鳥取の名峰「大山」の登山ガイド決定版!ルート情報や難易度を徹底解説!

大山は鳥取県西部にあって、大山隠岐国立公園の中にある日本百名山の山です。初心者でも登山できる山としても知られています。登山道のルート上には文化財も点在しているので、時間たっぷり楽しめます。登山コースの難易度やおすすめの時期。服装の注意点などもご紹介します。

鳥取の名峰「大山」の登山ガイド決定版!ルート情報や難易度を徹底解説!のイメージ

目次

  1. 1「大山」は鳥取県にある山で日本百名山の一つ!
  2. 2「大山」の特徴
  3. 3「大山」の見どころ
  4. 4「大山」の登山ルートを解説
  5. 5「大山」のアクセス&駐車場情報
  6. 6大自然を体感できる「大山」に登山に行こう!

「大山」は鳥取県にある山で日本百名山の一つ!

大山(だいせん)とは鳥取県西部に位置する山で、その標高と形の美しさから鳥取県を象徴する山としても知られています。大山隠岐国立公園の一角であり、雄大な自然を楽しむ人たちが訪れている観光地です。

初心者向きのコースもあり登山者に人気!

大山は登山者にも人気の山です。総務省の調べによると、1年間で900万人もの人が大山を登ったというデータもあるようです。頂上に登るコースは整備も行き届いていて、難易度も低く初心者にもおすすめです。

反対に、難易度が高い登山道もあって上級者も楽しめます

「大山」の特徴

大山登山の紹介の前に、まずは大山についての理解を深めましょう。これから紹介する内容を知るともっと「行ってみたい」「登りたい」と思うようになり、現地に行ったときの楽しさが倍増するでしょう。

登山におすすめの時期と、服装選びについても解説します。

標高は1729mで中国地方の最高峰!

大山は中国地方で最も標高が高い山です。1729mという高さは、中国地方では断トツです。大山の最高点である峰は剣ヶ峰ですが、第2峰の弥山を主峰として扱い、大山の頂上としています。

これは、弥山から剣ヶ峰に至る尾根の登山道は崩落が激しく、滑落などの危険があるために通行禁止とされているからです。初心者の方は特に、通行禁止のルートには注意が必要です。

美しい姿から伯耆富士とも呼ばれる

大山は富士山などと同じ成り立ちの成層火山です。西側から大山を望むと富士山のような形をしているので、「伯耆(ほうき)富士」とも呼ばれています。伯耆とは、鳥取県西部の旧国名です。

また、「伯耆大山」や「角盤山」という呼び方も存在します。「角盤山」は大山寺縁記に記載されている逸話が由来で、大山寺の山号も角盤山となっています。

一帯は大山隠岐国立公園に指定!

大山は1936年に国立公園に指定されました。これは日本で3番目の例です。はじめは大山周辺地域のみの指定でしたが、その後に周辺地域が編入されて現在の「大山隠岐国立公園」に至っています。

国立公園は自然景観が保護されていて、許可なく人工物を設置することはできません。また、一部地域は「特別保護地区」にも指定されていて、草木から小石一つに至るまで持ち帰ることが規制されています。

一木一石運動を実施

長い期間をかけて登山者に踏み荒らされたことが原因で、大山の山頂では緑が減少しました。山の緑の減少は、生態系の乱れや雨水による山肌の浸食を招きます。

一木一石運動とは、大山の山頂付近に緑を取り戻すことを目的とした自然の保護運動のことで、1985年に結成された「大山の頂上を保護する会」の呼びかけで様々な取り組みが実施されています。

天然ブナ林が生み出す天然水が有名!

大山といえば天然水が有名で、湧き水のポイントが点在しているほか、大手飲料水メーカーの採水地にも選ばれています。それだけの清冽な水を湧かせる秘密は、大山の広大なブナの森にあります。

大山の中腹には、西日本最大級のブナの森が広がっていて、このブナの葉が落ちると腐葉土となります。保水力が高い腐葉土は多くの雪解け水や雨水を蓄え20年以上かけて濾過され、栄養分を含むのです。

登山に適した時期は?

登山者にも人気の大山ですが、6月最初の土日に開かれる大山夏山開き祭から夏山シーズンがスタートし、11月までが登山に適した時期となります。特に11月の時期は紅葉が美しく、多くの登山客で賑わいます。

冬の時期にも登ることはできますが、冬山登山に備えた服装が必要な上、荒天の際には3000m級の山に匹敵する厳しさとなります。初心者だけで挑むのは非常に危険なので注意しましょう。

登山時の服装と注意点

登山をするときは、服装に気をつけましょう。登りやすい山とはいえ、服装選びは快適な登山のために注意しなければなりません。

シャツは日焼け防止のために夏の時期でも長袖の服装が推奨です。長ズボンは軽くて動きやすいものにしましょう。気温の低下に備え、防寒の服装の用意も忘れないでください。

服装選びの際には、小物も重要です。日焼け防止に役に立のは、つば付の帽子です。風対策として、あごひもが付いているものをおすすめします。防寒対策の一環として、手袋も用意しましょう。

