「大久野島毒ガス資料館」で悲惨な戦争の歴史を学ぶ!入場料やアクセス情報!

瀬戸内海に浮かぶ大久野島はご存知でしょうか。一度は地図から消えた島として、そして今はうさぎの島として人気の観光地です。大久野島毒ガス資料館にて過去の暗い歴史をぜひ学んでみましょう。大久野島毒ガス資料館の入場料やアクセス時間など解説をしていきます。

「大久野島毒ガス資料館」で悲惨な戦争の歴史を学ぶ!入場料やアクセス情報!のイメージ

目次

  1. 1広島の「大久野島毒ガス資料館」とは?
  2. 2「大久野島毒ガス資料館」で学べること
  3. 3「大久野島毒ガス資料館」へのアクセス【車】
  4. 4「大久野島毒ガス資料館」へのアクセス【電車】
  5. 5「大久野島毒ガス資料館」へのアクセス【船】
  6. 6「大久野島毒ガス資料館」の入場料や開館時間は?
  7. 7「大久野島毒ガス資料館」で戦争と平和を学ぼう

広島の「大久野島毒ガス資料館」とは?

大久野島毒ガス資料館は、瀬戸内海に浮かぶ「大久野島」にあり、現在は休暇村として知られています。ですが、昭和時代前期に日本軍が毒ガスを製造した地としても知られており、島内には平和を願う目的で「大久野島毒ガス資料館」が建てられました。広島の原爆ドームや平和記念公園と並ぶ、戦争の悲惨さを物語るに必要不可欠な資料館です。

大久野島は広島県竹原市の南東に位置し、本州を離れて瀬戸内海に浮かんでいる小さな島です。また、居住者はいますが、定住者はいない無人島に当たります。

歴史的背景から「毒ガス島」とも呼ばれますが、そこら中にウサギがいて、その総数は600羽程、一説には1000羽もいることから「ウサギの島」とも呼ばれ、全く印象の違う別名が付けられています。

実験のために持ち込まれた説や、旧小学校で飼育していたウサギが放たれて繁殖したなど諸説ありますが、その穏やかな光景は平和を象徴するために増えたようにも見えます。

心霊スポットとしても話題となっている島で、場所は明言していませんが、どこかの廃墟を撮影すると霊が見えるという噂もあるようです。心霊スポット巡りが好きな方も要チェックのスポットです。

竹原市観光協会のホームページには、竹原市を効率的に観光できるモデルコースの提案もしており、その中には大久野島や平和記念公園、観光スポットの町並み保存地区などを楽しめるコースを見ることができます。効率良く回りたい方は参考にしてみてください。

ユーラシア旅行社という旅行会社からは、広島県と山口県の戦争の記憶を辿るツアーもあります。2日目には広島市内の原爆ドームなどを、3日目に大久野島へ渡って資料館を含めた島全体の観光ができます。情勢によって変更する可能性もありますが、興味のある方は調べてみてください。

休暇村では宿泊や温泉があり、温泉の日帰り利用やランチの利用も可能で、宿泊時の食事には瀬戸内海で獲れた新鮮な海の幸や山の幸がビュッフェ形式で食べられます。ランチにはお子様ランチがあったり、豊富な体験プログラムやアクティビティーも開催されているので、子供も楽しめる施設です。

手ぶらでキャンプも楽しむことができ、ウサギが目覚めの挨拶に来てくれるかもしれません。大久野島毒ガス資料館で歴史を学びながら、ゆっくりと旅をしてみるのはいかがでしょうか。

「地図から消された島」として有名な大久野島にある!

