岡山～東京間の移動手段のまとめ！飛行機/新幹線/寝台列車/夜行バス/自家用車の料金・所要時間を解説！

岡山～東京間の距離は直線距離にして543.9km、ＪＲ線の営業キロでは732.9kmとなっています。ＪＲの距離は実際の距離ではなく、あくまでも運賃・料金を計算する為の距離です。いずれにしても700km以上ある距離を移動する手段はどのような方法があるのか、それぞれの特徴を基に探っていきます。

岡山~東京間の移動について、ポピュラーな手段として飛行機・新幹線・寝台列車・夜行バス・自家用車 が挙げられますが、それぞれの料金、所要時間にどのような特徴があるのかを含め、以下に解説していきます。

岡山～東京間を結ぶ交通機関のなかで、飛行機の移動は短時間で移動できる便利さから利用する方も多いと思います。東京はすべて羽田空港が発着地で、運航されている便数は岡山発、羽田発とも10便づつとなっています。以下では飛行機利用時の料金、所要時間等について掘り下げて解説していきます。

岡山～東京（羽田）間を運行する会社は日本航空（JAL)と全日空（ANA）の2社で５便づつの運行となっています。いずれもリムジンバスと接続が取れており、乗り換えの心配は不要のようです。

次に岡山空港～羽田空港間を結ぶ飛行機の料金と所要時間はどのようになっているのか解説します。まず、料金は10,170円～16,220円となっており、所要時間は便によって若干差異はあるものの1時間15分程度です。

しかも利用金額に応じてマイルも貯まってきますので、有効活用したいところです。

航空機の運賃は、出発時期、購入時期によって通常より安い運賃で購入することが可能です。出発が決まったら、まずはチケットの金額を確認し、購入しておくと良いでしょう。なお、お盆やお正月の時期は運賃が高いくなる傾向があるようです。

1975年（昭和50年）に山陽新幹線が博多まで延伸開業しましたが、岡山駅～新大阪駅間が1972年（昭和47年）に先行開業し、東海道新幹線が直通することになり東京と一気につながりました。それだけに、岡山が様々な点から重要視されていた都市ということがわかります。

新幹線の魅力は、飛行機のような搭乗にあたっての種々検査や手続きがなく気軽に乗って移動できるというところです。また、車窓を流れる沿線風景を楽しみながら座席に身を預ければ、目的地まで自由な時間を過ごしながら連れていってもらえる利点もあります。

岡山～東京間は日中、のぞみ号、ひかり号が合わせて１時間に5～7本運転されており、その運転間隔は５分前後～20分前後と待ち時間も少なく乗車できます。それでは、ここからは岡山駅から東京駅までの所要時間と料金を詳しく検証していきましょう。

岡山駅～東京駅間の新幹線利用は速達タイプの「のぞみ号」「ひかり号」の直通利用が便利でおすすめです。ほかには、新大阪駅で「のぞみ号・ひかり号」から「みずほ号・さくら号」と乗り継ぐ方法もありますが、前後に直通の「のぞみ号」と「ひかり号」が運転されているので利便性からいって現実的ではありません。「こだま号」の場合も同様です。

では「のぞみ号」「ひかり号」それぞれ利用した場合に通常料金（運賃含む）と所要時間はどのように違うのでしょうか検証していきます。ＪＲの特急料金計算については、乗車日、利用列車、利用座席によって異なってきますので下表にまとめてみましょう。

・岡山駅～東京駅間通常料金（運賃含む）一覧

いかがでしょうか？まとめると「のぞみ号」と「ひかり号」の料金（運賃含む）の差は530円、指定席（普通車・グリーン車とも）利用料金は通常期を基準に繁忙期が200円増、閑散期が200円引となります。所要時間を比較すると「のぞみ号」と「ひかり号」で、おおよそ56分の差があることがわかります。

新幹線にも飛行機と同じように早期予約で料金が割引になるサービスが存在します。岡山駅～東京駅間が該当する東海道・山陽新幹線では会員制ネット予約サービスの「EX予約」及び「スマートEX」で販売されている早期購入割引の「ＥＸ早得」というチケットがあります。乗車日の3日前までの予約で料金が割引となるサービスです。

更に21日前までに購入する「EX早特21」のほか、「EXグリーン早特」（グリーン車用）、「EXのぞみファミリー早特」（家族向け）などもあります。いずれも3日前、21日前に予約が必要ですが、その後は乗車列車の変更が出発時刻直前までできるので、利用価値は充分です。

割安なうえにその都度切符の購入の必要が無く、同じ地域を往来する人たちやビジネスマン、グループ旅行者にとって便利で人気のあった回数券ですが、残念ながら2022年（令和4年）3月までに販売が終了しました。

時代の流れでネット予約に主流が移ってきたことが理由とのことです。これからは、ネット予約をうまく利用して安い料金で新幹線を利用するのが賢明な方策のようです。ちなみに岡山～東京間のスマートＥＸ利用で4,420円もおトクになります。

