【島根】津和野名物グルメ「うずめ飯」とは?レシピや作り方を解説!
島根県の津和野には、美味しんぼに登場した名物グルメのある「うずめ飯」と呼ばれる料理があります。今回はそんなうずめ飯の作り方やレシピだけでなく、特徴や由来について掘り下げていきましょう。気になるという人はぜひ参考にしてみてください。
「うずめ飯」は島根県の津和野地方の名物料理!
うずめ飯@沙羅の木
— I.nezumiyama@パヌ食 (@puddinginu) March 31, 2019
質素な御茶漬けの中に具がたくさん入っいて見た目よりボリュームあります。
贅沢を隠した贅沢ごはん。 pic.twitter.com/HfuagCw9rl
島根県の津和野地方の名物料理である、「うずめ飯」をご存知でしょうか。主に西部の山間部で食べられているうずめ飯は、現在多くの人から愛されている郷土料理でもあります。今回はそんなうずめ飯の作り方や特徴についてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
日本五大名飯の一つ!
島根食べ尽くし「うずめ飯」。出汁で煮た人参、豆腐、干し椎茸をご飯の下に埋めてわさびと海苔でいただく。優しいお茶漬け風!#対戦相手食べ尽くし #かまぼこ入れ忘れた pic.twitter.com/VYEvSAx4Qu
— tomrin (@rinwaka225) November 2, 2018
日本には、様々な郷土料理や五大名飯と呼ばれるものがあります。この五大名飯は岐阜県のサヨリめし、大阪府のかやくめし、埼玉県の忠七めし、江東区の深川めし、そして島根県のうずめ飯です。全国的にも有名な料理ですので、作り方だけでなく、ぜび由来や特徴などにも注目してみてください。
「うずめ飯」の発祥の由来は?
「うずめ飯」と聞いても、料理の特徴や味を知らないという人はいまいち思い浮かべることができないのではないでしょうか。そのため、まずはうずめ飯の発祥の由来について掘り下げていきます。由来を知っておくことで、よりうずめ飯を楽しむことができるようになるはずです。もちろん、うずめ飯を知っていた人も発祥の由来を参考にしてみてください。
うめず飯の由来は江戸時代?
うずめ飯の由来は、江戸時代にまでさかのぼると言われています。うずめ飯は贅沢な食事をしていることを悟られないために作られたもので、見た目は質素に見えるそうです。江戸時代は質素倹約を強いられた時代だったため、うずめ飯のように贅沢を悟られないような工夫が必要だったと考えられます。
食べる時は伏し目がちに!
贅沢を悟られないようにという由来のあったうずめ飯ですが、食べる時は伏し目がちになるのも特徴的です。食べる時だけでなく、提供する時も伏し目がちにするという習わしがあるようです。そのため、うずめ飯を食べる機会があるという人は、ぜひ食べ方も伝統的なものを取り入れてみてはどうでしょうか。
正反対の説もある?
江戸時代に贅沢をしていることを悟られないようにと作られたうずめ飯ですが、まったく正反対の説もあるようです。もともとうずめ飯には鯛のような贅沢な具材が使われていると言われていました。しかし、逆に質素な具材しか使われていないことを人に見られないようにと隠したい気持ちが影響していたのではないかと言われています。
寒い冬に体が温まる料理
津和野といえばうずめ飯<●><●> pic.twitter.com/J32IxvgiCg
— 腰痛でうなされるヒラベルト (@hilavert) March 23, 2018
うずめ飯は温かい料理ですので、寒い冬にピッタリです。そのため、冬に何か名物や美味しい料理を食べたいと考えているのであれば、ぜひ島根県津和野発祥のうずめ飯を食べてみてはどうでしょうか。ゆっくりと味わうことで、芯から身体を温めることができるはずです。
正月やおもてなしの時にもふるまう!
