鹿児島の醤油が甘い理由は?お土産にも人気の秘密や活用法を解説!
鹿児島の醤油が甘いと言われている理由を紹介します。本州と比較して鹿児島の醤油は甘いと言われることが多いのですが、どの理由はなぜなのでしょうか?また、鹿児島醤油の人気メーカーやお取り寄せ方法、お土産、また料理などへの活用法を解説します。
鹿児島の醤油は甘い?
鹿児島の醤油が甘い理由について紹介します。同じ醤油でも地方ごとに特色があり、特に鹿児島のものは甘いという特徴があるそうです。関東と関西でも醤油の味に違いがあるように、鹿児島の甘いという特徴は興味深いものといえるでしょう。その理由やお土産やお取寄の方法を解説します。
一般の醤油とは違う?
大都会鹿児島、醤油の種類多過ぎ問題。 pic.twitter.com/oJjfBrVGcP
— TKeRyu!🍭🍠🍟🐘⠒̫⃝😈 (@mcmc_nesoberi) July 17, 2017
鹿児島を含む、九州の醤油は甘いと言われています。地元の人はその甘いという特徴を以外と感じていないそうで、他県から来た人に言われて初めて知るのだとか。無添加で人気のメーカーも多く、お取り寄せやお土産にも最適といえるでしょう。
鹿児島の醤油は生揚醤油というものを醤油醸造協同組合の工場で作られており、それを各メーカーが取り寄せてオリジナルものにしているそうです。生揚醤油は大豆、塩、小麦のみで造られています。鹿児島の温暖な気候と砂糖が手に入りやすかったことが、一般の醤油と違って甘みが強くなった理由と言われています。
鹿児島の醤油は甘い理由は?
実際にお取り寄せやお土産などで鹿児島の醤油を使用すると、甘みが強いと感じるようです。鹿児島がある九州は醤油の甘みが強かったり、あごだしをメインに使った食品が多いなど、同じ日本でも味付けが違うと感じる人も多いのだとか。そんな鹿児島の醤油の甘さの秘密に迫ってみましょう。
鹿児島の醤油の歴史
鹿児島は古くから醤油を作っていたそうですが、江戸時代頃になると独自の食文化が強くなっていったそうです。もともと、九州は隣国に近く、また様々な国の人が訪れる地でした。江戸時代は鎖国が行われていましたが、それでもいくつかの国とは取引を行っていたそうです。
そのため、食文化を中心とした異国文化がどんどん取り込まれて、江戸とは違った文化が形成されたそうです。その中で鹿児島の醤油も少しずつ異国文化が関係して、独自の味が形成されていったのだとか。
本州の醤油が辛い?
九州から訪れた人は、他の地方の醤油を辛いと感じるようです。本州には「こいくち」と「うすくち」醤油があるものの、いわゆる鹿児島系の「あまくち」醤油が扱われていないことが多いのです。ちなみに、九州に限らず、中国地方や北陸地方でも甘みのある醤油が販売されているそうです。
もともとは甘くはない
先ほど紹介した生揚醤油は、それ自体は甘い醤油ではありません。基本的には薄口、濃口、再仕込みの3種類が作られるそうです。生揚醤油は家庭でも作れないわけではなく、昔はそれぞれの自家製のものが存在したのだとか。
甘くなった理由は諸説ある
アリオ行ったら九州物産展してて、思わず買ってしまった鹿児島醤油、甘いよ(*´ω`*) pic.twitter.com/gn4vN8OEDI
— なや (@nekomura_naya) April 9, 2018
では、この生揚醤油はどのようにして甘くなっていったのでしょうか?鹿児島の醤油も元は甘みが強いものではなく、時代の変化によって変わっていったと考えられています。その理由を含めて鹿児島醤油が甘くなった説を紹介します。
説①鹿児島が暑いから
現在はエアコンなどで温度を調節しやすくなっていますが、昔の鹿児島は暑さが厳しく、糖分や塩分が自然と欲しくなる気候でした。そのため、九州の人は甘いものや辛い味を好みやすく、その中で砂糖が多い醤油が好まれるようになったと考えられています。
説②砂糖が手に入りやすかった
しかし、いくら暑いからといっても昔は調味料が贅沢品でした。ところが、鹿児島は隣国から様々な国の人が訪れており、鎖国の時代でも貿易が行われていました。そのため貴重な香辛料や調味料が入りやすく、暖かい気候で砂糖も作りやすかったようです。
こういった砂糖が手に入りやすいという特徴から、鹿児島では甘い醤油が作りやすかったと考えられているのです。鹿児島の人の間で、身体が自然と求めている味が人気になっていったといえるでしょう。
説③焼酎のため?
