江田島「海軍兵学校」で歴史を学ぶ見学タイム!お土産情報もご紹介!

江田島は広島市からフェリーで約30分の瀬戸内で4番目に大きい島です。江田島の海軍兵学校(第1術科学校)は昭和35年から校内見学を実施しており、江田島でも有名な観光地となっています。海軍兵学校はその名の通り学校ですので、節度を守った見学を行いましょう。

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目次

  1. 1江田島市の「海軍兵学校」とは?
  2. 2江田島の「海軍兵学校」のおすすめスポットを紹介!
  3. 3江田島の「海軍兵学校」のおすすめのお土産
  4. 4江田島の「海軍兵学校」のアクセス&駐車場情報
  5. 5江田島の「海軍兵学校」は歴史好きにはたまらない!

江田島市の「海軍兵学校」とは?

江田島にある海軍兵学校はイギリスのダートマス海軍兵学校、アメリカのアナポリス海軍兵学校と並んで世界三大兵学校と称される学校でした。海軍将校養成の基地であり、現在は海上自衛隊の幹部候補生学校や第1術科学校として利用されています。

第1術科学校では、射撃、水雷、航海、気象、通信、電子など多岐にわたる術科教育を行っています。

旧海軍の歴史を学べる場所

第1術科学校の一部の施設は見学が可能であり、海軍兵学校の歴史を学ぶことができます。海上自衛隊の教育機関ですので自由見学は禁止で、事前の予約が必要です。

約1時間30分の見学ですが、数多くの資料や見学地があり人気の観光地です。各施設の見学の他、資料の展示もあり特攻隊員の自筆の遺書など貴重な資料を見られます。

「第1術科学校」は現役の海上自衛隊教育機関!

海上自衛隊には第1から第4まで4つの術科学校があります。江田島には第1術科学校はあり、主に艦艇に乗り組み専門的な教育を受けています。約600名の幹部候補生や学生が学んでおり、年間2800名が卒業して全国各地で活躍しています。
 

第1術科学校、海上自衛隊幹部候補生学校の学生たちは旧海軍時代の伝統を受け継ぎ、現在でも旧海軍兵学校時代と同じスタイルで毎晩自習終了時刻の5分前になると、五省の唱和により自分を顧みて日々の修養に励んでいるそうです。

五省とは昭和7年、第34代海軍兵学校長松下元少将により、生徒各自の行為を反省させて明日の修養に備えさせるため、5か条の反省事項を定め生徒に実施させたものです。

アニメの中に入ったような世界観!

江田島の海軍兵学校の魅力はその建造物にもあります。非日常の雰囲気でアニメや映画の世界に入ったような感覚が味わえます。実際にアニメのモデルになることもあり、アニメを見てから見学するとより一層楽しめるかもしれません。

また、海軍兵学校内は有名な桜の名所でもあり、3月下旬から4月上旬の満開時には約1000本の桜が一斉に開花します。この時期には構内を一般公開しています。

江田島の「海軍兵学校」のおすすめスポットを紹介!

海軍兵学校には見学スポットが数か所あります。外観のみの見学であったり、自由に見て回ることはできませんが、ガイドの方が付いて丁寧に解説してくれます。お土産屋さんもあるので、ぜひチェックしてみてください。

「江田島クラブ」の歴史ゾーンは必見

江田島クラブ(見学者控え室)の2階にある「海上自衛隊歴史ゾーン」は、自由に覗ける双眼鏡や船の操縦体験をできるコーナーがあります。歴史を学びながら、子供でも楽しめるエリアになっています。また、江田島クラブではお土産も販売しているのでぜひ立ち寄ってみてください。

シックで厳かな雰囲気の「大講堂」

鉄骨煉瓦石造の大講堂は海軍兵学校生徒の入校式、卒業式や精神教育の場として建築されました。外壁に瀬戸内海産の御影岩を使い、内部はほぼ吹抜けで通気性の良い造りとなっています。

現在も幹部候補生、第1術科学校の学生の入校式、卒業式等に使用されています。講堂内の天井はドーム型で、舵輪を模したシャンデリアが設けられています。

映画やドラマに登場した「旧海軍兵学校生徒館」

旧海軍兵学校生徒館は通称「赤レンガ」と呼ばれています。イギリス人建築家ジョン・ダイアックによって設計されました。煉瓦はイギリスから1枚1枚紙に包まれ輸入されたそうです。建築当初には日本瓦葺だった屋根も、明治38年の安芸灘地震が起こった後にスレート葺になりました。

海軍兵学校生徒館のレンガは極めて仕上げが優れたものであり、そのなめらかさに見学者は驚くそうです。

司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」をNHKがドラマ化した際にロケ地として使用されました。長さ144mある海軍兵学校生徒館の廊下は秋山真之役の本木雅弘さんと、広瀬武夫役の藤本隆宏さんが肩を並べて歩いた場所です。

「連合艦隊司令長官山本五十六」や「海軍兵学校物語 あゝ江田島」などの映画のロケ地としても有名です。

「教育参考館」は当時の資料が数多く展示

教育参考館はギリシャ風の鉄筋コンクリート造の2階建てとなっています。卒業生の積立金や寄付を用いて、昭和11年に建築されました。教育参考館には、戦前は約40000点の資料が保存されていましたが、終戦時に貴重な資料を一部奉納し、その他の資料は焼却処分とされました。

