ベタ踏み坂で有名!鳥取「江島大橋」の急勾配の角度は?過去に事故はない?

テレビCMで話題となった鳥取県と島根県を結ぶ「江島大橋」にチャレンジしてみましょう。急な勾配が恐怖を誘う江島大橋はなぜこんな形となったのか、江島大橋の歴史や撮影スポットなどをご紹介していきながら、江島大橋の全貌に迫っていきます。

ベタ踏み坂で有名!鳥取「江島大橋」の急勾配の角度は?過去に事故はない?のイメージ

目次

  1. 1CMで有名になったスポット「江島大橋」
  2. 2「江島大橋」の概要について
  3. 3「江島大橋」の撮影スポット
  4. 4「江島大橋」での事故について
  5. 5「江島大橋」のアクセス情報
  6. 6「江島大橋」の急勾配を走ってみよう!

CMで有名になったスポット「江島大橋」

現代の世界では、交通手段として自動車があります。そして、自動車を安全に走行させる道路というのが至る所にできて、安心かつ素早く目的地に移動する事が可能になりました。

自動車や自転車を使って道路を走る際、通勤などで馴染みの光景を眺めながら走ったり、時には夜景や景観を楽しみながらドライブを楽しんだり、時には考え事をしながら走ったりと、一人や何人かと思い思いの時間を過ごせる空間も演出してくれます。

そして、景観が素晴らしい道路もある反面、急カーブや急勾配などで怖い思いをされた経験のある方も沢山いらっしゃるでしょう。そして、その怖い思いと急勾配がセットになった観光名所が、某CMで話題となった通称「ベタ踏み坂」こと「江島大橋(えしまおおはし)」です。

急すぎる勾配で話題!

ベタ踏み坂の愛称で知られている江島大橋は、鳥取県から島根県江島を結ぶ橋で、中海に面しており海の景観や夜景が素晴らしいスポットです。一見観光名所とイメージする江島大橋てますが、江島大橋に到着スポットするとまず驚くのが急勾配な角度を持つ坂です。

江島大橋を渡ろうとすると、歩行者は休憩を挟みながらどこまでも続く坂と錯覚しながら登り、自転車で通行される方は足と腰が悲鳴をあげます。自動車やバイクで通行される方はエンジン音が高回転のうねりをあげ、時には海風が襲い普段江島大橋を渡る方は怖い思いをされた方も多くいらっしゃるでしょう。

そして、有名俳優が自動車メーカーのCMの撮影に使用された事で話題となり、江島大橋を渡ろうと鳥取県内外から沢山の方が訪れるようになったスポットでもあります。

「江島大橋」の概要について

ベタ踏み坂の愛称で有名な江島大橋は、鳥取県民の方や島根県民の方々にとって重要な道路となる橋です。しかし、その姿は角度がきついと錯覚してしまう急な勾配と、海風による強風が度々襲う一見怖い橋に生まれ変わる時もあります。

緩やかな勾配の橋ではなく、どうして急な勾配の橋が江島大橋にできたのか、それには深い理由があります。江島大橋とはどんな橋なのかを見ていきながら、江島大橋が完成するまでの経緯とどれだけの角度がある橋なのか、一緒に見ていきましょう。

鳥取と島根の県境を結ぶ橋

今や観光名所の一つとなっている江島大橋は、鳥取県境港から島根県松江市江島を結ぶ橋であります。中海を望みコンビナートが並ぶ景観は夜になると素敵な工場夜景となり、江島大橋の真ん中付近は絶景が望める景観スポットとなっています。橋の真下は貨物船などの船が往来し、工業地帯として多くの方が江島大橋を利用しています。

通称「ベタ踏み坂」

江島大橋の前に到着したらまず驚くのが度です。アクセルを目一杯踏まないと登れないと錯覚し、ミッションのギアを落としたりオーバードライブ機能などを使って江島大橋の坂を攻略していきます。

