山口県萩市で世界遺産を巡る旅!5つの構成資産の魅力を簡単に解説!

山口県萩市を観光する時には、世界遺産を楽しむのがおすすめ!世界遺産に登録されているのは、歴史的にも価値が高い建物ばかりです。2015年に登録された事で知られる、明治日本の産業革命遺産も山口県萩市にあります。世界遺産の魅力について解説するので参考にしてください。

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目次

  1. 1山口県萩市の世界遺産を観光しよう!
  2. 2明治日本の産業革命遺産とは?
  3. 3山口の世界遺産①萩反射炉
  4. 4山口の世界遺産②恵美須ヶ鼻造船所跡
  5. 5山口の世界遺産③大板山たたら製鉄遺跡
  6. 6山口の世界遺産④萩城下町
  7. 7山口の世界遺産⑤松下村塾
  8. 8山口県萩市を観光するなら世界遺産は外せない!

山口県萩市の世界遺産を観光しよう!

山口県萩市で世界遺産を巡る観光旅行はいかがですか?日本国内には世界遺産が全部で23件登録されているのですが、その一つが山口県萩市にある世界遺産です。さらにその一つの世界遺産を構成している建造物は5つあるので、観光旅行で楽しむのがおすすめ。

当記事では、観光旅行にもおすすめ世界遺産巡りのポイントを紹介していきます。萩市の魅力でもある世界遺産の特徴なども紹介していくので、世界遺産についてチェックして山口県萩市の観光旅行を存分に満喫してください。

萩市の「明治日本の産業革命遺産」は世界遺産!

山口県萩市に登録されている世界遺産は、「明治日本の産業革命遺産」です。2015年度に世界遺産に登録されたので、名前に聞き覚えがある人もいるでしょう。明治日本の産業革命遺産の概要についても触れていきます。

明治日本の産業革命遺産が世界遺産に登録された経緯なども見えてきます。歴史的価値がある世界遺産を巡る観光をする上で、どのような建造物なのかを知っておくとより楽しめるでしょう。ぜひ、当記事を観光旅行に役立ててください。

明治日本の産業革命遺産とは?

2015年に世界遺産登録された明治日本の産業革命遺産は、福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・鹿児島県・山口県・岩手県・静岡県の各所に点在している世界遺産です。そんな明治日本の産業革命遺産について、どのようなものかを知らない人も少なくありません。

山口県で登録されている世界遺産なので、まずは明治日本の産業革命遺産について簡単に解説していきます。

19世紀半ばからはじまった日本の産業化

現在の日本の姿の礎でもある産業化は、19世紀半ばから始まりました。急速に近代化を進めた日本では、鉄道などのインフラから生糸などの大量生産や大量輸出の産業革命が約20年という短い期間で行われました。

これは、政府が経済力を豊かにして軍事強化をすることが目的とされています。当時作られた工場では群馬県の富岡製糸場が世界遺産に登録されているので有名でしょう。そんな産業革命を短期間で行った日本は、その後は資本主義国家へと形を変えていきます

山口県萩市には初期の産業化を支えた遺産がある

現代の礎となる産業革命に関連する貴重な建造物は、8県11市に23の資産があります。その中でも萩市にある明治日本の産業革命遺産は、初期の産業化を支えた遺産です。つまり、産業革命のスタート時の貴重な世界遺産となっています。

日本の歴史を知る上でも貴重な建造物があるので、歴史が好きな方には特におすすめです。全ての県を回ってみるのもおすすめですが、最初に見るのは初期となる萩市になるでしょう。時間軸を踏まえて見学すると、時代の流れを感じられるのではないでしょうか。

世界遺産に登録されている構成資産が5つ!

