倉敷観光は見どころ満載！カップルや親子連れにおすすめの理由とは？

瀬戸内海に面した倉敷市は、温暖な気候と市の中心を流れる高梁川（たかはしがわ）により、豊かな恵みを受けてきた水の街です。その恵みにより、農業や漁業だけでなく、商業や工業も盛んな街として知られています。

倉敷市には、白壁の町並みで有名な倉敷エリア、ジーンズの聖地の児島エリア、昭和レトロな港町の玉島エリア、水島コンビナートがある水島エリア、豊かな水で育った果物と花の町の船穂エリア、そして歴史と文学の町の真備エリア（まびエリア）があります。

同じ倉敷市でありながら、地域ごとにそれぞれの特性を持った5つのエリアから成り立っていますが、いずれも瀬戸内海や高梁川（たかはしがわ）の十分な水の恵みを受けて栄えてきた街なのです。
 

観光地として全国的にも有名な倉敷ですが、その人気の理由は、ノスタルジックな中に新しさがうまくとけこんでいて、小さなお子さんからお年寄りまで、年齢に関係なく楽しめるスポットがたくさんあるからです。老若男女、どなたにもおすすめできる観光地です。

倉敷には、見て楽しむスポットと感じて楽しむスポットがたくさんあります。是非、見て、感じて、家族旅行の楽しい思い出をたくさん作ってくださいね。ここでは、おむつ替えシートや授乳室などの情報も詳しくご紹介します。

倉敷観光スポットの中から、まずはおもちゃや昆虫など、お子さんが思わず夢中になる見て楽しむスポットをご紹介します。いずれも屋内スポットですから、雨の日でもゆっくりと楽しむことができますよ。

美観地区にある「桃太郎のからくり博物館」です。不思議なからくりを体験したり、スリル満点の鬼ヶ島の洞窟探検、昔の桃太郎のアニメーションを楽しめるミニシアターなど、ワクワクドキドキの連続で大人も子供も楽しめる博物館です。

また、歴史資料として残っていた桃太郎の錦絵や浮世絵、文献、絵本や玩具など、貴重な資料を見ることもできます。

博物館から徒歩2分の倉敷市観光案内所には、授乳室やおむつ替えが可能な多目的トイレが設置されています。館内には、おむつ替えシートや授乳室がありませんので、入館前に済ませておきましょう。

倉敷川の川沿いに建つ古い米蔵を改装した「日本郷土玩具館（にほんきょうどがんぐかん）」は、江戸時代から現代にかけて日本各地で作られた郷土色豊かなおもちゃを、多数展示しています。幼い頃に遊んだおもちゃを見つけて懐かしむ方も多いようです。

館内には、クラフト作品を展示したギャラリーやお子さんが喜びそうな、独楽、凧、ビー玉、紙風船など、昔懐かしいおもちゃや工芸品を販売しているショップも併設されています。

館内はベビーカー入場可能です。おむつ替えシートや授乳室はありませんが、スタッフに声をかけると場所を貸してもらえるようです。また、倉敷市観光案内所まで徒歩1分ですので、そちらを利用してもいいですね。

しげい病院の1階にある「倉敷昆虫館」は、入館料も駐車場代も無料。半世紀にわたって収集された中から、3,200種15,000点の昆虫を展示しています。中には、絶滅危惧種や既に絶滅した昆虫の標本も。

色とりどりの蝶やカブトムシなどに、昆虫好きの子供たちはきっと目を輝かせることでしょう。昆虫に関する書物や図鑑が自由に閲覧できる図書コーナーもあり、お子さんの夏休みの自由研究や宿題にもおすすめのスポットです。

ここからは、体験を通して感じる観光スポットをご紹介します。実際に感じることによって、より旅の楽しい思い出としてお子さんの心に刻み込まれることでしょう。

標高133mの「鷲羽山」は、瀬戸大橋や瀬戸内に浮かぶ島々を一望できる絶景スポットです。中腹までは車で行くことができ、さらに整備されたハイキングコースがあるので、小さなお子さんを連れた家族連れでも、気軽に歩いて登ることができます。

駐車場から第2展望台を経由し、ビジターセンターがある第1展望台までは、大人の足で片道15分ほどです。途中、階段もありますが、ほとんどは舗装された遊歩道ですから小さなお子さんやベビーカーでも大丈夫です。

歩き疲れたら、第2展望台の近くにあるレストハウスへどうぞ。レストランやカフェ、土産物店の他に、休憩所や授乳室も完備されていますので、ゆっくり休憩できますよ。

美観地区にある「キャンドルフェアリー」では、手作りキャンドルの体験ができます。好きなキャンドルを選んで、粘土遊びの感覚で色とりどりのロウを伸ばしたり丸めたりしてくっつけていけば、可愛いキャンドルの完成です。

