大正レトロの魅力漂う!萩駅舎の美しい景観と貴重な展示館を鑑賞しよう!
萩駅は、全国に星の数のようにある駅舎の中でも傑作の駅として名高い駅舎です。大正時代の古き良き時代のレトロな駅舎は、私たちをどこか懐かしい空間に引き込みます。萩駅は、観光スポットかつ明治維新以降の歴史を辿ることができるおすすめの場所です。ぜひ、訪ねてみましょう!
美しいと人気の「萩駅舎」の魅力を解説!
萩駅舎。色彩が抜群にいいと思う。 pic.twitter.com/3GmemQKQGb
— 昭和な男 (@shikarare084) October 23, 2018
萩駅は、その周辺だけ大正時代から時間が止まったような、どこか懐かしいレトロな雰囲気があります。そんな雰囲気だからこそ、萩市を訪れたときにぜひい行って欲しいおすすめ観光スポットです。
駅というだけでなく、展示館や歴史的資料として価値のある電話ボックスなど、注目すべきポイントがたくさんありますので、萩市内を観光するときは、松陰神社などと一緒に観光ルートに組み込んでみましょう!
大正ロマンの雰囲気漂う萩駅
この大正時代のノスタルジックな雰囲気を漂わせる駅舎は、現在でも駅として機能しているだけでなく、萩の鉄道の歴史を辿ることが出来る歴史資料の展示館としても利用されています。展示館については、後ほど紹介していきますので、あわせてチェックしていってください。
「萩駅」の歴史と観光の魅力について
いつ見ても萩駅舎はカッコイイ。
— うらごん@新刊通販してるよ(固定ツイ) (@Uragon_OER) August 25, 2018
おや、奥にいるのは? pic.twitter.com/b3ljmeqQcc
萩駅舎内を観光するにあたり、予備知識として明治維新前後の歴史を頭に入れてから訪れると、予備知識なしで訪れるときとの魅力や面白さはまったく違います。そこで、萩駅を訪れる際に知っておくとより楽しめる歴史や魅力について案内していきます。
山口県萩市にある山陰本線の鉄道駅
萩駅は、山口県萩市にあるJR西日本山陰本線の鉄道駅です。萩市の中心部は、東萩駅の方が近いため、こちらの利用率が高いため、萩駅に停車する電車は少ないです。ですが、1925年(大正14年)、国鉄時代より約100年存在する駅です。
「鉄道の父」井上勝ゆかりの地
伊藤博文・井上馨・井上勝・遠藤謹助・山尾庸三の5人は、長州五傑と呼ばれています。なぜならこの五人は、長州藩から清国(現在の中国)を経由してヨーロッパ諸国に派遣され、イギリス・ロンドン大学に留学し、帰国後は明治政府で主要な役職について活躍した人物たちです。
ロンドン大学には長州ファイブ(Choshu Five)として顕彰碑(けんしょうひ)が建てられています。2003年山口市にも同様に、顕彰碑が建てられ、そこには、伊藤は内閣の、井上馨は外交の、井上勝は鉄道の、遠藤は造幣の、山尾は工学の、それぞれの「父」とされています。萩市は、鉄道の父と呼ばれる井上勝のゆかりの地です。
井上勝の銅像
おはようございます😊
— うえだこうじ✨雀と一休み (@uedakoji_photo) October 27, 2020
٩( 'ω' )و#萩市 #萩暮らし #萩駅 #井上勝 #長州ファイブ #鉄道の父 pic.twitter.com/kwzP7vaXPh
萩駅には、2016年に鉄道の日に当たる10月14日に、日本の鉄道の礎を築いた井上勝の銅像がロータリーの中央に建てられました。その姿は、井上勝を象徴する有名な姿で、鉄道発展のためにイギリスに留学ときに撮影された写真を元に作られています。
視線の先に広がる萩往還
像に注目すべき点がもう一つあります。それは、井上勝像の目線の先にある道路です。この道路は、萩往還(はぎおうかん)といい、萩市から防府市の三田尻までほぼ直線でつながっています。萩往還は江戸時代に整備された道路で、かつては参勤交代で江戸まで赴く御成道(おなりみち)として利用されていました。