大久野島は、とある出来事によって「地図から消された島」とされたことでも有名です。資料館の名前にもなっている通り、大久野島は「毒ガス」と深く関連した島で、1929年頃より毒ガス兵器の製造を行なってきました。

それまで数戸いた住民は強制移住さられましたが、毒ガスの製造には竹原市や近隣の学生もあてがわれ、中には毒を浴びて亡くなった方もいます。ルイサイトや催涙ガスなどを製造し、多くは1939年から始まった第二次世界大戦(太平洋戦争)に使用されます。

そしてその間、毒ガス兵器の製造に関して秘匿とされます。知っていたのは軍関係者のみで、国民に知られないよう当時の地図には不自然に大久野島を含む一帯が白抜きにされ、空白地帯として扱われたことで「地図から消された島」と呼ばれました。

1945年に終戦を迎えましたが、その事実が国民に知れ渡ったのは約40年後の1984年で、化学兵器に関する報道がきっかけとなって、大久野島の毒ガス兵器製造が公になりました。

島全体が毒ガス工場となっていた歴史を学べる

大久野島では、当時の面影はわずかですが、歴史上大切なこと、風化をさせたくないという思いから1988年に「大久野島毒ガス資料館」が建てられ、島全体で毒ガス工場として存在していた歴史を学べるようになっています。

面影はわずかと言えど、その一つ一つは記憶に強く残るものばかりです。全国で最も完全か形を残していると言われる「砲台跡」や、製造した毒が貯められていた「毒ガス貯蔵庫」、毒ガス以外にも風船爆弾の製造もしていたという話がある「発電所跡」など、経緯も含めて見るとその光景を忘れることはできないでしょう。

資料館内では600点以上の資料が保存されています。戦争に使われた遺棄弾や毒ガス製造関連の資料、毒ガス後遺症の治療に関する資料も展示され、島全体がその残酷さを訴えます。
 

過去に毒ガス兵器が作られていた場所は、現在でも立ち入り禁止の場所があります。今では『休暇村大久野島』となりたくさんの観光客が訪れますが、過去の暗い歴史、悲しい出来事を『生き証人』として来世へ伝えていかなくてはなりません。

「大久野島毒ガス資料館」で学べること

大久野島毒ガス資料館で、何を学ぶことができるのか詳しく見ていきましょう。また博物館への入場料金も合わせて記載します。2度とこんなことが起こらないために、1度しっかりと大久野島毒ガスの歴史を知るのはとても大切なことですね。

戦争の悲惨さと平和・生命の尊さ

大久野島毒ガス資料館は、今現在は平和学習の場として観光客がたくさん訪れています。資料館の入り口には『戦争の悲惨さを・平和の尊さを・生命の重さを・この歴史を忘れないために』といった言葉が添えられており、2度と繰り返してはいけないという思いが強く感じられます。

今では、終戦した後に結ばれたサンフランシスコ平和条約や、時代の移り変わりで「戦争をしてはいけない」という意識が当然のものとなり、戦争が縁遠いものになっていますが、反面戦争の語り部も減り記憶が薄くなっていきます。

大久野島毒ガス資料館のような施設は戦争の歴史を少しでも新しい世代に語り継ぐため、廃墟になった建造物や工員手帳、大あか筒の外筒、男子・女子用作業服など、当時の生活がそこに息づくような資料を展示し、戦争の悲惨さ、平和や生命の尊さを実感させてくれます。

館内の写真撮影は許可制!

大久野島毒ガス資料館では、取材や写真撮影をしたい方は、事前に『毒ガス資料館取材撮影許可願』を出しましょう。許可を取ることで館内の写真撮影が可能となります。無断で写真撮影は禁止されています。

「大久野島毒ガス資料館」へのアクセス【車】

大久野島、大久野島毒ガス資料館へ、車でのアクセス方法や、島までかかる時間を紹介していきます。大久野島へは、車をフェリーに乗せることができますが、島内は通行が禁止されているため、フェリーを降りた際に『第二桟橋』駐車場へ車を停めてから観光をしてください。

距離はどれくらい?

