秋吉台「景清洞」は真っ暗な鍾乳洞!観光&探検コースやトロン温泉を紹介!

秋吉台の鍾乳洞の一つ「景清洞」は太古の昔の面影と戦国時代の伝説を今に伝える魅惑の洞窟です。 「景清洞」というその名の由来や洞内の見どころと楽しみ方、隣接しているトロン温泉についてもご紹介していきます。また心霊スポットの噂にも触れていきます。  

秋吉台「景清洞」は真っ暗な鍾乳洞!観光&探検コースやトロン温泉を紹介!のイメージ

目次

  1. 1山口にある「景清洞」を探検してみよう!
  2. 2「景清洞」の概要について
  3. 3「景清洞」の観光スポット
  4. 4「景清洞」のアクセス&駐車場情報
  5. 5「景清洞」で探検しながら自然を堪能!

山口にある「景清洞」を探検してみよう!

日本三大鍾乳洞の1つである山口県の秋吉台にある[秋芳洞]そこから十数km離れたところにところにあるのが今回ご紹介する「景清洞」です。ここでは誰でも探検家気分になれます。急に思い立って手ぶらで向かっても大丈夫です。必要な装備は現地でレンタル出来ます。(入洞料金に含まれてます。)

秋吉台観光の際には、是非足を伸ばして原始の息吹を感じる鍾乳洞の中を探検してみませんか?心霊スポットとの噂もあり、ワクワクそしてドキドキしてきます。ご家族でもお一人でもデートのコースとしてもおすすめです。

秋吉台国定公園の鍾乳洞の1つ

日本最大級のカルスト台地である山口県美弥市の秋吉台は、1955年に【秋吉台国定公園】に指定されています。この公園にはなんと大小合わせて400個以上もの洞窟があり、その内、「秋芳洞」「大正洞」「中尾洞」そして今回注目の「景清洞」が今現在散策出来る鍾乳洞になります。

これらの鍾乳洞はこの日本最大級のカルスト台地【秋吉台】の地中に広がっています。壮大な景色が観光客に人気です。(カルスト台地とは石灰岩などが雨水や地下水によって浸食されてできた台地のこと。)

※鍾乳洞とは珊瑚などの堆積でできた石灰岩が地殻変動で陸に上がり、二酸化炭素を含んだ雨水に溶かされて空洞を作ります。その空洞同士が繋がったり天井が崩れたりし、また雨水が流れ込んで空洞を作り石灰が固まり、それを繰り返し長い長い時間を経て出来た自然の芸術です。

「景清洞」の概要について

約1000年前に発見されたという「景清洞」は秋吉台の中に点在する無数の鍾乳洞の中のひとつです。そして全長約1.5キロメートルのコースの天井や壁に数々の芸術的ともいえる鍾乳石や、フズリナ(原生動物)・サンゴ・海藻などの化石を見ることが出来る鍾乳洞です。

入口の序盤には広大な空間が広がっていて、さながら地下基地に迷い込んでしまったかのようです。そこには遊歩道が整備されていて美しい鍾乳石や化石を観察することが出来ます。ここが観光客に人気の「観光コース」で誰でも気軽に散策を楽しむことが出来ます。

そしてその先にここまでとは異次元ともいえる漆黒の闇に包まれたゾーンが待っているのです。これが「探検コース」です。「探検コース」とはどんな所なのでしょうか?心霊スポットというのは本当?そしてそこでは何が見られるのでしょうか?入洞の料金や所要時間も後ほど掲載します。

国の天然記念物の鍾乳洞

「景清洞」は大正11年3月3日に国の天然記念物にも指定されている貴重な鍾乳洞です。【獅出台】の北側山麓にある「三角田洞」と「景清洞」は【獅出台】の中で繋がっている、たくさんの洞窟のある秋吉台の中でも珍しい洞窟のひとつです。

