岡山から福岡の移動手段まとめ！博多・小倉までの各交通機関の料金と所要時間を徹底解説

中国地方の岡山県と九州地方の福岡市は、地図上で岡山駅と博多駅を結ぶと直線で350km近く距離があります。比較で言うと、東京の山手線であれば10周と少しで等しく、北海道で言うと最北端から最南端が400km近くあり、利用者の多い東京駅と名古屋駅間の距離にも近いので、結構な距離があることが分かります。

晴れの国岡山とグルメの街福岡の2つの区間を利用する人も多いと思いますが、どんな方法で移動手段があるのでしょうか。今回は新幹線や電車などの公共交通機関だけでなく、車での移動についても紹介します。

福岡の代表的な駅と言えば、県庁所在地の福岡市に置かれる「博多駅」と、本州から九州に入って直ぐにある「小倉駅」です。まずは、この利用者が多い小倉駅・博多駅と岡山駅の料金や所要時間について、新幹線と電車、高速バス、車の4つに分けて詳しく説明します。

岡山から福岡の移動で一番思い浮かぶのが「新幹線」ではないでしょうか。福岡と岡山間を通る山陽新幹線は最高時速300キロのハイスピードで移動しているため、着く時間は他の移動方法と比べて段違いに早いです。新幹線は止まる駅は少ないですが、停車する手間が少ない事や、停車駅が少ないからこのスピードで走れるということも考えられます。

岡山駅から小倉駅を通る山陽新幹線は、平日は314本、土曜日は303本、日祝日は296本の新幹線が稼働しています。各駅で言うと、2019年に発表された1日の停車本数ランキングによると、小倉駅は岡山方向への本数が90本、岡山駅は小倉方向へ114本出ており、その多さは全国107駅中小倉駅は13位、岡山は10位と上位に位置しています。

その本数の多さは利用者の多さを示しており、自由席であれば時間を間違えても大きな問題にはならないのは安心ですよね。

新幹線で移動する場合は、自由席・指定席・グリーン車によって料金の差があります。岡山駅から小倉駅の区間だと、自由席の場合は10,550円、指定席は11,810円、グリーン車は15,470円が最大料金です。

岡山駅から小倉駅を新幹線で移動する場合の所要時間は、おおよそ1時間半で見積もっておくと良いでしょう。最速ののぞみとみずほの場合は1時間半を切り、次点の速度であるさくらは1時間半を少し超える程、全駅に停車するこだまは2時間半を優に超えます。

全ての駅に停車するかどうかでどれほど時間が違うのかが、はっきりと分かりますね。

次は、多くの観光客が訪れる「博多駅」と岡山駅についてです。岡山からだと海を挟むものの、比較的近いので地元の人も行き来する機会が多いかと思います。速度の早い新幹線を利用して、効率よく移動しましょう。

岡山駅から博多駅までの新幹線の料金は、小倉駅より一駅分料金が上がります。自由席だと12,100円、指定席は13,370円、グリーン車の場合は18,240円が最大料金になります。

新幹線で岡山駅から博多駅まで行く場合、1時間半以上かかります。のぞみとさくらではあまり変わりは無く、1時間40分近く新幹線に揺られれば到着しますが、こだまは3時間かかります。

新幹線は料金が高いので、少しでも安く購入したいですよね。交通費が安くなればその分旅行など、楽しいことに回せる金額が増えるので、できるだけ低価なものを見つけたいです。ここでは、岡山駅から博多駅間をリーズナブルに乗る方法を紹介するので、参考にしてください。

岡山駅から小倉駅か博多駅に新幹線で行く場合は、ぜひスマートEXを利用してください。早く予定が決まっていると、みどりの窓口や一般的な旅行サイトより安くチケットを手に入れることができ、年会費は不要なので気軽に利用できます。
 

EX予約というサービスもあり、そちらは年会費が1,100円かかりますが、スマートEXよりも割引される料金は大きいです。新幹線をよく利用する人はお得なので入っておくことをおすすめします。

旅先で宿泊をする場合は、旅行サイトなどで新幹線とセットのものを予約すると安くなる可能性があります。新幹線は速い分料金が張るので、少しでもお得なチケットを見つけたいですね。

または、「バリ得こだま」なども利用してみてはいかがでしょうか。バリ得こだまとは、特定の号を指定して予約することで、通常の料金よりもかなり割引された料金で購入することができます。

