【大原美術館】日本最初の西洋美術中心の私立美術館!ここにしかない芸術に浸ろう

岡山県倉敷市には、ミュージアムショップが充実している大原美術館があります。皆様が気になる点は駐車場や入館料、館長かと思います。大原美術館の見どころの一つであるミュージアムショップ、駐車場や入館料、館長などについてもまとめました。

【大原美術館】日本最初の西洋美術中心の私立美術館!ここにしかない芸術に浸ろうのイメージ

目次

  1. 1大原美術館とは
  2. 2大原美術館の見どころ
  3. 3地域に愛されている大原美術館
  4. 4大原美術館の施設情報
  5. 5大原美術館のアクセス&駐車場情報
  6. 6大原美術館で芸術に囲まれた豊かな時間を過ごそう

大原美術館とは

こちらの記事では、岡山県にある「大原美術館」についてその魅力や楽しみ方などの見どころを紹介していきます。気になる駐車場や入館料、館長のことはもちろん、併せてミュージアムショップについてもご案内します。また大原美術館は、クラウドファンディングで大きな目標を達成しています。

日本初の西洋美術中心の私立美術館

まず「大原美術館」は、日本初の西洋美術が中心の私立美術館です。1930年という昭和初期に岡山県の倉敷市に開館して、「倉敷美観地区」の一角をなしています。事業家である大原孫三郎によって建立され、本館のほかに分館と工芸・東洋館があります。

館長は美術史学者・美術評論家の高階秀爾

館長である高階秀爾は、東京生まれの美術史家・美術評論家です。東京大学文学部の美術史科で教授や、パリ第一大学での名誉教授にもなりました。そして2002年に、この「大原美術館」館長に就任されました。

高階館長の受賞歴には、フランス芸術文化勲章シュヴァリエ章・フランス芸術文化勲章オフィシェ章・紫綬褒章・レジオンドヌール勲章・ジュパリエ章・文化功労者・文化勲章受章があります。このように高階館長は、日本だけでなく海外からの評価も高い美術史家・美術評論家の館長です。

大原美術館の見どころ

それでは、ここからはミュージアムショップなどの大原美術館の見どころを見ていきます。

日本のみならず海外の美術作品も多く展示

まず展示されている美術作品の紹介です。カテゴリーとして、海外の美術・日本の美術・21世紀の美術・民藝運動ゆかりの作家たち・東洋の古美術・古代オリエントとイスラムヨーロッパの古美術に分かれます。

その中でも有名な作品として、エル・グレコ「受胎告知」、モネ「睡蓮」、ゴーギャン「かぐわしき大地」などがあります。

「受胎告知」は、聖母マリアが神の使いである大天使ミカエルから、神の子イエスキリストを身ごもったことを告げられるシーンです。エル・グレコの作品は日本にたった2点しかなく、その1枚がこの大原美術館にある「受胎告知」です。

またモネの「睡蓮」は、約250枚の絵画からなる連続の作品です。日本好きなモネは、ゴッホやゴーギャンなどの画家に影響を与えた巨匠です。連作の「睡蓮」は、1895年に描き始めて30年も続いていた作品です。

学芸員おすすめの1点が楽しめる「この1点」

学芸員がおすすめする1点が、解説のパネル付きで紹介されている「この1点」というイベントがあります。約3か月間、本館第一展示室を会場に開かれています。

2022年4月5日(火)から7月3日(日)は、シャルル・コッテの「聖ジャンの祭火」がこの1点として選ばれて紹介されています。

定期的に行われるギャラリーコンサート

1年に数回、大原美術館ではギャラリーコンサートが開かれています。ギャラリーコンサートとは、作品が展示されている室内で行うコンサートです。1950年に創立20周年記念に、ラザールレヴィ氏のピアノリサイタルから始まり、様々な演奏家が名画と音楽のコラボレーションを披露しています。