うずめ飯は主に、正月やおもてなしの時に振る舞われる料理となっています。そのため、島根県が地元の人は正月やおもてなしの際の料理として知っていることが多いでしょう。もちろん、何か祝い事がない場合でも食べることはできますので、のちにご紹介する作り方やレシピを参考に名物のうずめ飯を作ってみてください。
漫画の美味しんぼにも紹介された
グルメ漫画に、「美味しんぼ」と呼ばれる漫画があることを御存知でしょうか。この美味しんぼでは様々なグルメや名物が紹介されていて、美味しんぼに登場する料理は多くの人が釘付けになってしまうものばかりです。そんな美味しんぼでは、島根県津和野発祥のうずめ飯も登場したことがあると言います。
現在うずめ飯を知っている人の中には、美味しんぼから学んだという人もいるのではないでしょうか。美味しんぼでは、お酒を飲んだ後に食べるシメとしても最適だと紹介されています。
「うずめ飯」の特徴を解説
グルメ漫画の美味しんぼにも登場したことのある、島根県津和野名物のうずめ飯ですが、食べたことがない人はどのような特徴があるのか知らないのではないでしょうか。そのため、ここからはうずめ飯の特徴について詳しく掘り下げていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
作り方やレシピを参考にする前に特徴を理解しておくことで、よりうずめ飯を作りやすくなるのではないでしょうか。また、自分なりのアレンジを加えることも簡単になるはずです。
見た目は出汁をかけたお茶漬け!
津和野に戻ってきました。
— ヘッポコさん🐤 (@HeppokosanRider) September 10, 2020
うずめ飯なるものを頂くぞ!
山口にもあるって話だけど、聞いたことないなぁ。
質素倹約の気持ちで頂きます( ˘ω˘ ) pic.twitter.com/ZwxLBRBixH
うずめ飯ですが、一番上には白いご飯が乗っていてその周りには出汁が入っています。そのため、見た目は出汁をかけたお茶漬けのようなものです。ただし、うずめ飯には普通のお茶漬けとは違う部分があります。それは通常食べられているお茶漬けよりも具材が多いということです。
うずめ飯は具材をたっぷり入れることによって、より旨みのある味を引き出すことができます。もちろん、自分なりのアレンジを加えることもできますので、一般的な作り方やレシピに飽きてしまった時はアレンジを加えてみてはどうでしょうか。
ご飯の下に具材が隠れている
島根県の郷土料理
— ももゆ万能説 (@mituge0708) March 9, 2016
うずめ飯 pic.twitter.com/L7S3ugapwi
丼に盛られた白ご飯は、質素さを感じさせることでしょう。しかし、うずめ飯では通常の丼物とは異なり、下部分に具材が隠れています。そのため、中にどんな具材が入っているのかワクワクしながら食べることができるはずです。一般的には炙った鯛や野菜を細かく刻んで入れ、澄まし汁よりも濃い目の出汁を投入します。
濃い目の出汁にすることではっきりとした味わいになり、その中に鯛や野菜の旨みを感じることができるでしょう。野菜は柔らかくなるまで煮ていますので、体調が悪い時でも食べやすい名物料理だと言えます。
具材は地域や家庭によって違う
うずめ飯に使われている具材ですが、具材は地域や家庭によって違いがあるようです。そのため、鯛や使われている野菜に食べられないものがある場合は、他のもので代用することもできます。バリエーションがとても豊富なので、自分好みのうずめ飯を見つけてみてはどうでしょうか。
わさびは必須!