体験時間は1時間程です。旅の思い出に、世界に一つだけのオリジナルキャンドルを親子で作ってみてはいかがでしょうか。

店内には洋式トイレはありますが、おむつ替えシートや授乳室はありません。店から徒歩3分の倉敷市観光休憩所には、授乳室がありますので入店前に済ませておきましょう。

乗り物が大好きなお子さんにおすすめの「瀬戸大橋周遊観光船」は、児島観光港から出航し瀬戸大橋や瀬戸内の島々の絶景を堪能する45分間のクルージングです。

巨大な「瀬戸大橋」の真下をくぐり抜ける瞬間は圧巻。大人も子供も大興奮すること間違いないですよ。

児島港にはベビー対応の施設はありません。港から徒歩2分の場所にある西松屋児島駅南店には授乳室がありますので、そちらを利用されると良いです。

倉敷の代表的な観光スポット「美観地区」は、風情のある町並みでショッピングやランチを楽しめるだけなく、美術館などの文化施設も揃っていて人気のデートスポットにもなっています。

ここからは、仲良しカップルにおすすめ、魅力たっぷりのスポットをご紹介をします。

美しい白壁の町屋やなまこ壁の蔵屋敷が立ち並ぶ倉敷美観地区は、倉敷市内でも人気のデートスポットです。趣のあるレトロモダンな風景が続く小道をゆっくり散策したり、川舟に乗ったりしながら楽しむカップルの姿がたくさん見られます。

風情ある町並みの「倉敷美観地区」では、ゆっくり散策しながらお買い物デートがおすすめ。倉敷帆布や倉敷デニムなど倉敷発祥ブランドの逸品にも出会えます。

また、古い町家を改装したカフェでは、倉敷の郷土料理や特産の桃、葡萄などの果物をたっぷり使ったスイーツを堪能できますよ。

おしゃれなショップの他にも、大原美術館、倉敷民芸館、日本郷土玩具館などの文化施設も多く、1日散策しても飽きないエリアです。

日没と同時にライトアップされる美観地区はさらに美しく、提灯や街頭の灯りに照らされた白壁や格子が川面に映し出され、とても幻想的。グッと大人の雰囲気に変わった町並みは、夜のデートスポットとして大人気です。

美観地区の中心を流れる倉敷川では「くらしき川舟(かわぶね)流し」を体験できます。船頭さんの手漕ぎでキラキラと光る川面をゆっくりと進んでいく川舟。

白壁の街並みを眺めながら、川の流れのように2人でゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

赤レンガと壁面をおおう緑のツタが印象的な「倉敷アイビースクエア」は、1889年に建築されたの旧紡織工場を改修した歴史ある建物です。

随所に昭和レトロな雰囲気を感じられ、嬉しい映えスポットもいっぱいありますよ。2人で楽しい思い出の写真をたくさん撮ってくださいね。

建物内には、倉紡記念館や陶芸を体験できる工房、岡山の名産品を取り扱うショップ、ホテルなどがあります。また、アイビースクエアでは着物のレンタルもできますから、2人そろっての着物デートもおすすめですよ。

せっかく倉敷に訪れたら、宿泊してゆっくりと倉敷の夜を楽しみましょう。きっと昼間とは違った表情の倉敷に出会うことができますよ。

倉敷には、数多くのホテルや旅館があります。観光スポットや駅とアクセス抜群のホテルから、ゆっくりくつろげる温泉宿まで、おすすめの宿をピックアップしてご紹介します。

「倉敷由加温泉ホテル山桃花」は、自然豊かな由加山（ゆがさん）の中腹にある、倉敷では貴重な温泉宿です。ラジウム鉱泉の温泉は、大浴場の他に露天風呂、桶風呂、泡風呂と種類も豊富。

さらに、瀬戸内の穏やかな気候で育った旬の海の幸や山の幸を使った懐石料理は絶品。ゆっくり温泉につかり美味しい料理に舌鼓をうって、疲れた心と体を癒すのにおすすめの宿です。

「倉敷ロイヤルアートホテル」は、倉敷駅から徒歩10分、美観地区まで徒歩2分という倉敷観光の拠点として好立地のホテルです。全ての部屋が40㎡以上という余裕の広さで、イタリア産総大理石造りの豪華バスルームがついています。

ホテル内には、寛政8年（1796年）建築の重要文化財大橋家住宅の米蔵を改装したフレンチレストラン「八間蔵（はちけんぐら）」や、日本料理レストラン「倉敷」、さらにカフェ、バーラウンジがあり、本格料理を堪能できます。

歴史ある建物の「倉敷アイビースクエア」では、ホテルに宿泊することもできます。各部屋の内装には木をふんだんに使用し、ゆっくりくつろげる空間になっています。

ホテル内には、紡績工場の面影を感じるクラシカルなレストラン「蔦（つた）」と、アーチ状の天井が特徴の古き良き時代を感じるパブリックバー「赤煉瓦」があります。「蔦」では、瀬戸内で獲れた旬の魚介を使った和食、洋食グルメを堪能できます。

アイビースクエアの中央には、広々とした中庭があり、ベンチに座って本を読んだりおしゃべりをしたり、自由気ままに時間を過ごしている宿泊客や観光客の姿が多く見られます。

