群馬の四万温泉ルルドとは？日帰り温泉からレストラン情報まで！

四万温泉ルルドは、廃業していた宿泊施設をアートと融合させたリノベーションホテルです。群馬県の自然豊かな場所で、「現代湯治ホテル」として2020年12月にオープンしました。

ゲストハウスとして、宿泊だけでなく温泉、レストランもあります。今回はそのルルドの魅力をまとめていきます。

四万温泉全体を活性化させるために、大規模な旅館をリノベーションした宿泊施設のゲストハウスがルルド。湯治の歴史を生かしつつ、新しい宿泊スタイルをテーマにしています。

宿泊とレストランを備えた泊食分離型として、株式会社エスアールが手掛けました。デザインが現代的であり古くから愛されている四万温泉で、今までにない宿泊施設です。

それではルルドの宿泊プランを簡単に紹介していきます。レストランでの2食付き、モーニング付き、素泊まりプランがあります。また11時にチェックインして最大23時間ステイが可能な、「ワーケーション応援プラン」もあります。

公式ホームページによる、おおよその料金は以下の表です。レストランでの食事が含まれる2食付きはお得な料金設定でしょう。

リモートワークが浸透してきた現代では、自然の中で仕事をしたい人も増えていますよね。そこでこのルルドのワーケーション応援プランは、最適と言えるでしょう。

緑豊かな群馬の四万温泉で、リモートが可能な仕事の場合はルルドで取り組むとモチベーションアップに加えて効率も上がるかもしれませんね。

ルルドにはお部屋タイプが全部で6種類あります。それぞれの利用に合わせて、自分に合ったお部屋を選びましょう。

デスクとスタンドライトがあるコンパクトシングルが2種類（男女混合と女性専用）。ダブルルームにはソファーもあります。定員2名に対して人数に限らず料金が固定であることがポイントです。

スタンダード和室は畳の部屋で落ち着きがあります。最大4名まで利用でき、多いほど1人当たりが安くなります。エコノミー和室は12.5帖の伝統的な和室。畳の優しい香りに癒されます。またゲストハウス和室は廊下から部屋の間にセットバックがあり、4名まで利用可能。

四万温泉は1954年に国民保養温泉地第1号の指定を受けた名湯。ルルドは、奥四万ダム近くの「湯の泉」と麻耶の滝の「山鳥の湯」による混合泉です。四万の病を治すという言い伝えだけでなく、メタケイ酸を多く含んでいることから美肌効果も高くて女性に人気の温泉。

ルルドは4階建てのゲストハウスです。まず1階にレセプション、カフェ＆ダイニング、ライブラリーコーナー、ランドリールーム、喫煙所があります。ライブラリーコーナーは24時間利用でき、置いてある本はすべて販売されているので購入してゆっくり読むことができます。

長期の宿泊に便利なコインランドリーもあります。またルルドのお部屋はすべて禁煙のため、タバコを吸いたい方は1階の喫煙所を利用しましょう。

受け付けであるレセプションでは周辺の案内だけでなく、レンタル品の貸し出しも行っています。その1つがポータブルプロジェクター。お部屋の壁をそのままスクリーン代わりにして、気軽に自分の好きな映画鑑賞を楽しめます。

2階にはシャワールーム、シェアキッチン、レストルームがあります。シャワールームも24時間利用可能。コンパクトシングルルームとダブルルームのお部屋には、トイレ設備がないためこの2階にあるレストルームを使うことになります。

またシェアキッチンには調理器具が一式揃っていて、食材と調味料を用意すれば自分で料理もできます。レストランもありますが、素泊まりプランで予約すると好きな料理を作っての滞在も可能なのがルルドの注目すべきポイントです。

