三次のおすすめ観光スポット18選！芸術や歴史体験から大自然の名所まで！

三次市は広島県の北部、中国地方のほぼ中心部にある市で、約778㎢の面積に約5万人の人々が暮らしています。三次と言う地名は、「上次・播次・下次」の三郷を合わせたものという説と共に、雨が多く降り、河川が集中する地と言う意味の「水寄（みよせ）」が転じたものとする説も有力です。

広島県内に降った雨の3分の1が三次に集まると言われるほど水が豊富で、江の川の支流が合流する三次盆地には古代より、河港として栄えてきた歴史や暴風雨の神でもある素戔嗚尊を祀る文化が根付いてきました。現在でも三次を中心に高速道が整備されるなど、交通の要衝で在り続けています。

交通の要衝として栄えてきた歴史を持つ三次市には歴史的な名所や雨が豊富であるという自然環境が生み出したインスタ映えスポットなど数多くの観光地があります。

この記事ではそんな数多の観光地の中から特に厳選したおすすめ観光スポット18選をご紹介致します。いずれも三次の魅力を堪能できる素晴らしいスポットばかりですので、旅の参考に是非ご覧ください。

それでは早速、三次のおすすめ観光スポット18選をご紹介致します。美味しいワインを味わえるワイナリーや、自然が生み出した幻想的なインスタ映えスポットなど魅力的なスポットが次々に登場しますので、どうぞご期待ください。

三次のおすすめ観光スポット18選、1か所目は「三次ワイナリー」です。実は三次市はブドウの栽培が盛んであり、ワインの生産も行われています。三次ワイナリーは1994年に開業した県内初のワイナリーです。

ワインの製造工程を見学する事ができる製造工場の他、ワインショップ、カフェ、バーベキューガーデンなどもあり、見学、買い物、食事などを一か所で楽しむ事ができます。西日本最大級の規模を持つワインセラーを備えたTOMOE館では、ワインコンシェルジュのアドバイスを受けながら自分にぴったりの1本を見つける事も可能です。

三次のおすすめ観光スポット18選、2か所目は「須佐神社」です。創建は1200年以上前に遡るとされる歴史ある神社で、素戔嗚尊を主祭神として祀っています。備後三大祇園の一つに数えられ、社宝でもある高さ3.4m、幅2.1m、重さ1.5tの大神輿は県の重要文化財にも指定されています。

毎年7月に行われる例大祭は「小童祇園祭」と言われ、大神輿や神楽の奉納、重要無形文化財にも指定されている矢野神儀などさながら古代にタイムスリップしてしまったかのような体験をできると好評を博しています。

三次のおすすめ観光スポット18選、3か所目は「平田観光農園」です。標高500ｍほどの自然豊かな山の上にあり、15haと言う広大な敷地内ではいちご、さくらんぼ、もも、梨、ぶどう、栗など年間を通じて様々なフルーツ狩りを楽しむ事ができます。

園内ではフルーツの缶詰作り体験やカフェ、バーベキューを楽しむ事ができる食事処、牛の餌やり体験をできる動物広場など施設が充実しており、一日中遊んでいても飽きないと家族連れに好評です。

三次のおすすめ観光スポット18選、4か所目は「尾関山公園」です。三次市市街地の北西部にある尾関山を都市公園として整備したもので、名前は江戸時代初期の広島藩主・福島正則の重臣で、この地を治めた隻眼の猛将・尾関正勝に由来しています。

山頂の展望台から三次の街並みを一望できるだけでなく、桜や紅葉の名所として有名で、特にサクラトンネルと呼ばれる全長500mほどの桜並木はインスタ映えスポットとしても人気です。

三次のおすすめ観光スポット18選、5か所目は「君田温泉 森の泉」です。神経痛や冷え性、慢性皮膚病に効くとされ、古くから湯治場として栄えてきた歴史ある温泉で、美肌効果も高い事から美人の湯としても好評を博しています。

温泉だけでなく、食事処では囲炉裏のある落ち着いた空間で、旬の自然食材をふんだんに用いた料理の数々を堪能する事ができます。また、川遊びやハイキングと言ったレジャーを楽しむ事もでき、カップルや家族連れにも人気です。