靴はできれば登山靴がベストですが、なければソールが厚く滑りにくい靴であれば大丈夫です。足にフィットしたものを選びましょう。初心者はあまり気にしないのですが、天候急変に対応して雨雲も必要です。

「大山」の見どころ

大山は観光地としても人気で、さまざまな立ち寄りスポットがあります。とくに山岳信仰の地であることからパワースポットが豊富で、文化施設が豊富です。

時間があるときは、登山に臨む前にこれから紹介するスポットを巡って大山のパワーを授かりましょう。

見どころ①大山寺本堂

大山における山岳信仰の代表的なスポットです。開山したのは718年。修験道場として開かれたのが始まりとされています。その後、860年に天台宗の高僧である慈覚大師が訪れて天台宗へと列します。

一時期は西日本における天台宗の拠点とされ、盛んに寄進や造営が成されました。明治時代の神仏分離と廃仏毀釈によって大日堂に本尊を移し、一時は山号が廃されるまで衰退しました。

見どころ②大山寺阿弥陀堂

大山寺に現存する最古の建造物が、室町末期に建てられた大山寺阿弥陀堂です。1131年に造営されたと言われる高さ2.79mの木造阿弥陀如来を本尊としていて、両脇には観音菩薩と勢至菩薩も安置されています。

阿弥陀堂の建物と阿弥陀如来共に、国指定の重要文化財となっています。見学には事前申し込みが必要で、予約すれば座禅の体験も可能なようです。

見どころ③圓流院

廃仏毀釈で山号を失った大山寺は、1903年にそれを復活させます。後に復興が許された支院の10ヶ院のひとつが圓流院です。2009年に再建された建物は、新たな試みとして「妖怪天井画」を取り入れています。

全108枚にも及ぶ妖怪天井画は、鳥取出身の水木しげる先生作です。中でも大山のシンボルとされている「からす天狗」は圓流院のために描き下ろされた作品で、一見の価値ありです。

見どころ④大神山神社奥宮

大神山神社はもともと、神仏習合の時代に大山寺の本堂として智明権現と称された神仏を祀っていました。明治の神仏分離と廃仏毀釈の折に、地蔵菩薩が大日堂へと移されたために、独立した神社となりました。

全国最大級の権現造りの社殿が特徴で、国指定重要文化財です。中では、日本最大級の白檀塗りが見られます。奥宮までの参道は700mあって、自然石を敷いた参道としては日本屈指の長さです。

見どころ⑤末社下山神社

大神山神社奥宮の境内にある神社で、八棟権現造の複雑な屋根構造の建物です。こちらも国の重要文化財です。一度は奥宮と共に火災で消失しましたが、1805年に再建されています。

1330年、備中郡司渡邊日向守の一子照政が大山参拝の帰路にて命を落としました。その後、照政公の霊によるお告げによって奥宮横に社が建てられ、下山大明神として祀られたのが始まりです。

見どころ⑥元谷

大神山神社奥宮から続く登山道を歩くこと30分。広い河原と砂防ダムがある元谷にたどり着きます。その向こう側に広がる大山の北壁は屏風岩とも呼ばれ、迫力ある絶景は思わず息を呑んでしまう美しさです。

元谷は、登山道の1つである行者コースの途中にあるので、小休止の時間にじっくりと眺めるのも楽しみ方の1つです。

見どころ⑦賽の河原

大山の金門と元谷の間に位置するのが、賽の河原です。死者が黄泉の国へと渡っていく三途の川を意味する名前で、荒涼とした場所の風景がそのようであることから名付けられました。

そんな名前とは裏腹に、大山の北壁と山間の森とが合わさった景色が美しく、紅葉の時期には最適な人気の眺望スポットとして、登山者の人気を集めています。

見どころ⑧金門

大岩を切り分けたかのような岸壁が、南光河原を流れる佐陀川の流れを狭めるようにそびえ立っています。これが金門です。かつてこれを神門に例えて御金門と読んでいたものが今にも残っているものです。

もともとは「禁門」と言われ、霊域との境界として出入りを禁じる意味があったとされていました。夏至の時期には、岩の間に沈む夕日が見られるとして人気のフォトスポットにもなっています。

「大山」の登山ルートを解説

ここからは大山登山の登山道について解説します。初心者向けのコースと上級者向けのコースがあって、難易度が選べるので幅広い層の登山者が楽しめます。

初心者は忘れがちですが、どちらの登山道でも登山届の提出は忘れずに行ってください。また、時期によっては登山道が混み合います。狭い箇所もあるので譲り合って進みましょう。

登山ルート①夏山登山コース

大山登山のメインコースで、山麓から頂上である弥山まで至る登山道です。六合目までは木の階段で整備されている登山道なので、初心者でも安心して登れる難易度です。

六合目から上は階段に加え、傾斜がある道や岩を登ります。頂上に近づくにつれて見晴らしが良くなっていき、雲も近いです。山頂付近では登山道に木道が敷かれていて、稜線の上を歩く形になります。

