「米子水鳥公園」は日本屈指の野鳥の飛来地!見られる種類や時期は?
鳥取県米子市にある「米子水鳥公園」で、可愛い鳥たちに出会ってみましょう。ハクチョウやコハクチョウに図鑑でしか見たことがない鳥たちが元気に飛び回っている姿を見る事ができます。米子水鳥公園で野鳥の素晴らしさをご紹介していきます。
「米子水鳥公園」の野鳥や観察時期を解説!
現代世界で人間達が生活している中では、多種多様の虫や生物も生息しています。日常生活の中で頻繁に目にする生き物や、図鑑でしか見た事がない生き物、更には未だ発見に至っていない未知なる生物も存在しています。
そして、時期によって必ず観察できる生物の一つが野鳥であり、珍しい野鳥を観察しようと観察スポットには多くの野鳥ファンが訪れています。その中でも野鳥の観察に最もおすすめなのが鳥取県米子市にある「米子水鳥公園」です。
季節毎に100種類以上もの野鳥が米子水鳥公園を訪れ、餌をついばみ元気に池を泳いだり小鳥たちの面倒を見ている姿を観察できます。そして、時期が来たら新たな土地を目指してお引っ越しをする、まさに空の遊牧民達を間近で観察する事ができます。
米子水鳥公園は野鳥観察の名所
そして宍道湖のとなり中海の米子水鳥公園では、タケノコが旬を迎えていました。#カモは最高 pic.twitter.com/08AxYAlsUe
— ひるね@野鳥生活 (@Yachoo_Seikatsu) October 15, 2019
島根県米子市にある米子水鳥公園は、季節に応じて様々な渡り鳥が訪れます。渡り鳥たちは池やほとりにあるご飯を食べながら、時には周囲を飛び回ったり時にはお昼寝をしたり、時には池で気持ちよさそうに泳いだりと、様々な生態を観察できます。
その渡り鳥の中には、珍しい野鳥であるハクチョウやコハクチョウなども観察できます。その珍しい渡り鳥を観察できる時期はいつなのか、観察できる時期も含めてたっぷりとご紹介していきます。
「米子水鳥公園」の生き物の種類や時期
鳥取県米子市にある米子水鳥公園には、ハクチョウなど多くの渡り鳥が池に訪れます。時期に応じて様々な渡り鳥を観察できる、野鳥ファンにとってはたまらない米子水鳥公園に訪れる渡り鳥の種類と、渡り鳥が訪れる時期について一緒に調べてみましょう。
1000羽以上のコハクチョウが飛来
米子水鳥公園で一番多く観察できる渡り鳥がコハクチョウです。コハクチョウとはカモ科に属する水鳥で、夏の間はロシア北極海の沿岸で卵を産み、子供たちを育てていき、冬になると1000羽を越えるコハクチョウが米子水鳥公園を訪れます。
コハクチョウは日本書紀にも登場する、古くから日本人にとってなじみのある鳥の一種で体長は約120センチメートル、羽根を広げたら190センチメートルにも及ぶ大きな鳥です。コハクチョウは10月から11月にかけて米子水鳥公園を訪れます。
飛び立つシーンは必見!