そして2005年12月3日には、100回目の公演を迎えました。長年続いている歴史も大原美術館の見どころです。

開館前に開催される「大原美術館モーニングツアー」

モーニングツアーに参加するお客様だけに貸し切りであり、プラスして特別解説員による解説付きで本館の作品を鑑賞することができます。2022年4月から12月の日曜日に、モーニングツアーとプレミアムモーニングツアー~ネモの朝食~という、2種類のツアーが開催されています。

モーニングツアーは近隣の飲食店の協力もあり、ツアー参加後は協力店で食事をすることで、大原美術館のノベルティがもらえます。時間は開館前の8時から9時です。ツアー料金は工芸館の見学付きで1人3000円です。最少催行人数は2人で、定員25人です。参加するには、実施日の前日17時までに申し込みが必要です。

またプレミアムモーニングツアー~モネの朝食~は、モネの作品を中心にした内容です。特別解説員による解説案内後、倉敷国際ホテルでモネのレシピを再現したスペシャルモーニングを頂くことができます。ツアーは同じ8時から9時で、倉敷国際ホテルでのスペシャルモーニングは9時から10時です。

ツアー料金は、このモーニング付きで1人7500円です、最少催行人数は5人で25人定員です。こちらの参加には、実施日の5日前までに申し込みが必要です。

貸し切りで大原美術館を楽しむことができますので、ぜひモーニングツアーに参加してみてください。

図録や食品など幅広く販売!ミュージアムショップ

それでは、ミュージアムショップについてのご案内です。ミュージアムショップでは、作品図録や絵葉書、ミニフレーム、額絵や装飾品などが販売されています。オリジナル商品としては、ロゴバックやオリジナルTシャツ、竹トレイとコースターなどもミュージアムショップで販売されています。

またミュージアムショップのコンセプトは、「心に残る作品をいつでも思い出すことができるように、好きな作品を普段の生活の中で気軽に楽しむために」という思いがあります。10時から17時15分の営業で、大原美術館のミュージアムショップは美術館のすぐ横にあり、入館者でなくても利用することができます。

地域に愛されている大原美術館

大原美術館は、白壁の蔵屋敷や柳並木など風情ある景観の倉敷美観地区に位置しています。

伝統的な日本建築の美しさが残されたエリアで、江戸時代には米の集積地としても栄えていました。そんな倉敷美観地区では、大原美術館は欠かせない文化施設の一つで、地域に愛されています。

教育普及活動も実施

大原美術館の休館日には、地元倉敷西小学校と倉敷東小学校の全生徒が利用しています。また倉敷市内の幼稚園や保育園の合計3000名以上の子どもたちが参加する「未就学児童対象プログラム」もあります。

子どもたちが楽しみながら美術作品を学べるように、「絵画鑑賞とパズル」や「美術館探検」などのメニューを開催しています。これは1993年に始まり、初期に参加した子どもたちは社会人や大学生になって、このプログラムの思い出を胸にまた展示室に訪れているそうです。

学芸員を目指す学生のための博物館実習

また学芸員を目指す学生が、美術館という機能や作品の取り扱いなどを理解するための博物館実習というプログラムもあります。より良い美術館のサポーターになってもらおうという願いのもと、行われています。

一般の利用者だけでなく、学生のためのプログラムも積極的に実施している大原美術館です。

美術館スタッフとおしゃべり!フレンドリートーク

大原美術館には、フレンドリートークというツアーもあります。毎週土曜日と日曜日に、アテンダントスタッフと楽しくおしゃべりしながら作品を観賞することができるツアーです。フレンドリートークの料金は無料で、事前の申し込みも必要ありません。

誰でも気軽にスタッフとそれぞれ、美術作品の感想を語り合いましょう。美術品好きや話好きな方には、とても見どころあるイベントです。

クラウドファンディングでは大きな目標を達成

2020年に、クラウドファンディングでわずか6日間という短期間に1000万円の目標金額を達成しました。

この2020年は、コロナウィルスの影響で1年の約3分の1、136日間も長期休館をしていました。大原美術館は、私立美術館のため入館料が運営費の約8割を担っています。長期休館や入館者数の制限によって、厳しい状況にありました。

