2020年08月08日公開
2020年08月08日更新
愛知屈指の心霊廃墟「千歳楼」の現在は?白骨死体発見事件で有名に?
愛知県にある巨大廃墟「千歳楼」は、その昔、多くの人が訪れる人気の旅館でした。そこで今回は心霊スポットとしても名が知られている千歳楼に注目して、千歳楼がある場所や閉鎖となった経緯。そして廃墟後に起きた事件や現在の状況について徹底解説していきます。

目次
愛知の心霊スポット廃墟「千歳楼」
愛知県定光寺駅 千歳楼#廃墟#廃旅館#定光寺駅#千歳楼 pic.twitter.com/bqegZ87A65
— たきす (@Toxic_TA) March 28, 2019
愛知県春日井市の定光寺駅からほど近い場所にある「千歳楼」は、愛知県で最恐の心霊スポットです。千歳楼は、かつて高級旅館として栄えましたが倒産。現在は廃墟となり、昔の面影はなく、雨風に曝されています。
当時の面影を感じさせないくらい朽ちてしまっている千歳楼は、心霊の噂が絶えず流れています。なぜ千歳楼は、心霊スポットとして有名になったのでしょうか?今回は、千歳楼の歴史を踏まえ、心霊の噂や現在の状況などを解説していきます。
愛知で知らない人は居ない有名な廃墟
千歳楼、実物は初めて見たけどなかなか香ばしい感じに仕上がってた(おもて面はバリケードと監視カメラでガチガチに固められてる) pic.twitter.com/G37noRuEvN
— たまごん (@onsen_tamagon) August 29, 2016
ホテル・サンゴ礁や藤岡病院など、愛知県には心霊スポットで有名な廃墟が多数あります。その中でも特に有名なのが、今回ご紹介する千歳楼です。千歳楼は、廃墟としての歴史が長いことや、何度も事件が起こった場所ということもあり、愛知で知らない人が居ないくらい有名なスポットです。

「千歳楼」の営業当時の昔の様子は?
今日はドライブがてら千歳楼行ってた pic.twitter.com/WJakf4JLn4
— のの㌠ (@NSAN11441) July 28, 2019
千歳楼で噂される心霊現象や、千歳楼の現在について紹介する前に、まずは千歳楼の歴史や場所について紹介していきます。千歳楼はいつから営業していて、営業当時はどのような旅館だったのでしょうか?
1994年には年商10億円を突破
千歳楼がオープンしたのは、今から70年近く前の1954年です。元々、名古屋で料亭として営業していた千歳楼を春日井市へ場所を移動。そして、旅館業として営業を始めたのがきっかけでした。当時はまだ交通網が発展していなかったため、名古屋からの観光客が多く千歳楼へ訪れます。
また千歳楼の周辺は、庄内川や定光寺があり、紅葉などの景色が楽しめました。定光寺駅からすぐという場所の良さから、「名古屋の奥座敷」と称され、千歳楼は人気を集めていきます。また1999年が最も栄えていて、その年商は10億円に達していたと言われています。
政府高官も訪れる高級旅館だった
かつての千歳楼は、政府高官や著名人、実業家などが滞在する高級旅館でした。現在は廃墟となり、内部へ入ることが出来ませんが、座敷はとても立派だったそうです。
また、千歳楼は庄内川の川辺に作られた場所ということもあり、窓から眺める景色が最高だったと言われています。そして特に人気だったのが、料理です。元々の千歳楼は料亭だったため、抜群の日本料理を味わうことが出来ました。
全盛期には8軒の宿屋があるほど栄えていた
定光寺駅から近いこともあり、全盛期には周囲に8軒の宿屋がオープンするほど栄えていた千歳楼周辺。最盛期の千歳楼は、結婚式場としても利用することが出来ました。しかしながら、交通が便利になったことや娯楽が増えたこと、そして自家用車の浸透によって、次第に千歳楼へ訪れる人が減少していきました。
2003年には約6億円の負債を抱えて倒産
定光寺駅のすぐそばにあるのが廃旅館千歳楼
— 6V (@rokuv31) August 19, 2014
2003年に廃業、経営者が失踪したため廃墟化したんだとか。 pic.twitter.com/5yJ609whD6
最盛期には8軒の宿屋があった千歳楼周辺でしたが、徐々に観光客が減っていきます。1999年までには、8軒あった宿屋も2軒まで減少。昔は人気があった千歳楼も、陰りが見え始めます。経営悪化を受け、千歳楼は様々な企画を打ち出しますが、打開となりませんでした。そして、2003年に約6億円の負債を抱え、千歳楼は倒産となります。
「千歳楼」はなぜ心霊スポットになった?
