温泉の特徴は自噴源泉といわれる湧き出す天然温泉です。源泉からポンプで汲み上げ湯舟に湯を送る温泉街も多い中、この湯岐温泉は温泉が湧き出る場所に湯舟を作ったかのように足元や岩の間から温泉がポコポコと湧き出るタイプの浴場があります。

湯岐温泉の泉質と効能

自噴源泉の湯岐温泉はその泉質と効能から湯治場としての歴史が深い温泉です。多くの人がその存在を長い間知らなかった秘湯であったため、歴史上の要人もこの湯岐温泉で潜伏したり湯治に通っていたりしました。

アルカリ性単純温泉(美人の湯)

湯岐温泉の泉質はPH9.6のアルカリ性単純温泉です。PHは水溶液の水素イオン濃度の単位で、中性がPH7、それ以下だと酸性、それ以上だとアルカリ性と判断します。健康的な人の肌は弱酸性のPH4.5~6.0.アルカリ性の湯岐温泉の泉質は肌の角質や老廃物を排除し、つるつるの肌に導いてくれる効能があります。

湯岐温泉の泉質はヌルヌルとしていて入浴するとすぐに肌がつるつるになるのを実感できます。じっくりと入ることで温泉の成分が肌に浸透し、その効能をさらに感じることができます。また、温泉からあがる時は洗い流さずそのままにしておくのがさらに効能を有効的に感じられる秘訣です。

ぬるめの40度

湯岐温泉の温泉の温度は40度。これは少しぬるく感じる程度の温度ですが、先ほどご紹介したように長時間入ることで温泉の成分が肌に浸透し、その効能をさらに感じることができるため、長く温泉につかりやすいこの40度という温度はとても有効的といえます。

自律神経不安定症 ・不眠・冷え性などにも

湯岐温泉の一番の効能は「美肌」ですが、単純泉は刺激も少なく、老若男女問わず入浴することができる泉質です。そのほかの効能では、”自律神経を整える”効能や”不眠””冷え性”などにも効果が表れるといわれます。

湯治として利用する場合は数日滞在する間1日に何度も温泉に入るのがおすすめです。朝起きて夜に眠るまで、こまめに何度も入ることで湯あたりせず温泉の効能をよく感じることができるといわれます。

湯岐温泉の「山形屋旅館」とは

歴史ある温泉地「湯岐温泉」には2軒の温泉旅館と1軒の温泉施設が存在します。「山形屋」と「和泉屋」その、以前は「井桁屋」という旅館もありましたが、今では先にご紹介した2軒と「湯遊ランドはなわ」という温泉施設のみの営業となっています。まずは「山形屋旅館」についてご紹介します。

400年以上も続く湯治の秘湯

湯岐温泉は400年以上続く湯治場として存在していました。ご紹介する「山形屋旅館」も歴史ある温泉旅館で派手な娯楽施設はないものの、素朴で質素な雰囲気が昔からの湯治場の風情を残しています。

自噴する源泉かけ流しの岩風呂

湯岐温泉の共同浴場としても利用される「岩風呂」は花崗岩の隙間から湧き出る天然温泉をそのまま囲った浴場です。足元から湧き出る温泉は源泉かけ流しの美肌効果抜群の泉質で、地元の方から観光客までたくさんの人が利用しています。

地元の食材にこだわった美味しい食事

「山形屋旅館」では地元・塙町のお米やご近所農家の野菜など、地元の食材にこだわった美味しい食事を提供しています。季節によりメニューは様々ですが、ぼたん鍋やしゃも鍋なども。また、福島の地酒や湯岐温泉周辺の地域の日本酒も取り扱っていて日本酒好きにもぴったりなラインナップです。

美味しい食事と上質な温泉でのんびりすることが湯治に繋がるといえるのではないでしょうか。何もしない贅沢な時間もぜひ過ごしてみてください。

「山形屋旅館」のへのアクセスと基本情報

ここからは湯治の秘湯「湯岐温泉」の「山形屋旅館」へのアクセスと山形屋旅館の基本情報についてご案内いたします。

日帰り入浴の場合

湯岐温泉の山形屋旅館には共同の「岩風呂」と「貸切温泉」があります。どちらも日帰り入浴が可能で、宿泊者でなくても予約なしで利用することができます。注意点としては、「岩風呂」は混浴であるということ。女性専用時間があるので男性の利用は時間に注意が必要です。

また、湯岐温泉の山形屋旅館には日帰り入浴でも個室の利用ができるプランやお昼の軽食がセットになったプランもあります。観光の疲れを癒すにはぴったりです。宿泊以外の利用の際には予約は不要ですが念のため宿に確認の連絡をするほうが安心です。

利用時間

岩風呂 8:00~20:00(日帰り入浴)
宿泊者は24時間利用可能
女性専用時間 ①9:00~10:00
②14:00~15:00
③21:00~22:00
※上記以外は混浴