アクセルを全開に踏み込む事をベタ踏みと言いますが、江島大橋はアクセルが車体の床面に着くほど踏み込まないと登れないという事で「ベタ踏み坂」という名前で呼ばれるようになりました。

全長1.7kmの橋

アクセル全開で角度がある坂を登っていくベタ踏み坂こと江島大橋はどれくらいの長さを誇っているのでしょうか。鳥取県境港から島根県松江市江島を結ぶ江島大橋は全長が1.7キロメートルあり全幅は11.3メートルを誇る巨大な橋です。1日約15000台の乗用車やトラックなどが往来する、生活に直結した橋でもあります。

PCラーメン構造の橋では日本一の長さ

急勾配の角度で登るのが怖いと錯覚してしまうベタ踏み坂こと江島大橋ですが、張り出し架設工法という、中央にヒンジを組み込んだPCラーメン構造となっています。ラーメンと言えば食べ物のラーメンと思われがちですが、ドイツ語で骨組みを指す「RARMEN(ラーメン) 」からその名前が付けられています。

同様の工法を持つ橋は日本を始め世界に随所ありますが、PCラーメン構造の江島大橋は世界3位、日本では1位の長さを誇っています。

急勾配で通行が怖いって本当?

ベタ踏み坂として知られている江島大橋は、遠目から見ると断崖絶壁の坂と錯覚してしまい、登るのも怖いイメージがありますが、実際の勾配はどれくらいの角度があるのでしょうか。島根県側にある江島大橋と鳥取県側にある江島大橋とで勾配の角度が若干変わっており、島根県松江市側は6.1パーセント、鳥取県境港側は5.1パーセントの角度となっています。

錯覚で視覚角度45度の坂に見える

勾配の角度が島根県松江市側で6.1パーセント、鳥取県境港側で5.1パーセントの江島大橋ですが、数字だけ見ると峠の坂の方が勾配や角度があって、ベタ踏み坂は少し大げさではないかとの声もあります。

しかし、江島大橋にまで近づいてみると、数値による勾配の角度よりも更に急な角度に見えてしまい、その角度は45度はあるのではないかと錯覚していまいます。頂上も見当たらず下りの坂も見えないほどの江島大橋は、渡るのが怖いと錯覚もおこしてしまいます。

なぜこんなにも急勾配の角度なのか?

自動車のアクセルを全開にしないと渡れないという錯覚をおこしてしまうベタ踏み坂こと江島大橋ですが、ここまで急な勾配の橋が完成するに至るには深い理由があります。元々、江島大橋にかかる中海は貨物船や船の往来が盛んで、跳ね上げ式の橋を使って鳥取島根間を繋いでいました。

しかし、橋を戻すのに最短でも7分から8分の時間を要し、その間に大渋滞が起こってしまう事と、14トン以上のトラックなどは通行ができなくなってしまうため、貨物船などが安全に運行できる目的と渋滞緩和のために、貨物船が安心して渡れる江島大橋が完成しました。

車道は自転車通行可能

自動車のアクセルを全開にして始めて攻略ができるベタ踏み坂こと江島大橋ですが、自動車やトラックの走行は可能にしても、自転車は果たして走行可能なのでしょうか。結論から言いますと、自転車は車道であれば走行は可能となります。

しかし、海風特有の強風や後方から自動車がどんどん迫ってくるため、怖い思いをしながら走行するのは必至でしょう。そして、何より怖いのがトラックが横を通貨する時です。トラックからスリップストリームが発生し事故に巻き込まれる危険もありますので、自転車を走行させる時は車の通りが少ない時間を選びましょう。

歩道は自転車は禁止なので降りて通行

急な勾配と錯覚してしまう江島大橋では両側に歩道が設けられており、歩行者の通行が可能となっています。しかし、自転車が歩道を通行してしまうと、歩行者が怖い思いをするだけではなく事故に巻き込まれる危険もありますので、自転車で歩道を渡る際は降りて通行するようにしましょう。

