行川アイランド跡地の現在は?全盛期の様子や心霊・再開発情報を調査!

千葉県勝浦市にあった行川アイランドは、南国気分を味わえるレジャー施設で、全盛期には多くの人が訪れ人気を博しました。そんな行川アイランドは、現在どうなっているのでしょうか?行川アイランドの全盛期の様子や心霊、再開発情報を徹底調査していきます!

行川アイランド跡地の現在は?全盛期の様子や心霊・再開発情報を調査!のイメージ

目次

  1. 1今はなき南国の楽園「行川アイランド」
  2. 2「行川アイランド」の歴史について
  3. 3「行川アイランド」の全盛期の様子は?
  4. 4「行川アイランド」の現在の状況は?
  5. 5「行川アイランド」の場所やアクセス方法
  6. 6「行川アイランド」の再開発に注目しよう!

今はなき南国の楽園「行川アイランド」

千葉県の房総半島、勝浦町にあった「行川アイランド」は、かつて一大レジャー施設として、とても人気がありました。広大な敷地には、熱帯地域に住む動物や植物、プール、そしてホテルがあり、全盛期には多くの人が訪れた施設です。

しかし、人気を集めた行川アイランドですが、徐々に入場者数が減少。そして閉園となりました。閉園後は廃墟化が進む行川アイランドですが、現在はどのような状態なのでしょうか?

今回は、行川アイランドの歴史や全盛期の様子、軍事施設の名残、そして再開発の噂などを徹底解説していきます。

マニアに有名な巨大廃墟!

全盛期は、子供から大人まで楽しめるリゾート施設だった行川アイランド。しかしながら現在は、巨大廃墟となり、廃墟マニアの中では有名なスポットとなっています。

行川アイランドは、周りが海と山に囲まれている特殊な立地だったため、アクセスするためには、入り口にあるトンネルを潜らないといけません。簡単にアクセスしにくく、園内は果てしなく広いことから、廃墟マニアの間では名が知られているスポットです。

有名な心霊スポットもある一帯

廃墟マニアの間では有名なスポットである行川アイランドですが、一方で心霊スポットとしても名が知られています。

行川アイランドがあった一帯は、金山ダムや鴨川のおせんころがしといった心霊スポットがたくさんあります。そのため行川アイランドも心霊スポットとしての噂があり、時には叫び声のような鳴き声も聞こえると有名です。

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「行川アイランド」の歴史について

行川アイランドの現在や再開発の噂などを紹介する前に、まずは行川アイランドの歴史について解説していきます。行川アイランドは、元々軍事施設として利用されていたのを活用した特殊なスポットです。園内には、至る箇所に軍事施設の名残がありました。

1964年8月13日に開園する

行川アイランドがオープンしたのは、いまから半世紀以上前の昭和39年です。当時、高度経済成長期の真っただ中だった1964年8月13日に開園しました。

高度経済成長期には、常磐ハワイアンセンターや明治村など、様々なテーマパークやリゾート施設がオープンし、日本中が盛り上がっていました。そんなレジャーブームに、行川アイランドは巨大リゾート施設としてオープンしています。

建設地は旧日本軍の軍事施設

行川アイランドは、特殊な地形に作られたリゾート施設です。まるでお椀のような形状をしている立地に、行川アイランドは建設されました。

そのため、行川アイランドへアクセスするためには、入り口にあるトンネルを通らないと辿り着くことができません。なぜ、そのような地形をしている場所に行川アイランドは建設されたのでしょうか?

その理由として、行川アイランドがあった場所は、元々旧日本軍の軍事施設だったからです。戦前は、「昭和火薬工業所」の軍需工場として使用されていました。トンネルを通らないと園内に行けないアクセスのし辛さは、軍事施設の名残だと言われています。そのため、園内には軍事施設時代の痕跡が残る、手掘りのトンネルや火薬庫があります。

行川アイランドが開園していた当時から軍事施設はそのまま残していて、トンネルなどが活用されていました。軍事施設の名残であるトンネルは、園内の至る箇所にあり、一部は手掘りからコンクリへと塗り替えています。そして、廃墟となった現在も軍事施設は残っていて、行川アイランドとともに朽ちるに任せている状態です。

フラミンゴや南国の植物を飼育

営業当時の行川アイランドは、フラミンゴやキョン、オウムといった動物や南国の植物を多数飼育していました。特に人気だったのがフラミンゴです。ピンク色をしたフラミンゴは、ショーが行われ、園内で一番の人気を集めていました。

行川アイランドで見ることが出来た動物の種類は、93種類です。その中で、動物は25種類の164匹。鳥類は68種類の904匹もいました。フラミンゴの他にも動物のショーが行われ、孔雀のダイビングやホロホロチョウによる行進など、観客を楽しむショーが多くありました。

