最高級ぶどう「マスカット・オブ・アレキサンドリア」に迫る!人気スイーツやワインを厳選

最高級ぶどうのマスカット・オブ・アレキサンドリアは日本で一番最初に栽培されたマスカットです。クレオパトラも好んだと言われることから「果物の女王」と呼ばれています。新品種であるシャインマスカットとは違う美味しさを持つマスカット・オブ・アレキサンドリアに迫ります。

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目次

  1. 1マスカット・オブ・アレキサンドリアとは?
  2. 2マスカット・オブ・アレキサンドリアを食べるには?
  3. 3マスカット・オブ・アレキサンドリアとシャインマスカットの違い
  4. 4マスカット・オブ・アレキサンドリアを使ったワイン
  5. 5マスカット・オブ・アレキサンドリアを使ったスイーツ5選
  6. 6岡山のマスカット・オブ・アレキサンドリアを食べよう

マスカット・オブ・アレキサンドリアとは?

マスカット・オブ・アレキサンドリアとは、国内では最高級のマスカットとして有名な品種です。通常「マスカット」と言えばマスカット・オブ・アレキサンドリアを指すと言われるほど代表的な商品ですが、「アレキ」と言う別称もあり、最高級品として多くの人に知られています。

ですが、一般的にマスカットと言えば「シャインマスカット」を思い浮かべる人も多くいると思います。実はこのシャインマスカット、元は「マスカット・オブ・アレキサンドリア」が始まりで、栽培のしやすさや食べやすさを求めて交配された品種なので、アレキサンドリアが無ければ生まれていない品種でした。

今回はそんなマスカット・オブ・アレキサンドリアについて、その特徴や名産品やスイーツなどを紹介するので、見かけた際にはぜひ購入してみてください。

最高級ぶどう「マスカット・オブ・アレキサンドリア」

最高級のぶどうと言われる「マスカット・オブ・アレキサンドリア」ですが、その歴史は長く遠いものです。元々北アフリカが原産で、その品種自体は紀元前からエジプトで栽培されていたと言われています。世界三大美女のクレオパトラの好物とされており、そのため「果物の女王様」という異名も持っています。

マスカット・オブ・アレキサンドリアは、ローマ帝国時代に発祥地であるアレキサンドリア港から輸出され、地中海の各地へと渡って行き、次第に他の国へと伝わっていきました。

そんなアレキサンドリアが日本に渡ったのは明治13年頃で、最初は兵庫県で栽培を試みました。その後、現在アレキサンドリアの主な生産地として知られる岡山で栽培を開始し、ガラス温室での栽培を成功させました。

国内では岡山のみ栽培環境が適しており、その希少性と完成度の高さから国内一の最高級マスカットとして美食家たちを唸らせます。

では、そんなアレキサンドリアの主な特徴である「香り」・「色味」・「果肉」に焦点を当て、最高級品である所以を紹介していきます。

特徴①香り高さ

マスカット・オブ・アレキサンドリアは、ぶどうや他のマスカットよりも、芳醇でありつつも爽やかな香りがします。元々マスカット自体「MUSK」という香りを意味する言葉に由来しており、それ程までに香りの高さが特徴的なフルーツなのです。

その中でもアレキサンドリアの香りは、世界三大美女の一人であるクレオパトラから愛されていたとされ、そこから「果物の女王」という呼び名ができました。

最高級品に相応しいその香りは、鼻腔に残る強さがありつつも、不快に残り続けるものではなく、印象を残しながら爽やかに去っていく感覚はとても上品さがあります。この香りは通常のぶどうでは出すことができず、マスカットならではの特徴です。

そんな香りの高さを十分に味わうため、マスカット・オブ・アレキサンドリアをぶどうのようにワインとして製造しているメーカーもあります。

特徴②美しいエメラルドグリーン

マスカットと言えば、鮮やかなエメラルドグリーンの色合いが魅力です。アレキサンドリアの透明感のある上品なエメラルドグリーンは、その美しさから宝石として例えられることが多々あるほど、鮮やかで品が漂います。

ぶどう特有の丸みは可愛らしさがありますが、エメラルドグリーンは高貴さや上品さを漂わせます。

特徴③みずみずしい果肉

マスカット・オブ・アレキサンドリアの甘い果肉と果汁は唯一無二の存在です。そのみずみずしさは、生で食べてももちろん美味しいですが、凍らせるとシャーベットのようになって違った美味しさが感じられます。みずみずしい果肉だからこそできる食べ方なので、ぜひ試してみてください。

マスカット・オブ・アレキサンドリアを食べるには?