そこで「一般公開をストップさせない」という使命のために、入館料の代わりにクラウドファンディングで運営資金の寄付をお願いしました。開館90周年を迎えた記念の年に、クラウドファンディングで資金を募ることにしたのです。

入館料で運営してきて、年間30万人の入館者が運営維持のための最低ラインだそうです。しかし2020年は多くても約5万人の入館者です。入館料に代わる収入確保も難しく、運営継続が厳しい状況にあります。

しかし作品との出会いの場を提供するために開館を続けるという、強い使命が大原美術館にはあります。そこで入館料の代わりにクラウドファンディングで寄付をお願いすることになりました。1000万円を目標にして、2020年10月26日(月)に、クラウドファンディングをスタートさせました。

そしてなんと、5日と8時間でこの1000万円の目標を達成することができました。2020年12月25日(金)時点では、2000万円以上の寄付金がクラウドファンディングで集まりました。入館料の代わりとして実施したクラウドファンディングは、成功と言えると思います。

大原美術館の施設情報

それでは、ここから入館料や施設の見どころなど、大原美術館の施設情報をまとめていきます。

全て一律の入館料で閲覧可

大原美術館の入館料は、本館、分館、工芸・東洋館の全て共通です。一般が1500円・小中高校生は500円・小学生未満は無料です。また20名以上は団体料金になり、一般が1300円・小中高校生は300円です。

また入館料の減免制度もあります。保育園・幼稚園・養護学校・倉敷市と早島町内の小中高校・各種福祉施設は、入館料が無料になります。人数が少ない学校の場合は、一部減免の入館料です。入館料減免制度の利用には、利用予定日2週間前までに入館料減免申請書の提出が必要です。

他にも、JAF会員や倉敷のお店を紹介するドンプラ、市民割引などの入館料割引もあります。

開館当時の建物である本館

大原美術館の本館は2階建てで、なんと1930年の開館当時の建物です。その後に分館と工芸・東洋館が開館しました。また大原美術館の見どころで代表作品の一つである、モネの睡蓮にちなんで、池に睡蓮があります。

工芸館の横に池がありそこで春から夏になると、とてもきれいな睡蓮の花が咲きます。

東洋の古代美術品が展示されている工芸・東洋館

工芸館は、芹沢銈介氏によって各部屋と展示作品が調和するようにプロデュースされています。展示されている作家は、民藝運動を支持した6人の作家です。民藝運動とは、日常的な暮らしの中で日用品から用の美を見出して活用する運動です。

一方、東洋館では児島虎次郎氏が集めた作品が中心に展示されています。児島氏は、中国や朝鮮半島、エジプトから仏像や古美術、また大原美術館の基礎である西洋画を収集しました。

そして工芸・東洋館は、白壁の蔵の一角に赤壁の蔵という、おしゃれな外観です。1階の床は木のレンガが敷いてあります。2階の床は1枚板を浮かせて貼ることで、歩くときに音が鳴る「朝鮮ばり」がされています。

展示品だけでなく外観や内装、造りまでにもこだわりがあり、見どころたくさんな工芸・東洋館です。

中庭がある分館

地下1階と地上1階の造りになっている分館では、日本の近代洋画から現代アートが展示されています。また分館には中庭があり、ロダンやムーア、イサム・ノグチなどの彫刻を見ることができます。

年に2回特別公開が行われる有隣荘

1928年に大原家の別邸として建設された有隣荘です。建設の背景には、大原孫三郎が病弱だった奥さんのことを気遣って、「家族のために落ち着いた住まいを」という大原孫三郎の優しさあふれる思いがあります。

この有隣荘の屋根は緑色の瓦屋根が目立つことから、緑御殿とも呼ばれています。また1947年には、昭和天皇がご宿泊にご利用されるなど、来賓館としても使用されていました。長い間非公開でしたが、1997年から1年に2回、春と秋に特別展示室として公開されるようになりました。
 

