日本三大秘境!宮崎「椎葉村」にある仙人の棚田でマチュピチュ観光!

宮崎にある秘境の椎葉村を知っていますか?今回の記事では、椎葉村の文化や美しい棚田、今に伝わる伝説まで詳しく紹介します。宿泊施設の紹介や食事、アクセス情報などについても紹介するので、椎葉村に宿泊してみてみたい方もチェックしてみて下さい。

日本三大秘境!宮崎「椎葉村」にある仙人の棚田でマチュピチュ観光!のイメージ

目次

  1. 1日本三大秘境の1つ「椎葉村」
  2. 2椎葉村ってどんな村?
  3. 3椎葉村のマチュピチュ「仙人の棚田」
  4. 4椎葉村の平家落人伝説と鶴富屋敷
  5. 5椎葉村で必見の迫力ある大木3選!
  6. 6椎葉村物産センター「平家本陣」で買いたい特産品!
  7. 7秘境「椎葉村」は是非1度訪れてみたい場所!

日本三大秘境の1つ「椎葉村」

宮崎県にある、椎葉村を知っていますか?椎葉村は日帰り温泉などもあり、岐阜県の白川郷、徳島県の祖谷と並んで日本三大秘境の一つに数えられています。今回の記事では、椎葉村に伝わる伝説や特産品、宿泊施設や食事の情報などについても紹介します。

アクセス情報などについても紹介するので、三大秘境の一つである椎葉村の魅力に触れてみてはいかがでしょうか。

村の面積の約96%を森林が占めている

椎葉村の総面積は537平方キロメートル以上あり、その96%が森林で占められるとされています。

この情報だけでも椎葉村が自然豊かな秘境であることが分かりますが、椎葉村の魅力は自然だけではありません。次の見出しからは椎葉村の魅力について詳しく紹介するので、順番に見ていきましょう。

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椎葉村ってどんな村?

こちらの見出しでは、秘境と呼ばれる椎葉村はどういった村なのか、今に伝わる文化や風習などについても紹介します。

村では昔からの習慣や文化が伝承!

椎名村には平家伝説が伝わっていたり昔から伝わる風習が守られ続けていたりと、長い歴史感じることができます。どういったことが現代まで伝わっているかは、以下をチェックしてみてください。

農作業を助け合う「かてーり」

椎葉村には、お互いに農業を助け合う相互扶助の文化である「かてーり」という文化があります。例えば、農作物を誰かに手伝ってもらった際は、農作物を送ってその気持ちをお返しする、といったものです。

かてーりは、椎葉村に古くから伝わっている伝統的な精神であり、お互いを思いやる心から現代まで受け継がれてきたのでしょう。

重要無形民俗文化財に指定された椎葉神楽

椎葉村の特徴として、重要無形民俗文化財に指定された椎葉神楽もあります。神楽は神にささげられる歌や舞の事を指しており、古くから伝わるものも多いです。

神楽は本来民家で舞われており、「神楽宿」と呼ばれることもあります。舞所には御神屋と神霊を迎えるための高天原などが立てられ、飾りつけもされたうえで神楽が舞われます。

椎葉神楽の演目は33番と言われることが多い様ですが、実は一定しておらず20数番から40番近くまでと様々まである様です。各地域によって舞・衣装・太鼓の音色は様々で、それぞれが昔の様子を感じさせるものとなっています。

世界農業遺産に認定された焼畑農業

秘境と呼ばれる椎葉村では、世界農業遺産に認定された焼畑農業も行われています。椎葉村は四方を山で囲まれており、主食であるヒエやソバは焼畑農業で栽培されていたのだそうです。作物を収穫した後の畑に火を入れることで、土の力を回復させる事ができます

