鳥取城跡「仁風閣」は純白の美しい西洋館!るろうに剣心のロケ地で話題!

鳥取城後にある仁風閣は、るろうに剣心など映画のロケ地として注目を集めている観光名所。美しいフォルムを見られる仁風閣が建築された理由は?期間限定のカフェとは?見所やアクセス情報も含めて、気になるポイントを徹底解説します。観光ポイントを押さえて楽しみましょう。

鳥取城跡「仁風閣」は純白の美しい西洋館!るろうに剣心のロケ地で話題!のイメージ

目次

  1. 1鳥取「仁風閣」の見所やイベントを解説!
  2. 2「仁風閣」の概要と歴史
  3. 3「仁風閣」の観光の見所とは?
  4. 4「仁風閣」で行われるイベント
  5. 5「仁風閣」のアクセス&駐車場情報
  6. 6美しい洋館「仁風閣」へ足を運ぼう!

鳥取「仁風閣」の見所やイベントを解説!

中国地方屈指の明治洋風建築と言われている仁風閣(じんぷうかく)は、鳥取県の観光名所として有名。美しいフォルムは周囲の緑と合わさり異国情緒を感じられるでしょう。鳥取県を観光するときに、鳥取砂丘だけではもったいないです。

るろうに剣心の映画やCMのロケ地でもある仁風閣は、鳥取観光では見ておく価値が十分にあるといえます。そこで、当記事では仁風閣に付いて見所やイベント情報を、歴史や魅力と一緒に紹介していきます。

鳥取城跡・久松公園内にある洋館

仁風閣があるのは、鳥取県鳥取市の中心街にある久松公園内です。久松公園は春には約240本の桜が咲き乱れる桜の名所としても人気があり、日本の桜百選にも選ばれています。そして、夏の緑を迎えた後に訪れる秋の紅葉。

色鮮やかな景色が楽しめるので、秋には紅葉の名所としても知られています。季節によっていろいろな顔が見られる久松公園の中にある仁風閣も、景色を変えながら楽しめるのでおすすめ。どんな季節でも、素晴らしい観光にさせてくれるでしょう。

公園と言っても、遊具が完備されている公園とは違います。鳥取城跡地として、都市公園として散策を楽しむのがポイントです。

「仁風閣」の概要と歴史

鳥取県の観光名所として仁風閣を初めて聞いたという方もいるでしょう。るろうに剣心のロケ地としては知っている!という方も少なくありません。そこで、初めに仁風閣の概要を歴史と一緒に掘り下げていきます。

どんな建築物になっているのかや建築された理由などにも触れていきます。仁風閣の観光をより楽しむためでもあるので、順番に見ていきましょう。

皇太子の宿泊施設として建築

仁風閣が建築されたのは、1906年で完成したのは翌年の1907年です。当時の鳥取藩主池田仲博侯爵の別邸ということで建築されていたのですが、それは表立った名目。仁風閣は、皇太子が宿泊をする建物として建築されていたと言われています。

もちろん実際に皇太子が宿泊された場所でもあり、建築の目的としても真実味が増しています。なぜ、建築の名目を変えていたのかまではわかっていませんが、政治的な理由であったのだろうと言われています。

建築費は池田侯爵の自腹

仁風閣の建築費には総額で43335円かかったとされています。安い金額と感じてしまうかもしれませんが、明治時代の1円は現代の2万円とも言われています。つまり、単純に計算しても8億6千万以上の値段ということです。

この建築費を自腹で払ったのが、当時の鳥取藩主池田仲博侯爵です。明治時代に華族として名を馳せていたので、自腹での捻出も困難ではなかったのかもしれません。

設計は片山東熊工学博士が担当

明治期に建築家として活躍をしていた片山東熊工学博士の名前を聞いたことがありますか?現在も残っている代表的な建築物としては、旧東宮御所の迎賓館があります。他にも、東京、京都、奈良の国立博物館も手がけている有名な建築家です。

