「福山城博物館」の観光の見所や歴史を解説!御城印やスタンプの貰い方は?

福山城の天守閣内にある「福山城博物館」では福山の歴史と文化を学ぶことができます。今ブームとなっている御城印やスタンプの貰い方や、観光の見所である天守閣鉄板張りの壁、伏見櫓(やぐら)、御湯殿(おゆどの)、博物館周辺の桜の名所についても詳しくご紹介します。

「福山城博物館」の観光の見所や歴史を解説!御城印やスタンプの貰い方は?のイメージ

目次

  1. 1福山の歴史と文化が学べる「福山城博物館」
  2. 2「福山城」の見所と歴史を解説
  3. 3「福山城博物館」周辺は桜の名所
  4. 4「福山城博物館」の御城印とスタンプ
  5. 5「福山城博物館」のアクセス&駐車場情報
  6. 6「福山城博物館」で歴史の魅力の虜になろう!

福山の歴史と文化が学べる「福山城博物館」

福山城はJR福山駅のすぐ北隣にある日本100名城にも選ばれたお城です。全国でも類を見ない鉄板張りの天守閣が特徴の福山城。その天守内部に福山城博物館はあります。

福山城は江戸時代に築城されました。その後、明治の版籍奉還まで170年に渡り、備後福山藩の藩庁でしたが、第二次世界大戦の空襲で天守閣をはじめ多くの建築物を焼失しました。

焼失を免れ、当時のまま現存する伏見櫓(ふしみやぐら)と筋鉄御門(すじがねごもん)は、国の重要文化財に指定されています。また、伏見櫓と筋鉄御門、御湯殿、月見櫓などの現存建築は京都の伏見城から移設され、「伏見城の確かな遺構」として歴史的に価値が高いとされています。

天守閣は1966年に復元され、現在は福山城博物館として福山の歴史と文化を学ぶことができる観光スポットとなっており、施設内には刀剣、甲冑や兜、焼き物や屏風絵などの資料が飾られています。

備後10万石の名城「福山城」

福山城は徳川幕府の譜代大名、水野勝成が備後10万石の領主として入国、初代福山藩主として築城した江戸時代最後の名城です。西日本の外様大名に睨みをきかせる「西国鎮衛」としての役割をもっていました。

福山城は外様大名に幕府の権威を示す城であったため、10万石の石高に対して破格の規模である五重五層地下一階の天守を持つ巨城でした(広島城 42万石、岡山藩 31万石)。

「福山城」の見所と歴史を解説

福山城は全国唯一の鉄板張りの天守閣を持つ名城です。国の重要文化材である伏見櫓(ふしみやぐら)と筋鉄御門(すじがねごもん)をはじめ、御湯殿、月見櫓などの現存建築は、京都の伏見城から移築しています。

城郭建築の初期様式を残していること、また「伏見城の確かな遺構」として歴史的に高い価値があると言われています。ここでは、福山城の見所と歴史を詳しくご紹介します。

福山城は江戸時代建築最後の最も完成された名城

福山城は2022年に築城400年を迎える江戸時代最後の名城です。鉄板張りの天守閣は非常に珍しく全国唯一と言われています。

また、日本の100名城にも選ばれており、空襲の焼失を免れて当時のまま現存する伏見櫓と筋鉄御門は国の重要文化財に指定されています。

天守北側は鉄板張りだった

福山城が1622年に築城された当時、鉄砲や大砲で敵からの攻撃されたときの強化のために、天守の1階から4階までの北側が総鉄板張りとなっていました。
 

日本全国の天守にも類例がない最大の特徴

城門の扉や柱に鉄板を使用した例はありますが、天守の外壁を鉄板張りにした城は他にはありません。

鉄板張りの天守閣は福山城の最大の特徴です。しかし、1945年の空襲により天守閣は焼失。1966年に復元されましたが、鉄板張りはかないませんでした。

2022年の福山城築城400年記念で復元予定

福山城は2022年に築城400年を迎えます。それを記念して「令和の大普請」が行われており、全国で唯一の天守閣北壁面の鉄板張りも復元することになりました。

なお、この度の工事により福山城博物館も全面リニューアルのため、2022年8月まで長期休館中となっています。

休館中も天守前広場東側(福山城博物館管理事務所前)に令和の大普請を学ぶ展示室がオープンしています。展示室では福山城の歴史をはじめ、築城400年の取り組みや整備の内容を紹介しています。

福山城を復元させるクラウドファンディング

福山城の外観復元のためにクラウドファンディングが行われ、目標金額の400万円を達成しています。

10万円以上の寄附をすると、天守北側に設置する鉄板の裏面に名前を記入でき、1万円以上の寄附をすると、天守の瓦の裏面に名前などを記入できます。

天守以外の現存建築は伏見城から移築

福山城は本丸、二ノ丸、そして多くの櫓や城門を有しており、西国一と言われる外観が魅力です。天守以外の現存建築は京都の伏見城から移築されています。

ここからは伏見櫓(ふしみやぐら)や筋鉄御門(すじがねごもん)、御湯殿(おゆどの)など福山城の見所である城郭建築をご紹介していきます。

見所①伏見櫓(国重要文化財)