夏は涼しく冬は暖かい鍾乳洞は季節をを問わず観光客の絶えない「秋吉台」にあって、一度は訪れてみたい場所です。
 

貫通型の鍾乳洞

なんだかワクワクするここ景清洞は「貫通型鍾乳洞」です。「貫通型鍾乳洞」とはその名の通りトンネルのように入り口の反対側が地上へと続いている状態になっている鍾乳洞のことを言います。ですが「景清洞」の奥は狭くて人間が通り抜けることは出来ません。

景清洞の名の由来

ここまでお伝えしてきた「景清洞」ですが、このネーミングが少し気になりますね。歴史に詳しい方は既にピンと来ているかもしれませんが、「なんて読むの?」などと思う方もいるのではないでしょうか。

「景清洞」は「かげきよどう」と読みます。「景清」は平家に仕えて戦った武士「平景清」(本来は藤原景清)のことです。ではなぜその「景清」の名前がこの洞窟についたのでしょうか?

壇ノ浦の戦いに敗れた平景清が潜んでいた伝説

西暦1185年に行われた【壇ノ浦の戦い】は、いわゆる源平合戦における最後の戦いです。そしてこの戦いに敗れた平氏一門の落人(おちうど)が隠れて生き残ったという伝説は、東北から沖縄にまで広く残っています。その伝説のひとつがここ「景清洞」だったのです。

「景清洞」は戦に敗れた[平景清(または藤原景清)]が逃げ延びて潜伏していた場所といわれています。勇猛果敢だったという「景清」にまつわる伝説も全国各地にあり、能や歌舞伎、落語などの古典芸能の演目にも数多くその名を残しています。

そんな彼がここでどんな思いでどんな生活をしていたのか、彼と同じ物を目にすることが出来ると思うとなんだかワクワクしてきます。ぜひ戦国時代に思いを馳せながら散策してみてください。こんな伝説のこの場所にまつわる心霊現象の噂についても次に触れていきます。

心霊スポットの噂

そんな歴史を感じることの出来る「景清洞」ですが、ここは知る人ぞ知る心霊スポットと言われています。平家の落ち武者が生き延びていたというのですから、確かに心霊現象がおきてもおかしくないですね。

ここで一番多い心霊現象の情報はここで撮った写真に白いオーブが現れるという心霊写真系です。また探索中に頬を何かがす~っと触っていったという人もいました。他にはお侍さんのような人影を見たという人も。

ただでさえ真っ暗な空間。ここで心霊現象に遭遇してしまったら、と考えてしまうと更にドキドキする空間になってきます。

「景清洞」の観光スポット

「景清洞」には「観光コース」「探検コース」という2つのコースが有りそれぞれ異なった楽しみ方が出来ます。芸術的な天井や壁面を見ることの出来る「観光コース」。真っ暗な中を進むまさに「探検コース」。どちらもとても魅力的です。

そして隣接する《秋吉台リフレッシュパーク》にオートキャンプ場や宿泊もできるトロン温泉、グランドゴルフ場があり、楽しみ方は多岐にわたり自然も満喫できます。トロン温泉には休憩場や露天風呂もあります。

観光スポット①一般観光コース

洞窟の入口側には遊歩道が整備された「観光コース」があります。「観光コース」には照明もあり、大きく広々とした空間がひろがっています。この空間ではお琴や歌のコンサートなども開催されることがあるそうです。異次元ともいえる場所でのコンサートも素敵ですね。

洞内に照明が広がり水の流れる音が響いていてとても神秘的な空間です。整備されていますが仄暗く滑りやすいので足元には充分気をつけて進んでください。暗闇というのは私達人間にとって恐怖の対象であるとともに、何故か魅力的にも感じるので不思議です。

車椅子やベビーカーでも通行可能

「観光コース」の遊歩道は車椅子やベビーカーでも通行出来るようになっています。小さなお子さんや高齢の方でも安心して散策することが出来ます。そして洞内は夏は涼しく冬は暖かいので年齢を問わず楽しめそうです。