仁風閣を手掛けたのが、その片山東熊工学博士です。フレンチルネッサンス様式を取り入れ、支柱の内螺旋階段など素晴らしい設計を仕立て上げました。今でこそ取り入れられることがあっても、時代は明治です。当時としてはお城のような感じだったのかもしれません。

命名は当時の海軍大将

仁風閣の名称を決めたのは、元帥海軍大将東郷平八郎という人物です。皇太子が宿泊の際に随行していたことで仁風閣に足を運んだ海軍大将が仁風閣としたそうです。命名に関しては海軍大将が筆をしたため命名した時の額が現存しています。

仁風閣は国の指定重要文化財

仁風閣は、国の指定重要文化財の一つとなっています。細部の保存状態も優れていて、数少ない明治洋風建築として選定されました。貴族気分を味わえる貴重な建築物となっているので、当時の時代背景と照らし合わせて見るのもおすすめです。

また、日本庭園と洋館のフォルムは美しさを感じられる景色として久松公園内でも人気があるスポットです。久松公園の桜や紅葉と一緒に楽しむとより一層美しさが増すでしょう。

映画やCM等のロケ地に使用

るろうに剣心のロケ地として有名な仁風閣ですが、実際に利用されたのはるろうに剣心だけではありません。いろいろな映画やドラマ、CMのロケ地に使用されています。鳥取県内で有名なのは、2002年頃までテレビで使われていたことです。

局名告知が行われる際の背景画像に適用されていたのですが、地元の放送局ならではと言えるでしょう。また、1989年には映画舞姫で皇居のロケ地としても使用されています。

「仁風閣」の観光の見所とは?

使用された建築費用や建築目的からでも、仁風閣が素晴らしい建造物だということが垣間見れるのではないでしょうか。皇太子が宿泊を実際に行っている建物になっているのですが、仁風閣は中に入って見学ができるようになっています。

久松公園は仁風閣の中に入る前にも見所があります。ですが、仁風閣の内部の観覧は見所が満載です。そこで、順番に仁風閣の見所を紹介していくので参考にしてください。

1階には展示室が!

仁風閣の1階には展示室が広がっています。明治時代の鳥取県の歴史などにも触れられるだけではなく、池田侯爵に関連する資料や展示などもされています。有名な歴史上の人物との関わりなども見られるので、まずは展示物を見て回りましょう。

事前に申し込みをしておくと、スタッフが館内を案内してくれるようです。案内ができない場合などもあるので、詳しいスタッフに聞きながら見学したい方は事前に相談してみるのがおすすめ。

鳥取城の歴史にまつわる展示も

仁風閣が建設されているのは久松公園の鳥取城跡地になりますので、関わりがある鳥取城に関連する資料も展示されています。鳥取城も含めて歴史が好きな方は、資料を見て回るだけでも十分に楽しめるでしょう。教科書では習わない歴史に触れられるのも魅力です。

また、日本100名城スタンプを集めている方は仁風閣で押すことができます。受付で可能となっているので、集めている方はぜひ押しておきましょう。

支柱のない螺旋階段

次に紹介するのは、仁風閣でも見事な美しさを楽しめる螺旋階段。ただの螺旋階段ではありません。仁風閣にある螺旋階段は、現在でも作るのは難しいと言われている支柱のない螺旋階段です。明治時代の建造物として支柱のない螺旋階段は、珍しく貴重なものです。

文明が進んだ現在でも難しいとされる支柱のない螺旋階段を、明治時代の人たちは限られた技術や職人技で作り上げています。高さは4メートルある螺旋階段ですが、登ることはできないので注意しましょう。あくまで下から見上げて螺旋階段を楽しんでください。

繊細な装飾にも注目

螺旋階段は支柱がないことにも驚きですが、手すりなどには細やかで繊細な装飾が施されています。螺旋階段の全体を通しても、当時の技術力の高さに驚かされるでしょう。建設機械などは、現在のようにたくさんあったわけではありません。

一つ一つが職人の手作業で行われていたと考えると、その繊細さに深みが増してくるでしょう。螺旋階段を見る時には、ぜひ細部に渡り観覧してみてください。

館内の照明も必見

大昔に発明された電灯は、エジソンが改良したことによって多くの人が利用しています。そんな電灯が初めて鳥取県で使用されたのが仁風閣となっています。ちなみに、電球を発明したのはエジソンではなくジョゼフ・スワンという方です。

