備前名物「大手饅頭(大手まんぢゅう)」その歴史と魅力、おいしい食べ方を徹底レポート!

備前名物「大手饅頭」は日本三大まんじゅうの1つとして古い歴史があります。大手饅頭は岡山県の人気お土産として知られていて、定番土産として地元の人からも愛されています。大手饅頭の歴史と魅力、おいしい食べ方について調査してみました。

備前名物「大手饅頭(大手まんぢゅう)」その歴史と魅力、おいしい食べ方を徹底レポート!のイメージ

目次

  1. 1備前名物「大手饅頭(まんぢゅう)」とは?
  2. 2大手饅頭のおいしい食べ方とアレンジレシピ
  3. 3おしゃれな大手饅頭(まんぢゅう)カフェ
  4. 4大手饅頭の取扱店舗とお取り寄せについて
  5. 5大手饅頭の作りたてを購入できる雄町工場のアクセス
  6. 6おやつにもお土産にもオススメの大手饅頭(まんぢゅう)

備前名物「大手饅頭(まんぢゅう)」とは?

「大手饅頭(おおてまんぢゅう)」は岡山の名産品で、省略して「大手」とも呼ばれている和菓子です。全国的にも有名で、「日本三大饅頭」の一つとして知っている人も多いようです。

大手饅頭の歴史は180年以上も前の天保8年から始まり、かつての岡山藩主からその名を付けられ愛好されていた過去を持ちます。見た目は所々白い塊が浮き出る餡子の塊ですが、実際は餡子の黒色がハッキリと分かる程の薄い生地に包まれています。その特徴的な見た目は、一度見るとすぐに覚えるでしょう。

「日本三大まんじゅう」を知ってますか?

大手饅頭も選出されている「日本三大饅頭」が何かをご存じでしょうか。公的なものではありませんが、日本中にある三大〇〇をまとめた「日本の「三大」なんでも事典」という本に記載されている項目に「日本三大饅頭」があります。

饅頭の他にも祭りや桜、河川や発明など、明確な基準は表記されていませんが、日本で有名どころの3つが挙げられており、大手饅頭は饅頭の括りの一つとして知られたという説があるようです。

岡山の大手饅頭以外では、東京の志ほせ饅頭と福島の薄皮饅頭が挙げられており、聞き覚えのある名産品と共に並んでいます。三大饅頭の一つとして選ばれる程のものならと、気になって購入する人も多いですが、大手饅頭はリピーターの多い和菓子でもあり、県内外問わずに人気が高いです。

大手饅頭伊部屋について

大手饅頭伊部屋についてご紹介しましょう。大手饅頭伊部屋は1837年に創業されました。大手饅頭伊部屋は古くから岡山の人々に愛され、備前銘菓として親しまれいます。大手饅頭伊部屋の「大手まんぢゅう」という名前は備前藩主池田候から賜ったようです。

備前藩主から愛されていて、お茶会の席など、華々しい会合には備前焼の茶器とともに大手まんぢゅうが愛用されていました。

大手饅頭伊部屋がこだわる素材について

大手饅頭伊部屋は素材にこだわり、厳選された素材を使用して製造しています。大手饅頭伊部屋では小豆や米、砂糖、水などの品質と産地にこだわり、厳選素材を使用しています。小豆は毎年、北海道に赴き、粒の揃い方、光沢などを確認するそうです。

北海道産の大納言小豆は美しい色で、風味が良く、良質で口当たりが良い美味しい餡に仕上がります。砂糖は大日本明治製糖 白双糖を使用しています。結晶が大きく、無職透明で光沢があるのが特徴的です。糖度99.9%の高級砂糖で、特別注文して生産されています。

小麦粉は増田製粉所の小麦粉を使用しています。ソフトな口当たりで、しっとりと蒸しあがるのが特徴的。水は雄町の水を使用しています。米は岡山で収穫された良質な備前米を使用し、糀を作りました。もち米に糀を加えてじっくりと熟成させ、甘酒にしています。