岡山から東京へ鉄道で移動する手段として思い浮かぶのはまず新幹線でしょう。そのほかには在来線の快速列車や普通列車を乗り継ぎながら向かうマニアックな方法もありですが、やはり便利なのが寝ている間に東京まで運んでくれる特急寝台列車が便利です。

えっ！ブルートレインはもうすでに廃止になったのでは？と思われる方もいるかと思います。確かに機関車にひかれ夜間を走り抜くいわゆる客車編成のブルートレインは廃止され、客車編成の寝台列車も一部の企画列車を除いて定期運行はされていません。

しかし、山陽路には東京駅から岡山駅を経由して山陰の出雲市駅と四国の高松駅を行き来する「サンライズ出雲・瀬戸」という特急寝台列車が運行されているのです。それまで同区間を運行していた特急寝台列車「出雲」「瀬戸」に置き換わって1998年（平成10年）から新たに特急寝台列車としてデビューしました。

こちらは、旧来の夜をイメージしたデザインのブルートレインとは一線を画し、朝をイメージした一日の始まりを告げる、朝日が昇る様をイメージした明るいデザインの電車となっています。車内は個室を中心に、座席指定券で乗れる「ノビノビ座席」を備えた編成になっており、中長距離の移動や予算に応じての利用が可能な設定になっている電車です。

昔は「走るホテル」といわれた寝台列車、これは現在のサンライズ出雲・瀬戸号にも引き継がれているといってもいいでしょう。なんといっても夜行便の無い飛行機や新幹線と比べ寝台列車は、寝ている間に目的地まで運んでくれることが一番の利点です。

サンライズ出雲・瀬戸号を利用するには乗車券のほかに、寝台（個室）を利用する場合はタイプ別（Ａ寝台・Ｂ寝台）の特急寝台券、横になれるノビノビ座席を利用の場合は座席指定券が必要となります。

それでは、ここからはサンライズ出雲・瀬戸号の車内設備、岡山駅～東京駅間の料金（運賃含む）と所要時間についてまとめていきます。なお、料金については利用する座席、寝台によって料金が変わってくるので利用する際は注意が必要です。

サンライズエクスプレスには以下の個室、座席があるほか、瀬戸号の3・４号車、出雲号の10・11号車にシャワールームが備えられています（4・10号車はＡ寝台個室利用者用：無料）。シャワールームにはボディーソープ、リンスインシャンプー、脱衣所にドライヤーが備えられていますがタオルの備えがないため、利用の際は事前に用意することが必要です。

3・10号車のシャワールームは有料で、予め備えられたシャワーカード専用販売機でシャワーカードを300円で購入するようになります。シャワー室の利用は時間帯の指定は無く、お湯は6分間利用でき、シャワー室にあるカウンターで確認することができます。お湯を止めている間はカウントもストップされるので効率的に使用できます。

サンライズエクスプレス　シャワー室利用の仕方

また3・10号車にはラウンジが備えられており、どなたでも利用できます。ソファーに腰を下ろして流れゆき夜の灯りを眺めて列車に揺られればノスタルジックなムードに包まれた寝台列車ならではの旅が味わえることでしょう。

サンライズエクスプレスはバリアフリーも万全で、2号車と9号車には車いす対応個室（シングルツイン）が備えられています。車内販売や食堂車は無いものの、充分にサービスの整った列車となっています。

サンライズエクスプレスは岡山駅で出雲号と瀬戸号を併結して14両編成となります。車内はＡ寝台１人用個室「シングルデラックス」、Ｂ寝台１人用個室「ソロ・シングル・シングルツイン」、Ｂ寝台2人用個室「サンライズツイン」に「ノビノビ座席」を加えた5種類の編成です。

・岡山駅～東京駅間の通常期料金及び所要時間（１人あたり）

寝台列車について先の項で述べてきましたが、安い料金で長距離移動をしたいという方には、夜行バスが移動手段の一つとして挙げられます。寝台列車と同じように、寝ている間に目的地まで運んでくれるという便利さは旅行客、ビジネス客にも多く選ばれている理由です。

岡山~東京間の夜行バスは、さすがに中国地方を代表する都市岡山だけあって、複数のバス会社が乗り入れ運行しており、それぞれに出発地経由地、行先が異なっています。
ここからは、夜行バスの料金や所要時間について検証していきます。

岡山から東京へ向かう夜行バスの料金は飛行機と同様に早期の予約で割引が適用になります。料金は予約した日によっても変わってくるので、注意が必要です。詳しい内容については各運行会社へ問い合わせすると安心です。
次からはそれぞれの運行便別に料金と所要時間についてまとめていきます。

• 運行会社　ＪＲ中国バス
• 運行区間　広島バスセンター～東京駅日本橋
• 出発　広島バスセンター 20:45発　広島駅新幹線口　岡山駅西口23:30発
• 到着　横浜シティエアターミナル　東京日本橋10:25着
• 岡山～東京間の所要時間　10時間55分
• 運賃　4,000円～12,000円　　