出典:https://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/site/fukuyamajo/15895.html

国の重要文化財に指定されている伏見櫓(ふしみやぐら)。福山城では天守閣に次ぐ規模の櫓です。福山城築城にあたり、京都の伏見城から移築されたもので、江戸時代からそのままの姿で現存しています。

また、伏見櫓は城郭建築史上に初期の様式を残している、「伏見城の遺構」として大変貴重な建物です。内部は通常非公開ですが、毎年11月3日の文化の日のみ、特別に公開されています。

見所②筋鉄御門(国重要文化財)

出典:https://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/site/fukuyamajo/15905.html

伏見櫓の周りの通路を進むと、見えてくるのが筋鉄御門(すじがねごもん)です。伏見櫓と同じく伏見城から移設され、江戸時代から現存する貴重な建物です。伏見櫓とともに国の重要文化財に定められています。

名前の通り、柱の角と扉に鉄筋が打ち付けられているのが特徴です。この筋鉄御門を潜ると、正面に福山城の本丸が現れます。

見所③鐘櫓

出典:https://fukuyama400.jp/archive/archive4.html

本丸の西側に立つ建物が鐘楼。その名の通り、時を告げる鐘と共に緊急時武士を招集する合図として使われていました。今でも毎日6:00、12:00、18:00、22:00の4回鐘が鳴ります。

現存している鐘櫓は1979年に復元されたもので、内部は公開されていません。城地内に鐘櫓が所在するのは全国的に例がなく、鐘楼部は福山市の重要文化財に定められています。

見所④鏡櫓(文書館)

出典:https://kojodan.jp/castle/84/memo/955.html

本丸の東側にある2階建ての建物が鏡櫓です。築城時に建てられましたが、廃城後の明治初期に取り壊されており、現存する建物は1973年に市民の寄付により鉄筋コンクリートで建てられたものです。

現在内部は文書館として利用されており、1階が展示閲覧室、2階が収納庫となっています。

見所⑤月見櫓

出典:https://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/site/fukuyamajo/15897.html

本丸の南東隅、高い石垣の上に立つ赤い欄干の2階建ての櫓が月見櫓です。城下を一望することができ、元は藩主の到着をみる「着見櫓」であったとも言われています。

1945年に空襲により焼失しましたが、1966年に市制50周年事業として天守閣、御湯殿とともに復元されました。現在は貸会場として利用されています。

見所⑥御湯殿

本丸の南端にある御湯殿はその名の通り、藩主が使用するための風呂場です。御湯殿も他の城郭建物と同様に、京都の伏見城から移築したと言われています。建物の一部を石垣上に張り出して建てられた懸造(かけづくり)の平屋建て建造物です。

第二次世界大戦時に焼失しており、現存する御湯殿は1966年に天守閣、月見櫓とともに復元されたものです。月見櫓同様、現在は貸会場として利用されています。

「福山城博物館」周辺は桜の名所

福山城を中心とする公園一帯は、桜の名所として有名です。春にはおよそ300本のソメイヨシノ、サトザクラ、ヤマザクラが咲き、多くの花見客で賑わっています。

天気の良い日には福山城の白い天守閣に空の青と桜のピンクが良く映えます。また、福山城天守閣、国の重要文化財である伏見櫓、筋鉄御門をはじめ、御湯殿や月見櫓などの城郭建築を桜とともに楽しむことができるスポットです。

福山城を中心とする福山城公園

福山城公園内には国の重要文化財である伏見櫓・筋鉄御門などの城郭建築があり、城跡は国の史跡として保存されています。また、ふくやま美術館や広島県立歴史博物館があり、ふくやま文化ゾーンと呼ばれ、お花見の名所でもあります。

福山城の城の周囲を散策すると、石垣と桜、地面の苔と桜のコントラストを楽しむことができます。福山城公園には遊具も数多くあり、公園からは新幹線や在来線も見ることができるので、お子さんと一緒に訪れるのもおすすめです。

イベント「福山城公園の桜」を開催

3月下旬~4月上旬には「福山城公園の桜」というイベントが開催されています。おすすめのビューポイントは福山城の二ノ丸です。

約300本のソメイヨシノ・サトザクラ・ヤマザクラが咲く

桜の名所福山城公園では、福山城を囲むように約300本のソメイヨシノ、サトザクラ、ヤマザクラを見ることができます。天守閣や城郭建築と桜が競演する景色を眺めることができます。

