紅葉だけじゃない!奥津渓で自然に囲まれた心穏やかな時間を過ごそう

奥津渓は岡山県苫田郡鏡野町にある、3㎞に及ぶ渓谷です。見事な紅葉を見ることが出来る名所です。駐車場もあるので、車や公共交通機関でも訪れることができ、そこから自然や歴史、そして、8ヶ所の見どころ、奥津渓八景に触れるながらウォーキングを楽しめます。

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目次

  1. 1奥津渓とは?
  2. 2奥津渓八景は要チェック!
  3. 3紅葉の名所として有名な奥津渓
  4. 4奥津渓付近の温泉施設
  5. 5奥津渓のアクセス&駐車場情報
  6. 6見どころいっぱいの奥津渓を満喫しよう!

奥津渓とは?

「奥津渓(おくつけい)」とは、岡山県北部にある苫田郡鏡野町奥津川西(とまたぐん-かがみのちょう-おくつかわにし)にある渓谷です。

四季によって変わる美しい景観は岡山を代表する景勝地で、西日本でも屈指の名所と呼ばれており、見る人達に癒しと感動を与えてくれます。中には世界的に見ても珍しい光景もあるので、奥津渓にお立ち寄りの際はぜひ覗いてみてください。

臼渕の甌穴群から奥津温泉にかけての渓谷

奥津渓の位置関係は、東の大川とも呼ばれる「吉井川(よしいがわ)」という一級河川の合間にあり、観光名所の「臼渕の甌穴群(おうけつぐん)」と、「奥津温泉」という温泉地にかけて存在します。

臼渕の甌穴群は甌穴が多数存在しているためその名称となっており、甌穴が多数ある場所は全国的にも珍しく、世界基準では東洋一とも言われています。



奥津渓は約3kmに渡り、間には奥津渓を彩る8つの名所があり、それぞれ「天狗岩の奇岩」「女窟の断崖」「琴渕」「臼渕の甌穴群」「鮎返しの滝」「笹ヶ滝」「般若寺の太子岩」「石割桜」と名付けられています。これを総称で「奥津渓八景」と呼ばれており、今回は奥津渓八景についても詳細を紹介していきます。

紅葉の名所として有名

奥津渓は紅葉の名所としても有名です。四季によってガラッと雰囲気が変わる奥津渓ですが、特に紅葉の時期には一面暖色の幻想的な空間を見に多くの人が訪れます。

鮮やかな紅葉と川のコントラストはもちろんのこと、渓谷を見下ろす道路には、散った紅葉が絨毯のようにも見え、どこを切り取っても写真映え間違いなしです。

奥津渓八景は要チェック!

奥津渓をウォーキングする際には、ぜひ「奥津渓八景(おくつけいはっけい)」も一緒に見てみてください。景観が一番の見どころである奥津渓ですが、約3kmの渓谷には多くの名所が存在しています。

せっかくなので、奥津渓八景も観光ルートに入れてみてはいかがでしょうか。

天狗岩の奇岩

初めに紹介するのは「天狗岩の奇岩(てんぐいわのきがん)」です。花崗岩(かこうがん)と呼ばれる岩石が柱状節理となっており、一部天狗の鼻に見えるような形になっています。太陽の傾きによってはとても神秘的な光景が拝めるので、ぜひ写真に納めてください。

女窟の断崖

天狗岩の足元には「女窟の断崖(にょくつのだんがい)」があります。約170年前に全国各地で地震が起きた「安政の大地震」によりできた洞窟で、「大釣大明神」と「大師様」が祀られています。地震と共に壁が崩れたことにより断崖となり、合わせて女窟の断崖と呼ばれている奇観です。

琴渕

天狗岩や女窟の断崖から西側へ上がっていくと、「琴渕(ことぶち)」という名所があります。かつて苫田郡を含めた一帯の領主(当時はまとめて西西条郡と名されていた)であった大河原将監が、愛馬と共に身投げした場所として知られています。

その名前は、辺りで琴に似た音がする事から来ており、とても穏やかな場所です。

臼渕の甌穴群

奥津渓の下流には「臼渕の甌穴群(うすぶちのおうけつぐん)」があります。甌穴とは、渦を巻く水流が石の塊を巻き込み、その石の塊が長い年月をかけて川底の花崗岩をこすり続け、その摩擦により花崗岩が凹んで穴になります。

さらにその穴の中も絶えず削られ、大きな穴になったものを甌穴と言います。奥津渓にはそんな甌穴が無数にあるため、それを総じて甌穴群と呼んでいますが、このように無数に存在する場所はとても珍しいです。