車でアクセスする場合は、来る方面によって降りるインターが異なるので注意してください。広島・大阪方面と福岡方面からのアクセスは、山陽自動車道の河内インターで降り、フェリー乗り場のある忠海港まで約25キロメートルの道のりです。

愛媛の今治方面からアクセスする方は、広島まで車を走らせる必要がありません。今治市の大三島から大久野島へ来るルートがあり、その場合はしまなみ街道の大三島インターで降りて約7キロメートル車を走らせると盛港に着きます。

広島の観光も兼ねている方は、西瀬戸尾道インターから約38キロメートルか、インターの乗り換えがありますが本郷インターから約49キロメートル程で忠海港に着きます。

広島空港からレンタカーを借りる場合は、忠海港まで約18キロメートルです。大久野島までの距離は、『忠海港』『盛港』共に約4キロメートルほどの距離となっています。

時間はどれくらい?

大久野島へ車でのアクセスや、時間をお伝えします。広島・大阪方面からアクセスする方は、山陽自動車道の河内インターから忠海港までは約40分程の時間です。

今治方面からアクセスする方は各インターで大きく時間が異なり、しまなみ海道の大三島インターで降りる場合は約10分程盛港に着き、西瀬戸尾道インターからは40分程本郷インターからは25分程忠海港に到着します。駐車場については、「忠海港」「盛港」共に屋外の駐車場があるのでご利用ください。

広島空港から車でアクセスする方は、フェリー乗り場の忠海港までは約40分くらいの時間です。東京から広島空港へは約1時間10分となっています。大久野島や広島観光を楽しみましょう。

車だと、大久野島の観光ついでに港周辺の観光地に寄れるのでおすすめです。盛港がある大三島は、「神の島」とも呼ばれていて「大山祇神社」や数々の観光地があります。フェリーに車を乗せ、行きは忠海港から、帰りは盛港というような楽しみ方もあります。

忠海港には港に接している道沿い、忠海駅から南西の方角に「アヲハタ ジャムデッキ」があります。ジャムメーカーのアヲハタの工場で、窓越しに製造ラインを見学できたり、手作りジャムの体験ができたりと、満足感の高い観光地なのでぜひ行ってみてください。

島内は車両通行NG!無料駐車場を利用しよう

大久野島へは車でアクセスができますが、島内では車両の通行を禁止しています。そのため大久野島へ渡ったら『第二桟橋』の駐車場へ停めましょう。第二桟橋駐車場は、無料となっています。

車でフェリーに乗り、大久野島へ上陸をしたい方は事前に『大久野島休暇村』へ事前に連絡を入れてください。

大久野島にある第二桟橋駐車場では、たくさんのうさぎが車の下で隠れていたり、お昼寝をしています。夏のシーズンの暑い時は、車を日除けにしているうさぎがたくさんです。

大久野島のうさぎにとって、車の下は居心地がとても良いそうです。エンジンをかけても、うさぎが逃げないことがよくありますので、車を動かす時には注意してください。

「大久野島毒ガス資料館」へのアクセス【電車】

大久野島毒ガス資料館へ電車でのアクセス方法を紹介していきます。公共交通機関を利用される方は、まずフェリー乗り場のある忠海港へいきましょう。では忠海港へのアクセス方法を紹介します。

距離はどれくらい?

電車でアクセスする場合は「忠海駅」で降りて、忠海港から船に乗ります。新幹線に乗る場合は三原駅でJRに乗り換えて忠海駅へ行きます。三原駅から忠海駅は約18キロメートルあります。

広島空港からの直通の電車は無く、タクシーで竹原駅に向かい、竹原駅から忠海駅までなら電車が通っています。駅間9キロメートルですが、タクシーの移動距離は約26.2キロメートルです。また、今治方面からは岡山経由のルートしか無いのでオススメしません。

広島駅からは忠海駅までは約77キロメートルあり、JR一本のルートと快速安芸路ライナーからJRに乗り換えるルートがあります。『忠海港』『盛港』共に多くの島まで約4キロメートル程の距離です。

時間はどれくらい?