鹿児島といえば様々な人気のお酒が存在することでも有名です。鹿児島の人はお酒が強いという印象もあるかもしれません。実はそういったお酒にたいして相性の良い醤油を作ろうとしたところ、甘みが強くなっていったという説もあるのです。
辛口醤油に対して、料理などに使う醤油は甘みが強いもののほうがバランスが良くて人気が出たのかも知れません。料理まで辛口になってしまうとくどくなるので、甘い醤油で料理を作って、辛口焼酎と合わせていたのでしょう。
説④他県との差別化?
現在もそういった甘口醤油が人気なのは、他県との差別化も大きな理由といえるでしょう。食というのは人間にとって非常に重要なものであり、地方ごとの特色が求められます。現在も甘口醤油をメインにしているのは、他県と差別化を狙っている可能性もあるでしょう。
説⑤魚に甘口が合う
鹿児島で一番人気と言われているメーカー「カネヨ」は、魚に甘口が合うという理由から甘口醤油を製造し始めたそうです。初代当主である横山栄蔵は、味噌と醤油を作っていたそうです。元々は漁師をしており、魚と甘みが強いものの相性が良いことを知っていました。
次第に魚と一緒に味噌と醤油を販売するようになり、魚の煮付けに合う味を模索したそうです。次第に魚と甘みの強い醤油の美味しさを知った人がたくさん買い求めるそうになったのだとか。このことから、魚と甘口が合うことも、甘い醤油うが人気となった理由といえるでしょう。
鹿児島の醤油の秘密とは?
改めて鹿児島醤油の秘密に迫ってみましょう。鹿児島醤油を作る上でどのような工夫や過程を経ているか要チェックです。いままで鹿児島醤油を使ったことがない人も、その秘密を知ったらお取り寄せしたくなるかもしれません。
鹿児島県醤油醸造共同組合が大元
私の料理に欠かせないのは断然コレ!!
— 下園 愛弓ayumi shimozono (@Ayuuuuumii) May 9, 2017
特に煮物は鹿児島醤油じゃないともう作れないぐらいになってます(>人<;)
お母さんいつも送ってくれて感謝です pic.twitter.com/64DCXXw0kr
冒頭で紹介したように鹿児島醤油は「醤油醸造協同組合」が大元となっています。こちらで基本となるものが作られているので、いちばん重要な場所といえるでしょう。時々、醤油に関する勉強会もひらかれているそうです。
生揚醤油を製作している
醤油醸造協同組合では生揚醤油を製作し、各メーカーに送っています。丁寧に生揚醤油を作り、鹿児島の味の基本を作り上げているといえるでしょう。品質管理も徹底しており、生揚醤油を元にメーカーはアイデアを取り入れているわけです。
各メーカーでオリジナルブレンド!
基本の生揚醤油を手に入れたメーカーは、独自のオリジナルブレンドを行います。それぞれのメーカーごとに特徴が違うため、そういった部分を比較してみるのも良いでしょう。
生揚醤油は冷蔵保存!
生揚醤油は無添加で作られており、そのまま置いておくとどんどん発酵していきます。もし、そのまま発酵を放置していると蓋が飛んでしまうほどになるのだとか。そのため、生揚醤油は冷蔵保存することが求められます。
鹿児島醤油のメリットは?
芋蔵というお店に入ったら、九州産の料理居酒屋やった。縁なのか?ここ美味いな。馬刺しやからしレンコン最高。醤油とかも鹿児島醤油とかこだわってるぅ。 pic.twitter.com/0LcVK1f3w2
— MAURA TSUYOSHI (@mau_rin) May 25, 2013
鹿児島醤油はどういったメリットがあるのでしょうか。無添加の醤油を作っているところも多く、料理との相性が良いようです。そのメリットに注目してみましょう。
①料理の味を調えやすい
鹿児島醤油の活用法として料理の味が整えやすい点が挙げられます。特に刺し身との相性が良く、生臭さも消えやすいといえます。煮物との相性もよく、鹿児島醤油の甘さで他の調味料を減らせるというメリットもあるでしょう。
②塩分が控えめ
甘みが強いという特徴があるため、一般的な醤油と比較すると塩分が控えめとなっています。日本人は普段から塩分を摂りすぎていると言われているだけに、鹿児島醤油で調整するのがおすすめです。
③素材の味を活かす?
