芦原温泉の旅館「べにや」を大特集!福井グルメを総ナメ&最高な露天風呂

芦原温泉の旅館「べにや」は明治17年に開業された老舗旅館です。「べにや」は開業以来皇族や文人など著名人も訪れた宿として知られています。2018年に火災により焼失しましたが、現在は再建されて訪れた人々を魅了しています。芦原温泉「べにや」についてご紹介しましょう。

芦原温泉の旅館「べにや」を大特集!福井グルメを総ナメ&最高な露天風呂のイメージ

目次

  1. 1明治17年開業の芦原温泉のべにやを紹介!
  2. 2芦原温泉・べにやの全室半露天風呂付き客室
  3. 3芦原温泉・べにやの温泉
  4. 4芦原温泉・べにやの料理
  5. 5芦原温泉・べにや周辺の観光スポット
  6. 6芦原温泉のべにやで身体を癒そう!

明治17年開業の芦原温泉のべにやを紹介!

福井県のあわら市にある「芦原温泉」は、30件程の施設が並ぶ温泉地です。県内に複数ある温泉地の中でも一番人気の高い芦原温泉ですが、今回は明治17年に開業した旅館「べにや」について紹介します。

旅館べにやとは?

旅館「べにや」とは、芦原温泉が開湯した翌年の明治17年に開業し、現在は130年以上の歴史を持つ老舗高級旅館です。全客室が平屋造りとなっており、どの客室にも半露天風呂が付いているという、全国的にも珍しい仕様が特徴の旅館で、皇族を筆頭に多くの著名人から愛され続けており、現在も芦原温泉内で人気の高い施設です。

過去には火災により全焼しましたが、現在では再建し、新しくも伝統が残され続けているため、現在でも人気が高い施設です。

皇族や文人の著名人が訪れた宿

旅館「べにや」は皇族や多くの著名人が訪れています。開業後、初めて宿泊に訪れた著名人は元内閣総理大臣の伊藤博文氏でした。芦原温泉で開業してから今までに多くの皇族が宿泊しており、東久邇宮から始まり、昭和天皇は在位中に2度も訪れています。

文人や芸能人からも重宝されており、誰もが聞いたことのある昭和のスーパースター石原裕次郎氏も愛した旅館とされており、その人気の高さが伺えます。

火災焼失から再建した現在は?

130年以上の歴史を誇る旅館「べにや」ですが、2018年5月に火災により全焼しました。県内で初めて登録有形文化財に登録された旅館だったこともあり、当時は全国的に衝撃が走りました。ですが3年かけて再建し、2021年に営業を再開し現在に至ります。

再建に当たり、設計は数々の受賞歴がある小堀哲夫氏に依頼します。彼は再建前のべにやに宿泊経験があったこともあり、消失前のべにやの良さや伝統を再現しつつ、再建後の時間の経過も感じられるような設計を提案しました。

べにやは再建前も増改築を重ねており、その増改築によって不思議な魅力を感じた小堀氏は、再建後も増改築がしやすいようにあえて未完成の建築になるような形にしたと語っています。

『芦原温泉のべにや』の基本情報

施設名 芦原温泉のべにや
住所 福井県あわら市温泉4-510
アクセス JR芦原温泉駅より車で15分。送迎有(前日21時までに要予約)
北陸自動車道・金津IC~15分/小松空港~バス30分
営業時間 チェックイン15:00 (最終チェックイン:18:00)
チェックアウト11:00
駐車場 有り 20台 無料
URL 公式サイト

芦原温泉・べにやの全室半露天風呂付き客室

芦原温泉・旅館「べにや」の客室は、全部で17室という小規模な旅館ですが、限られた数だからこそ、高級旅館としておもてなしが隅々まで行き届いている旅館です。べにやの客室は小堀氏の案により再建後は全室異なったしつらえになっており、何度泊まっても毎度違った空気を楽しめます。

客室棟は全て平屋で雁行配置と言う住宅街を彷彿させる配置になっており、全客室に名前が付いています。全てしつらえの違う客室ですが、タイプで言うと8つに分かれているのでタイプ別で紹介していきます。

①数寄屋造「特別室 ベッドタイプ」

1つ目は「特別室 ベッドタイプ」で、部屋名は「呉竹(くれたけ)」です。特別室は数寄屋造りになっており、設計を担当した小堀氏が再建に当たり強い思いのあった部分でもあります。