焼畑農業は椎葉村では「コバ」と呼ぶのだそうで、焼畑が行いやすい様に乾燥した日を選び、山の神様に御神酒を上げ、火入れの唱えごとを唱えながら行う様です。

現在日本で焼畑が行われているのは椎葉村だけだそうで、特に原始農法として焼畑を行い続けているのはたった一人なのだそうです。

独特の住居が残された十根川集落

秘境と呼ばれる椎葉村には、独特の住居が残っている利根川集落という場所もあります。利根川集落では「椎葉型」と呼ばれる細長い平面の主屋や、馬屋などの伝統的建築が並んでいます。

周りは田畑に囲まれており、古き良き日本の風景を見ることができるでしょう。集落の中には民家公開施設などもあるので、椎葉村での生活に興味のある方は見学させてもらってはいかがでしょうか。集落では実際に生活されている方もいるので、観光する際には迷惑にならない様注意しましょう。

椎葉村のマチュピチュ「仙人の棚田」

椎葉村観光の見どころの一つに、仙人の棚田も挙げられます。椎葉村の棚田は何故観光で人気があるのか、そしてどういったものであるかを紹介します。

山上の棚田は椎葉のマチュピチュと話題!

椎葉村にある棚田は、椎葉のマチュピチュとして話題になっています。棚田とは山の斜面などに作られた階段状の田のことで、段が重なる様子が美しいと話題になる事もあります。

椎葉村の棚田は朝になると雲海に覆われ、この様子から「仙人の棚田」と呼ばれることもあります。仙人の棚田は椎葉のマチュピチュとも呼ばれ、多くの人が観光に訪れます。

椎葉村の棚田は春には山桜、冬には雪景色、と様々な様子を愉しむことができます。棚田の様子は展望台に登るとよく見えます。観光で訪れた際は、こちらもチェックしてみて下さい。

きっかけは村の写真コンテスト

椎葉村の千人の棚田が注目を集めたのは、「椎葉の四季フォトコンテスト」がきっかけであったとされています。絶景の観光スポットとして注目を集めた棚田は雑誌などにも取り上げられ、多くの観光客が訪れます。

大イチョウ展望台からの眺め

さきほど少し紹介しましたが、棚田を観光する際は大イチョウ展望台に登ってみるのがおすすめです。展望台に登れば四季折々の棚田の様子を一望する事ができるので、観光の際はぜひ登ってみましょう。

ただ、展望台へと続く道はとても狭いのだそうです。山道をあまり走ったことが無い方ですと走りづらい事もあるので、注意しましょう。

天空に浮かんでいるように見える

椎葉村の棚田が「仙人の棚田」や「椎葉のマチュピチュ」と呼ばれる理由は、天空に浮かんでいるように見えることに由来します。天空に浮かぶ様子は美しく、観光の際はぜひ押さえておきたいスポットです。

四季折々の景色は日本の原風景

椎葉村の棚田では四季折々の景色を愉しむ事ができ、日本の原風景を愉しむ事ができます。四季によってさまざまな顔を愉しむことが出来るので、観光などで何度も訪れる方は時期をずらして訪れるのがおすすめです。

初夏は新緑!秋は稲穂の黄金!

椎葉村の棚田では、初夏は新緑、秋は稲穂の黄金を愉しむ事ができます。春から夏にかけてはフレッシュな青葉を見ることもできるので、見たい景色の時期を狙って訪村するのも良いでしょう。

椎葉村の平家落人伝説と鶴富屋敷

続いて、椎葉村に伝わる伝説についても見ていきましょう。那須大八郎宗久に関する平家落人伝説や鶴富屋敷、食事もできる宿泊施設についても紹介するので、順番に見ていきましょう。

平家落人伝説とは?