総延長約1.5km

「景清洞」の総延長は約1.5キロメートルあります。このうち私達が探索する事ができるのは「観光コース」と「探検コース」を合わせた約1.1キロメートルです。地上の舗装された道ならば、大人の足で15分弱ほどで歩ける距離ですね。

ですが、洞窟内は足場の悪いところもあり、天井が低かったり真っ暗ということもあり、所要時間は約60分かかります。時間に余裕を持って観光してください。

入口から約700mはバリアフリー対応

車椅子やベビーカーでも通行できる約700m「観光コース」は、段差のないバリアフリー仕様になっています。(支路には段差のある所もあります)照明があるとはいえ外界とは違った暗い場所ですので、バリアフリーは足腰に自信のない方でも安心して散策出来ます。

車椅子の貸し出しも

受付には貸出用の車椅子も用意されていて、必要な場合にはレンタルできます。「観光コース」はバリアフリーですが、足の不自由な方やお怪我をされてる方は無理をせずに車椅子レンタルして楽しんでください。

見所①竜神の森

鍾乳石が森のように折り重なってできた「竜神の森」。洞内には水が流れていますが、川の神様は竜だという言い伝えもあります。「景清洞」を守っていてくれてるのでしょう。

見所②どくろ岩

「どくろ岩」こちらも心霊スポットにピッタリのネーミングです。「どくろ」とつく岩や石は全国にありますが、ここのどくろ岩はその色彩からもおどろおどろしい雰囲気が伝わってきます。

見所③かくし舟

かくし舟は増水すると水に浮かんだ舟のようになるのだとか。景清が乗って逃げてきた舟なのでしょうか?訪れた時にどの様になっているかも楽しみです。

観光スポット②探検コース

約700メートルある「観光コース」が終了した後の約400メートルはいよいよ「探検コース」です。照明はなくなり下には水が流れていて、「観光コース」と比べると足元がぐっと悪くなってきます。ここからは車椅子やベビーカーでの通行は出来ないエリアです。

見事なまでの暗闇です。「探検コース」「冒険コース」は各地にありますが、ここまでの真っ暗闇のところはなかなか無いでしょう。洞内には天井の低い所や幅の狭くて通りにくい所もあるので荷物はできるだけ小さい方が安心です。

真っ暗の洞窟内を探検

「探検コース」に入ると照明なしの正に真っ暗ゾーンです。手元にある懐中電灯を頼りに進んでいくことになります。懐中電灯のスイッチをオフにすると漆黒の闇に包まれます。ここに来て先程の心霊話を思い出すとゾッとしてきます。

目を見開いても何も見えない真っ暗な世界。まるで時間まで止まってしまったような不思議な空間は、現代社会ではなかなか出来ない体験です。

受付で道具一式レンタル可能

気軽に楽しめる「探検コース」とはいっても、そこはやはり「探検」というだけあり無装備で行ってはいけません。まずは懐中電灯は必須ですね。それから鍾乳洞の中は水が流れています。そして雨が降った後には水かさも増えるので長靴が必要です。そして最後はヘルメット。探検隊には欠かせません。

●懐中電灯●長靴●ヘルメットの三点は「探検コース」の料金(「観光コース」+300円)に含まれています。受付でレンタルしてから入洞しましょう。

見所はサンゴの化石

「探検コース」の見どころのひとつは真っ暗な中で探し出すサンゴの化石です。鍾乳石の中で白く光る化石を懐中電灯を駆使して探してみましょう。

太古の昔の姿を今に残してくれている化石。見つけると、まるで宝物を探し当てたかのような気分になります。見つけられるのはサンゴの化石だけではありません。こんな原生動物の化石もあります。皆さんは何を見つけられるでしょう。

観光スポット③トロン温泉

「景清洞」で探検した後には隣接している《秋吉台リフレッシュパーク》で温泉に入ってゆっくりのんびり疲れた体を癒やしませんか。この施設には◎秋吉台オートキャンプ場◎グランドゴルフ場◎景清洞トロン温泉があります。トロン温泉では休憩室やお食事処も利用出来ます。