特別室と言う名前が付くように、86平米を超える広さや芦原温泉が客室で楽しめるように半露天風呂も付いており、客室内にはカウンターや談話室まであるため、一際格別な時間を過ごす事ができます。ベッドは、国内で良質な木材として名前が挙がる吉野材のヒノキを利用しており、その香りは深い眠りを誘います。

宿泊プランや料金について

べにやの宿泊プランは、食事のランクによって金額が変わります。最安値は越前懐石で、2名宿泊の1名料金が90,200円からです。他にも特選懐石や越前がにが一人一匹食べられる越前がに懐石など様々な懐石のプランがあります。

懐石の詳細は後半に紹介するので、そちらも併せて参考にしてください。また、記念日プランもあり、そちらは1人あたり104,200円から宿泊可能です。特別な日に、特別な部屋での思い出を作ってみてはいかがでしょうか。

②開放的な「準特別室 布団タイプ」

次に紹介するのは「準特別室 布団タイプ」の「御園(みその)」です。準特別室の特徴は、客室に付いている半露天風呂の床と壁の素材です。

福井から取り寄せた笏谷石(しゃくだにいし)という石を使用しており、水に濡れると青色に変化する性質を持つこの石は、温泉の床や壁に使用する事で柔らかく穏やかな雰囲気を醸し出します。最大3名まで宿泊可能で、3名いても十分にくつろぐ事ができる60.4平米の客室です。

宿泊プランや料金について

準特別室は、特別室よりも大きく金額の差があり、越前懐石のプランで2名宿泊時の一人分の金額は68,200円からです。記念日プランも82,200円からご用意が可能です。

③モダンな雰囲気「準特別室 ベッドタイプ」

準特別室には「ベッドタイプ」があり、「五十鈴(いすず)」「紫苑(しおん)」「望月(もちずき)」の3部屋があります。段差の無いように設計されたベッドタイプでは、防音も施されており、子供や年配の方も過ごしやすい空間です。布団タイプと違い、5人まで宿泊可能なので、ご家族での利用もおすすめです。

宿泊プランや料金について

べにやの準特別室に宿泊する場合、越前懐石プランの1人68,200円からあり、基本的には布団タイプの金額と変わりません。布団タイプとの大きな違いは寝室と宿泊できる人数なので、用途によって選択肢に入れてみてください。

④利便性を兼ねた「準特別室 2名様用ベッドタイプ」

べにやには、2名でしか宿泊ができない「2名様用準特別室」の「音羽(おとわ)」があります。8畳と10畳の2部屋が並ぶこの客室は、ベッドが置いてある寝室に小上がりの畳スペースがある部屋です。

ベッドや椅子座の利用が基本であったり、小上がりのスペースが有るように、足腰の弱い高齢者の人も利用しやすい客室です。他の準特別室同様、客室に半露天風呂が付いているので、周りを気にせずゆっくりと芦原温泉を楽しめます。

宿泊プランや料金について

2名様用準特別室も、他の準特別室と同じ金額設定です。越前懐石プランの68,200円が最安値で、プランによっては151,000円からのものもあり、その金額の差は大きいです。

⑤プライベートの空間「標準客室 布団タイプ」

次は「標準客室 布団タイプ」です。標準とありますが、客室には芦原温泉が楽しめる半露天風呂が付いており、8畳の本間とは別にダイニングルームも付いているため、言葉から想像できるものよりもハイレベルな印象を受けるでしょう。このタイプは何室かあり、どの部屋も違う内装やインテリアのため、何度宿泊しても楽しめます。

宿泊プランや料金について

標準客室には期間限定のプランがあり、現在は「初夏の天麩羅懐石」が1日2部屋限定で58,200円から予約することができます。通常プランの越前懐石は46,200円から予約可能です。

⑥少人数向け「標準客室 ベッドタイプ」

「標準客室 ベッドタイプ」は、これまで紹介したベッドタイプの客室より定員が少なく、3名までなら1部屋に宿泊が可能です。書斎のようなスペースもあるので、日常と離れた空間で仕事をしたい人にも集中できる客室です。

宿泊プランや料金について

ベッドタイプの標準客室にも期間限定の「初夏の天麩羅懐石」プランがありますが、布団タイプよりも少し高い60,400円が最安値です。通常の越前懐石も48,400円が最安値で、布団タイプとは全体的に若干金額の差があるので気をつけてください。