• 運行会社　両備バス/東北急行バス
• 運行区間　岡山駅西口～東京営業所（東雲車庫）
• 出発　岡山駅西口　22:20発
• 到着　横浜シティエアターミナル　東京駅八重洲口　7:30着
• 岡山～東京間の所要時間　9時間10分
• 運賃　6,700円～10,200円

• 運行会社　関東バス
• 運行区間　倉敷駅北口～バスタ新宿
• 出発　岡山駅西口　21:00発
• 到着　バスタ新宿　6:55着
• 岡山～新宿間の所要時間　9時間55分
• 運賃　大人7,000円～11,800円/小人5,100円

• 運行会社　両備バス/東北急行バス
• 運行区間　倉敷駅北口～岡山駅西口～東京ディズニーランド・バスターミナル・ウェスト
• 出発　倉敷駅北口21:10発　岡山駅西口　21:50発
• 到着　東京駅八重洲通り　7:10着　　上野駅前　7:25着
• 岡山～東京間の所要時間　9時間20分
• 運賃　大人5,100円～8,200円/小人3,100円～4,100円

• 運行会社　中国バス
• 運行区間　広島新幹線口～岡山インター～町田～横浜駅前
• 2022.5月現在運休中
• 運賃　7,300円～10,700円（岡山インター～町田バスセンター）

• 運行会社　WILLER EXPRESS/STAR EXPRESS
• 運行区間　倉敷駅北口～岡山駅西口～バスタ新宿～東京ディズニーランド

• 出発　倉敷駅北口20:00発　岡山駅西口　20:50発
• 到着　バスタ新宿6:45着
• 岡山～新宿間の所要時間　9時間55分
• 運賃　大人5,300円～8,900円

• 運行会社　ジャムジャムエクスプレス
• 運行区間　東福山南口～倉敷駅北口～岡山駅西口～横浜スカイビル～東京
• 出発　倉敷駅北口19:15発　岡山駅西口　21:00発
• 到着　東京6:30着
• 岡山～東京間の所要時間　7時間30分
• 運賃　大人5,700円～7,000円

• 運行会社　オリオンバス
• 運行区間　岡山駅～新宿～東京
• 出発　岡山23:20発　
• 到着　新宿8:26着　東京8:54着
• 岡山～東京間の所要時間　9時間06分～9時間34分
• 運賃　大人4,100円～8,300円

• 運行会社　杉崎バス
• 運行区間　岡山～秦野～横浜～池袋
• 出発　岡山20:10発　
• 到着　池袋7:40着
• 岡山～池袋間の所要時間　11時間30分
• 運賃　11,500円～14,300円

いかがでしたでしょうか。岡山から東京へ向かう夜行バスは上記の通り、10運行系統（1運行は2022.5月現在休止中）があることがわかります。出発地は倉敷駅、岡山駅、岡山インターの3か所で東京の到着地は日本橋、東雲、新宿、上野駅、東京駅、町田、鍛治橋、池袋とバラエティーに富んでいます。

所要時間は7時間30分から11時間30分とバラツキがありますが、夜行バスということもあって出発時間の差があることから、あまり気にする必要はないでしょう。東京着は、数便を除きほとんどの便が7:30には到着しています。

ここまで公共交通機関を利用しての移動をまとめてきましたが、時間を気にせず自分の好きな所へ気ままに向かいたいという方には、自家用車での移動がおすすめです。ここでは岡山の陸の玄関口「岡山IC」から東京の入口「東京IC」までの料金と所要時間について検証していきます。

岡山IC～東京IC冠は最短経路（山陽・新名神・名神・新名神・伊勢湾岸・新東名・東名経由）で約637kmです。所要時間はノンストップで6時間46分ほどですが、安全運転の観点から2時間に1度は15分程度の休憩をとるのが良いでしょう。3度休憩を入れることを考慮すると7時間30分位となります。

では軽自動車、普通車で移動する場合の岡山IC～東京IC間最短経路を利用した場合の料金を以下にまとめてみます。

• 岡山IC～東京IC間の料金比較

自家用車を利用するにあたって避けて通れないのはガソリン（燃料）代です。岡山IC～東京IC間の約637kmを走行するのにガソリン（燃料）代はいくらかかるのでしょうか。車種によって1ℓ当たりの走行距離（燃費）が異なるのでここでは詳しく触れませんが、参考までにガソリン（燃料）代の算出方法について以下に記しますので参考にしてください。

• ガソリン（燃料）代＝（走行距離÷燃費）×燃料単価

ここまで、岡山から東京まで移動する手段として、飛行機、新幹線、寝台列車、夜行バス、自家用車と挙げて比較してきましたが、それぞれの交通機関の特徴を活かして目的別に料金と所要時間を考慮しながら移動手段を選択するのが良いでしょう。