マスカット・オブ・アレキサンドリアは、最高級品ということもあり食べられる機会が限られます。産地が限定されていることや、旬の季節があることで希少価値が高く、値段も最高級品なりの値段になっています。

ここでは、マスカット・オブ・アレキサンドリアを美味しく食べるためのポイントについて説明するので、参考にしてみてください。

一番おいしく食べるには産地や旬にこだわって

マスカット・オブ・アレキサンドリアに限らず、果物や野菜などの青果物には旬や名産地があります。旬の時期に購入すれば味や香りが豊かであったり、栄養価が高かったり、生産数も多いので値段が比較的リーズナブルになったりと利点が多くあります。

産地にもこだわった方が良いでしょう。例えば暖かい土地の果物であるマンゴーは、国内でも比較的暖かい気温が続く九州地方の宮崎県産がジューシーで実もしっかりしているので人気が高いですよね。商品それぞれに適した気候があり、アレキサンドリアにも適した産地があります。

では、アレキサンドリアに適した産地はどこで、旬の時期はいつなのでしょうか。最高級品と呼ばれる程の果物が、どれぐらいの値段になるのかも気になりますよね。アレキサンドリアの「産地」・「旬な季節」・「値段」に分けて詳細を説明します。

①産地

アレキサンドリアはほとんどが岡山産のもので、その割合は95%に至ります。元々日本全体がマスカットを栽培するのに不向きな土地柄ですが、岡山は晴れの国と言われる程に日照時間が長く、雨率も低いため、アレキサンドリアを生産するには唯一向いている土地柄でした。

さらにガラス室で栽培する方法を取り入れ、長年にわたって思考錯誤をつづけた結果、全国一位の生産量を誇るようになりました。当時はガラス室での栽培が主流でしたが、現在では加湿器を用いて室内環境を調整することで、旬以外の時期にも出荷できるようにまでなっています。

②旬な季節

マスカット・オブ・アレキサンドリアの旬は5月下旬から9月までで、この時期の出荷分は特に美味しく実ります。上記の期間しか販売していないというわけではなく、栽培方法を工夫しているので旬の時期以外にも目にすることができます。

旬の時期とそれ以外の時期では値段も大きく変わってくるので、お買い得な値段の時を狙って購入すると良いでしょう。

③値段

マスカット・オブ・アレキサンドリアの値段については、1房一万円近くするものから四千円ほどのものまで幅広いです。この値段の違いは発売元の違いもありますが、ランクの差が主な要因になります。
 

マスカットには等級ランクがあり、上から特秀品、秀品、優品、良品、無印の5つがあり、特秀品が最高級品のもので一万円を超えてもおかしくない代物です。ちなみに優品は贈答用、良品はスーパーなどで販売されている家庭用、無印はジュースやゼリーなどの加工用に使われるもの、とイメージすれば分かりやすいかもしれません。

なので、スーパーで販売されているものは値引き後に500円ほどで購入できたという声もあります。ランクなりの値段にはなりますが、食べてみたいけど特秀品や秀品は厳しいという人には優しい値段設定です。優品や良品でも、検査を終えて出荷できると判断されたものなので、ぜひ食べて購入してみてください。

マスカット・オブ・アレキサンドリアとシャインマスカットの違い

それでは、「マスカット」で思い浮かぶ「マスカット・オブ・アレキサンドリア」と「シャインマスカット」の2つの品種はどんな違いがあるのでしょうか。

マスカット・オブ・アレキサンドリアは、最高級品と言われるに相応しい香りや味わいで人気を博していますが、最高級品なだけあって値段や生産量などの関係で、なかなか手を出しにくいという欠点がありました。

そんなマスカット・オブ・アレキサンドリアの欠点を補うように品種改良され、「皮を薄くして種を無くすことで食べやすくして、栽培しやすい」ようにされたのがシャインマスカットです。なので、アレキサンドリアとシャインマスカットの主な違いは、種の有無、皮の厚み、栽培方法の3点になります。