⑦家族やグループ向け「次の間付客室 布団タイプ」

べにやにはグループ向けの「次の間付客室 布団タイプ」もあります。8〜10畳と6畳の2部屋が襖を挟んで続くこの客室では、6名まで宿泊が可能です。襖を外せば2世帯揃って眠ることもでき、家族で和気藹々と過ごすことができます。

宿泊プランや料金について

次の間付客室 布団タイプの最安値は、越前懐石プランの51,700円です。記念日プランは65,700円から利用可能で、他の客室よりもリーズナブルに記念日を祝う事ができます。

⑧落ち着いた「次の間付客室 ベッドタイプ」

「次の間客室 ベッドタイプ」は4名まで宿泊可能です。8畳と6畳の部屋が並び、ベッドタイプのため足腰の弱い高齢者にもおすすめの造りです。気の温もりを感じる客室で、ゆっくりと一日を過ごしてください。

宿泊プランや料金について



次の間付客室 ベッドタイプの最安値は、越前懐石プランの53,900円です。他にも越前がにを使ったプランが多く取り揃えられているので、かに好きの人はぜひご利用ください。

芦原温泉・べにやの温泉

べにやは芦原温泉が開湯したすぐ後に開業し、ほぼ同じ年月の歴史を築いてきました。130年以上の歴史の中でたくさんの人の疲れや傷、病気を癒し、今も尚愛され続けています。

芦原温泉は共同管理ではなく、旅館や温泉施設ごとに管理しているので、どこに行っても唯一無二の温泉を楽しむ事ができる温泉地です。べにやは半露天風呂付きの客室も多いので、ゆっくりとべにやの温泉を楽しんでください。

源泉掛け流しの大浴場

べにやには「香の湯」と「光の湯」という2つの大浴場で芦原温泉を楽しめます。べにやは客室も込みで全お風呂が芦原温泉の源泉掛け流しとなっており、100%天然の温泉です。静かで穏やかな環境のべにやですが、大浴場はより落ち着いて浸かれるように洗練された内装になっています。70度の源泉掛け流しに浸かって、ゆっくりと疲れを癒してください。

温泉の効能と成分

べにやが使用する芦原温泉には、疲労回復はもちろんのこと、神経痛や慢性婦人病などの体内の不調から、筋肉痛や関節痛、きりきずややけどなどの外傷にも効果が期待できます。

病気になりやすかったり、食欲不振の続く虚弱体質の子供にも効能があるとされているので、不安のあるご家族は一度利用してみてはいかがでしょうか。べにやの大浴場は暗めなので、心身だけでなく脳も休まる感覚を覚え、深くリラックスできることでしょう。

温泉の利用時間について

べにやの大浴場の利用時間は、15時から翌朝の10時までです。ただ、べにやは大浴場にこだわらずとも、全17部屋全てに半露天風呂が付いているので、連泊する人はいつでも芦原温泉に入る事ができます。

芦原温泉・べにやの料理

べにやは懐石を中心に、福井の海の幸や山の幸をふんだんに使った料理を提供しています。特に福井の名産である越前がにを中心にした懐石が多く、越前がにを丸々一匹食べられる懐石は圧巻です。客室にもよりますが、期間限定の懐石を予約することもでき、現在では「初夏の天麩羅懐石」を提供しています。

①心に残る「夕食」

べにやは、四季それぞれにある趣や良さ、特徴を活かし、宿泊者の心に残る料理を提供し、旅土産として素敵な思い出を作ってほしいと願っています。料理も再建コンセプトのように、伝統に重きを置きながら、新しい感動を与えられるよう大切に考えられた献立です。ここでは一部の懐石を紹介していきます。

旬の越前懐石

べにやで一番リーズナブルに楽しめるのは「旬の越前懐石」です。越前懐石は、地元福井県の若狭で収穫した海の幸や山の幸をふんだんに使った豪華な懐石です。春は春の、夏は夏の旬の食材を使うなど、四季が変わればラインナップも大きく変わります。

最高級昆布を餌に平飼いした鶏の卵や、べにやの名物「蒸しごはん」が食べられるなど、細部までこだわりぬいています。

特選懐石

特別懐石は、越前懐石よりも品数が豊富になったものです。お造り5種盛や若狭牛のミニステーキ、鱧や車海老のしゃぶしゃぶなど、より一層華やかになった懐石を食べてみてください。

②素材にこだわった「朝食」

次に紹介するのは朝食です。べにやの朝食は、地元農家で育てられた食材を使うことにこだわっており、直接足を運んで農家を選び交渉しています。

おけら食堂の平飼い卵や、なばたけ農場や長田農園のお米や食材など、他にも食材によって仕入れ先を変え、その時期に適材する食材を最大限に活かした状態で食べられる朝食を、じっくりと味わってみてください。