それではルルドのレストランとメニューについての紹介です。1階のカフェ＆ダイニングはモーニングが8時～11時、ディナーは17時30分～22時の営業です。

ラストオーダーはそれぞれ営業終了の30分前で、モーニングとディナーは事前予約制。レストランでの食材には地元群馬の野菜を使用しています。

ディナーメニューにはコースが2種類あります。前菜・スープ・魚料理・肉料理の゛シマノネ・ディナー”。もう1つは、前菜・スープ・魚料理・肉料理・プラス1品・デザートが付く゛スペシャル・ディナー”です。
 

ランチは11時30分～15時の営業。メニューは基本的にサラダとスープ付きです。四万のダムカレー、ローストビーフ丼、ハンバーグプレート、お子様プレート、ギンヒカリと特製ゴマダレの彩り丼、上州牛ビーフシチューオムライス、上州牛ビーフカツレツなどがあります。

カフェは15時～17時の営業です。メニューは群馬県高崎市で人気のお店「TOMOJI」より、トモジプリン、焼きまんじゅう＆バニラアイス、四万ブルーハーブティーなどです。

ドリンクは、コーヒー、カフェラテ、オーガニックルイボスティ、ココア72％、黒ゴマラテ、濃厚ピスタチオココア、コーラ、ジンジャーエール、炭酸水、100％オレンジジュース、100％グレープフルーツジュース、100％リンゴジュース、ウーロン茶があります。

そしてアラカルトは、フィレカツサンド、シマノネアヒージョ、焼きギョウザ、自家製ポテトチップス、上州麦豚ホットドッグ、チーズホットドッグ、自家製ソーセージ、上州牛ローストビーフドッグ、奥利根ますドッグ、生ハム野菜ベーグルサンド。
 

またおつまみで群馬県産もつ煮込み、和出汁のだし巻きたまご、群馬県野菜のシェフのおまかせサラダ、スモーク肉、シュウマイ、群馬県産味噌田楽、中之条町のおしんこ、奥利根ますお刺身、フレンチフライ、ミックスナッツ、特製スイートピクルス、スモークチーズ、熱々茶豆、チーズの盛り合わせ、素朴な美味しい茶漬け、群馬イチのTKG（たまごかけご飯）などもあります。

地元群馬県の食材を使ったメニューが多く、群馬県の味を堪能することができます。
 

ドリンクはビール、日本酒、焼酎、ウィスキー、ワイン、カクテルを楽しめます。

またゲストハウス・ルルドと合わせて観光したい周辺のスポットもまとめました。

1つめは「大泉の滝」です。四万温泉街からダムの方へ進んだところにあり、看板も設置されていますが見落として通り過ぎてしまいそうな小さな滝です。近年になって遊歩道が整備されて、滝を間近で楽しるようになりました。

しかし道中は滑りやすいので注意してください。また近くに小泉の滝もあります。ですが小泉の滝は大泉の滝とは違い、滝の近くまでは行けません。

大泉の滝は滝としての落差は4ｍと低いですが、ブルーの色合いがきれい。滝の音やマイナスイオンに癒されるスポットです。また「落差は小さくても、広い滝つぼが印象的」「青く輝く四万ブルーがきれい」など、評判の声が集まっています。

甌穴は川の流れが渦巻き状になることで、石や砂が同じところで循環して川底の岩盤を侵食してできる穴のことです。ポットホールとも呼ばれています。数万年という長い年月をかけてつくられた、自然の美です。

群馬県指定天然記念物で、四万川に大小8個あります。群馬県の甌穴は大きいもので直径45cmから約3mあり、深さは40cmから約3mにもなります。

そしてこれらの甌穴は四万温泉入り口の秋鹿地区にあり、無料の駐車場も完備。川の気持ちの良い空気に包まれて、お散歩してみてください。

3つめは四万温泉の奥にあるダム湖。四万ブルーという神秘的な色がとても美しいです。この色は季節や時間によってそれぞれ変わるため、春夏秋冬1年を通して楽しむことができます。