大手饅頭伊部屋が守り続けてきた製法について

大手饅頭伊部屋が守り続けてきた製法についてご紹介しましょう。まずは餡の製造です。雄町の水で炊いてできた北海道産の小豆から外皮を取り除き、水にさらして生餡に仕上げます。生餡と白双糖を餡練機に投入し、機械で練り上げていき、餡の完成です。

次に包餡機を使用し、餡を生地に包んでいきます。検査者により確認・調整をしながら機械を注意深く動かし餡を包みます。出来た饅頭を蒸篭に並べ、約7分間蒸して大手まんぢゅうの出来上がり。検査者により蒸し上がった饅頭の状態をチェックして饅頭の完成です。

大手まんぢゅうを紙の小箱で包んでいきます。最後に手作業で箱詰めや袋詰めをして完成です。梅柄の小箱に梱包された姿は大手まんぢゅうならではですよね。

梅柄の小箱のお話

梅柄の小箱は大手まんぢゅうを1つ1つ包装している小箱のことです。大手饅頭伊部屋は天保8年から創業しています。歴史は古いのですが、順風満帆ではありませんでした。2代目店主の時には、店主が早く亡くなり、大手饅頭存続の危機に面しています。

その時に、店主の妻だった梅が立ち上がり、家族と従業員が一丸となって苦難を乗り越えました。昭和59年に大手まんぢゅうを包むための小箱が誕生しています。梅の功績を讃え、梅柄の小箱になりました。

大手饅頭のおいしい食べ方とアレンジレシピ

大手饅頭のおいしい食べ方とアレンジレシピについてご紹介しましょう。大手饅頭はそのままでも充分おいしいのですが、アレンジすると違った味わいを楽しむことができるのでおすすめ。大手饅頭の公式サイトでもおすすめの食べ方が紹介されています。

①冷やすだけ!「まんぢゅうアイス」

「まんぢゅうアイス」はただ冷やすだけの簡単アレンジです。作り方は冷蔵庫に小箱のまま入れます。大手饅頭の賞味期限は7日なので、期限を伸ばせるところも利点です。ひんやりとしていて、キレのあるこし餡で暑い時期におすすめ。ただ冷やすだけなので是非お試しください。

②かき氷にアレンジ!「あんこミルク」

「あんこミルク」は暑い夏におすすめのレシピです。冷凍の大手まんぢゅうと氷、牛乳を用意します。冷凍まんぢゅうと氷をかき氷機に入れて削りましょう。

そこに冷たい牛乳を注ぎます。好みでシロップやはちみつ、粒ぞろいを入れると違った味わいになるのでおすすめです。

ただし、かき氷機の使用方法や説明書をしっかり読んで、氷以外も使用可能なのか、使用後のケア方法などを確認しておきましょう。氷以外のものを入れるので、壊れないように気をつけて。

③バニラアイスとコラボ!「あんこマーブルプレート」

「あんこマーブルプレート」も冷たいデザートで夏におすすめです。バニラアイス1カップと大手まんぢゅう3個から4個を用意します。バニラアイスとまんぢゅうをざっくりと混ぜ、その後、器に盛りましょう。

そのままいただいてももちろん美味しいですが、マーガリンを塗ったトーストに乗せるのもおすすめです。エスプレッソや濃い目のコーヒーを少々かけると大人の味に変わります。

大手饅頭を製造している大手饅頭伊部屋の雄町工場には大手まんぢゅうカフェが併設されていますが、そちらではカフェ限定の「大手まんじゅうソフト」が販売されています。家庭で気軽に食べる時はこちらのアレンジレシピを、現地に行った際にはそちらも食べてみてください。どちらもそれぞれ違った美味しさがあります。

④サクサク!「おまんじゅうの皮揚げ焼き」

「おまんじゅうの皮揚げ焼き」はあったかスイーツなので寒い日におすすめ。多めの油で大手まんぢゅうを焼きます。少し手間はかかりますが、その分、全体的にサクサクとした食感になり、普通に食べるのとではだいぶ食べた時の感覚が違ってきます。