今年も米子水鳥公園にコハクチョウが来る季節になりました。#米子水鳥公園#コハクチョウ pic.twitter.com/5AEbBx8gAk
— Taiji Kageyama (@jtakage) October 27, 2020
米子水鳥公園に冬の間訪れるコハクチョウは、普段は池にある餌を食べたり、池の中を優雅に浮かんでいたり、とても可愛らしい姿を皆様に見せてくれます。そして、一番の見所はコハクチョウが飛び立つ瞬間です。一斉に仲間や家族と米子水鳥公園から飛び立つコハクチョウは迫力と神秘的な情景を観察する事ができます。
オオハクチョウとの違い
オオハクチョウとコハクチョウを同時に見られて感動するなど#米子水鳥公園 pic.twitter.com/SEdaxO4CC3
— あにふり (@ani_fre_11) January 11, 2019
冬の時期に1000羽以上のコハクチョウが訪れる米子水鳥公園ですが、コハクチョウの中には数羽オオハクチョウが群れに混じって飛来してきます。しかし、コハクチョウとオオハクチョウは体系が非常に似ており、端から見てもどれがコハクチョウでどれくらいのオオハクチョウなのか見分けがつきません。
コハクチョウとオオハクチョウの違いは、くちばしにあります。コハクチョウとオオハクチョウのくちばしは黄色と黒色で構成されていますが、コハクチョウは黒色の割合が多く、オオハクチョウは黄色の割合が多いのが違いです。野鳥観察の際に、コハクチョウとオオハクチョウの違いを見つけてみるのもおすすめです。
国の天然記念物「マガン」
“冬の使者”早くも飛来 島根に今季初飛来のコハクチョウ 米子にはマガン
— ken (@ken04095288) October 6, 2017
出雲市の斐伊川河口付近に7羽が初飛来したマガンは、現在約50羽に増えている。 pic.twitter.com/v500GrFxVM
鳥取県米子市にある米子水鳥公園では、秋になる10月から3月の間に珍しい天然記念物マガンを観察する事ができます。マガンとはカモ科に属する鳥で、主に北アメリカ大陸やユーラシア大陸に生息しています。
マガンの全長は65センチメートルから86センチメートルあり、羽根を広げると135センチメートルから165センチメートルに達します。一時期はマガンの狩猟により生態数が激減し、絶滅の危機に陥った事もある貴重な鳥です。主に冬を米子水鳥公園で過ごしますので、野鳥観察の際にぜひチェックしておきましょう。
珍しい昆虫「コオイムシ」が生息
ジャワの謎いコオイムシ!!!まん丸フォルム。大量にいた! pic.twitter.com/j0N4A0rEH4
— T.g@たごめ (@tagome_tg) March 26, 2019
米子水鳥公園では野鳥の観察が最も楽しく、様々な野鳥を観察する事ができますが、米子水鳥公園に生息している昆虫たちも沢山住んでいます。昆虫の中でも特に必見なのがコオイムシと呼ばれる昆虫です。
コオイムシと呼ばれるようになった由来は、メスがオスの背中に卵を産み、卵が孵化するまでオスが卵を守り続けるからです。そして、オスが卵を背負う姿から子供を背負う虫で子負い虫となり、カタカナのコオイムシに変化しました。
コオイムシは、春から秋にかけて米子水鳥公園で観察する事ができますが、実際に生息している地域は鳥取県で米子水鳥公園とその周辺のみという非常に珍しい昆虫です。オスが卵を背負っている姿は、春に観察をする事ができます。
準絶滅危惧「リュウノヒゲモ」
リュウノヒゲモの殖芽。
— Scapigerous (@periaquatic) September 16, 2020
リュウノヒゲモは地下茎ベースの印象が強く、切れ藻を拾っても発根しなかったり、殖芽も頂芽ではなく地下茎につけたりと他のヒルムシロ科とはちょっと違う印象。事実別属とすることも多いし。 pic.twitter.com/x0UFPGHUch
米子水鳥公園では、100種類以上の野鳥や貴重な昆虫を観察し、未知なる生物のロマンを探究する事ができますが、野鳥たちは米子水鳥公園でどのような食べ物を食べているのでしょうか。渡り鳥たちの好物は、米子水鳥公園に生息している準絶滅危惧種に指定されているリュウノヒゲモです。
リュウノヒゲモは米子水鳥公園にある、つばさ池一面に繁茂している水草の一種です。リュウノヒゲモは渡り鳥たちの貴重な栄養分となっており、塊茎を好んで食べます。塊茎から出た種子が水面に行き渡り、また新たなリュウノヒゲモが誕生する、食物連鎖の情景も観察する事ができます。
珍しい渡り鳥が飛来する事も!
アボセット(ソリハシセイタカシギ)に会えたぞー#野鳥#アボセット#ソリハシセイタカシギ pic.twitter.com/XCLWzRObtX
— りつぽん ラオウの妻 (@oritsupon) December 2, 2020
米子水鳥公園では、一年間に約100種類以上の渡り鳥が訪れて米子水鳥公園を元気に盛り上げていますが、時には日本に来る事がめったにない珍しい渡り鳥が来日する事もあります。
それはソリハシセイタカシギで、普段は中国やモンゴル、ヨーロッパで生息をしており、冬になると中国の南部やアフリカへと渡ります。従って日本に来ることは非常に珍しく、米子水鳥公園でも1998年と2008年、2014年と2020年で観測されています。発見される時期は3月から4月、6月から7月が最も多いと言われています。
「米子水鳥公園」の絶景ポイント
米子水鳥公園の一番の見所は、野鳥の観察や珍しい昆虫などを観察できる事ですが、素晴らしい景観を眺めることができるスポットとしても人気があります。広大な敷地を持つ米子水鳥公園の絶景スポットをぜひ散策してみましょう。
ネイチャーセンターで野鳥を観察!