明治日本の産業革命遺産は一つの世界遺産として登録されていて、その世界遺産を構成している資産があります。明治日本の産業革命遺産という一つの世界遺産で23の資産が存在し、萩市には構成資産として5つの建造物が世界遺産となっています。

一つ一つが時代別に沿った建造物になっているので、順番に観光して行くのがおすすめです。時代背景とともに見学をしていくと、当時の技術についても触れられるでしょう。萩市の5つの構成資産については、この後に個別に紹介していきます。

山口の世界遺産①萩反射炉

1つ目の世界遺産は、萩反射炉です。高さ10.5メートルの安山岩積みの煙突部分しか残っていませんが、現存するのは静岡県と鹿児島県、萩市の3ヵ所だけです。オランダから伝えられている技術書では、反射炉の高さは約16メートルあります。

同じ反射炉では、有名な韮山反射炉があります。こちらでも高さはやく15メートルはあるので、10メートル近くしかない萩反射炉はコンパクトサイズになります。そんな萩反射炉が作られたのは、安政3年となる1856年とされています。

海防強化を担う鉄製大砲の試作跡

当時の萩藩は西洋の技術を積極的に取り入れようとして試行錯誤を繰り返していました。その時に海防強化の一環として萩藩が取り入れたのが、西洋式の鉄製大砲鋳造です。

ですが、先述したようにコンパクトな形をしていることや大砲を鋳造するのに使われる平錐台の動力も見つかっていません。そのため、萩反射炉は試作として作られたとされています。これは、本操業していたという記録がないことから裏付けされているそうです。

萩反射炉の基本情報

名称 萩反射炉
住所 山口県萩市椿東4897-7
電話番号 0838-25-3380
アクセス JR山陰本線東萩駅から徒歩で約20分
駐車場
URL 萩市観光協会

山口の世界遺産②恵美須ヶ鼻造船所跡

萩藩が作った恵美須ヶ鼻造船所跡。造船所内に異なる外国の造船技術が共存しているのは珍しく、他にはない唯一の存在とされています。製造された時は萩反射炉と同じく安政3年となっていて、当時の近代技術の導入について知れる貴重な遺跡です。

安政の改革によって出されていた大型軍艦の建造を禁止した大船建造禁止令を解除したことで、造船所は作られたとされています。最終的に封鎖されることになったのは、確かな記録が残っているわけではありません。

蒸気船が主流となった時に艦船建造を行わなくなったことから、恵美須ヶ鼻造船所は閉鎖されたのではないかと考えられています。

幕末に西洋式帆船を造った造船所の遺構

恵美須ヶ鼻造船所跡地で作られたのは、ロシアの造船技術による丙辰丸とオランダの造船技術による庚申丸の2艘です。取り入れた技術は異なるが、西洋式船舶を造っていた造船所としては先述したように唯一の存在となっています。

また、当時の幕末の時代において唯一遺構を確認できる造船所でもあります。世界遺産として登録されたのも、他では確認できない造船所であることが評価されたからです。当時は多くの人が働いていた造船所跡地は見どころがあるので、ぜひ足を運んでみてください。

恵美須ヶ鼻造船所跡の基本情報

名称 恵美須ヶ鼻造船所跡
住所 山口県萩市椿東 字小畑浦
電話番号 0838-25-3139
アクセス 中国自動車道美祢東JCTから車で約20分
駐車場
URL 萩市観光協会

山口の世界遺産③大板山たたら製鉄遺跡

日本の伝統的な製鉄方法とされるたたら製鉄を行っていたのが、大阪山たたら製鉄遺跡です。1750年代から1860年代の間で3回の操業が確認されています。

たたら製鉄とは、砂鉄を原料にして木炭を燃焼させて鉄を作る製法です。山口県でも最大規模を誇っている遺跡ですが、遺跡の南半分は1984年に作られたダムのため湖底に水没しています。現存しているのは、北側にあった製鉄遺跡主要部分などです。

現在では整備もされているのですが、現存している部分だけでもその大きさを知ることができるでしょう。長屋の跡や砂鉄を洗っていた洗い場跡地などがあるので、一度は見てみる価値がある世界遺産と言えるでしょう。

西洋式帆船の建造に使う鉄を製造した

大阪山たたら製鉄が稼働していたのは、1751年から1764年の8年間、1812年から1822年の10年間、1855年から1867年の12年間とされています。その中でも最後の稼働となる1855年から1867年の間の稼働時は、西洋式軍艦の丙辰丸で使われているそうです。