動物の種類に負けず劣らず、植物の種類も多い行川アイランド。全盛期には、樹木や花木など合わせて213種類を見ることが出来ました。さらに、行川アイランドにはアジサイ園があり、毎年アジサイの株を増やす取り組みも行っていました。

外房線に行川アイランド駅が誕生

行川アイランドがオープンして、6年後の1970年に「行川アイランド駅」が誕生します。行川アイランド駅は、外房線の駅で、行川アイランドが営業していた当時は、多くの人が利用していました。また行川アイランド駅は、当時特急が駅に停車していました。しかし行川アイランドが閉園してからは、各駅停車のみ停車となります。

また行川アイランドの閉園後も駅はなくなることはなく、現在は無人駅となっています。ただ行川アイランドへ行く客がほとんどだったので、閉園後の駅の利用客は大幅に減りました。駅周辺に民家がないことから、駅の利用者は現在1日平均19人ほどです。

競合が増え経営悪化

行川アイランドは、都会からの騒々しさを忘れ南国の楽園にいるかのような雰囲気から、多くの人を魅了し続けていました。オープンから1970年頃に行川アイランドは、全盛期を迎えています。

しかしながら、1970年に近くの「鴨川シーワールド」がオープンするとともに、徐々に客足が減っていきました。

加えて、房総半島で相次ぐリゾート施設のオープンです。近隣に「花と海と動物の楽園」をコンセプトとした太海フラワーセンターや、アスレチックやゴルフ、宿泊施設があるロマンの森共和国などが、相次いでオープンしました。競合施設が増加したことによって、行川アイランドの経営は悪化の一途をたどります。

2001年8月31日に閉園

競合施設の増加に加え、バブルが崩壊すると景気悪化で客足がさらに少なくなります。行川アイランドは、入場者数を伸ばすために様々な企画を打ち出すものの、打開策とはなりませんでした。そして、とうとう2000年には全盛期の半分の売り上げとなってしまいます。

そして2001年3月に、行川アイランドの閉園が決定しました。閉園が報じられると、行川アイランドの存続を願って署名活動が行われたものの、閉園が覆されることはありませんでした。行川アイランドは、2001年8月31日を以て閉園します。

「行川アイランド」の全盛期の様子は?

全盛期には、一大リゾート施設として多数の人が遊びに来た行川アイランド。今は廃墟となってしまいましたが、全盛期はどのようなリゾート施設だったのでしょうか?行川アイランドの全盛期の様子について、紹介していきます。

年間117万人もの入場者数を記録

1964年にオープンしてからすぐに、行川アイランドは人気を博しました。特にオープンから6年後の1970年は、一番の最盛期を迎えます。最盛期の行川アイランドは、年間117万人もの観光客が訪れ、園内は賑わいを見せました。

さらに行川アイランドは、「快獣ブースカ」や「仮面ライダー」など、様々なドラマや映画のロケ地として使用されます。テレビで紹介されたことで、さらに人気が上昇しました。

看板イベントは「フラミンゴショー」

行川アイランドの園内は、熱帯の動植物がたくさんあり、見所のひとつでした。その中で最も人気があったのが、フラミンゴによる「フラミンゴショー」です。

フラミンゴショーは、約100羽のフラミンゴたちが、音楽に合わせて羽を羽ばたきながら踊るショーでした。その鮮やかなフラミンゴたちの行進や、羽ばたく様子が圧巻で、観客たちを魅了させます。またフラミンゴショーは行川アイランドのCMにも使用され、一世を風靡しました。

「孔雀鳩のファンタジア」も人気ショー

フラミンゴショーが一番の人気だった行川アイランドですが、それ以外にも様々なショーを開催しました。中でも、人気を集めたのは「孔雀鳩のファンタジア」です。美しい旋律に合わせて、一斉に孔雀鳩が羽ばたく様子はとても可愛らしいと評判でした。

ポリネシアンショーも開催

行川アイランドでは、その他にも「ポリネシアンショー」も開催されていました。野外ステージで行われたポリネシアンショーは、夕食を味わいながら見ることが出来る人気のショーです。時には燃え盛る松明を片手に踊り、まるでハワイといった南国にいるような気分に浸れることができました。

広大なリゾート施設として大盛況

総面積が45万平米もある広大なリゾート施設だった行川アイランドは、1日居ても飽きないことからブームとなります。

フラミンゴや孔雀鳩、ポリネシアンショーの他にも、アシカの餌遣りショーやペンギンなど様々なイベントがあった行川アイランド。立地から日帰りよりも、泊りがけの客が多かったと言われています。

「行川アイランド」の現在の状況は?

