日本のほとんどの空港は都市部より離れています。岡山空港もその例外ではありません。
では、岡山空港から岡山県の主要都市の玄関口である岡山駅までのアクセスにはどの様な方法が便利なのか料金や所要時間をもとに探っていきます。

岡山は、水戸の「偕楽園」、金沢の「兼六園」とならぶ日本三名園の一つ「後楽園」や黒い外観から「烏城」とも呼ばれる名城「岡山城」など観光資源も豊富なところです。
どちらへのアクセスも路面電車、路線バスなどが岡山駅から出ており利便性に優れているところです。

また、岡山は広島に次いで中国地方第2の都市ともいわれており、多くのビジネス客が行きかう都市でもあります。そういった意味でも空の玄関口「岡山空港」と陸の玄関口「岡山駅」とのアクセスはより重要を増しているといえます。

空港から駅までのアクセスといえば、鉄道を思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし残念ながら岡山空港からの最寄り駅までは車で１５分、更に津山線、吉備線とも朝夕を除き１時間に１本程度と現実的ではないようです。

岡山空港から岡山駅までの移動はズバリ、「リムジンバス」「タクシー」「レンタカー」の３通りが便利です。以下にそれぞれの移動手段ごとに料金、所要時間について検証していきます。

岡山空港から岡山駅までのアクセスとして最もポピュラーな方法が「リムジンバス」です。
リムジンバスとは内装が豪華なバス、つまり観光バス仕様のバスを指し、「リムジン」と「バス」の合成語です。

大きな荷物を荷物室に預け入れ、リクライニング座席でゆったりと移動でき、しかもレンタカーやタクシーと比べ、比較的安価な料金で利用できる移動手段です。
次の項では料金と所要時間、時刻などについて詳しく説明していきます。

ここでは岡山空港から岡山駅までの料金と所要時間について解説していきます。
岡山空港からは航空機の到着時刻に合わせてリムジンバスが国際線搭乗口近くの「空港２番のりば」から岡山駅へ向けて出発しています。

早朝１便のノンストップ便と特急の２つの種別がありますが、どちらとも所要時間は３０分ほどで料金は大人780円、小人390円で利用できます。

岡山空港から岡山駅行きのリムジンバスは７時１０分発のノンストップ便を始発として、期間運行便を含め21時40分発の最終便まで12便が航空機の到着時刻に合わせて出発しています。

万が一航空機に遅れが生じた場合は、リムジンバスの運行時刻に変更が起こることもあるので、注意が必要です。

岡山空港から岡山駅へ向かうリムジンバスは予約制ではないので時間に余裕をもってバスを待つのがベストです。同時刻帯に２本のバスが出発する便もありますが、満席の場合は乗ることができませんのでここは注意したいところです。

タクシーの魅力は待ち時間が少なく目的地までスムーズに移動でき、時間を有効に使えることです。特に初めて行く場所がわからないとか、急ぎの用件があるときなどはタクシー利用の威力が発揮できるところです。

岡山空港では国内線到着口を出てすぐのところにタクシー乗り場があり、常時タクシーが待機しているのでほとんど待ち時間なしで乗車できます。
以下の項では岡山空港から岡山駅西口までのタクシー料金や、所要時間について解説していきます。

気になる料金と標準所要時間ですが、岡山空港から岡山駅西口までの料金はおおよそ5,600円、所要時間は約30分ほどです。
タクシー（普通車）は４人まで乗車できるので人数が増えれば一人当たりの単価が下がってきます。そういった意味ではグループでの移動に向いている交通機関といえるでしょう。

空港や駅を基点にして、時間を有効に使って自由に好きな所へ移動するには「レンタカー」を利用するのが便利です。ここでは岡山空港に隣接するレンタカーの営業所、料金、岡山駅までの所要時間などについて検証していきます。

岡山空港から岡山駅までは所要時間およそ３０分です。料金は車種や時間、日数によって違ってきますが、下表のとおり１日のレンタカー料金を車種を基に比較してみました。
 

（単位：円）（表示：税込金額）
 

目的地へアクセスの利便性では先にも述べた通り、レンタカーが優位に立っています。
岡山空港近くのレンタカー店は下表の通り6店舗あります。以下では、各店舗の特色を交え情報を記載していきます。