米子水鳥公園で素晴らしい景観や野鳥の観察ができる一番のスポットといえばネイチャーセンターでしょう。正面入口からすぐの建物で、2階建てで場所によっては中海などを一望する事ができます。更におみやげコーナーもあり、米子水鳥公園で素敵な思い出を作る事ができます。
望遠鏡や双眼鏡が使用可能
米子水鳥公園にあるネイチャーセンター内には観察ホールがあり、米子水鳥公園にあるつばさ池などに生息している野鳥などは、観察ホールから楽しむことができます。観察ホール内には双眼鏡や望遠鏡が設置されており、大人から子供まで存分に野鳥の観察を満喫できます。
施設内には展示も!
米子水鳥公園2階には展示ホールと展示室が設けられており、米子水鳥公園や米子水鳥公園周辺に生息きている生き物の標本を展示しています。更には山階鳥類研究所と共同研究をした調査結果が展示されていたり、各地域から飛来してきた珍しい鳥の標本も展示されています。
自然観察会や自然教室が開催
#とりアート
— KAMIYA (@KANAMEswan) December 9, 2020
ホープタウンでのワークショップ
展示楽しかったです。#米子水鳥公園 pic.twitter.com/gunK04bPPP
米子水鳥公園にあるネイチャーセンター1階の会議室では、通常の会議で使用する場の他に、自然を素材にした手作り自然教室やワークショップを開催しています。更に、観察ホールでは自然観察会も開催しており、米子水鳥公園に生息する野鳥たちの他に、鳥取県自慢の美しい情景なども堪能する事ができます。
屋外の観察用桟橋もおすすめ!
米子水鳥公園で野鳥や自然の景観を満喫するには、ネイチャーセンターの観察ホールが一番のおすすめです。しかし、人気がある故に中々入るのが難しいとされています。
そこで、ネイチャーセンターからレンジャーの森入り口近くにある水鳥観察桟橋で野鳥を観察してみましょう。水辺でゆったりくつろいでいる野鳥やご飯を食べている野鳥を間近で観察する事ができます。
「米子水鳥公園」のアクセス&駐車場情報
米子水鳥公園で野鳥や珍しい昆虫を観察し、素晴らしい景観を眺めるためにアクセス方法を調べておきましょう。米子水鳥公園まで自動車でアクセスされた方は、駐車場の心配も出てきますので、駐車場のご紹介もしていきます。
アクセス情報
鳥取県米子市にある米子水鳥公園までアクセスするおすすめの交通手段は自動車です。米子西インターチェンジを降りてから米子伯太線に合流して吉佐の信号を右に曲がります。そのまま道なりに進み加茂町2丁目信号を左に曲がり内浜産業道路を道なりに進みます。右出がヨナゴ技研のある交差点を左に曲がれば米子水鳥公園です。
駐車場は?
米子水鳥公園まで自動車でアクセスをした場合、駐車場があるのか最も重要なポイントとなっています。米子水鳥公園では正面入口前に駐車場を用意してあり、すぐ近くに第2駐車場も完備しています。
米子水鳥公園の基本情報
住所 | 〒683-0855 鳥取県米子市彦名新田665 |
電話番号 | 0859-24-6139 |
開園時間 | 9:00~17:30 |
休園日 | ・火曜日 ・12/29~1/3 |
アクセス | JR山陰本線米子駅より車で約15分 |
駐車場 | 有り |
URL | 公式サイト |
渡り鳥たちの楽園「米子水鳥公園」へ!
米子水鳥公園行ってきた pic.twitter.com/LN4MVDJDRT
— ありばぬむ (@13411549) January 11, 2020
日本は文明と技術に非常に優れた国であり、同時に自然にも恵まれた国家でもあります。一時期は絶滅の危機にあった動物たちも元気を取り戻し、自然と文明が共存できる豊かな社会を形成しようと日々努力をしています。
そんな成果を感じられるのが米子水鳥公園で、自然界に生息する野鳥や生き物が元気に動いていると、自然の雄大さと景観の凄さに感動します。米子水鳥公園で渡り鳥や昆虫たちと出会いながら、生物たちの楽園を心ゆくまで満喫しましょう。