鮎返しの滝

琴渕から少し東へ向かうと「鮎返しの滝(あゆがえしのたき)」が見えます。全国各所に同じ様な名前の名所はありますが、奥津渓の鮎返しの滝がそう言われる所以は水流の強さにあります。

奥津渓の場合は高低差自体は8〜10m程で、滝としてはそれほど高いものではありません。その分幅は広く水量も多いので勢いが強く、その迫力は鮎でなくても引き返してしまいそうです。

笠ケ滝

「笠ケ滝(かさがたき)」は奥津温泉側にある観光名所です。笠ケ滝は岩肌の露出が激しい滝で、その関係で川の流れが右へ左へと進路を変えながら水が流れ落ちていきます。

高台へ登って笠ケ滝を見ると「井」に見えるため「井字の滝(せいじのたき)」とも呼ばれています。

般若寺の太子岩

休憩や宿泊には「般若寺(はんにゃじ)」をご利用ください。般若寺の敷地内には「太子岩」という名所がありますが、般若寺に宿泊する人や温泉利用者のみしか敷地には入れないので、休憩として利用してみることをおすすめします。

日帰り利用可能な露天風呂からは、鮎返しの滝を見ることもできます。予約制の露天風呂は、大人は1100円、子供550円で1時間貸切で利用できますが、露天風呂は4月半ばから12月頭頃までしか利用できません。岩風呂や内湯はいつでも利用できるので、予約する時期には気をつけてください。予約は電話からのみです。

石割桜

最後に紹介するのは「石割桜(いしわりざくら)」で、数百年の歴史がある老樹です。場所は笠ケ滝の北にありますが、過去には別の場所にあり、交通に支障があるという理由で現在の場所に移動されました。

撤去ではなく、未だに多くの人の目に触れる場所に移動するという点で愛情を感じることができます。

紅葉の名所として有名な奥津渓

およそ3kmにもおよぶ変化に富んだ渓谷美が楽しめるこの奥津渓ですが、特に、秋の紅葉は有名で、シーズン中は県外からも多くの観光客が訪れる名所となっています。

もちろん、秋だけでなく、年中四季を感じながらウォーキングを楽しむことが出来る奥津渓です。自然に囲まれて、マイナスイオンで元気になると評判の観光スポットです。

そんな、自然と歴史に囲まれた中で、ウォーキングを楽しむことが出来るこの奥津渓の紅葉シーズンについてご紹介します。

遊歩道が整備された川沿いでウォーキング

奥津渓の散策コースは全部でおよそ10キロあります。奥津渓周遊コースがあり、バスを乗り継いで、ウォーキングスポットでウォーキングを楽しむことが出来るようになっています。

遊歩道が整備されているので、手軽にウォーキングをしながら奥津渓八景も楽しむことが出来るのはとても嬉しいですね。

地元ガイドと歩く「紅葉ウォーク」

もちろん、ウォーキングを普通に楽しむだけでも、十分自然を感じ自然を満喫することが出来ます。それにプラスして、地元ガイドさんと一緒にガイドブックには載っていない穴場をウォーキングしながら楽しむことが出来ます。

この名勝奥津渓プレミアムウォークは、岡山観光WEBのページから予約することが可能です。
 

どんな体験が出来るか少し見てみましょう。先にご紹介しました、名勝奥津渓八景を含め、植物の話、魚の話、この土地の歴史の話などを聞きながら、楽しむことが出来ます。撮影のおすすめポイントも教えてくれます。

普段見ることが出来ないような穴場スポットも、季節や参加者に合わせて案内して下さるので、是非、参加してみたいですね。

カエデやイチョウもお見逃しなく

奥津渓では、モミジ、カエデ、ブナ、イチョウ、ナラ、サクラ等、様々な紅葉を楽しむことが出来ます。ポイントポイントで、楽しめる種類もことなりますので、ぜひ、散策しながら満喫してください。

紅葉と渓谷、川、奥津渓八景の見どころと、それぞれのポイントで、見事なコントラストにコラボレーションを味わうことができますので、ぜひ、お気に入りの場所を見つけてみてください。

奥津渓付近の温泉施設

奥津渓付近には、2つほど温泉施設があります。ですので、自然に触れ、ウォーキングを楽しんだ後、ゆっくりと温泉につかるのも良し、最初から温泉に行って、まったりと豊かな自然を見ながらリラックスするも良し、と楽しみ方色々ですね。