うずめ飯を良く食べていた島根県津和野は山間部なので、水がとても綺麗です。水が綺麗なところで栽培されたわさびはとても上質で、香り高いのが特徴的となっています。そのため、うずめ飯を食べる時はわさびが必須です。一般的に使われているチューブのわさびもいいのですが、せっかくなら美味しいわさびを利用してみてはどうでしょうか。
特に、自分でわさびの茎を擦るタイプのものがおすすめです。わさびは擦った瞬間が一番香り高くなっていますので、必ず食べる直前にわさびを煎れるようにしてください。
わさびは津和野地方の特産品
わさびを利用する際は、津和野地方の特産品を利用してみてはどうでしょうか。津和野地方のわさびは通販から購入することもでき、手軽に手に入ります。また、ほのかに甘さを感じる特徴があるので、わさびが苦手だという人にもおすすめなわさびとなっています。
「うずめ飯」の簡単なレシピと作り方
うずめ飯を知らなかったという人は、以外にも簡単な作り方にビックリしてしまうことでしょう。家庭でも簡単に作ることができますので、ぜひ一度自宅で作ってみてください。ここからはそんなうずめ飯の簡単なレシピと作り方について掘り下げていきますので、ぜひ参考にしてみましょう。
うずめ飯の材料
具材 | 米 1合 にんじん 1/4本 しいたけ 2枚 木綿とうふ 1/4丁 かまぼこ 1/2個 大根 1/6本 きざみ海苔 お好み わさび お好み |
煮汁 | しょうゆ 大さじ2.5 砂糖 大さじ1 和風顆粒だし 小さじ1 サラダ油大さじ 1/2 |
出汁 | 水 1200cc 昆布 10cm 削り節 40g しょうゆ 大さじ2 塩 少々 |
魚や肉を入れても良い!
上記では、うずめ飯でよく使われる材料をご紹介しました。野菜はごぼうや里芋、しいたけは干ししいたけにすることでより旨みを引き出すことも可能です。また、メインの具材としては魚や肉を入れるのがおすすめです。メインの具材を入れることで、ボリュームが出るのでランチやディナーにも最適だと言えるのではないでしょうか。
作り方①具材を同じ大きさのさいの目に切る
自分好みの具材を用意したら、すべて同じ大きさのさいの目に切ってください。少し大き目に木ってもいいですし、小さめに切って食べやすくするのもおすすめです。ご飯と一緒に頬張るのであれば、小さめに切って食べやすくすることで子供でも手軽に食べることができます。
作り方②具材を出汁で煮る
同じ大きさのさいの目に具材を切ったら、次は具材を出汁で煮ます。出汁は濃い目に味付けすることで、ご飯と一緒に食べた時により美味しく食べられるのでおすすめです。魚や肉を入れる際は事前にサラダ油で炒めておくことで、香ばしさが出るのでぜひ挑戦してみてください。
作り方③わさびをすりおろす
ある程度具材が煮立ったら、わさびをすりおろしましょう。先ほどもご紹介したように、わさびはすりおろした時が香り高いので最初にすりおろしておかないように注意してください。また、自分が使うだけのわさびをすりおろすことで、残ったわさびをのちに美味しく頂くこともできます。わさびはチューブのものでも問題ありません。
作り方④器に具材・ご飯の順に盛りつける
全ての調理が終わったら器に具材を盛り付け、その上からご飯を乗せましょう。名物であるうずめ飯を再現したいのであれば、初めに入れた具材が見えないようにご飯を盛るようにしてください。そうすることで上から見ると質素ですが、食べ進めていくうちに贅沢な味わいになっていっておすすめです。
作り方⑤出汁をかけわさびをのせる
津和野の名物・うずめ飯。 pic.twitter.com/7QeefMdYAa
— しん (@readolphin) September 4, 2017
具材とご飯を盛ったら、上からアツアツの出汁をかけてください。出汁は昆布と鰹節で取ることで、味に深みが出ておすすめです。また、その上からわさびを乗せて、食べる時はわさびを少しずつ出汁に溶かしながら食べてみてください。最後に、お好みで海苔やネギを乗せても美味しく頂けます。
寒い日には「うずめ飯」を食べて温まろう!
津和野での昼食は、名物の「うずめ飯」。お出汁をかけ、ご飯の中に埋ずめられた具を混ぜ合わせて食べます(^o^) pic.twitter.com/sGoGovU1j4
— 片柳弘史 (@hiroshisj) June 27, 2015
うずめ飯はアツアツの出汁をかけて食べる名物料理ですので、寒い冬にピッタリな料理です。冬には鍋もいいのですが、手軽に食べたいという人にはうずめ飯がおすすめです。今回はそんなうずめ飯のレシピもご紹介したので、ぜひ一度作ってみてはどうでしょうか。