有隣荘の見どころとして、庭園に児島氏デザインの椅子と机があったり、龍模様の欄間やエジプトで収集したプレートを使った暖炉などもありします。

また「倉敷を見つめる 日本近代の遺産 有隣荘」という、有隣荘の詳細を解説した書籍がミュージアムショップで販売されています。

大原美術館のアクセス&駐車場情報

それでは最後に、大原美術館の駐車場などについてまとめます。

アクセス情報

まず大原美術館へのアクセス情報です。車の場合、山陽自動車道「倉敷I.C」より約20分。また瀬戸中央自動車道「早島I.C」より約20分です。しかし大原美術館には駐車場がありません。周辺の駐車場を利用する必要があります。

電車の場合は最寄り駅がJR倉敷駅です。岡山駅からJR山陰本線で倉敷駅まで約18分。または新倉敷駅より倉敷駅までJR山陰本線で約10分です。この倉敷駅から大原美術館へは、歩いて約15分かかります。
 

駐車場は?

大原美術館には、専用の駐車場がありません。近くの駐車場をいくつかご案内します。

  料金 台数 美術館までのアクセス
倉敷中央駐車場 30分100円 176台 徒歩約3分
倉敷市芸文館地下駐車場 30分100円 177台 徒歩約3分
リパーク倉敷中央2丁目 平日:60分100円
土日:20分200円
12台 徒歩約4分
丸五モータープール 30分100円 約70台 徒歩約5分
タイムズ倉敷川西第5駐車場 平日:60分220円
土日:30分220円
26台 徒歩約6分

一番便利な公共交通機関は?

公共交通機関は、最寄り駅がJR倉敷駅です。JR山陰本線で倉敷駅に来ることができ、この倉敷駅から大原美術館までは徒歩で約15分です。

大原美術館の基本情報

名称 大原美術館
住所/電話番号 岡山県倉敷市中央1-1-15/086-422-0005
アクセス 車:山陽自動車道「倉敷I.C」または瀬戸自動車道「早島I.C」より約20分
電車:最寄り駅「JR倉敷駅」より徒歩約20分
料金 一般:1500円・小中高校生:500円・小学生未満無料
URL 公式HP
備考 専用駐車場はありません。近くの駐車場を利用してください。

大原美術館で芸術に囲まれた豊かな時間を過ごそう

岡山県倉敷市の大原美術館について見どころや館長、ミュージアムショップなどについてまとめました。日本初の西洋美術品が中心の私立美術館です。館長である高階氏は、多くの受賞歴があり海外からの評価が高い館長です。

また2020年には、クラウドファンディングを実施しました。このクラウドファンディングでは、短期間に1000万円の目標金額を達成してクラウドファンディングでも成功しています。

見どころとしては、本館に加えて分館と工芸・東洋館もあります。そしてこれは全て一律の入館料で楽しむことができます。風情ある倉敷美観地区の見どころの一つとしても、欠かせない大原美術館です。そんな大原美術館で、芸術に囲まれた豊かな時間をゆっくりと過ごしましょう。

おすすめの関連記事

Thumb絶対行きたい!岡山県高梁市おススメ観光スポット20選
風情がある岡山県高梁市、天空の山城がある場所として人気ですね。城下町として江戸時代より栄えた...
Thumb倉敷で話題のオシャレなカフェ20選!絶品ランチやスイーツの人気店へ!
倉敷には、話題のおしゃれなカフェが多数立ち並んでいます。ランチや夜営業を行っている他、美味し...
Thumb倉敷駅周辺のおすすめ駐車場23選!料金が安い場所や連泊向けも!
倉敷駅周辺で、便利な駐車場を探してみませんか?今回の記事では、倉敷駅周辺でおすすめする便利な...

関連するまとめ

関連するキーワード

Missing
この記事のライター
お茶ヒロ
ありがとうございます

人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