ここでは、奥津温泉と大釣温泉についてご紹介します。

花美人の里

花美人の里の泉質は、無色透明の弱アルカリ性単純温泉で、美肌の湯ともいわれる泉質となっています。お風呂は、天然温泉が大浴場、シルク風呂、ジェットバス、露天風呂、サウナ、入場料別で、4つの家族風呂が用意されています。

特に、シルク風呂は、ミクロ単位の超微細な気泡がたっぷりと含まれたお湯を楽しむことができ、まるで絹の肌触りのように、優しく肌を包み込む人気のお風呂となっています。

花と木の町を象徴する施設

花と木の町をイメージした立派な外観であり、美作三湯の一つ奥津温泉の中心に位置する日帰り温泉施設の花火人の里は、木材がふんだんに使用されており、天井も高いので、開放感あふれる施設となっています。

施設内には、売店や休憩所、大広間などが用意されています。

詳細・アクセス

花美人の里の営業時間は、平日は10:00~19:00、土日祝は10:00~20:00となっており、最終受付は、いずれも、終了から1時間前となります。定休日は、木曜日ですが、祝日の場合は前日の水曜日がお休みとなります。

入浴料金は、中学生以上の大人740円、3歳以上小学生までの小人370円となります。
タオルの販売もあり、小タオル210円(購入)、バスタオル110円(レンタル)となっているので、手ぶらでも立ち寄ることが出来る点が嬉しいですね。

家族風呂は、入浴料とは別に、1時間1500円となります。

アクセスは、車の場合、中国自動車道院庄ICより25分です。普通車用の駐車場が100台分、バス用の駐車場が4台分用意されています。バスで訪れる場合は、JR津山駅より55分となります。【奥津郵便局前】を下車してください。

大釣温泉

奥津渓の中にある大釣温泉は、秘湯として知られる穴場的な日帰り温泉施設です。こちらの温泉も、美作三湯の一つ奥津温泉郷にあります。窓の外からは、奥津渓の絶景を見渡すことが出来ることは一見の価値がありますね。

温泉と景色そして、吉井川の音も、一度で楽しむことが出来る温泉となっています。

温泉郷の中で清涼の場として知られる

清涼の湯とも言われており、泉質は、アルカリ性単純泉です。浴室は、男湯と女湯が各1室と、予約が可能な家族風呂3室が用意されています。

詳細・アクセス

大釣温泉の営業時間は、10:00~19:00となっており、最終受付は終了1時間前となります。定休日は火曜日となっています。入浴料は大人600円、小学生300円、幼児無料です。家族風呂は、1時間2,000円で利用することが出来ます。

車で訪れる際は、中国自動車道院庄ICから約30分です。こちらの施設は、普通車用の駐車場が26台分と、バス用駐車場が1台分用意されています。

バスで訪れる際は、JR津山駅から奥津温泉方面行きバス約60分で、【大釣温泉前】を下車してください。

奥津渓のアクセス&駐車場情報

それではここから、奥津渓へのアクセス情報や駐車場情報等をご紹介します。

アクセス情報

車で訪れる際は、中国自動車道院庄ICから約25分です。

ただ、紅葉シーズンは一方通行や一般車両乗り入れ禁止日等の、通行規制がありますので、事前に確認した方が良いでしょう。

駐車場は?

駐車場は、普通車用の駐車場が20台、大型車用の駐車場が2台用意されています。
ちなみに紅葉シーズには、鏡野町奥津振興センターにて奥津渓臨時駐車場が用意されます。

一番便利な公共交通機関は?

一番便利な公共交通機関は、JR津山駅からのバスとなります。「奥津温泉・石越線」行きバスで約60分かかります。【小畑】を下車していただき、そこから徒歩で約3分となります。

奥津渓の基本情報

住所 〒708-0504 岡山県苫田郡鏡野町奥津川西
電話番号 0868-54-2987(鏡野町産業観光課)
公式サイト 鏡野町公式サイト
時期 紅葉:10月下旬~11月中旬

見どころいっぱいの奥津渓を満喫しよう!

四季折々の美しい自然と、永い年月を経てつ切り上げられてきた雄大な渓谷を同時に味わうことが出来る名勝奥津渓です。そんな自然に囲まれた中で、ウォーキングをしながら、その時その時の自然の香りを肌で感じると、日ごろのストレスも忘れられるほどリラックスできるかもしれませんね。

そして、絶景を楽しんだ後は、こちらも自然の恵みである温泉にゆっくりと浸かり、心も体もリラックスすることが出来ます。一年を通して、自然と触れ合える奥津渓に、是非訪れて、悠久のときを感じてみてください。

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fukufuku987

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