椎葉村に伝わる平家落人伝説とは壇之浦の合戦に敗北してしまった平家の武士に関する伝説で、内容は那須大八郎の恋の物語となっています。

壇之浦の合戦で敗れ、椎葉にたどり着いた平家の武士たちを討つようにと那須与一が命を受けたのですが、病気のため那須大八郎が代わりに追討に向かう事になったことから伝説は始まります。

「椎葉山由来記」に書かれている

上記で少し紹介した伝説は、古文書である「椎葉山由来記」に書かれています。詳しい内容は以下で紹介するので、チェックしてみて下さい。

那須大八郎と平家の鶴富姫との悲恋物語

椎葉由来記では、那須大八郎と平家の鶴富姫との悲恋物語を描いています。兄の那須与一に変わって平家追討の命を受けた那須大八郎は、山奥で隠れ住んでいた落人を発見します。

しかし、那須大八郎はひそかに農耕を行いながら暮らす姿を見て哀れに思い、追討は断念して幕府には討伐の旨を報告します。その後那須大八郎と平家の末裔である鶴富姫は恋に落ちました。

那須大八郎と姫との間には子供ができますが、幕府から那須大八郎に「すぐに帰れ」という命令が下ります。命令に逆らうことは出来ず、那須大八郎は後ろ髪を引かれる思いで椎葉を後にしました。

その後姫は那須大八郎との間にもうけた女の子を出産し、婿も迎えました。その婿には、那須下野守と名乗らせたという伝説も残っています。

宮崎民謡のひえつき節でも語り継がれている

この二人の伝説は、宮崎民謡であるひえつき節でも語り継がれている様です。ひえつき節では大八郎と姫との恋の様子についても描かれており、姫の屋敷の山椒の木に鈴を掛けたエピソードなども含まれています。

ひえつき節によると姫の屋敷の鈴を合図にして、二人は逢瀬を重ねていたのだそうです。大八郎が椎葉に永住を決めた矢先に幕府から「兵をまとめて帰れ」と命があったことも語り継がれているので、興味がある際はこちらも調べてみて下さい。

鶴富屋敷は2人の子孫が暮らしていた!

鶴富姫が生んだ女児はその後婿を取り、那須の姓を名乗りました。その後、椎葉の村はそのまま那須家が治めたとされています。現在でも那須家の末裔が暮らしており、住居である鶴富屋敷は国の重要文化財にも指定されています。

屋敷の隣は「旅館鶴富屋敷」

屋敷の隣には、旅館鶴富屋敷という宿泊施設もあります。この宿泊施設は那須家32代目の方が経営するもので、観光での宿泊だけでなくビジネスにも利用されています。鶴富屋敷は落ち着いた雰囲気の宿泊施設で、自慢のざるそばや鶴富御膳などの食事を愉しめます。

こちらの宿泊施設の食事はグレードで分かれており、宿泊料金は7000円から1000円単位でプラスできる様です。10000円以上の宿泊だと重要文化財の鶴富屋敷で食事も可能なので、食事のグレードもチェックしておきましょう。

鶴富屋敷の基本情報

住所 宮崎県東臼杵郡椎葉村大字下福良1818
電話番号 0982-67-2320
駐車場 30台
URL 公式サイト

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椎葉村で必見の迫力ある大木3選!

秘境と呼ばれる椎葉村では、迫力のある大牧も多くあります。現在も那須家の子孫が管理をされているという大木の魅力や特徴などを紹介するので、ぜひチェックしてみてください。

大木①松尾の大イチョウ

最初に紹介する大木は、松尾の大イチョウです。こちらは推定樹齢700年にもなり、根元に向かっていくつもの乳垂が下がる様子はとても貴重で、宮崎の天然記念物でもあります。

この大イチョウは先ほど紹介した仙人の棚田のすぐ近くにあるので、観光で棚田を訪れた際はこちらも併せて立ち寄ってみましょう。

基本情報

住所 宮崎県東臼杵郡椎葉村大字松尾396ー3
推定樹齢 700年
樹高 31.2m
根回り 4.98m

大木②大久保のヒノキ

大久保のヒノキは、先祖の墓印として大切に扱われてきたものだそうです。かなりの巨木ですがしっかりと根付いており、抜群の存在感を表しています。

こちらはイチョウの木よりも更に歴史があり、樹齢はなんと推定800年にもなるそうです。歴史があり、村の人からも大切に扱われているヒノキなので、観光する際はじっくりと歴史を感じてみてはいかがでしょうか。