⑤モチモチ!「おまんじゅうの皮トースター焼き」

「おまんじゅうの皮トースター焼き」はトースターでただ焼くだけです。ほどよく焦げ目がつくまでトースターで焼きましょう。

こんがり焼けると生地がモチモチ食感になりおすすめ。焼き過ぎると硬くなってしまうので、注意が必要です。餡がアツアツになると、コク深い漉し餡になります。

⑥ホッとする温かさ!「お汁粉」

「お汁粉」は大手まんぢゅう3個分の餡と塩少々をお湯で溶きます。つぶぞろいの小袋を半分に焼き餅を入れるのもおすすめ。お菓子が手軽に甘味になるという、2度美味しいリメイクレシピです。

手軽にアレンジができ、固体から汁物へと大きな変化を楽しめます。残りの皮は揚げ焼きやトースター焼きなどに利用しましょう。

⑦サンドするだけ!「大手あんぱん」

「大手あんぱん」はパンにサンドするだけの簡単なレシピです。作り方はロールパンに切れ目を入れ、バターを塗ります。そこに大手まんぢゅうをサンドし、レンジで温めます。

レンジは10秒から15秒がおすすめ。まるで高級あんぱんのような味わいを楽しむことができると評判です。

口コミの中には、手作りのあんぱんの中に大手饅頭を入れて作るという猛者もいます。皮が薄い分、手作りなどにも利用しやすいという利点があります。もしパンを一から作る人は、ぜひ挑戦してみてください。

⑧悪魔のスイーツ!「おまんじゅうのバター焼き」

「おまんじゅうのバター焼き」は悪魔のスイーツです。フライパンにバターを入れて、大手まんぢゅうを焼きましょう。スプーンでまんぢゅうを平らにして、両面に焼き色を付けます。

なるべく新しいまんぢゅうを使用するのがおすすめです。古いまんぢゅうを使うと、平らにする時に綺麗にできないので注意しましょう。

⑨変わり種スイーツ!「なんちゃってごま団子」

「なんちゃってごま団子」はちょっと変わったスイーツを食べたい時におすすめです。フライパンにごま油をひき、大手まんぢゅうを丸めながら焼き色がつくまでコロコロと焼きましょう。

最後に白ごまを入れて出来上がりです。まんぢゅうに白ごまがくっつかない場合にはごま油を少量足します。

おしゃれな大手饅頭(まんぢゅう)カフェ

大手饅頭のカフェはとてもおしゃれな雰囲気で大人気。大手饅頭カフェは倉敷市内にあり、せいろを使用した蒸したてのスイーツを楽しむことができます。大手饅頭伊部屋では工場から販売店に1日に何度か配達しています。

作り立てを味わいたいという地元の方は、入荷するのを待って購入する人もいるほど。出来立てのスイーツは格別の味わいです。

作りたての大手まんぢゅうを味わう!

大手饅頭カフェでは作りたての大手まんぢゅうを味わうことができます。せいろで蒸して、そのまま提供されるので、カフェでしか味わうことができない出来立てスイーツを堪能することができます。

大手まんぢゅうのソフトクリーム

大手饅頭カフェの人気メニューは大手まんぢゅうのソフトクリームです。大手まんぢゅうの餡はソフトクリームに使用されていて、甘酒と餡、ミルクの味が合わさり格別の美味しさ。すっきりとしていると評判です。

大手まんぢゅうのソフトクリームはお値段440円(税込み)で、2019年4月から販売されています。今後、ご当地ソフトとして人気になるかもしれません。

オススメのメニュー

大手饅頭カフェでおすすめのメニューをご紹介しましょう。蒸したて大手まんぢゅうセットは大手まんぢゅうが2個とドリンクが付いてお値段770円(税込み)です。ドリンクは大手まんぢゅう専用の焙煎珈琲またはカフェラテ、玄米茶か日本酒です。

大手ぜんざいセットにはほうじ茶と塩昆布が付いていてお値段880円(税込み)。大手まんぢゅうのかき氷はほうじ茶とトッピングが付いてお値段880円(税込み)となっています。

倉敷観光で訪れたいカフェ

大手饅頭カフェは倉敷観光で訪れたい人気のカフェです。ここでしか味わえないメニューをイートインでゆっくりと堪能することができます。テイクアウトすることもできるので倉敷観光の際には立ち寄ってみましょう。