現在は返却された資料約16000点が保存されており、勝海舟の書や特攻隊員の遺書などそのうち約1000点が展示されています。

主な展示物は、勝海舟の書・広瀬武夫中佐の資料・佐久間勉大尉(第6潜水艇長)の遺書・海軍将校の書・特攻隊員の遺書・横山大観画伯の富士を描いた作品「正気放光」です。貴重な資料や若き特攻隊員の自筆の遺書の数々に心打たれます。

特攻部隊の遺書など衝撃的な資料に考えさせられる

昭和19年の「敷島隊」に始まり、「大和隊」「朝日隊」「山桜隊」の神風特別特攻隊の2525英霊を含む計2633英霊の若い青年たちが海軍特別攻撃隊として戦死されました。彼らの遺書の一部を見ることができます。若い特攻隊員たちの遺書は見る人の心に響きます。

江田島のある広島には海軍兵学校の他にも原爆資料館や海上自衛隊呉史料館など、戦争と平和について考えさせられる施設が数多くあります。貴重な資料を様々な視点から見ることで理解を深めることができます。

「陸奥の主砲」は日本最大級の艦載砲!

かつて日本海軍戦艦「陸奥」の4番主砲として搭載されていた40センチ砲が設置されています。昭和10年戦艦陸奥の改造時、新しい主砲を取り付ける際に古い主砲を海軍兵学校生徒の教材として移設したそうです。二連装砲となっています。

江田島の「海軍兵学校」のおすすめのお土産

第1術科学校の江田島クラブではお土産の購入が可能です。様々な海上自衛隊グッズがあるので、ぜひのぞいてみてください。そのなかで人気の商品をご紹介します。

おすすめ① 江田島海軍兵学校のカレー

海上自衛隊といえばカレーを連想する方も多いと思います。現在も第1術科学校では金曜のお昼にカレーが提供されるそうです。旧海軍のレシピを参考にして作られています。人気№1のお土産です。価格は二食入りで950円です。

おすすめ②江田島海上自衛隊フェイスタオル

食品以外にも人気のお土産が数多くあります。フェイスタオルの他にも旗やトートバックなど、思い出に残る品が沢山あります。海上自衛隊好きの方へのお土産にもおすすめです。

おすすめ③廣島呉海軍大和パイ

江田島は戦艦大和が建造された呉に隣接する島で、こちらのお土産も購入可能です。パイ生地の中にクルミ入り白あんが入っており、しっとりしたパイ生地が特徴です。パッケージには大日本帝國海軍五省が書かれています。

おすすめ④海軍伝統の紅茶

日本の海軍はイギリス海軍を参考にしていたとされています。食文化もイギリス文化を意識して洋食を取り入れました。紅茶が愛飲されていたといわれています。紅茶のシャンパンとも称されるダージリンティーとなっています。価格は内容量200g、1101円です。

江田島の「海軍兵学校」のアクセス&駐車場情報

江田島へのアクセスは大きく2つあり、車を利用する方法と船を利用する方法があります。車の場合、クレアラインまたは国道31号線で呉市へ入り、 呉市から国道487号線で第二音戸大橋、早瀬大橋を渡ると江田島市へ入ります。広島市より所要時間は約1時間30分です。

車を利用するアクセス方法でも車両ごとフェリーに乗せることが可能ですので、のんびり船旅を楽しむのもおすすめです。

フェリーでのアクセスは、広島港、呉中央桟橋、天応桟橋(呉ポートピア)から各港までフェリーや高速艇が出ています。フェリーの所要時間は15分から40分となります。到着場所が異なりますのでよくご確認の上ご乗船ください。

アクセス情報

海軍兵学校へのアクセスは小用港の利用が便利です。小用港からのアクセスはタクシー(約7分)に乗る方法と、市営バス「大柿高校、山田、深江行き」に乗り「術科学校前」バス停で下車する方法があります。下車後約100mで海軍兵学校に到着します。

車でのアクセスでフェリーを利用する際は江田島切串港で下船することになります。切串港からは約15分程度で到着します。

ー駐車場は?

第1術科学校構内に無料の一般駐車場があります。バイク、自転車、大型バスも駐車可能となっています。

「海軍兵学校」の基本情報

住所 〒737-2195 広島県江田島市江田島町国有無番地
TEL 0823-42‐1211(平日8時~12時、13時~16時30分)
URL 海上自衛隊第1術科学校
Mail 1mss-kouhou@inet.msdf.mod.go.jp

見学は要予約となっており、他の観光地と異なり教育施設でもありますので注意事項や禁止事項もあります。事前にHPで確認して見学に臨むようにしましょう。

江田島の「海軍兵学校」は歴史好きにはたまらない!

江田島の海軍兵学校は現役の教育機関でありながら、歴史を知ることができる貴重な場所でもあります。資料館の資料や砲弾のような展示物だけでなく、その建物からも当時の様子を知ることができます。1時間30分の歴史探検を楽しんでください。

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