西洋技術で作り出された船舶に対して、日本古来の伝統的製鉄技術が合わさっているのもユニークな発想とされています。わずか3回の操業でも、多くの鉄が作られていた大阪山たたら製鉄跡地。鉄の道と呼ばれていた陸路を使い港までの道を進んでいたそうです。

大板山たたら製鉄遺跡の基本情報

名称 大阪山たたら製鉄遺跡
住所 山口県萩市紫福大板257-1
電話番号 0838-25-3380
アクセス JR山陰本線東萩駅から車で約30分
駐車場
URL 萩市観光協会

山口の世界遺産④萩城下町

4つ目となる世界遺産は、萩城下町です。城跡・旧上級武家地・旧町人地の3地区から形成されていて、現在の堀内地区が当時の面影を残している重要伝統的建造物群保存地区にあたります。城下町が建設されたのは、慶長8年とされています。

多くの年代を歩んできた萩城下町ですが、山口移鎮が行われたことで城下町としての歴史に幕を閉じました。ですが、当時の城下町としての基本構造は現代でも受け継がれているので、タイムスリップしたような気分を楽しめます。

産業化していく日本の当時の地域社会を学べる

日本の産業界は江戸時代における高度な技術が役立っているとされています。萩城下町にも同じく高度な技術があったのでしょう。急速に発展していった産業化の中でも、江戸時代の伝統と身分制、社会経済構造を示しているとされています。

時代の流れの中で、各年代の多様な建築物が重層的に残されている萩城下町。産業化へと変わっていく流れも歩んできている街並みだからこそ、当時の地域社会に対しても学ぶことができるでしょう。

萩城下町の基本情報

名称 萩城下町
住所 山口県萩市呉服町1丁目
電話番号 0838-25-1750
アクセス JR東萩駅から徒歩で約20分
駐車場
URL 萩市観光協会

山口の世界遺産⑤松下村塾

最後に紹介する世界遺産は松下村塾ですが、吉田松陰が主宰した私塾として名前を聞いたことがある人も多いでしょう。松下村塾は、武士や町民など身分の隔てなく塾生を受け入れていたことでも知られています。

吉田松陰は29歳で刑死したので、松下村塾において吉田松陰が指導していたのは短い期間となっています。海防の観点から工学教育の重要性を敏感に感じ取っていた、吉田松陰は私塾でもその説に従い指導していたとされています。

吉田松陰の教えが後の近代化・工業化を支えた

吉田松陰が指導していた期間は短くなりますが、当時の塾生の中には工業化や近代化に関わっている人物が多く輩出されています。これは、先述したように工学教育の重要性を感じ取っていた吉田松陰が私塾において、指導してきたからとされています。

吉田松陰の教えを受け継いでいた人物が多くいました。松下村塾に通っていた人物の名簿自体は存在していませんが、幕末を生き延びた人物では、伊藤博文、山縣有朋、品川弥二郎などが松下村塾に通っていたことで知られています。

松下村塾の基本情報

名称 松下村塾
住所 山口県萩市椿東1537
電話番号 0838-22-4643
利用時間 9時〜17時
アクセス 松陰神社前バス停より徒歩約1分松陰神社境内
駐車場
URL 公式サイト

山口県萩市を観光するなら世界遺産は外せない!

歴史を辿る観光旅行も時代の流れを肌で感じられるのでおすすめです。その中でも山口県萩市は、産業革命となる近代の礎の部分を見られます。現存している中には、他では見られない唯一の遺産もあります。山口県に訪れたなら世界遺産を見ないともったいないです。

大阪山たたら製鉄遺跡だけは、ダムの方に行かなくてはいけないので場所が離れてしまいます。ですが、他の世界遺産は、比較的に近い位置にあります。順番によっては効率良く世界遺産を観光できます。山口県に観光に行く時には、貴重な世界遺産を楽しんでください。

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この記事のライター
沖野愛
ライター歴3年目です。調査してまとめるのが好きなので、よろしくお願いします。

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