資料館へは、山陽新幹線「三原駅」へまずは行きましょう。三原駅からJRの呉線に乗り、忠海駅は25分程で着きます。

竹原駅から忠海駅へは15分程、広島駅から忠海駅は快速で約2時間程で、普通列車だと2時間10分程かかります。忠海駅からフェリーへ乗り場『忠海港』までは3分程です。

「大久野島毒ガス資料館」へのアクセス【船】

大久野島毒ガス資料館は、瀬戸内海にある無人島の大久野島にあります。そのため船でのアクセスが必要となります。フェリーに乗車する時間は短いですが、海の旅を楽しむことができますね。サンセットの時間帯はとても美しい船旅です。

しまなみの自然を眺めながら、束の間の旅路を楽しんでください。

距離はどれくらい?

大三島フェリー(おおみしま)が、大久野島と広島竹原市を運航しており、約3キロほどの距離です。船に乗っている時間は短いですが、船の旅を楽しみましょう。

時間はどれくらい?

大久野島毒ガス資料館へフェリーでアクセスする方は『大三島フェリー(おおみしま)』が大久野島と広島竹原市を運航しています。所要時間は15分程となっています。1時間に2本、フェリーが運航しているため、日帰りで歴史を学ぶ観光ができます。

広島三原市からは、土曜・日曜・祝日・ゴールデンウィーク・お盆休み限定で、1日に4便の高速フェリー『ラビットライン』が運航しています。午前に2便、午後に2便ありますが、最終便は三原発が15時台、大久野島は16時台と早めです。尚、12月26日から1月5日の年末年始は運休なので気をつけてください。
 


ラビットラインの運賃は、三原から大久野島で片道1600円ですが、往復だと割引が効いて2600円です。小学生以下は半値で利用できるので、家族旅行で利用するとお得です。

三原港から大久野島へのルートは、須波港を経由して約40分程船の旅が楽しめます。三原駅から徒歩5分程でフェリー乗り場の三原港へアクセスができ、とても楽に移動ができます。出発の30分前から乗車券が販売されるので、早めに着いておくと取りやすいです。

「大久野島毒ガス資料館」の入場料や開館時間は?

歴史を学べる大久野島毒ガス資料館の入場料や開館時間などの基本情報を紹介していきます。資料館以外にも見どころがたくさんある大久野島へぜひお出かけください。

「大久野島毒ガス資料館」の基本情報

・住所 〒729-2311 広島県竹原市忠海町5491
・電話番号 0846-26-3036
・入場料 19歳以上・一般の方は入場料150円
19歳以下の方の入場料・無料
障害者手帳持参の方入場料・無料
20名以上団体の方は入場料120円
・開館時間 9時〜16時30分(入館16時まで)
・定休日 年末年始(12月29日〜1月3日)
・アクセス 忠海港から船で約15分
・駐車場 忠海港の公共無料駐車場あり
URL ひろしま竹原観光ナビサイト

「大久野島毒ガス資料館」で戦争と平和を学ぼう

瀬戸内海にある大久野島を紹介してきました。1度は地図から消えた島となり、暗い歴史が残る島ですが今は『休暇村大久野島』、また『うさぎの島』として人気のリゾート地となっています。

日本軍が秘密で作っていた毒ガス兵器、暗く怖い歴史が残っています。2度とこのようなことが起こらないためにも、ぜひ大久野島毒ガス資料館を訪れてみましょう。

おすすめの関連記事

Thumb「大久野島」を味わう観光の魅力とは?可愛いうさぎや毒ガスの歴史の島へ!
広島県大久野島はかわいいうさぎと触れ合えると話題の観光スポット。うさぎの島と言われるほど、あ...
Thumb大久野島には怖い毒ガスの歴史が?現在の廃墟には心霊スポットの噂も?
多くの野生のウサギが生息する人気い観光地「大久野島」には、リゾート地という表の顔と戦時中毒ガ...
Thumb大久野島へフェリーでアクセスする方法!料金&時間や混雑情報を解説!
うさぎに会える名所である、大久野島を知っていますか?今回の記事では、大久野島へフェリーでアク...

関連するまとめ

関連するキーワード

Original
この記事のライター
ami
国内、国外とも旅行に食べ歩き温泉巡りが趣味です。

人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