トロン温泉とは薬事法に基づいて厚生労働省が認めている人工温泉のことです。人工温泉だからといって侮るなかれ、腰痛・冷え性・神経痛・疲労回復など10個もの効能があり、遠赤外線効果で体をしっかりと温めてくれます。

ここの「トロン温泉」には大浴場や開放感いっぱいの露天風呂もあり、ゆっくりくつろぐことが出来ます。料金や営業時間について次にまとめましたので参考にしてください。

【名称】   景清洞トロン温泉
【住所】 山口県美祢市美東町赤3108
【電話】 08396-2-2177
【営業時間】 10:00-21:00(最終受付20:00)
【URL】 公式サイト
【料金】 大人(中学生以上):600円 小人(3歳から小学生):300円 2歳以下:無料
【備考】 新型コロナウィルス感染防止のため利用できない施設もあります。
お出かけ前に最新情報を施設へ直接お問い合わせください。

館内には宿泊施設も

【トロン温泉】には宿泊施設が併設されています。心ゆくまで洞内を散策した後、帰り時間を気にせずに過ごすことが出来ますね。そして温泉に浸かってゆっくりと過ごしてみてください。

【宿泊形態】 素泊まり
【料金】 中学生以上 3500円 小学生 2000円 未就学児  300円
【部屋数】 5室
【時間】 チェックイン 16:00 〜8:00 チェックアウト 9:00
【備考】 ※19:00以降は外出できないのでご注意ください。 
※料金や時間についてはご利用の際に施設にお問い合わせください。
【URL】 公式サイト

「景清洞」のアクセス&駐車場情報

●車:中国自動車洞《美祢東JCT》経由 小郡萩道路《絵堂IC》から車で5分●公共交通:JR新山口駅⇒防長バス秋芳洞行きで40分 終点下車⇒同バス東萩駅行きに乗り換え34分 バス停:大正洞下車やじ徒歩20分
 

入洞料金や時間

【入洞料金】 一般コース◎大人(中学生以上) 1,100円 小人(小学生以下) 600円 
探検コース◎大人(中学生以上)1,400円 小人(小学生以下)900円 
【営業時間】
8:30〜17:15 ※受付16:30まで
【所要時間】 約1時間

アクセス情報

「景清洞」に観光に行く手段としては①マイカー②路線バス③巡回バス④かるすとタクシー(平日限定乗合タクシー)があります。③巡回バス④かるすとタクシーは運行していない時期もあるので、お出かけ前の確認をおすすめします。

※「景清洞」アクセス情報

駐車場は?

隣接の料金無料の駐車場が充分に用意されています。事務所に確認したところ、止められないという心配はいらないそうです。安心して観光できます。

景清洞の基本情報

【名称】 景清洞
【住所】 山口県美祢市美東町赤3248番地
【電話】  08396-2-2201 
【営業時間】 8:30 〜7:15 (最終受付 16:30)  ※年中無休
【URL】 公式サイト
【料金】 ●一般コース ○大人(中学生以上) 1,100円 ○小人(小学生以下) 600円
●探検コース ○大人(中学生以上) 1400円 ○小人(小学生以下) 900円
【アクセス】 中国自動車道「美祢東JCT」経由小郡萩道路「絵堂IC」から車で5分
【備考】 営業時間など予告なく変更されることがあります。必ずお出かけ前に直接お問い合わせください。

「景清洞」で探検しながら自然を堪能!

ここまでお伝えしてきた「景清洞」悠久の時間の中でできた自然の芸術品を堪能し、探検家気分で暗闇を進み、そしてライトを照らしながら太古の足跡である化石を見つけ、そして探検で疲れた体を「トロン温泉」でゆっくりと癒やして、一日中飽きることなく楽しめそうです。

そしてなんと行ってもここは大自然の真ん中です。体中にマイナスイオンをあびてリフレッシュもできそうです。ちょっと怖い心霊スポットのお話も楽しみつつ秋吉台観光の際には是非「景清洞」に足を運んで楽しい時間を過ごしてください。

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KULIHALA

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