定光寺といったら千歳楼(の廃墟)でしょ!2009年撮影。放火に遭っており建物一部が全焼。 #春日井市 #廃墟 pic.twitter.com/1yBbGJz5cT
— DEEP案内編集部 (@deepannai) November 21, 2013
昔、高級旅館として人気があった千歳楼は、なぜ心霊スポットとなってしまったのでしょうか?ここからは、閉鎖された後から現在までの千歳楼について解説していくとともに、心霊スポットとして有名になった理由を紹介します。
不審火が何件も発生し建物の大半が崩壊
国際観光旅館千歳楼の成れの果て
— BOX🐬⚔ (@Escbox2) August 28, 2017
(~_~;)火事の跡も割れた窓も全部潰れた後に不法侵入した連中によるもので別に営業していた頃に火事で死んだとか自殺があった分けではない pic.twitter.com/ljlViC4QQw
倒産したことによって債権者が千歳楼の窓ガラスを割り、無理矢理室内にある高級食器や金庫などを次々と持ち出していました。そのため、千歳楼は簡単に室内に入れるようになり、多くの若者が廃墟探索で訪れるようになります。
そうして起こったのが千歳楼の不審火です。倒産後の千歳楼は、何件も不審火が発生しています。一番最初に起こった不審火は、閉鎖から5年後の2008年4月です。廃墟となった千歳楼の屋上には、雑草が生えていました。その屋上にあった雑草が燃え、エレベーターホールから大広間まで火災が発生します。
この不審火を皮切りに、廃墟となった千歳楼は次々と火事が起こりました。一番大きい不審火は、2008年の8月です。風呂場から発生したと思われる火事は、一気に広がり200平方メートルが消失しました。
2012年に白骨死体が発見される事件
白骨死体が発見されたと話題の廃旅館千歳楼。ここが2年半前初めて一人で内部探索した廃墟なんですが、自分が発見しなくて本当によかったです。オソロシです。 pic.twitter.com/0OWHjcXl
— キョン (@kyon_K4) August 19, 2012
2008年8月に起こった大規模火災によって、千歳楼は簡単に侵入できないようにバリケードが設置されます。しかしながら、当時から既に心霊スポットとして有名だったため、多くの人たちが千歳楼を訪れていました。そうした中で、起こった事件が2012年の死体発見です。
2012年の夏に、16歳と名乗る少年から警察へ「千歳楼で、死体を発見した」と、通報が入りました。この通報により、千歳楼の1階部分で、白骨化した死体が発見されます。死体は性別が不明で、座っているままの状態。半袖のTシャツを着ていて、ジーパン姿でした。
オーナーの自殺であれば誰かが隠蔽した?
白骨死体が発見される前から、千歳楼では死体の噂は有名だったそうです。そして千歳楼で発見された死体は、オーナーだとも噂されています。
千歳楼のオーナーは倒産後に行方不明になったようで、一部では「自殺してしまった」とも言われていました。死体発見のニュースは瞬く間に広まり、「千歳楼でオーナーが自殺し、その死体を誰かが隠蔽した」と都市伝説にまでなっています。
2019年にも一部白骨化した遺体が川岸で発見
その他にも千歳楼付近の河原では、一部が白骨化した遺体が発見されています。遺体が発見されたのは、2019年1月でした。また、千歳楼近くにある橋の上からトラックが落下。運転手が死亡する事故も発生しています。千歳楼閉鎖後、立て続けに事件や事故、不審火が発生していることから、千歳楼一帯は心霊スポットとして有名になりました。
黒電話が突然鳴ると都市伝説に
千歳楼では、様々な心霊体験談があります。その中でも特に有名なのが、「黒電話」です。夜中に千歳楼を訪れると、フロントにある黒電話が突然鳴り響くそうです。廃墟となり、電気も通じていないはずなのに鳴り響く黒電話。恐怖のあまり電話に出ないままでいると、「なぜ出ないの?」と耳元で囁く声が聞こえてくるそうです。
「千歳楼」の現在の状況は?