栽培しやすくしたことで生産量も増え、シャインマスカットはマスカットの中では比較的安価に購入できる上に、マスカット・オブ・アレキサンドリアの美味しさや香りは残されています。今まで高嶺の花だったものが手の届きやすいものになったことで知名度も上がり、マスカット=シャインマスカットの印象が強い傾向になりました。

ただ、求めやすくなったことで問題も発生しています。シャインマスカットが世間的に親しみやすい存在となったことで、模倣品も販売されるようになりました。

日本で誕生したシャインマスカットですが、苗が海外に流出して、海外産の模倣品も増えるだろうと予想されています。現在は法が改訂され、海外への持ち出しは禁止されていますが、それまでは自由に持ち出せていました。

昔ながらの製法が続くマスカット・オブ・アレキサンドリア

最近栽培方法が確立されたシャインマスカットとは異なり、マスカット・オブ・アレキサンドリアは昔ながらの製法を続けています。元々エジプトが発祥のアレキサンドリアは、高温且つ乾燥した地域での栽培が適しています。

日本ではその条件に適う地域が無く、近い環境で岡山が適していましたが、それでもガラス室での栽培を採用するまでは生産は困難とされていました。現在では他の地域でも生産が可能になるなど、年々栽培技術は進化しています。

そんな限定された地域でしか栽培ができないことを踏まえて、マスカット・オブ・アレキサンドリアは収穫できるようになるまで3年はかかり、それから商品として生産できるのは20年と言われています。

環境を維持する難しさや、商売として成り立つ期間のコストパフォーマンスはあまりよくありませんが、限られているからこそ価値が上がり、栽培も一つ一つ丁寧になされているのかもしれません

また、摘蕾(てきらい・綺麗な実を作るために蕾を摘む作業)の際には2種類のハサミを駆使し、成長の具合を見て使い分けをしています。繊細に取り扱うことで、美しく甘美なマスカット・オブ・アレキサンドリアが完成されるのです。

マスカット・オブ・アレキサンドリアを使ったワイン

マスカット・オブ・アレキサンドリアの香りの芳醇さは、香りを楽しむワインに適しています。上品で洗練された香りは食事の邪魔をせず、料理の味を引き立ててくれます。白ワインのような透明に近い色のものもあれば、マスカットの美しい黄緑色が活かされた色のワインもあり、見た目にも上品さが漂います。

最高級品であるアレキサンドリアをワインにするのは、一見勿体無いようにも見えますが、アレキサンドリアならではの味わいを求めてリピートする人も多いです。ワインと言えど、アルコール度数が低いアレキサンドリアのワインは飲みやすさでも定評があります。

おすすめワイン3選

マスカット・オブ・アレキサンドリアから作られたワインを3つ紹介します。香りに重きを置いたものや、辛口と甘口のワインを1つずつです。見かけた際にはぜひ購入を検討してみてください。

ワイン①岡山マスカット・オブ・アレキサンドリア〈薫るブラン〉

「薫るブラン」と名付けられたマスカット・オブ・アレキサンドリアのワインは、香りに重きを置いているワインです。上質な香りを楽しめるよう、アレキサンドリアの産地や収穫の時期を厳選しています。上品なマスカットの香りはもちろんのこと、柑橘を彷彿とさせる爽やかさが売りです。

ワイナリーは大手のビールメーカーである「サッポロビール」が手がけており、薫るブランは「グランポレール」というサッポロビールが販売するワインブランドの一つです。グランポレールはワインの大会の常連で、2011年から絶えず賞を受賞しているブランドで、その事実だけでもどれほど研究を重ねて販売しているかが伝わります。

ワイン②マスカット・オブ・アレキサンドリア 【やや辛口】

次に紹介するのは、岡山の県庁所在地である倉敷の文字がラベルに書かれている「マスカット・オブ・アレキサンドリア やや辛口」です。透明なボトルはアレキサンドリアの透明感をしっかりと活かしており、見るだけでも洗練された気分を味わえます。

辛口のため、飲んだ後はタンニンのシルキーさを覚えますが、アレキサンドリアの甘みを若干感じることができます。

ワイナリーは倉敷市の船穂町水江にある「ふなおワイナリー」で、ここはマスカットワインを主な商品として取り扱っています。アレキサンドリアに関しては、今回紹介したやや辛口以外にも、やや甘口、極甘口、特辛などがあり、ロゼワインやスパークリングの取り扱いもあります。