行川アイランドが閉園してから、20年近く月日が経過しています。行川アイランド閉園後は、大型の施設は取り壊されたものの、ほとんどが廃墟となっています。行川アイランドは、そのまま朽ち果て自然と一体化してしまうのでしょうか?そこで、行川アイランドの現在の様子や再開発計画についてご紹介します。

キョンが多く生息する

現在、行川アイランド一帯は、動物のキョンが多く生息しています。キョンとは、中国や台湾に主に生息しているシカの種類です。

キョンは、成人すると体重が9~10キロくらいとなります。日本では元々生息していなかったキョンですが、行川アイランドを含む千葉県では約5万頭ものキョンが生息していて、現在も増加の一途を辿っています。

特に、行川アイランドを中心としてキョンが生息しています。その理由として、行川アイランドで飼育していたキョンが、1955年頃に逃げ出してしまったからです。野生化したキョンは繁殖力が高く、人への警戒心も強いため、なかなか捕獲に至らず、現在では農作物の被害が増えています。

心霊現象と間違われることも

キョンの鳴き声は、とても特殊です。まるで犬が鳴くような声ですが、犬よりも不気味でクセが強い鳴き方です。さらにキョンは夜に鳴くことが多いことから、まるで物の怪が叫んでいるように感じてしまいます。そのため、心霊現象と間違われてしまうこともあります。キョンの鳴き声は、行川アイランドが心霊スポットとして噂される要因の一つです。

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2018年に再開発計画がスタート

長く廃墟化していた行川アイランドですが、現在は再開発計画が浮上しています。閉園してから3年後の2004年3月に、寮やビジネスホテルなどを運営している共立メンテナンスが、行川アイランドの土地を買い取りました。

4,200万円で土地を取得した共立メンテナンスは、複合リゾート施設の建設をすぐに計画します。しかしながら、その後訪れた世界金融危機によって、再開発計画は停止。10年近く複合リゾート施設の計画は停止したものの、2018年に再開発計画がスタートします。

2020年にホテルリゾートが着工

共立メンテナンスは再開発の計画を詳細に提示し、2018年から本格的に再開発が動き始めます。再開発の計画は、228室あるホテルを2棟建築するという内容です。

2棟あるホテルのうち、1棟はペットと宿泊できる7階建てタイプ。もう1棟は、海の景色を眺められる8階建てのタイプです。敷地内は電動トロッコで移動でき、日帰り客も楽しめるような運動公園が建築される予定となっています。2020年に工事が着工し、近い将来オープンする予定です。

「行川アイランド」の場所やアクセス方法

千葉県の勝浦市にあった行川アイランドの具体的な場所は、どこでしょうか?行川アイランドの場所とアクセス方法について、解説していきます。

場所はどこにある?

行川アイランドは、千葉県勝浦市浜行川の海岸沿いにありました。最寄り駅は、JR外房線の行川アイランド駅です。行川アイランドは、お椀のような形状をしているため、入出場ゲートがあるトンネルからしかアクセスできません。ただし、現在トンネルは封鎖されているため、中へ立ち入ることは不可能です。

アクセス方法は?

行川アイランドへのアクセス方法は、電車と車の2種類です。電車の場合は、最寄り駅が行川アイランド駅となります。新宿から電車利用をした場合、乗車時間は2時間半から3時間です。

また車の場合は、東京湾アクアラインから鴨川や勝浦方面へ行きます。国道128号線を海岸線沿いに走らせ、「行川アイランド前」の交差点が目印です。交差点を曲がると、すぐ目の前が行川アイランドとなるので、迷いにくく分かりやすいです。

行川アイランドの基本情報

住所 千葉県勝浦市浜行川
開園 1964年8月13日
閉園 2001年8月31日
総敷地面積 450,000m2

「行川アイランド」の再開発に注目しよう!

南国の大自然を堪能できた、人気のリゾート施設「行川アイランド」について紹介してきました。行川アイランドは、開園以降、多くの人を楽しませたリゾート施設でした。しかしながら、バブル崩壊や競合施設の増加により経営が悪化。2001年に閉園となりました。

軍事施設を利用した行川アイランドは、敷地内に多く軍事施設の名残がある、特殊なリゾート施設です。閉園後は廃墟となってしまいましたが、現在は再開発計画を持ちあがり、工事が着工しています。行川アイランドは閉園してしまいましたが、再開発しリゾートホテルとなることを楽しみにしましょう!

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この記事のライター
まなしま
東京在住。大阪が大好きで月に一度は関西旅行をしています。他にも東北道の駅スタンプラリーや沖縄離島巡りが好き!

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