エジソンは改良をした人物となっているのですが、仁風閣では当時の電球を復元して使用しているそうです。何気なく通り過ぎてしまう照明の一つ一つも仁風閣では展示物となっているので、注目して観察して見ましょう。

皇太子の御寝室&御座所

実際に皇太子が宿泊された仁風閣では、当時の名称を使用しています。皇太子が寝ていた場所は御寝室や御座所は見逃してはいけません。仁風閣の2階に上がっていくと観覧することができるのですが、御寝室には洋館に引かれた畳が和洋折衷を感じれます。

これは、眠るには畳が一番良いということで急遽引いたとされています。不思議な空間ですが、しっかりと上品さを感じられます。

御座所も絨毯やカーテンの一つ一つが、皇太子が利用するにあたって凝ったものを選んでいるのが伺えます。気品を感じられる空間となっていて、そこに居るだけで上流貴族の気分を味わえます。

当時のままの家具も展示

仁風閣では、家具もそのままの状態で残されています。当時の宿泊した皇太子が実際に使用した家具たちは、デザインからも気品を感じられるでしょう。黒漆塗りに菊花の金蒔絵が描かれているイスなど、まさに高級家具そのものです。

また、家具だけではなく暖炉のマントルピースの意匠にも注目してください。美しい装飾になっているので一見の価値があります。細かなところまで施されている装飾は目を見張るものばかりですが、どれも高級感を感じられるものばかりです。

2階で1番広い謁見所

仁風閣の2階で一番広い空間となっているのが、謁見所です。皇太子を訪れた客人が案内される場所で、こちらも家具はそのまま残っています。謁見所からはバルコニーがあり景色を楽しめます。

そんな謁見所では、赤いイスに白大理石で作られた暖炉が印象的です。客人を通していた場所でもあるので和やかに話ができるようにという計らいなのかもしれません。謁見所は、一般開放で別途料金で利用も可能になっています。

緑が美しい庭園

白を基調としたバルコニーからは、仁風閣の目の前に広がる宝隆院庭園を一望できます。もちろん仁風閣から出て散策をすることも可能です。美しい庭となっているのですが、洋館と日本庭園の組み合わせが素晴らしい光景と人気を集めています。

美しい緑を感じられる光景になっているので、仁風閣を観覧した後には庭園をゆっくりと回って見てください。静かな時間を感じながら楽しめるはずです。

”るろうに剣心"の撮影場所に!

忘れてはいけないのが、仁風閣がるろうに剣心のロケ地ということです。るろうに剣心では、仁風閣は悪徳商人の屋敷として使用されていました。そして、るろうに剣心のクライマックスの決闘シーンのロケで使われたのが、宝隆院庭園です。

るろうに剣心の映画を見たことがある方なら、見覚えがある光景に思えるでしょう。ロケ地巡りで足を運ぶ人も多いです。映画を見たことがない方でも、るろうに剣心のロケ中の様子などが仁風閣内にてパネルで紹介されているのでチェックしましょう。

「仁風閣」で行われるイベント

次に、仁風閣を観覧以外でも楽しみたい方におすすめのイベントについて紹介します。期間限定のイベントなども行っているので、開催期間をチェックしてアクセスするのもおすすめ。いろいろなイベントがあるので、順番に紹介していきます。

期間限定でカフェを営業!

