広島県を代表する人気観光スポットと言えば、なんと言っても原爆ドームです。広島に訪れれば必ずと言って良いほど立ち寄る場所で、かつ世界的にも注目されている場所です。そんな超人気観光スポットの原爆ドームですが、実はただそれだけの場所ではない、という噂があるのをご存知でしょうか。

この記事では、原爆ドームに関する怖い噂や体験談、怖い噂が出てくるようになった理由、そして原爆ドームへのアクセス方法などについてご紹介します。

日本人であれば誰もが知っている通り、原爆ドームは世界で初めて原爆が投下された広島の当時を物語る、象徴的な建物です。目の前を流れる川には、重度の火傷を負った人たちが痛みから逃れるために飛び込み、そのまま死者となって流れていった…という悲惨な話も残されています。

そうした悲劇を二度と起こさないために、戦争の悲惨さと、現在の平和の大切さを訴える聖地として、日本国内だけでなく、数多くの海外旅行者も訪れています。

そもそも原爆ドームというのは、心霊スポットというよりも、先ほどお伝えした通り世界へ向けて平和の大切さと戦争の恐ろしさを伝えるための場所としての顔が有名です。では、どうして原爆ドームが心霊スポットとして知られるようになったのでしょうか。まずは、原爆ドームが心霊スポットとして知られるようになった理由についてご紹介します。

原爆で亡くなった人の数は、なんと約14万人と言われています。しかも、これは原爆が投下された1945年8月6日から、その年の12月末までに亡くなった人の数しか数えられていません。この14万人以外でも、放射線を近距離で大量に浴びたことで障害が起きたり、重度の火傷で回復できなかったりと、どんどん死者数は増え、今でも正確な人数はわからないそうです。

また、この14万人の人たちは広島で暮らしていた地元の人たちだけでなく、日系のアメリカ人やドイツ人の神父さん、東南アジアからの留学生など、実にさまざまな国籍の人たちが含まれていると言われています。敵味方の区別なく、一瞬で多くの人たちの命が失われてしまったということです。

原爆ドームからわずか160mの距離で、世界で初めて原爆が投下されました。その威力は非常に強く、たった一発の原爆で多くの人が一瞬で亡くなったと言われています。朝の8時15分、広島の人々が普段通りの一日を送るための準備をしていた時の話です。

一瞬で地獄の光景となった広島は、全身火傷をして痛みを訴える人で溢れかえり、少しでも火傷を冷まそうと多くの人が川や井戸に飛び込み、全身焼け爛れた状態で治療を求めて多くの人が彷徨っていたと言われています。

このように、多くの死者が出た場所という意味では、確かに心霊スポットとなっても全くおかしくない場所ではあります。実際、この地を訪れた人たちの中には、奇妙な体験をした、怖い体験をしたという人が数多く存在しています。

多くの死者が出た場所でもあるということで、特に霊感が強い人は注意が必要になります。原爆ドームの心霊現象や怖い体験をした人の多くが、霊感の強い人や、これまでに心霊体験をしたことがある人でもあります。

全く霊感がない人にも感じられるほど強い霊ではなくても、感受性の強い人や霊感の強い人とは感情が共鳴して引きずられてしまうためかもしれません。

では実際、原爆ドームで噂されている怖い心霊現象や心霊体験についてご紹介します。原爆ドームに現れる霊はやはり原爆で亡くなった人たちのようで、当時の人たちの心情を思わせる体験談が数多く報告されています。具体的な例をいくつか挙げてみますので、過去に似たような心霊体験をした人は特に要注意です。

一番多い心霊現象として有名なのが、原爆ドームに訪れた人がその後体調を崩したり、気分が悪くなって寝込んでしまったりする、というものです。ただの偶然であるという可能性もありますが、霊の感情と共鳴したことによって一時的に体調が悪くなったり、ひどい人はそのまましばらく立ち上がれなくなってしまう人もいるようです。

体調的には問題がなくても、突然涙が止まらなくなってしまう、という心霊体験をした人もいるようです。これは、原爆で亡くなってしまった人の無念や、訳もわからずいきなり自分たちの街が地獄の場になってしまった人たちの恐怖などに共鳴したことで引き起こされる現象です。

原爆ドームの上、空中に数えきれないほどの人が歩いているのを見た、という体験談も多く寄せられています。この体験談は、地元の人ではなく修学旅行や家族旅行などで訪れた人たちから寄せられることが多く、特に霊感の強い人たちにはさまざまな霊の姿があちこちに見えているようです。

原爆ドームでは、心霊体験談だけでなく、心霊写真が撮れたという報告も多く上がっています。特に多いのは、原爆ドームを写真に収めようすると、原爆ドームの窓や壁などに霊が映った、というものです。

それ以外にもオーブが写真に映り込んだとか、記念撮影したはずの写真が消えたとか、そういった体験談も少なくありません。写真撮影をする際には、霊感がある人がシャッターを押さない方が良いかもしれません。

原爆ドームに訪れたときに霊に遭遇した、という体験談だけでなく、その場からホテルなどに帰ったあとの体験談もご紹介します。この体験談を報告してくれた人は、原爆ドームを訪れた日の夜、夢の中で女の子が焼け爛れて苦しんでいるという光景を見たそうです。この人は、宿泊先まで霊を連れ帰ってしまったのかもしれません。

あまり数は多くないのですが、原爆ドームに訪れた際、どこかからうめき声が聞こえてきた、という人もいるそうです。周囲に誰かがいて、体調不良でうめき声をあげていたという可能性も捨てきれませんが、周囲の人が誰もそういった声を聞いていないのに、自分だけに霊の声が聞こえてきたという体験談も報告されています。

最後に、原爆ドームを訪れる際のアクセス方法と駐車場の情報についてご紹介します。原爆ドームは、世界的にも有名な広島の一大観光地であるということもあって、さまざまなアクセス方法が用意されています。

市電・バス・アストラムラインなど、さまざまなアクセスができますが、ここでは市電を利用した場合と、アストラムラインを利用した場合のアクセス方法についてご紹介します。また、車で訪れる人たちのために、駐車場の情報についてもお伝えしますので、原爆ドームへ行く前には必ずチェックしておきましょう。

市電を利用する場合は、広島駅から宮島行き又は横川行きの市電に乗車しましょう。そのまま30分ほど乗っていると、「原爆ドーム前」駅に到着しますので、ここで下車してください。目の前が原爆ドームとなります。くれぐれも、広島港方面の市電に乗らないように注意してください。

アストラムラインを利用する場合は、市内方面に向かうものに乗車し、「県庁前」駅で下車してください。県庁前駅は地下にある駅となりますので、地上に出て、5分ほど歩くと原爆ドームに到着します。

ちなみに、原爆ドームには有料の駐車場が用意されていますので、車でのアクセスでも問題ありません。休日になると多くの人が訪れるので満車になっている可能性もありますが、周辺には非常に多くのコインパーキングも用意されていますので、そういったところを利用するのもおすすめです。

いかがだったでしょうか。原爆ドームには、非常に多くの心霊現象や心霊写真の報告が上がっていることがおわかりいただけたと思います。実際、修学旅行や団体旅行で訪れた観光客の方の中には、すぐに体調不良を訴えたり、原爆ドームから離れた後も体調が良くないという人も中にはいます。

しかし、原爆ドームは元々、戦争の悲惨さと、現在の平和の大切さを訴えるために大きな役割を果たしている場所でもあります。心霊現象が起こるかもしれない、というような気持ちで訪れるのではなく、真摯な気持ちで向き合い、平和を守るために何が必要なのかを考えるきっかけにしてみてください。