ワイン③マスカット・オブ・アレキサンドリア ワイン フリーラン 甘口

最後に紹介するのは「マスカット・オブ・アレキサンドリア フリーラン 甘口」です。フリーランとは、ぶどうやマスカットに圧をかけて果汁を採取するのではなく、自重で自然に流れた果汁を使用することを言います。逆に圧搾機を使用したワインをプレスワインと呼びます。

プレスワインはぶどうやマスカットのエグみやクセまで抽出してしまうため、強い味わいになってしまいますが、フリーランは圧をかけることが無いので、アレキサンドリアの上品な甘さと自然な酸味を残すことができます。ありのままのアレキサンドリアの味わいを楽しむことができる一品です。

マスカット・オブ・アレキサンドリアを使ったスイーツ5選

フルーツを使ったスイーツは自然と目が惹かれますよね。マスカット・オブ・アレキサンドリアはスイーツでも重宝されており、そのままの形を利用するものもあれば、加工しても満足のいくものに仕上がります。

おすすめスイーツ5選

マスカット・オブ・アレキサンドリアを使ったスイーツは多くありますが、特におすすめのスイーツを5つ紹介します。

スイーツ①陸乃宝珠

最初に紹介するスイーツは「陸乃宝珠(りくのほうじゅ)」です。マスカットそのものに見えてしまう見た目ですが、実はこの陸乃宝珠はマスカット・オブ・アレキサンドリアを求肥求肥で包み込み、砂糖をまぶしています。

アレキサンドリアの香りが閉じ込められているため、噛んだ瞬間に口の中いっぱいに広がるその芳醇さは圧巻です。美しくも小さくて可愛らしい見た目では想像できないほど、みずみずしいたっぷりの果汁が口内で弾け飛びます。

スイーツ②マスカットの缶詰

マスカット・オブ・アレキサンドリアは、桃や蜜柑のように缶詰でも販売されています。皮を取り除かれた状態でゴロゴロと入っていますが、その形は崩れることはありません。熟練の技で皮が剥かれたアレキサンドリアは、1缶に大粒でも30個ほど入っています。

実だけで無く、アレキサンドリアを付けているシロップにも注目です。アレキサンドリアの香りと甘みが滲んだシロップは、炭酸などで割っても美味しく楽しめるので、何一つ無駄になる部分はありません。

スイーツ③プレミアムフルーツコラーゲンゼリーマスカット・オブ・アレキサンドリア

美容に欠かせないコラーゲンを、マスカット・オブ・アレキサンドリアの果汁を用いたゼリーと共に食べることができる商品もあります。このゼリーにはフィッシュコラーゲンが使われており、動物性に比べて臭みが少ないため、フレッシュなアレキサンドリアと相性が良いです。

コラーゲンはそのまま飲むと美味しさを感じるものではありませんが、こちらの商品はアレキサンドリアの果実を15%も使用しているので摂取しやすいです。美味しく美容に気を遣えるのはありがたいですね。
 

スイーツ④フルーツコンポート マスカット・オブ・アレキサンドリア

みずみずしいマスカット・オブ・アレキサンドリアをコンポートにしたこの商品は、瓶に詰められているのでギフトにも利用できます。コンポートはワインやシロップで煮込んだものを指しますが、ワインにも利用されるアレキサンドリアが合わないわけがありません。

そのまま食べるのはもちろんのこと、ケーキやサラダの材料として使用しても贅沢です。どんな料理に使用してもアレキサンドリアの良さがそのまま楽しめます。

スイーツ⑤マスカット オブ アレキサンドリアの贅沢マスカットゼリー

マスカット・オブ・アレキサンドリアを贅沢に使用した最高級ゼリーです。1個当たり4~5粒のマスカットが入っています。アレキサンドリアの魅力を損なわないため細心の注意を払い製造されています。

残念ながら、現在は販売が終了しているようです。

岡山のマスカット・オブ・アレキサンドリアを食べよう

最高級のぶどうと謳われるマスカット・オブ・アレキサンドリアは、生でも加工していても、その上品で芳醇な香りと味わいを失うことはありません。それほど大切に、そして丁寧に作り上げられたフルーツです。なかなか手にしづらい商品ですが、見かけた時はぜひ購入してみてください。

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