三次のおすすめ観光スポット18選、6か所目は「常清滝」です。三次市作木町にある落差126ｍの名瀑で、広島県内の滝としては唯一、「日本の滝百選」にも選ばれています。その優美な姿は江戸時代に編纂された『芸藩通史』にも記述があり、古くから人々に親しまれてきました。雨が降った後には水量が増し、勢いよく流れる様も豪快と人気です。

1960年には広島県の名勝に指定され、自然環境保全地域として守られてきたためにケヤキやアベマキ、コナラと言った木々と渓流が織りなす美しい自然の景観が維持されています。駐車場から遊歩道が整備されており、歩きやすいことも相俟って、紅葉の時期には多くの人々で賑わいます。

三次のおすすめ観光スポット18選、7か所目は「霧の海」です。広島県に降った雨の3分の1が集まるとされる三次盆地には西城川、馬洗川、神之瀬川と言う3本の川が流れ込み、この地で合流して江の川となっています。

10月～3月の早朝、風が少なく晴れた日などの条件を満たした時、これらの川が運んできた冷気によって川霧が発生し、地表50ｍ～100ｍほどに溜まります。これを高谷山など小高い丘の上から見下ろすと、さながら雲海のように見える事から「霧の海」と呼ばれるようになりました。幻想的で美しい風景はインスタ映えスポットとしても人気です。

三次のおすすめ観光スポット18選、8か所目は「江の川」です。広島県の阿佐山を水源とし、三次盆地で3本の支流と合流した後、島津県の江津市まで流れる延長約194㎞の川で、中国地方最大の河川である事から別名を「中国太郎」とも言います。

古代から河川交通の大動脈として用いられ、『日本書紀』八岐大蛇伝承にも地名が出てきます。また流域には八岐大蛇伝説を題材とする神楽の文化が残っており、大元神楽と比婆荒神神楽が国の重要無形民俗文化財に指定されるなど、古代の息吹を感じる事の出来るスポットの一つとして人気です。

三次のおすすめ観光スポット18選、9か所目は「熊野神社」です。三次市畠敷町の比叡尾山南麓にある神社で、約1500年前に若一王子を祀ったのを起源とする歴史ある神社です。後に雄略天皇が紀伊国の熊野権現から分霊を祀ったとされ、元々は若一王子社、若一権現と呼ばれていました。熊野神社と改められたのは明治時代になってからです。

16世紀には比叡尾山を拠点にこの地を治めていた国人領主・三吉氏の崇敬を集め、三吉氏が寄進した金銅製板塔婆や鉄製釣灯篭などが残っています。また、境内にある白樫は樹齢2000年以上とされ、県の天然記念物にも指定されています。

三次のおすすめ観光スポット18選、10か所目は「ヒガンバナ群生地」です。三次市吉舎町辻の馬洗川沿いに広がる群生地で、その規模は中国地方随一を誇ります。見頃の時期となる9月中旬から下旬にかけて周囲を深紅に染める様子はインスタ映えスポットとしても人気です。

一時は鹿による食害や大雨による馬洗川の氾濫によって壊滅的な打撃を受けてしまいましたが、鹿の侵入を防ぐネットや金網を整備する地元の人々の努力の結果、2020年は最盛期の5割ほどの花が咲き、以前のようなインスタ映えする美しさを取り戻しつつあります。

三次のおすすめ観光スポット18選、11か所目は「みよし運動公園」です。1993年に広島アジア大会のサッカー会場として整備されたもので、陸上競技場、野球場、雨でも利用できるテニスコート、運動広場、遊びの王国などの施設があります。

特に遊びの王国は2013年に大型リニューアルを実施し、大型遊具を増設した事もあって小さなお子様連れの家族などに人気です。遊具の中には年齢別に分けられた遊具やワインの製造工程をイメージした遊具などもあり、バラエティに富んでいます。また運動広場ではサッカーや野球だけでなく、凧揚げなどで遊ぶ事もできます。

三次のおすすめ観光スポット18選、12か所目は「岩屋寺」です。三次市畠敷町にある古刹で、約1300年前の天平年間に行基が岩屋の洞窟に観音像を彫ったのが始まりとされ、寺名もその故事に由来しています。