まるで、江戸時代を象徴する道を眺めながら、明治維新の発展の礎となった鉄道への切り替わりを、表現しているかの様に感じる場所です。
大正14年建設の洋館駅の傑作
2019.8.16
— すだちからの巣立ち (@gomagomagoma011) August 16, 2019
山口県萩市
萩駅駅舎(登録有形文化財) pic.twitter.com/C66xufHNtc
萩駅の魅力は、やはり明治・大正期に見られる洋館駅です。この駅は大正14年に建設されたもので、駅舎の中でも傑作の一つとしてあげられます。
萩駅は15世紀から17世紀に北ヨーロッパで流行したハーフティンバー構造という木造建築技法で建てられています。この構造の大きな特徴は、建物の骨組みとなる柱や梁を隠さずに、装飾材としての役目も果たしていることです。萩駅では、この柱や梁をエメラルドグリーンで仕上げられています。
屋根の上にあるドーマー窓が特徴
萩駅舎の建物で注目するポイントがもう一つあります。それは、屋根にあるドーマー窓です。飾りのように配置されていますが、駅の内部へと光を取り込むトップライトの役目も果たしているため、駅舎内をより明るくしています。
現在の萩駅は復元
萩駅、駅舎立派な感じなのに無人駅なのか… pic.twitter.com/44buO2Chzq
— たのしいHückel則 (@78_11_) March 4, 2017
1996年(平成8年)に、萩駅は登録有形文化財に登録されました。その2年後に老朽化した駅舎の復元・補強が行われ、開業当時の姿を保っています。駅の歴史を知るには、欠かすことのできない貴重な建築資料の一つです。
「萩駅」の観光ポイントを解説
外観を見るイメージだけでは、萩駅の観光の奥深さを図ることはできません。そこで、萩駅を観光するにあたっての見るポイントを解説していきます。これらのポイントを押さえていけば、ただ、駅を見るだけでなく、あなただけの思いもよらない名所にたどりつくかもしれませんので確認しておきましょう。
萩市自然と歴史の展示館が無料で開放
萩駅。すばらしい駅舎だ!左が駅の入り口、右側入り口は、萩市自然と歴史の展示館。展示館からもホームへはいれました。 pic.twitter.com/hw6o7Yhbea
— 水津 と こつぶ (@moto0003) August 6, 2013
萩駅舎は、現役のJRの停車駅としての役目を果たしながら、「萩市自然と歴史の展示館」という顔も持っています。この展示館は、無料で開放されおり気軽に入ることが可能です。ここには、萩の自然や歴史を伝えるだけでなく、国鉄時代の貴重な資料も展示されています。
展示物①井上勝に関する資料
駅内には、鉄道の父・井上勝に関する資料が盛りだくさんです。明治維新に深くかかわった長州藩ですので、その時代の変遷を垣間見ることができます。また、資料館を見る前に気になる人は、井上勝をはじめとする長州五傑の5人の渡航前後の話を元に「長州ファイブ(2006年・日本)」という映画も制作されます。よかったらこの機会に見てみましょう。
展示物②通票閉そく器
旧萩駅舎が熱い。 pic.twitter.com/p8cIR6W57v
— 辻村 伸太郎 (@s_tujimura) April 28, 2018
展示館には、国鉄時代に活躍していた「通票閉そく器」と呼ばれる道具が展示されています。この道具は、単線区間で上りと下りの電車が事故を起こさないように使われていたものです。奥の黒電話を使って、どちらの電車を優先するか相談し、優先させる電車がある駅の駅長が通票(タブレット)を渡していました。
現在となっては、鉄道の歴史においてとても貴重な資料となっています。ぜひ、近くで見て目に焼き付けておいてください。