「江島大橋」の撮影スポット

江島大橋は、急な勾配で断崖絶壁の坂と錯覚してしまう写真が多く掲載され、自転車はおろか自動車の走行も厳しいと感じる写真を目にします。しかし、角度によっては素晴らしい景観が撮影できる、鳥取県屈指の撮影スポットでもあります。

急勾配と錯覚させる写真を撮影するも良し、見事な景観を写真に収めてインスタ映えを狙うも良し、写真好きな方はぜひ江島大橋の絶好な撮影スポットで写真を撮りましょう。

某自動車メーカーのCMで有名

江島大橋が日本全国で有名になったのは、某自動車メーカーのCMにあります。CMの撮影にはナビゲーターに豊川悦司さん、ドライバーには綾野剛さん、そして車を走らせる模様を撮影するカメラマン役に菅野美穂さんが抜擢されました。

CMを撮影するに当たってCGを使う事は全く考えていなかったCM撮影のスタッフさん達は、江島大橋の勾配に非常に驚きました。ドライバー役である綾野剛さんも最初は渡れるか怖い思いをしたと後に語っています。

そして、CMの撮影は見事に成功し、急な勾配の江島大橋をアクセルを全開せずに渡る事ができるエンジンというPRに大きく貢献する事になります。そして、江島大橋が鳥取屈指の観光名所になるきっかけを作る事となりました。

大根島の西の端に近い場所がおすすめ

某自動車メーカーのCMのように、江島大橋の迫力ある勾配の坂を撮影するには、撮影スポットと撮影時間が最も重要になります。あまり江島大橋に近すぎても上手く撮影ができませんし、坂ではなく、橋の欄干などが遮蔽物となってしまうため、CMのような迫力ある映像とは大分かけはなれてしまいます。

それでは、どこで撮影するのがおすすめなのかと言うと、島根県松江市の江島大橋出口江島の隣りにある大根島です。これが江島大橋を迫力ある撮影スポットに変身させる事で有名です。

江島大橋のたもとから3kmほどの場所

島根県にある大根島までは距離がかなりあり、撮影が難しく思えてきますが、実はこの距離感こそが江島大橋の強力な撮影スポットに変身させる重要なファクターとなります。

大根島に着いたら、島根県側にある江島大橋たもとから対岸に向かって真っ直ぐの地点を目指します。具体的には二子海岸にある二子(中央西)入口と書かれてある看板から石段を登って撮影スポットまでむかいます。距離にすると江島大橋から約3キロの地点となります。

横から見られるおすすめの場所は?

江島大橋で撮影をする一番の醍醐味と言えば、やはり正面から見える迫力ある勾配でしょう。しかし、横から見て改めて勾配の凄さや違った迫力も体感する事ができます。

江島大橋を横から眺めるのにおすすめのスポットは、島根県側の江島大橋を降りてすぐ近くにあるファミリーマート江島大橋店か、全体的に横の江島大橋を撮影されたい方は、安来市へ移動して横から江島大橋の迫力を体感しましょう。

撮影トリックを使おう!

江島大橋のポスターにある、まるで壁のような撮影は、場所と時間帯によって全く違った橋に変化します。普通に撮ったら少し急な坂がある橋となり、鳥取側の江島大橋はカーブが多過ぎて撮影には適しません。

そこで、島根県江島大橋の大根島側やファミリーマートの駐車場など、断崖絶壁に見えるスポットを探して、あたかも壁のような橋を撮影していきます。何の変哲もない橋が自転車や自動車で通行するのを躊躇う橋に変化していきます。

カメラは望遠で撮影

江島大橋をまるで断崖絶壁のような橋という迫力のある画像に収めるには、江島大橋から3キロメートルほどある大根島の西側から撮影するのがベストだと分かりました。しかし、それだけ離れていては、通常のスマートフォンのカメラ機能だと、どうしても限界がきてしまいます。