さらに、夜になってライトアップされた中庭は日中とは雰囲気がガラリと変わり、どこか異国の地にいるような気分に。アイビースクエアでは、時間を忘れてのんびりと過ごすのがおすすめです。

岡山や倉敷には、ばら寿司、ままかり寿司、デミカツ、タコ飯など、地元で評判のご当地グルメがたくさんありますが、他にも隠れたご当地グルメがあります。その中から、おすすめの岡山・倉敷のご当地観光グルメをご紹介します。

「えびめし」は、発祥は東京で、暖簾分けされた料理長が1966年に岡山の地で創業したのが始まりです。メイン具材のえびをご飯と一緒に炒め、デミグラソースやケチャップ、カラメルソースなどで味付けしたチャーハンです。

美観地区から少しに南に下った倉敷市吉岡に「えびめしや 笹沖店」があります。岡山のソウルフードとして長い間受け継がれてきた味は多くの方に人気です。また、美観地区内では「カフェレスト杏（あんず）」で、えびめしを食べることができます。

倉敷市内では、洋食店やラーメン屋、カフェでも店独自のソースで味付けされたえびめしが提供されています。インパクトのある黒褐色のえびめしですが、見た目ほど味は濃くなく、一度食べると癖になるとリピーターも多い人気グルメです。

岡山県の北部に位置する高原リゾートの蒜山（ひるぜん）の郷土料理「ひるぜん焼きそば」は、炒めたキャベツ、鶏肉、そばに、味噌をベースにリンゴや玉ねぎ、にんにくなどで作った秘伝の甘辛味噌ソースを絡めてある人気のB級グルメです。

地元蒜山では、ひるぜん焼きそばが食べられるお店はたくさんありますが、実は、倉敷市内でも頂くことができます。

美観地区から白壁通り経由で徒歩1分の「広島お好み焼・カレーTAKU 」や、倉敷駅から徒歩4分のアリオ倉敷内のフードコート「てっぱん屋台」でも手軽に食べることができます。

倉敷観光をする際の玄関口、「倉敷駅」へのアクセス方法は、電車と車、バス、飛行機があります。また、タクシー情報についてもご紹介します。

電車の場合、大阪方面からは、JR山陽新幹線「岡山駅」下車→JR山陽本線に乗り換えて「倉敷駅」下車。広島方面からはJR山陽新幹線「新倉敷駅」下車→JR山陽本線「倉敷駅」下車すると良いです。

車の場合は、大阪方面、広島方面、四国方面など、いずれも山陽自動車道「倉敷IC」で降り、国道429号線を南下すると10分程で倉敷駅に到着します。
 

バスのアクセス方法は、東は東京、名古屋、大阪など、九州は福岡、四国は徳島、松山、高知から、倉敷駅北口までの高速バスが運行されています。

飛行機は東京、札幌、沖縄から岡山空港まで直行便が出ています。岡山空港からのアクセスは、倉敷駅北口まで約35分で到着する空港連絡バス、またはタクシーを利用されると良いです。

倉敷駅周辺には駐車場がたくさんありますが、駅の近くや美観地区の近くなどは、基本的に料金も高くなるようです。

おすすめは、倉敷駅から徒歩3分のタイムズ倉敷駅北口時間制で、平日30分100円24時間最大600円、土日祝日20分100円最大700円と格安で止められます。徒歩3分のタイムズ倉敷駅前は平日40分220円24時間最大770円、土日祝日40分220円最大990円です。

市営駐車場でおすすめは、倉敷市民会館駐車場、市営あちてらす倉敷駐車場です。駐車可能台数が多く、12時間最大料金は830円です。

他にも個人でやっている駐車場など、格安料金で止められる穴場もあるようです。

倉敷観光の際には、車や電車やバスで移動する以外に、タクシーの利用もおすすめです。倉敷市にはタクシー会社が13社もありますので、タクシーの台数も多く、電話でタクシーを呼んだり走っているタクシーをひろうこともできます。

岡山駅と新倉敷駅で新幹線を降りたあと、電車移動が面倒でしたらタクシーを利用すれば簡単に倉敷駅まで移動できます。タクシー料金は、岡山駅から、6,640円（47分）新倉敷駅からは3760円（23分）です。

また、JR倉敷駅、児島駅、岡山駅、新倉敷駅からは、市内の主な観光スポットまで連れて行ってもらえる観光タクシーを利用することができます。観光コースが決まっていて、普通にタクシーを使うより、割安で観光地を周ることができます。

小さなお子さんを連れている場合は、タクシーをうまく使った観光もおすすめです。タイミングが良ければ、タクシーのドアやボディにいろいろなデザインが施されたラッピングタクシーに出会えるかもしれませんよ。

今回はデートや家族旅行におすすめの倉敷の観光スポットやアクセス方法などについて、ご紹介してきました。是非、ご家族と、そして彼氏彼女と訪れて、魅力いっぱいの倉敷の旅を楽しんで下さいね。