実は、新幹線の指定席は種類によって金額が少し異なり、時速の速いのぞみよりも、時間のかかるこだまの方が少し料金が安いです。岡山駅から博多駅だと片道12,830円で、500円ほど差があります。

これがバリ得こだまを利用すると、繁忙期は9,200円、閑散期だと6,300円とかなりお得な料金になるので、時間に余裕がある人は利用してみるのをお勧めします。お得になった分は食事や宿泊先をグレードアップしたり、旅行の本分に回したいですよね。

岡山から福岡は電車でも行ける距離です。新幹線程スピードはありませんが、電車は電車でゆっくりと景色を楽しむことができ、通り過ぎていく町並みを眺めたり、途中で下車して気になるお店に寄り道してみるのも旅行っぽさが増すのでお勧めです。ここでは、岡山から福岡間を電車で移動する手段について紹介します。

岡山から小倉駅へ向かうには、JR山陽本線の糸崎・三原方面行きに乗車します。新幹線のように一日の本数は無く、50本から60本もいかない程の本数です。また、複数回の乗り換えも必須になってくるので、乗り過ごしには十分に気を付けてください。

電車で岡山駅から小倉駅に向かう場合、片道は6420円かかります。電車の場合、新幹線のように繁忙期と閑散期の差が無いので、場合によっては新幹線で行った方がお得な可能性もあります。

先ほど紹介したバリ得こだまの閑散期の値段で言うと、日によっては電車よりも安くなる可能性もあるので、料金が気になる方はしっかりと調べるのが得策です。
 

岡山駅と小倉駅間の電車は、基本的に各駅停車を利用する形になります。島根県の出雲経由であれば特急もありますが、料金は13460円で新幹線の指定席程の料金がかかってしまう上に、各駅停車の電車よりも時間がかかってしまうため、島根も観光する目的が無い限りはおすすめしません。

電車利用の場合、岡山駅から小倉駅まで行くのにかかる時間は長くて8時間半です。タイミングが良ければ7時間半程で到着できる便もあるので、アプリやネットで調べてから行くのがお勧めです。

基本的に乗り換えは3回で行けますが、便によっては4～6回になるものもあるので、そちらにも注意してください。停車駅は80駅を超え、1つの電車で30駅間を過ぎる区間もあるので、少し疲れるかもしれませんが、様々な景色を見られるのは利点です。

小倉駅を超えて博多駅まで電車で行きたい場合のルートは、小倉駅行きと基本的に変わりはありません。博多駅まで行く場合は、必ず小倉駅で乗り換える必要がありますが、特急があるのでそちらを利用すると良いでしょう。

岡山駅から博多駅まで電車を利用する場合、料金は8240円かかります。これは小倉駅から博多駅まで特急を利用した場合の料金で、各駅停車を利用する場合は7640円と600円お得に利用できます。

岡山駅から博多駅までの所要時間は、基本的に9時間半を超えます。タイミングが良いと9時間以内に到着できるようですが、逆にタイミングが悪いと10時間を超えるものもあるので要注意です。

岡山駅から福岡に行くには、高速バスを利用するという手もあります。但し、昼便は無く夜行バスのみの運行になるので、メリットとデメリットを考慮する必要があります。

岡山駅から小倉駅まで高速バスを利用する場合、下津井電鉄のペガサス号を利用すれば直行で小倉駅まで運んでくれます。3列独立シートのため周りを気にする必要も無いですし、トイレ付きのため急に尿意が催しても安心です。

高速バスを利用する場合、繁忙期と閑散期や平日と土日祝で差が出てきます。10月や11月などの長期休暇以外であれば、最安値で7100円、最高値で8600円程かかるので、繁忙期は倍ほどの料金で考えておいた方が無難です。ペガサス号は子供の運賃が半額になるので、その点はメリットになります。

岡山駅を出て小倉駅までの高速バスの所要時間は7時間45分となっています。但し、高速バスのデメリットとして、事故や通行止めなどの交通状況によっては大幅に前後する可能性があります。

サービスエリアで乗客が休憩する時間を設けていたり、事故防止のため運転手の休憩時間が90分程あります。また、小倉駅で降車する場合、到着が5時台になるので、お店などが開店するまでかなり時間を潰さなければなりません。所要時間だけではなく、降りた後のことも想像しておいた方が良さそうです。