そこでおすすめなのが、望遠レンズを搭載したカメラを使って江島大橋を撮影する事です。望遠レンズでアップをしていくと、蜃気楼のような江島大橋が段々と断崖絶壁の道路に見えてきて、後はベストなタイミングを狙ってシャッターを押すだけです。

「江島大橋」での事故について

江島大橋は、急な勾配をクリアするべく多くの自動車や自転車が毎日のように走行しています。しかし、海に面した橋という特殊な地形やアクセルの踏み込み過ぎで思わぬ事故も発生しやすい橋でもあります。事故に巻きいこまれないために、どのように注意して江島大橋を走行すれば良いか、一緒に見ていきましょう。

過去にスピード超過で車の転落事故が発生

江島大橋は、通称ベタ踏み坂を言われているようにアクセル全開にしなければ橋を渡れないと昔から言われてきました。しかし、近年開発販売されている車を使えば、高トルク回転を維持して走れるため、そんなにアクセルを床までベタ付けにしなくても走行が可能な車種はいくつも販売されています。

しかしながら、坂を一気に上ろうとアクセルを全開にして走行してしまったがために頂上にあるカーブを曲がり切れずにオーバーランしてしまい、中海に真っ逆さまに転落してしまったという事故が過去に発生しています。頂上についたらまずはスピードを緩めて安全に走行しましょう。

風が強いと車体が浮く可能性も

江島大橋では、アクセルを全開にして坂を登り、頂上に到達したらスピードを緩めるというのが最も重要ですが、ここでも思わぬ敵が潜んでいて、事故の原因になりかねない自然現象があります。それは、日本海から吹き荒れる海風です。海から吹いてくる風は時には風速10メートル以上に達する事もあり、歩行者も足を踏ん張らないと前に進めない時もあります。

そして、事故の原因になりかねないのが、強風の時にアクセルを全開にして走行していると、風にあおられて車体が浮いてしまう可能性があるという事です。車体が浮くと車のコントロールができなくなってしまい、対向車線にはみ出して事故が起こるというのも発生します。

橋の最も高いところは水面から44.7メートル

江島大橋は急な勾配で事故の危険もある事で、自動車の走行には十分な注意が必要ですが、江島大橋の頂上はどれくらいの高さを誇っているのでしょうか。江島大橋は、中海の水面から頂上まで44.7メートルの高さがあります。ちょっとした山の山頂なみの高さを誇っており、頂上から眺めるコンビナートは絶好の夜景スポットとなります。

「江島大橋」のアクセス情報

江島大橋で急な勾配を体感して、CM撮影の聖地巡りをぜひしてみましょう。ここでは、江島大橋へのアクセスについて解説していきます。

江島大橋へのアクセス

江島大橋までのアクセス方法は、米子インターチェンジから国道431号線に合流して、島根県松江市方面に向かって自動車を走らせます。空港入口を左に曲がり、空港線から内浜産業道路に合流し、大根島入口の信号を左に曲がります。そのまま道なりに走れば江島大橋の鳥取県側に到着します。

江島大橋の基本情報

住所 〒690-1401 島根県松江市八束町江島
電話番号 0859-47-0121
通行可能時間 24時間
アクセス JR山陰本線境港駅より車で約10分
URL 鳥取県公式観光サイト

「江島大橋」の急勾配を走ってみよう!

鳥取県や島根県は観光不毛の地として長らく不遇な時代を過ごしてきました。しかし、島根県は出雲大社、鳥取県は鳥取砂丘や名探偵コナンの聖地として観光客を呼び込み、町おこしとして多大な成果を挙げつつあります。

そして、島根県と鳥取県で名物である江島大橋を渡れば、CMの聖地巡礼と観光巡り、そしてベタ踏み坂を渡ったとして数多くの思い出を作れるでしょう。鳥取県と島根県の名物となった急勾配の江島大橋、安全運転でアクセルを全開にして鳥取の風を感じましょう。

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この記事のライター
MrPatariro
サッカー、ライブ大好きで全国を飛び回っています。ついでに旅行と観光、グルメも楽しんでいます。

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