特にきれいな青は、雪解け水が流れ込むことから4月～5月です。さらに同じ1日の中でも、より午前中がおすすめ。

奥四万湖の透明度はとても高く、日本有数の透明度を記録したこともあります。湖畔は1周することができます。

車でまわるのもいいですが、自転車のレンタルもあるので自然の中をゆっくりとまわるのも温泉とは違う癒しの時間になるでしょう。そして夜になるときらめく星空がとてもきれいです。

奥四万湖がきれいな四万ブルーと呼ばれる理由は、いくつかの説があります。1つは粘土準鉱物であるアフェロンという物質によるものです。

アフェロン粒子に太陽光が当たると、レイリー散乱という現象が発生して深い青色に見えます。このレイリー散乱は、光の波長より小さい大きさの粒子による光の散乱のことです。

2つめの説は水の透明度が関係しています。透明度が高い水に光が差し込むと、波長が短い青い光だけが反射されるため青く見えます。他にも説はあるようですが、ぜひ直接見たい、とてもきれいな青です。

またルルドはゲストハウスですが、宿泊だけでなく日帰り温泉での利用もできます。

日帰り温泉の時間は11時～17時で料金は1人1100円。フェイスタオルは販売で100円、レンタルのバスタオルが200円です。

またタオルと客室での休憩がセットになった「手ぶらで四万温泉日帰り温泉プラン」もあります。こちらは時間が11時～16時で、料金は3300円。お部屋で布団も利用する場合はプラス1100円になります。手ぶらで四万温泉日帰り温泉プランは、事前に予約が必要です。

通常のBBQは食材や道具の準備が必要ですが、ルルドに行けば手ぶらで楽しめます。1階レストランのテラスでBBQランチです。上州牛の厳選した部位や地元の野菜が食材で用意されます。さらに準備と片付けも不要で、手軽に楽しめて、日帰り温泉とも一緒に利用が可能。

それでは、気になるルルドの温泉の泉質と効能です。泉質はナトリウム・カルシウムー塩化物・硫酸塩泉。

効能は胃腸病、皮膚病、擦り傷、切り傷、神経痛、リウマチ、湿疹、体力回復、冷え性、関節・筋肉痛などです。

 

また温泉好きの方におすすめが、四万温泉ルルド周辺での外湯巡りです。

鹿覗きの湯 つるゆは、四万温泉発祥の「御夢想の湯」、「鹿覗きの湯」、「湯の泉」、「山鳥の湯」と4つの源泉をブレンドしています。11時～14時が営業時間で料金は2200円。鹿覗きの湯 つるやは旅館なので、日帰り温泉での利用には事前予約が必要です。

河原の湯は四万川と新湯川の合流地点にあり、目の前はまさに河原です。外観や内壁が石造りで洞窟の雰囲気を味わえます。年中無休で9時～14時まで利用できます。嬉しいことに入浴料金は無料です。

御夢想の湯は木造の湯屋造り。こじんまりとした共同浴場です。こちらも入浴料金が無料で秘湯。年中無休で9時～15時の利用です。

湯治の湯として有名な四万温泉で新しくオープンした宿泊施設のゲストハウス、ルルドの紹介でした。大規模な旅館をリノベーションしていて、宿泊はもちろん、レストランや温泉もあります。レストランでは地元の食材を使った料理や、テラスで手ぶらのBBQも楽しめます。

6種類のお部屋タイプがあり、レストランと温泉も充実したゲストハウスです。新しい宿泊スタイルを提供しているルルドには、シェアキッチンもあります。

ワーケーション応援プランでゆっくりと滞在することも可能。それぞれの宿泊を四万温泉にある湯治の宿ルルドで、楽しみましょう。

また温泉は日帰り温泉での利用も可能。四万の病を治すという言い伝えの湯治の湯で、ゆっくりと日頃の疲れを癒すことができます。四万温泉はゲストハウスのルルド以外にも日帰り温泉があり、外湯巡りもおすすめです。豊かな自然の中で四万温泉を満喫しましょう。