基本情報

住所 宮崎県東臼杵郡椎葉村大字下福良816
推定樹齢 800年
樹高 32m
根回り 9.3m

大木③八村杉

椎葉村には、縁結びの神として知られる利根川神社があります。この神社の奥にあるのが、その昔武士が手で植えたという八村杉です。

こちらの杉も推定樹齢800年であり、樹高はなんと国内第2位の大きさを誇る様です。こちらの神社は先ほど紹介した椎葉神楽が行われるスポットでもあるので、歴史や文化に触れてみましょう。

基本情報

住所 宮崎県東臼杵郡椎葉村下福良字
推定樹齢 800年
樹高 54.5m
根回り 19m

椎葉村物産センター「平家本陣」で買いたい特産品!

ここからは、椎葉村の物産センターである平家本陣で購入できる特産品について紹介します。豆腐やお菓子などがあるので、鶴富屋敷で食事を愉しんだ方もこちらをチェックしてみて下さい。

買いたい特産品①菜豆腐

菜豆腐は、椎葉村の冠婚葬祭で食べられてきた料理です。四季によって内容が変わる料理でもあり、春には菜の花、秋や冬になると椎茸や柚子などが使用される様です。棚田同様四季の魅力を楽しめるので、その時しか味わえない美味しさを愉しみましょう。

買いたい特産品②ねむらせ豆腐

発酵食品が好きなら、ねむらせ豆腐もおすすめです。ねむらせ豆腐は田舎豆腐を発酵させて作るのだそうで、作り上げるのに1年ほどかかるのだそうです。

昔から伝わる伝統食ですがチーズの様な味わいを愉しめるので、パンやパスタなどと愉しむ方も多い様です。お土産にして、自分らしい食べ方を見つけてみましょう。

買いたい特産品③椎葉の秘蜜

椎葉の秘蜜は、椎葉村ならではのはちみつです。椎葉村に自生する日本ミツバチが作ったはちみつなのだそうで、しっかりしたコクと品の良い風味を愉しむ事が出来る絶品に仕上がっています。

はちみつはパンやヨーグルトにかけたり、調理に使ったりと色々な使い方があるので、自分用にはもちろん友人へのお土産にしても喜ばれそうです。

買いたい特産品④豆腐のカリント

かりんとうは通常小麦粉を原料としたものが多いですが、豆腐のカリントは椎葉の生豆腐を原料として作られています。

十時間焼き上げたこだわり製法で、固めの食感とシンプルな素材のおいしさを愉しむ事ができます。お茶請けにはもちろん、子供のおやつとしてもおすすめしたい一品となっています。

買いたい特産品⑤干し椎茸

山の恵みをお土産にしたい方におすすめの特産品は、干し椎茸です。椎葉の椎茸は気温が低い標高1000m級の山で育つので成長スピードが遅く、肉厚で香りが良い一品に仕上がります。

椎葉の椎茸はクヌギから育てており、菌を打って採取するまで2年もの歳月がかかるそうです。手間暇がかかった特産品を是非味わってみましょう。

買いたい特産品⑥干し竹の子

椎葉村では干し椎茸だけでなく、干し竹の子も名物となっています。椎葉村の山で採取された竹の子を使用彩ており、乾燥させる事で生とはまた違った食感や美味しさを楽しむことができる様です。干し竹の子は炒め物の他、煮物などに活用すると美味しく頂く事ができます。

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「平家本陣」の基本情報

住所 宮崎県東臼杵郡椎葉村大字下福良509-23
電話番号 0982-67-3140
営業時間 9:00~18:00
定休日 年末年始
アクセス 宮崎駅から車で2時間23分
URL 公式サイト

秘境「椎葉村」は是非1度訪れてみたい場所!

秘境と呼ばれる椎葉村には独自の文化・風習が残っており、自然の美しさを満喫できる棚田などもあります。美味しい食事を愉しめる宿泊施設もあり、日帰り温泉を楽しめる所もあります。特産品も多いので一度訪村してみてはいかがでしょうか。

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あまみや
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