天然記念物など自然を満喫

五合目付近まではブナ林の中を抜けるような道のりが続くので、森林浴をしながらの登山となっていて気持ちがいいです。生息する昆虫は1000種類以上。野鳥の種類は日本に生息する3分の1にのぼります。

山頂に近づくと、ダイセンキャラボクという常緑の低木が目に入ります。これは国の特別天然記念物に指定されていて、鳥取県の県木にもなっている植物です。

所要時間と難易度

難易度は初心者向けで、大山登山は初めてという方にもおすすめです。登山口から頂上までは約3時間。往復で6時間の行程となります。

標高が高い場所まで行くルートなので、防寒用の服装は忘れずに用意しましょう。

登山ルート②行者コース

行者コースは、夏山登山コースの別ルートのようになっています。スタート地点が登山口ではなく大山寺からであり、大神山神社奥宮を超えて元谷へと抜ける登山道です。

元谷を超えて進むと、行者谷分かれで夏山登山コースと合流します。そこから山頂までは夏山登山コースと同じ登山道です。

大山寺や大神山神社を見学!

元谷への登山ルートの途中に大山寺本堂と大神山神社奥宮があるので、安全を祈願してから登山に臨むこともできます。登山と参拝を同時に行いたいときは行者コースがおすすめです。

行者谷別れで夏山登山コースと合流していて、両者の登山口は徒歩数分で行き来できます。なので初心者の方でも、登りと下りでルートを変えることが可能です。

所要時間と難易度

大山寺から五合目までの所要時間は約100分です。これは、夏山登山コースでの五合目までの時間と大差ありません。山頂までの時間は夏山登山コースとほぼ同じと考えていいでしょう。

同様の理由で、難易度としてはこちらも初心者の方が登るのに適しています。時期と時間次第では、人が少ないこちらの登山道を選ぶといいでしょう。

登山ルート③ユートピアコース

こちらの登山道は頂上である弥山を目指すのではなく、弥山から北東約1.5kmの場所にあるユートピア避難小屋をゴールとしたルートです。整備された道ではなく、岩場が続くルートになっています。

時間がかかる上に体力が奪われるので、難易度は高いコースです。

険しい登山道とお花畑が魅力!

ロープを使って登るような岩場や滑りやすい場所が点在していて、登山道の一部では崩落している箇所もあるようです。足下には十分に注意が必要なルートです。

ユートピア避難小屋の近くには、高山植物の花畑が咲き誇っています。花が咲く時期は7月の中旬がピークとなり、その頃になると花畑を一目見ようとする多くの登山客でユートピアコースは賑わいを見せます。

所要時間と難易度

険しいルートとなるので、体力もある程度必要です。難易度が高い上級者向けルートと言えます。所要時間もその分長めで、往復7時間程度となっています。服装や登山用品は、軽いものを選ぶといいでしょう。

「大山」のアクセス&駐車場情報

大山は鳥取県米子市からほど近い場所にあります。米子駅は特急も止まる主要駅である他、空港もあって東京からの直行便が運行されています。高速道路も通っているので、全国各地からアクセスしやすいです。

アクセス情報

公共交通機関を使う際は、まず米子駅を目指しましょう。東京方面からは寝台特急も利用できます。そして大山までは米子駅からのバスに乗って移動です。米子駅から大山寺までは、大山寺行きのバスで50分です。タクシーを使うと40分程度で着きます。

最寄りの空港は米子鬼太郎空港です。空港から米子駅までは30分で行けるバスが便利です。また、米子鬼太郎空港から大山寺に直接タクシーを使うと、70分で到着します。

駐車場は?

車で大山に行くときは、米子道米子ICか山陰道米子東ICで下車し、20分程度進むと到着です。夏山登山コース登山口に一番近いのは、58台駐車できる南光河原駐車場です。

南光河原から徒歩10分程度の所にも、75台駐車できる下山駐車場があります。一番大きいのは大山博労座駐車場で、600台の収容台数を誇ります。どの駐車場も、夏の時期は駐車料金が無料です。

「大山」の基本情報

住所 鳥取県西伯郡大山町大山
営業時間 南光河原駐車場 24時間
定休日 無休
料金 無料
アクセス バス  米子駅より50分

自動車 米子道米子ICより20分
    山陰道米子東ICより20分
駐車場 あり(733台) 料金無料
URL 鳥取大山観光ガイド

大自然を体感できる「大山」に登山に行こう!

大山は中国地方随一の大自然が満喫できるスポットで、服装などの装備を調えれば初心者から上級者までが楽しめる登山の山でもあります。また、大山への信仰を現在に伝えるパワースポットや重要文化財も豊富です。

鳥取県を代表する観光地でもあり、時期を問わず楽しめます。皆さんも大山を登って、その雄大な姿を目にして楽しんでみてください。

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この記事のライター
藤田 ユウキ
国内40以上の都道府県を巡った経験を活かした情報をお送りするライターです。次はどこに行こうかと、ワクワクする時間を...

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