倉敷美観地区を散策しながら食べ歩きするのもおすすめ。店内には販売コーナーもあるのでお土産選びにもぴったりです。倉敷美観地区は岡山観光には外せないスポットで、まるで江戸時代にタイムスリップしたような気分になります。

おしゃれなカフェがたくさんあり、川沿いを散策すると、情緒豊かな旅の思い出を作ることが出来ます。倉敷デニムなどのお店もたくさんあるので観光客に大人気です。

大手饅頭カフェへのアクセス方法についてご紹介しましょう。大手饅頭カフェは倉敷美観地区の倉敷川沿いにあります。JR倉敷駅から徒歩13分で、美観地区の美しい街並みを散策しながらアクセスすることができます。

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大手饅頭の取扱店舗とお取り寄せについて

大手饅頭の取扱店舗とお取り寄せについてご紹介しましょう。大手饅頭を購入したい場合にはどのような店舗があるのかを調査してみました。また、お取り寄せについてもご案内します。

取扱店舗

大手饅頭の取扱店舗についてご紹介しましょう。大手饅頭伊部屋京橋本店、大手饅頭伊部屋雄町工場、大手饅頭カフェで取り扱っています。

京橋本店は岡山市北区京橋町にあり、雄町工場は岡山市中区雄町、大手まんぢゅうカフェは倉敷市中央にあります。

岡山県内の取扱店

岡山県内の取扱店についてご紹介しましょう。岡山県内には様々な取扱店があります。天満屋や岡山空港、岡山タカシマヤ、天満屋ハピータウン、天満屋ハピーズ、イオン、イオンスタイル、吉備SAなどで取り扱っています。

他にも岡山駅の各キヨスクやさんすて館2Fでも販売しています。岡山県内には大手饅頭を取り扱っているお店がたくさんあるのでお土産などを購入する時に便利です。

岡山県外の取扱店

岡山県外の取扱店についてご紹介しましょう。岡山県以外でも大手饅頭を取り扱っているお店がたくさんあります。全国の三越や高島屋、そごうや伊勢丹などで取り扱っている場合もあるようなので、公式サイトをチェックしてみましょう。

アンテナショップ

大手饅頭を取り扱っているアンテナショップをご紹介しましょう。とっとり・おかやま新橋館は東京都港区新橋にあるアンテナショップで、大手饅頭を取り扱っています。東京でも大手饅頭を手に入れることができるので是非足を運んでみましょう。

お取り寄せと商品ラインナップ

大手饅頭伊部屋の公式ホームページでは大手まんぢゅうをお取り寄せすることができます。お取り寄せできる商品をご紹介しましょう。大手まんぢゅう10個入り、15個入り、20個入り、25個入りなど、まんぢゅうの個数により様々な商品があります。

他にも最中の「もなみ」や各種詰め合わせの「味いろいろ」、すっきりとした淡い口どけの「大手みずようかん」などをお取り寄せすることができます。お取り寄せはオンラインショップで購入するか、大手饅頭本店に電話しましょう。

大手饅頭の作りたてを購入できる雄町工場のアクセス

大手饅頭の作りたてを購入できる雄町工場のアクセス情報についてご紹介しましょう。雄町工場は大手まんぢゅうの作り立てを購入することができるのでお土産におすすめです。

アクセス情報

雄町工場にアクセスするには車でアクセスするのがおすすめです。高嶋駅からは1228メートル。雄町工場は岡山市中区雄町にあります。

大手饅頭伊部屋の基本情報

店名 大手饅頭伊部屋 京橋本店
住所 岡山県岡山市北区京橋町8-2
アクセス 岡山電軌東山線「西大寺町駅」から徒歩2分
電話番号 086-225-3836
営業時間 9:00~18:00
定休日 火曜日
駐車場 有り(3台)
URL 公式HP

おやつにもお土産にもオススメの大手饅頭(まんぢゅう)

備前名物「大手饅頭」についてご紹介しました。大手饅頭伊部屋の大手まんぢゅうは古い歴史があり、岡山県の定番土産として愛されています。大手まんぢゅうは厳選された素材で作られていて、昔ながらの製造方法で作られた饅頭です。

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この記事のライター
maki
スキューバダイビングのインストラクターであり、海外旅行好きの海好き女子です

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