健康食

べにやの朝食は、特に健康を意識しています。どんな食材も旬があり、旬の時期に食べることで栄養がたっぷりと含まれ、無駄がなく摂取できるというメリットがあります。そういった健康志向もあり、べにやでは自身で足を運んで選んだ農家・食材を使用しています。

宿泊者の健康を考え、食べた人の記憶に残る料理を目指すべにやの朝食は絶品です。

芦原温泉・べにや周辺の観光スポット



べにやの周辺には、芦原温泉という有名な温泉地というだけあって観光スポットが多く存在します。今回は、その中でも家族や友人達と楽しめるスポットを3つに絞って紹介します。

①福井県立恐竜博物館

1つ目は「福井県立恐竜博物館」です。福井県は多くの恐竜の化石が発見された地で、その成果もあって国内最大級の恐竜を中心とした地質・古生物学博物館としてできたのがこの博物館です。

年間100万人に迫る来場者が訪れ、現在では福井県内で代表的な観光文化施設に挙げられます。豊富な展示物や工夫を凝らしたイベントなど、迫力も充実感も満点な施設なので、子供だけでなく大人も十分に楽しむことができます。

『福井県立恐竜博物館』の基本情報

施設名 福井県立恐竜博物館
住所 福井県勝山市村岡町寺尾51-11
アクセス 福井北JCT・IC→中部縦貫自動車道 
永平寺大野道路 勝山IC→一般道路
車で約30分
営業時間 午前9:00~午後5:00
(入館は午後4時30分まで)
定休日 第2・第4水曜日、
年末年始(12月29日~1月2日)、
その他施設点検等のため臨時休館有(要問い合わせ)
料金 一般730円、高・大学生420円、
小・中学生260円
未就学の幼児、70歳以上の方は無料
駐車場 約1500台
URL 公式サイト

②東尋坊

次に紹介するのは、日本海に突き出る断崖の「東尋坊」です。東尋坊は特別保護地区、及び国の天然記念物に指定されている名所で、現在では観光地として開発が進んでいるため、遊歩道や遊覧船、商店街などもあります。名作「男はつらいよ」にも登場したため、世代の人は懐かしさを覚えるかもしれません。

『東尋坊』の基本情報

施設名 東尋坊
住所 福井県坂井市三国町東尋坊
アクセス えちぜん鉄道三国駅から京福バス東尋坊行きで10分、終点下車
JR芦原温泉駅から東尋坊行きバスで45分
北陸自動車道金津ICから車で30分
営業時間 東尋坊散策は24時間いつでも自由
定休日 無し
料金 無料
駐車場 有り(普通車1台500円)
URL 参考サイト

③越前松島水族館

最後は「越前松島水族館」です。「みて、ふれて、楽しく学べる水族館」をテーマに掲げたこの水族館では、生物を近い距離で観察できたり、生物と触れ合うことに重きを置いています。

現在は中止していますが、水族館の裏側を見られる「裏側探検ガイドツアー」や「オールナイト(お泊り)」などの体験も多く開催しており、水族館のテーマに則って子供達が生物と触れ合えるようたくさんの工夫を凝らしています。

営業時間は基本的に9時から17時半までですが、長期休暇や夏場は21時まで延長されたり、逆に冬場は16時半になったりと、時期によって違うので、訪れる前に調べた方が良いでしょう。

『越前松島水族館』の基本情報

施設名 越前松島水族館
住所 福井県坂井市三国町崎74-2-3越前松島水族館
アクセス JR芦原温泉駅から東尋坊行きバスで30分
北陸自動車道金津ICから車で20分
営業時間 9:00~17:30(GWや夏期の土日祝盆は~21:00、冬期は~16:30)
定休日 年中無休
料金 大人2,000円・小中学生1,000円・3歳以上500円
駐車場 有り(無料)
URL 公式サイト

芦原温泉のべにやで身体を癒そう!

全国的にも珍しい、全客室が平屋の旅館「べにや」は、芦屋温泉にゆっくりと浸かることができるように全ての客室に半露天風呂が付いているため、周りを気にせず自分のペースで過ごすことができます。そんなべにやで、温泉に入り美味しい懐石を食べ、心身ともに癒されましょう。

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この記事のライター
maki
スキューバダイビングのインストラクターであり、海外旅行好きの海好き女子です

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