これまで、岡山空港から岡山県の中心都市、岡山市の玄関口「岡山駅」までのアクセスについて検証してきました。ここからは、岡山県第2の都市といわれる倉敷市の玄関口「倉敷駅」までのアクセスについて検証していきます。
 

倉敷といえば倉敷川沿いに白壁やなまこ壁が立ち並ぶレトロモダンな街並みが人気の「美観地区」が有名です。その趣のある景観を求めて１年中観光客が訪れ賑わいを見せている場所です。その「美観地区」へは倉敷駅から徒歩10分～15分程度で行くことができます。

では岡山空港から倉敷駅へは「リムジンバス」「タクシー」「定額タクシー」「レンタカー」の4通りが主なアクセス手段として挙げられます。以下からはそれぞれのアクセス方法について詳しく検証していきます。

リーズナブルな料金で、ゆったり広めの座席で移動したいという方にお勧めなのがリムジンバスを利用しての移動です。では、岡山空港から倉敷駅へむかうリムジンバスの料金と所要時間について記していきます。

岡山空港から倉敷駅へむかうリムジンバスは、３番乗り場から8時55分発を始発に最大10本のバスがノンストップで結んでいます。所要時間は高速道路経由で35分ほど、料金は1,150円（小人580円）です。

次に岡山空港から倉敷駅までのタクシーでアクセスする場合の、料金や所要時間について検証していきます。タクシーで移動する場合は、高速道路を利用する方法と一般道で向かう2通りがあります。

高速道路経由の場合、高速料金590円を含めた料金は11,150円で、所要時間は約40分です。一般道経由の場合は、7,950円で所要時間は約45分です。高速道路利用と一般道利用では所要時間わずか5分程度の差で3,200円の料金差が生じますので、一般道経由で倉敷までアクセスするのが最適です。
 

岡山空港から倉敷駅までタクシーを利用してのアクセスについては、一般のタクシー利用の他「定額タクシー」での移動方法があります。「定額タクシー」とは、予め旅行会社とタクシー会社の提携によって事前に指定した区間を定額で利用するサービスです。

時間や目的地を指定しておくことによって待ち時間なしで利用できるのもメリットです。
気になる料金は普通車（乗員4人）7,500円、ジャンボタクシー（乗員9名）10,000円となっており、所要時間はずべて一般道経由となるので約45分ほどです。

定額タクシーを利用するには事前予約（前日17:00まで）が必要ですが、一般のタクシーの料金がジャンボタクシー利用より料金が高いことを考えると、定額タクシーを利用したほうがお得といえます。

岡山空港から倉敷駅までレンタカーでアクセスする場合も先に述べた通り、レンタル期間や車種によって金額に差が生じてきます。更に倉敷駅までのアクセスに高速道路を利用したとするとレンタカー料金に高速料金590円がプラスされます。

岡山空港から倉敷駅までの所要時間は、タクシー利用と同じく高速道路経由で約40分、一般道経由で約45分と5分の差しかなく、高速料金がプラスされることを考慮すると一般道を利用してのアクセスがおすすめです。しかも、自由に時間を気にせずに目的地まで行くことができるレンタカーはそのメリットも大きいようです。

岡山空港は岡山市北区にあり、岡山市中心街までは車で30分ほどの場所に設置されています。就航便は国内線が新千歳１往復、羽田10往復、那覇3往復の合計14往復便、国際線はソウル、上海、台北へそれぞれ１往復運航しています。愛称は、桃太郎にちなんで「岡山桃太郎空港」となっています。

岡山駅は山陽新幹線、山陽本線、伯備線、津山線、赤穂線、吉備線（桃太郎線）が乗り入れる交通の要衝です。付近には日本三名園の一つ「後楽園」や烏城の愛称で親しまれている「岡山城」など観光名所もあり、また広島に次ぐ中国地方第2の都市の玄関口ともなっており、多くの観光客やビジネス客が乗り降りするターミナル駅です。

このように岡山空港と岡山駅は、ともに交通の要衝となっており、空港と駅間アクセスにの利便性はもとより岡山を訪れる人々にとっても、観光にビジネスに重要な役割を果たしている場所といえます。

これまで、岡山空港から岡山駅、倉敷駅へのアクセス方法を紹介、検証してきましたが人それぞれに目的によって移動手段が変わってくるものです。
つまり、用件や目的に合わせて料金や時間を考慮してアクセス方法を選ぶのが良いでしょう。