福山城のライトアップ

築城400年に向けて、夜になると伏見櫓や月見櫓、御湯殿などがライトアップされているため、桜の時期には夜桜も楽しむことができます。

開催期間は3月下旬から4月上旬

福山城公園の桜の例年の見頃は、3月下旬~4月上旬となっています。開花時期は毎年前後しますので、気象庁の発表する最新の開花予想を確認してからお出かけください。

「福山城博物館」の御城印とスタンプ

御城印(ごじょういん)とはお城の登場の記念スタンプのようなものです。半紙や和紙に城名や城主の家紋などの印が押されています。

神社やお寺でいただける「御朱印」よりも手軽に手に入れることができる御城印はお城好きの間でブームとなっています。

季節限定、イベント限定の御城印も発売されています。御城印の他に、福山城には日本100名城のスタンプもあります。御城印と一緒にぜひ100名城スタンプも集めてみてください。ここからは、福山城の御城印のもらえる場所、料金についてご紹介していきます。

御城印のもらえる場所

福山城の御城印は福山城博物館でもらうことができます。日本100名城スタンプも福山城博物館受付で押すことができますよ。

天守閣の正面側に入り口

博物館の入口は天守閣の正面側にあり、管理事務所の窓口で御城印をもらうことができます。

料金は200円

通常の御城印の料金は200円です。書家の先生の直書きで300円の御城印が販売されていることもあります。日本100名城スタンプは無料です。

博物館に入らなくても御城印だけもらうことも可能

博物館に入館しない方でも御城印、100名城スタンプだけもらうことも可能です。また、御城印は郵送で購入することもできます。

スタンプの家紋は2種類!

出典:https://collection.kojodan.jp/gojyoin/item/129/

御城印のスタンプには藩主の家紋が使用されますが、福山城の御城印のスタンプには2種類の家紋が使用されています。1つは水野家、もう1つは阿部家の家紋です。

①水野家

徳川家康の従兄弟である水野勝成が、徳川幕府の譜代大名として「西国鎮衛」の任を受けて福山城を築城し、初代福山藩の藩主となりました。以後、5代に渡り水野家が藩主として藩政を治めていました。

福山城の二ノ丸上段東側にある銅像は初代藩主、水野勝成のものです。「鬼日向」の異名を持つ猛将として知られる一方、城下町建設や産業育成、治水事業などを行い、今日の福山発展の礎を築いた人物です。

②阿部家

水野家5代藩主が早世後、江戸中期から明治時代の版籍奉還までの約170年間は阿部家が10代に渡り、藩主として藩政を収めていました。

伏見櫓の北西にある人物像は阿部正弘のものです。阿部正弘は老中首座としてペリー来航の際に日米和親条約の締結に尽力しました。また、江戸時代の三大改革のうちの一つである「安政の改革」を行った人物としても知られています。

「福山城博物館」のアクセス&駐車場情報

鉄板張りの天守閣、御湯殿や月見櫓など天守以外の現存建築、日本の重要文化財である伏見櫓と筋鉄御門など福山城の見所についてご紹介してきました。また、福山城の御城印や日本100名城スタンプにも興味をもって頂けたのではないでしょうか。

ここからは、アクセス方法や駐車場の情報をご紹介します。

アクセス情報

福山城博物館はJR福山駅から徒歩5分の場所にありますので、電車でのアクセスが便利です。福山駅はお城から最も近い駅と言われており、福山城の敷地内にあります。ホームからも福山城を望むことができます。

遠方からお車でお越しの場合は、山陽自動車道福山東ICから約15分です。

駐車場は?

福山城公園内にあるふくやま美術館、ふくやま文学館の駐車場が利用できます。普通車は30分毎に150円駐車料金がかかりますが、駐車券を受付に提示すれば1時間無料となります。

「福山城博物館」の基本情報

施設名 福山城博物館
アクセス JR福山駅北口から徒歩5分
住所 広島県福山市丸之内1‐8
電話番号 084-922-2117
営業時間 9:00~17:00(4~8月は9:00~18:30)
入館は最終営業時間の30分前まで
定休日 月曜(祝日の場合翌日)年末(12/28~12/31)
料金 大人200円 改修後は500円に値上げ予定
高校生以下無料
特別展の観覧料は異なります
URL 福山市公式ホームページ

「福山城博物館」で歴史の魅力の虜になろう!

この記事では、まもなく築城400年を迎える福山城の歴史と鉄板張りの天守閣などの見所、桜の楽しみ方や御城印、日本100名城スタンプについて詳しくご紹介してきました。

駅から徒歩5分というアクセスの良さに、天守閣からは360度の大パノラマを展望できます。入館料は改修後500円に値上げされる予定ですが、それでもお得に感じます。

福山城博物館は2022年8月までは休館中ですが、再開したら福山城や福山城公園と合わせて訪れてみてください。自然と歴史を感じることができますよ。

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