入浴料

日帰り入浴 1回利用 300円
1日利用 500円
貸切風呂利用 500円
日帰り入浴+休憩 個室休憩・1日利用込み 1,500円
個室利用は10:00~16:00
日帰り入浴+休憩+軽食 個室利用+軽食付き 2,000円
食事時間は11:30~13:00

宿泊の場合

湯岐温泉の山形屋旅館には様々なニーズに合わせた宿泊プランもあります。1名からでも利用可能なプランもありますのでバイクツーリングなどで利用する人も。ゆっくりと疲れを癒したい時には連泊もおすすめです。

1泊2食付きの料金

山形屋旅館の宿泊プランは1泊2食付きで大人1名7,500円~。大型連休などは+1,000円となります。基本的なお食事以外にも和牛を使ったこだわりのプランやオプションでお鍋を付けられる季節限定プランなどがあります。

公式サイトからの予約で500円のサービスチケットやレイトチェックアウトの特典も。湯岐温泉は山奥にあるためスマホの電波は入りませんが、山形屋旅館には宿泊者向けの無料wifiがあるのでスマホと離れた時間を過ごしたりSNSなどを楽しんだりと自由な時間をすごすことができます。

2泊以上はお得!

湯岐温泉の山形屋旅館は2泊以上の連泊にはとてもお得なプランが。食事は旬の山菜を中心とした軽めのものとなりますがお値段は1泊6,500円~。昼食もついてとてもリーズナブルです!都会の喧騒から離れてゆっくりと湯岐温泉のお湯につかりながら心身を癒すにはぴったりのプランです。

公共交通機関を利用する場合

湯岐温泉は最寄駅からもバスで30分ほど、車では15分程になります。湯岐温泉は山奥にあるため、車の運転に慣れた人でないと山道は厳しいかもしれません。

最寄り駅はJR水郡線「磐城塙駅」

湯岐温泉の最寄り駅はJR水郡線「磐城塙駅」。ほとんど茨城県に近いため、福島駅からは電車で約1時間44分ほどかかります。

送迎が便利

車でも訪れることは可能ですが湯岐温泉は山奥にあり、山道が不安な方も多いかと思います。その場合は山形屋旅館の送迎が便利です。車の場合は道の駅への送迎や鉄道利用の場合は最寄駅への送迎を利用できます。利用を希望する場合は予約の際に電話での連絡が必要となりますのでご注意ください。

「山形屋旅館」の基本情報

住所 福島県東白川郡塙町大字湯岐字湯岐31
アクセス JR磐城塙駅から車で約15分、バスで約30分
駐車場 有り
公式サイト http://yujimata-yamagataya.jp/
問い合せ 電話 0247-43-1370

湯岐温泉のおすすめ日帰り温泉&旅館2選

湯岐温泉には山形屋旅館の他にも「和泉屋旅館」と「湯遊ランドはにわ」という温泉施設があります。どちらも湯岐温泉の美肌の湯を堪能できる施設で山形屋旅館と併せておすすめの温泉施設です。

湯岐温泉の温泉&旅館①和泉屋旅館

湯岐温泉にある「和泉屋旅館」。こちらも湯岐温泉の特徴でもあるアルカリ性の美肌の湯を堪能できます。山形屋旅館の岩風呂に比べてトロトロ感は少ないものの、肌なじみの良いぬるめのお湯です。和泉屋旅館には3つの内風呂があり、混浴と男女別の浴室となっています。

和泉屋旅館の基本情報

住所 福島県東白川郡塙町大字湯岐字湯岐17
アクセス JR磐城塙駅から車で約15分、バスで約30分
駐車場 有り
公式サイト http://yujimata-izumiya.net/
宿泊プラン 1泊2食付き9,800円~ 素泊まり7,300円~

湯岐温泉の温泉&旅館②湯遊ランドはなわ

湯岐温泉の「湯遊ランドはなわ」は宿泊や日帰り入浴はもちろん、キャンプ施設もある公営の温泉施設です。湯岐温泉の美肌の湯を堪能できるほか、サウナや薬風呂もあり観光などの用途に合わせて利用することができます。8月~10月が見頃となるダリアが咲き誇るダリア園もぜひ併せておすすめしたいスポットです。

湯遊ランドはなわの基本情報

住所 福島県東白川郡塙町大字湯岐字立石21
アクセス JR磐城塙駅から車で約15分、バスで約30分
駐車場 有り
公式サイト https://www.yuyu-land.com/

湯岐温泉で心も体も癒されよう

いかがでしたでしょうか。湯岐温泉は小さいながらもその素晴らしい泉質で湯治場として長い歴史をもつ温泉地です。素朴な風情が癒し効果抜群の湯岐温泉にぜひ一度足を運んでみてください。

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この記事のライター
ぶんゆみ
一人旅、時々現地集合な旅が好きです。海外・国内・ご近所も暇さえあれば飛んでいきます。

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