定光寺の廃墟
— すずかえる (@kaeruno3355) October 9, 2017
千歳楼
この裏を通るもなんかいやな感じだけど、ここを導水路が通っています。 pic.twitter.com/wVm5e8SBYy
心霊スポットとして誰もが知る千歳楼は、廃墟となった後、20年近くの月日が経過しています。昔は立派だった千歳楼は、現在どのような状態となっているのしょうか。千歳楼の現在について、紹介していきます。
多くの監視カメラが設置
不審火や死体発見などがあったため、現在の千歳楼は監視カメラが多数設置されています。特に監視カメラは、入り口付近に集中して設置されています。
頑丈なバリケードで封鎖
そびえ立つ廃墟
— せとまる (@ST20maru) July 15, 2019
千歳楼も相変わらず pic.twitter.com/0qvZprQuBE
監視カメラと共に、千歳楼の現在は頑丈はバリケードで封鎖し、中へ侵入できないようになっています。興味本位で千歳楼の中へ入ろうとても、すぐに通報。警察が駆けつけるようになっています。
割れた窓に錆びきった非常階段
千歳楼いってみたいやっぱり
— ゆん (@yun_dearest) April 29, 2016
去年の夏いけんかったもん pic.twitter.com/x9qoTjB8OC
厳重にバリケードされている千歳楼の現在は、廃墟化が進んでいます。千歳楼の窓は割れ、錆び切った非常階段は、今にも崩れそうな勢いです。千歳楼の建物内はもちろんですが、建物の外もいつ崩れるか分からないほどの危険性があります。

「千歳楼」の場所や注意事項
最後に千歳楼の場所や、注意事項について記します。愛知県屈指の心霊スポットである千歳楼を訪れる場合は、ぜひ参考にして下さい。
アクセスの詳細
千歳楼へのアクセスは、公共交通機関と車の2種類あります。公共交通機関の場合、最寄りの駅はJR中央本線の定光寺駅です。定光寺駅を降り、徒歩3分ほどで千歳楼に到着します。
車の場合、東名高速道路の春日井ICが最寄りです。春日井ICから国道19号と県道199号を経由して、20分ほどで千歳楼に着きます。かつて千歳楼には駐車場がありましたが、現在は使用できません。千歳楼の駐車場は、近くにある定光寺や近隣の方が使用していることもあるので、駐車しないようにしましょう。
侵入しないよう注意!
千歳楼の中に侵入して書類送検だって! pic.twitter.com/eulrSetUKx
— ほりまる💭 (@SYHoriIMaRuuX_y) July 28, 2017
千歳楼は、監視カメラと頑丈なバリケードで封鎖されています。許可なく千歳楼へ侵入すると、不法侵入となりため、絶対に中へ入らないようにしましょう。2017年には、千歳楼の中へ侵入使用した高校生が、書類送検される事件も起こりました。千歳楼を訪れても、外から眺めるだけに留めましょう。
「千歳楼」の基本情報
住所 | 愛知県春日井市玉野町 |
アクセス | 定光寺駅から徒歩3分 東名高速道路・春日井ICから車で約20分 |
駐車場 | 無し |
「千歳楼」に行くときは要注意!侵入禁止!
さっき千歳楼に行って来たけど幽霊よりすれ違ったパトカーの方が怖かったというwww pic.twitter.com/3PuLIGZ7OO
— ゆーり (@YURI346TypeR) August 27, 2017
愛知県で有名な心霊スポット「千歳楼」について、紹介してきました。昔は高級旅館として多くの人が訪れた千歳楼は、現在廃墟となり、朽ちるがままとなっています。
そして不審火や不法侵入が相次いだため、現在の千歳楼は厳重に封鎖されています。心霊スポットとして有名な千歳楼ですが、廃墟化して時間が経ち、とても危険な状態です。千歳楼へ訪れる際は、絶対に中へ入ることがない様にしてください。
おすすめの関連記事