展示物③飾り石
展示館には、他にも東京駅に建立された井上勝の銅像の台座部分にあった飾り石が展示されています。東京駅の井上勝像は、何度か作りかえられており、展示館にある飾り石は初代の銅像に使用されていたものです。飾り石にはシャベルや定規など、鉄道に関連する道具をモチーフにした彫刻が彫られています。
電話ボックス
萩駅にあった「自働電話」
— えすもと (@961963over) June 9, 2017
今は使うことはできない
電話ボックスの中には緑色の公衆電話がきちんとある pic.twitter.com/MRhMURhg9I
萩駅でぜひ覗いてみて欲しいのが「電話ボックス」です。スマホや携帯電話が普及し、街中でも姿を見なくなりつつある公衆電話や電話ボックスですが、萩駅には、六角形という珍しい形をした電話ボックスがあります。
電話ボックスの中に入ると、当時使われていた電話を復元したものが、公衆電話と一緒に置かれています。せっかくなので、じっくり見ておきましょう。
日本で二番目の型式の復元
また萩駅の電話ボックスの形は、大正時代末期から昭和初期に設置された電話ボックスのスタイルで、日本で2番目に古い型式です。この電話ボックスは、萩駅にだけ現存する貴重なものとなっています。
夜はライトアップで幻想的
12月12日 (金)大河ドラマ「花燃ゆ」放送開始まであと23日!
— 萩市観光課公式ツイッター (@hagikankou) December 12, 2014
明日(13日土曜日)は、萩イルミネフェスタ2014の点灯セレモニーが18:00からJR萩駅舎周辺で開催されますので是非お越しください。 pic.twitter.com/tkjmvD4Zdv
萩城跡などのライトアップと合わせて駅がイルミネーションで彩られます。地元の高校生や小学生が協力して制作されているイルミネーションは、萩駅周辺を幻想的に彩るとともに、夜の観光スポットとしておすすめです。
ライトアップ期間と日時
この萩駅のイルミネーションのライトアップは、11月末から1月上旬までの期間限定です。時間は、17:30~23:00までとなっていますので、イルミネーションを実栗と楽しむことができます。訪れる際は温かい恰好をしていくことをおすすめします。
「萩駅」のアクセス&駐車場情報
萩駅までのアクセス情報について紹介していきます。萩市内には、こちらの萩駅以外にも、松陰神社や常栄寺など観光スポットがたくさんありますので、一緒に巡っていきましょう!
アクセス情報
萩駅へのアクセスは車の場合、中国自動車道美祢東JCTから車で20分走らせ、小郡萩道路絵堂ICから30分ほどで到着します。バスの場合は、まぁーるバス西・東回りを利用し、「萩駅・観光協会前」で降ります。バス停から歩いて1分ほどで到着します。
駐車場は?
駐車場は、20台ほど駐車できるスペースがあります。比較的すいてますので、駐車しやすいのが特徴です。もし、満車の場合は駅の正面に、萩市観光協会がありますのでそちらで尋ねてみましょう。
萩駅舎の基本情報
名称 | 萩駅(はぎえき) |
住所 | 山口県萩市大字椿字濁渕3611 |
駐車場 | あり |
URL | 萩市観光協会 |
備考 | ・萩市自然と歴史の展示館(9:00~17:00)が併設されている。 ・駅前には萩市観光協会がある。 |
「萩駅」でレトロな雰囲気を堪能しよう!
江戸時代には城下町として栄え、江戸末期から明治にかけては、日本の改革を進めた人物を多数輩出している萩市には、歴史を知っていくと更に奥深い魅力が詰まっている観光スポットです。その中でも萩駅は歴史的資料価値の高さをはじめ、どこか懐かしい雰囲気で私たちを和ませてくれます。萩市を訪れた際には、萩駅でぜひレトロで楽しいひと時を堪能して楽しみましょう。