足利尊氏や三吉氏の崇敬も集め、修験道場として栄えてきた歴史を持ちます。近年では三次の名物でも「霧の海」の名所としても人気で、インスタ映えする写真を撮ろうと多くの観光客で賑わっています。また歴史好きの女性の間で人気の高い武将・尾関正勝の墓もこの地にあります。

三次のおすすめ観光スポット18選、13か所目は「県立みよし公園」です。三次市四拾貫町にある県立の公園で、2001年に開園しました。約52.8haの広大な敷地内には「遊ぶ」「鍛える」「集う」「学ぶ」「観る」などをテーマに様々な施設や遊具が整備されており、雨でも十分に楽しめる事から年間を通じて賑わっています。

特に三次の代表的なインスタ映えスポットである「霧の海」をモチーフにした巨大トランポリンは子供たちに大人気です。また、秋には敷地内にある並木が鮮やかに色づき、インスタ映えする紅葉スポットとしても好評を博しています。

三次のおすすめ観光スポット18選、14か所目は「奥田元宋・小由女美術館」です。三次市東酒屋町に2006年に開館した美術館で、日本画家の奥田元栄と人形作家・奥田小由女夫妻の作品を中心に地元にゆかりのある芸術家などを紹介する企画展を開催しています。

奥田元栄は新朦朧派と評される独自の風景画を確立した事で知られ、独特な赤色は「元栄の赤」と称されました。また、月をモチーフにした作品を多く残している事から、美術館も月が綺麗に見えるように設計されており、「日本一月が美しい美術館」とも言われています。

三次のおすすめ観光スポット18選、15か所目は「江の川カヌー公園さくぎ」です。三次市作木町にあるアウトドア施設で、自然豊かな江の川沿いで沢遊びやカヌー、キャンプなどを楽しむ事ができます。

また、レンタサイクルやコテージ、地元産の食材を味わえるレストラン、農産物や加工品の販売を行っている物産館などの施設も充実しており、家族連れで賑わっています。

三次のおすすめ観光スポット18選、16か所目は「湯本豪一記念 日本妖怪博物館(三次もののけミュージアム)」です。2019年4月に開館した日本でも珍しい「妖怪」をテーマにする博物館で、『江戸の妖怪絵巻』や『妖怪百物語絵巻』などの著作で知られる妖怪研究家・湯本豪一氏の5,000点に及ぶコレクションを中心に展示しています。

江戸時代中期、三次の住人だった武士・稲生武太夫が16歳の時に体験した怪異を柏生甫が纏めた『稲生物怪録』を湯本豪一氏が長年に亘って研究してきた縁から建てられたもので、雨の日にこそ訪れたい新たな観光スポットとして注目度が上昇しつつあります。

三次のおすすめ観光スポット18選、17か所目は「道の駅 ふぉレスト君田」です。広島県道39号線沿いの豊かな自然の中にある道の駅で、「ふぉレスト」と言う名前は「森（フォレスト）」と「休憩（レスト）」と言う二つの言葉を掛け合わせて名付けられました。

駅には君田温泉森の泉が併設されている他、地元の名物である「こだわり豆腐」や「霧里ポーク」を味わえるレストランもあります。また、優しさと温もりに満ちた作風で人気のはらみちをの作品を展示する「はらみちを美術館」もあり、心が癒されると好評です。

三次のおすすめ観光スポット18選、最後の18か所目は「大慈寺」です。室町時代から戦国時代にかけて、三次市吉舎町の南天山城を拠点にこの地を治めた和智氏の当主・氏実によって1421年に創建された禅宗寺院です。

境内にある広沢池は「秋の夜の　そらにこころも　すみ渡る　月のひかりも　広沢の池」と歌にも詠まれ、秋には透き通るような湖面に鮮やかに色づいた紅葉が映えるインスタ映えスポットとして人気です。

以上、三次市の観光スポット18選をご紹介致しました。三次の自然や雨が齎してくれた豊かでおいしい実りやインスタ映えする幻想的な風景、古くから栄えてきた歴史を持つ町ならではの神社仏閣、幅広い年代に親しまれている公園など魅力的なスポットばかりでした。

この記事が、そんな三次に足を運び、おすすめ観光スポットを満喫していただくきっかけになりましたら幸いです。