岡山駅から博多駅まで高速バスを利用する場合、博多駅が終点ではなく、博多駅に併設しているバスターミナルが終点となります。博多駅に到着後、電車に乗って別の場所へ移動する人は特に注意です。

博多駅までの場合、直行便と乗り換えの2通りあるので、その辺についても触れながら説明していきます。

博多駅まで高速バスを利用した場合、10月・11月を基準にすると直行便の最安値は7100円、最高値は8600円です。乗り換えだと最安値は5600円、最高値7250円になり、いずれにせよ乗り換えの方がお得ですが、乗り換えの場合は昼便になるので、夜行バスよりも長くバスに乗っている感覚は残るでしょう。

博多駅に着くまでにかかる時間については意外な結果ですが、乗り換えの方が早く到着します。乗り換えは広島の乗り換え時間を含んで凡そ7時間45分程を想定しています。但し、11時前に出発し、20時半過ぎに着くのでほぼ一日潰れてしまうことや、広島の乗り換えで2〜3時間程待たなければなりません。

直行便は9時間近くかかりますが、夜行バスなので疲労感は少なめかもしれません。但し、小倉駅と同様に到着時間は7時台のため不便さはあります。

岡山から福岡間は、自家用車でも行き来できる距離です。体力と眠気との戦いにはなりますが、自身の好きな地域や景色を見ながら行ける点は大きなメリットになるでしょう。ドライブ好きな人はぜひ車で旅行に行ってみてください。

岡山ICから小倉駅まで最短で379kmですが、道によっては430kmを超え、その差は50km近くになります。最短の道では瀬戸内海沿いを通る区間もあるので、絶景を見ることができますし、最長の道は中国地方の中心を通っていくので、自然豊かな緑を見て心を安らぐこともできます。

小倉に向かいながら宮島SAや小谷SAエリアなど、たくさんのサービスエリアを通るので、サービスエリア巡りをしてみたり色んな楽しみ方ができます。

岡山では岡山市北区にある「岡山IC」からしばらく高速を進み、北九州高速道路1号線の「下到津出入口」で一度降り、再度「日明出入口」で北九州高速道路2号に上がって「小倉駅北出入口」で降りるようになります。

その間にかかる料金は、最短距離の上記のルートで普通車の一般料金は9500円、ETCを利用すると9030円です。内訳としては、山陽自動車道で一般だと8460円、ETC7990円ですが、ETCの場合休日割引で5590円まで下がるのでリーズナブルです。残りの料金は北九州高速でかかり、一般とETCいずれも1040円かかります。

道によっては一般で9840円、ETCで9590円かかるルートがあるので、特に小倉に行く以外の目的が無い場合は上記のルートで行くのがおすすめです。

岡山ICから小倉駅北出入口まで、瀬戸内海側の最短ルートだと4時間半ほど、山側の最長距離だと5時間ほどかかります。山陽道は事故や規制も珍しくないので、到着時間に不安がある人は早めに出ておく方が無難です。

博多は小倉よりも遠いので、その分その分時間も料金もかかります。岡山から博多駅付近まで最短で438km、最長で491kmほどですが、九州地方に入るとサービスエリアなどでは福岡の美味しい食べ物を販売している所も多いので、運転の合間に休憩を挟みながら楽しむのがコツです。

最短ルートの場合「岡山IC」で高速に入ると、そこからは目的地の「博多駅東出入口」まで高速を降りる必要が無いので、運転手としては道に迷う事が少なくて楽です。料金は最短ルートの一般で10380円で最高値、ETCは9910円で最安値ですが、中距離のルートでは一般が10170円と最安値であり、ETCは逆に10020円と最高値になります。

料金的にはETCを持っている人は最短距離がおすすめで、持っていない人は中間距離のルートを利用するのがおすすめです。

所要時間は最短ルートで5時間近くかかり、最長ルートは5時間半近くかかります。料金もそんなに安いものでは無いので、手間などを考えるとバスの方がお得かもしれませんが、他の土地にも寄ってみたい人や、好きな道で好きな景色を見たい人は車が最適です。

福岡には美味しい食べ物がたくさんあります。自分へのご褒美として、新幹線や電車、バスなどを利用して、福岡へプチ旅行に行くのはいかがでしょうか。料金や時間など、様々な視点で見てみると、それぞれメリットデメリットがあるので参考にしてください。