素材本来の味を活かしたいときも鹿児島醤油はぴったりといえます。豆腐や天ぷらのような食べ物との相性も良く、本来の味を引き立て、旨味を堪能できるといえるでしょう。
④トロミのある醤油
砂糖が多く含まれている分、トロミが強いというのも特徴です。味を浸透させたい、絡ませたいというときにおすすめの活用法があるといえるでしょう。砂糖による照りも出やすいので煮物料理との相性が良いです。豚の角煮などを自作するときにもおすすめとなっています。
鹿児島醤油は無添加?
我が家はヤマガミ醤油でした pic.twitter.com/adVPLVfv68
— SWAG/どらかむ (@doracam02) July 6, 2018
鹿児島醤油はすべてのメーカーが無添加というわけではありません。例えば鹿児島の人気マーカーである「ヤマガミ」は人工甘味料を一切使用しない、無添加の醤油を販売しています。無添加で醤油を作るのは一手間も二手間もかかるのです。
それだけに無添加の醤油は人気であり、メーカー側も自信を持って販売しているといえるでしょう。本当の味を知ることで、より鹿児島醤油を好きになるかもしれません。
鹿児島醤油の活用法は?
実はこういった甘い鹿児島醤油ですが、現在のような味になったのは最近と考えられています。全国的に甘い醤油が流通するようになったのは60年前ほどと考えられており、江戸時代頃から少しずつ甘みが強くなったと考えられています。そんな鹿児島醤油の活用法を紹介します。
煮物におすすめ
砂糖の甘い味がする鹿児島醤油は煮物や煮付けにおすすめです。他の調味料を減らすことができるものとなっているので、鹿児島醤油を使ってじっくりと煮込んであげれば味が染み込みます。また、刺し身などとも相性が良いでしょう。
冷ややっこにおすすめ
冷ややっこのようなシンプルな料理にも合うといえます。鹿児島醤油の活用法としては、そのまま冷ややっこにかけるだけで、豆腐の味を活かしながら旨味を堪能できます。
お土産にもおすすめ
流石俺のお袋、一番欲しいもの分かってらっしゃる。最高のお土産!#鹿児島 #醤油 pic.twitter.com/kRlQv8cb5k
— クッキー大好きクロッキー🍪 (@wild_falken) June 8, 2017
旅行に行ったときに、その地方の食に関するお土産は非常に喜ばれるといえるでしょう。鹿児島に旅行した際は空港やお土産屋で、鹿児島醤油を購入してみましょう。小さいサイズのものも多く、お土産として渡しやすくなっています。
お取り寄せできる?
お土産でプレゼントされたものを気に入ったら、自分でお取り寄せするのもおすすめです。大手通販サイトでは様々な鹿児島醤油を扱っており、各メーカーの公式サイトでも販売されています。
いろいろな活用法があるのでお取り寄せした鹿児島醤油を使ってみましょう。人気のメーカーは「ヤマガミ」や「サクラカネヨ」、「ヨシビシ醤油」などが有名です。そして、特に甘みが強いと言われているのが藤安醸造の「専醤」です。砂糖いらずの甘い醤油を堪能しましょう。
鹿児島の甘い醤油がお土産にも人気!
鹿児島名物 『醤油コーナー』
— 【鹿児島】🐥小沢 あかね🐥 人妻専門店layla (@layla_akane) April 23, 2018
県外人はびっくり!
AZってスーパーの醤油コーナーは
鹿児島県産の醤油がズラリ(笑)
どんだけ醤油好きやねん😂
で、醤油はめっちゃ甘いのが特徴#鹿児島 #醤油 #AZ pic.twitter.com/sm96SMBl8l
鹿児島で人気の甘い醤油について紹介しました。甘い醤油が誕生した理由やおすすめの活用法も興味深いものといえるでしょう。砂糖の甘みが強い鹿児島醤油は、それだけで味付を行えるので便利だといえます。お土産にもおすすめなので、鹿児島旅行の際にチェックしてみましょう!