最初に紹介するのは、期間限定で開催されるカフェ。庭に設置されたカフェテラスを利用して、優雅な一時を楽しめる人気イベントです。テーマに沿ったカフェがオープンするので、観光を楽しみながらカフェタイムを楽しみたい方は利用して見ましょう。

カフェの利用では庭先と館内とありますが、館内でカフェを楽しむ場合に入館料が必要になっています。庭先のカフェは無料なので注意しましょう。

また、雨天時には館内でのみカフェができるようになっています。庭先と館内のどちらも、おしゃれなカフェタイムを満喫できるでしょう。期間限定のカフェのスタートは、公式サイトで確認ができるようになっています。

作品展を歴史展を開催

仁風閣では作品展や歴史展などのイベントも、行われていたようです。作品展や歴史展も期間限定のイベントではありますが、今後また行われる可能性があるイベントでしょう。過去にはいろいろな作品展や歴史展が行われていました。

今後の情報も掲載されていくので、開催されることがあるかもしれないので要チェックです。興味があるのを見つけたらアクセスして楽しんでみるのもおすすめです。

コンサートが開催される事も

作品展や歴史展だけではありません。過去にはコンサートも行われたことがあります。一番最近のでは、令和2年11月15日に湯淺いづみヴァイオリンコンサートが行われています。上品で優雅な庭園や仁風閣にピッタリのコンサートだったと言われています。

こちらのコンサートも、今後開催情報があるかもしれません。イベントを楽しみたい方はチェックをしておくのがおすすめです。

茶室「宝扇庵」で茶道体験

宝隆院庭園の一角にある茶室で宝扇庵という建物があります。江戸時代後期の建造物を修復しており、茶道体験が行われることがあります。予約なしでも利用できるとして過去に行われていたイベントの一つになります。

最後に行われたのは平成27年度ですが、もしかしたらまた行うかもしれません。気軽に楽しめる茶道体験になっていたようで、評判も高かったようです。

夜間のライトアップ

仁風閣のライトアップは、毎週土曜日の18時から20時まで行っています。白い壁がライトに照らし出され浮かび上がる光景は美しさが倍増します。クリスマスなどにも行っていますが、ライトアップ時には中に入られるわけではありません。

あくまでもライトアップされた景色を楽しむだけなので注意しましょう。また、春の桜の季節にもライトアップが行われているようです。

「仁風閣」のアクセス&駐車場情報

観光スポットとして楽しめる要素が詰まっている仁風閣ですが、アクセス情報を伝えないわけにはいきません。歴史的建造物としても楽しめる仁風閣では、車かバスを利用してアクセスできます。それぞれのアクセス方法を駐車場情報と紹介していくので参考にしてください。

アクセス情報

まずはバスでのアクセス方法ですが、バスを利用する場合には鳥取駅まで行きましょう。そこから、日ノ丸バスか日交バスで砂丘行に乗車します。降りるのは西町になり、そこから久松公園までは徒歩で約5分となっています。

次に車ですが、鳥取ICからは国道53号と鳥取自動車道車で約25分となっています。鳥取駅からの場合は、車で約10分となっています。

駐車場は?

車でアクセスした場合の駐車場ですが、久松公園には駐車場が完備されていません。そのため、周辺の駐車場をチェックして利用しなくてはいけないので注意しましょう。近隣には土日祝日に開放される、鳥取県町駐車場や鳥取市役所駐車場があります。

久松公園までは少し歩かなくてはいけなくなってしまいますが、鳥取県観光協会でも推奨している駐車場なのでチェックしておくのがおすすめです。

仁風閣の基本情報

名称 仁風閣
住所 鳥取県鳥取市東町2丁目121
電話番号 0857-26-3595
営業時間 9時〜17時(入館は16時半まで)
休館日 月曜日(祝日の場合は翌日)
料金 一般 150円
小中高生 無料
アクセス 西町停留所から徒歩で約5分
鳥取ICから車で約25分
鳥取駅から車で約10分
駐車場
URL 公式サイト

美しい洋館「仁風閣」へ足を運ぼう!

るろうに剣心のロケ地として注目を集めている仁風閣は、明治時代の類い稀なる技術が施された重要文化財です。外から見る外観の美しさと、内部の上品さは一見の価値があります。皇太子が利用していた家具も、貴重なものばかり!

夜間のライトアップやイベント情報も含めて、事前にチェックしておくと館内の見学だけでなく楽しめるかもしれません。まだ行ったことがない方は、ぜひ仁風閣に足を運んでみてください。

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この記事のライター
沖野愛
ライター歴3年目です。調査してまとめるのが好きなので、よろしくお願いします。

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