米子のおすすめ観光スポット18選！外せない定番名所から穴場まで！

米子市は鳥取県の西部にあり、境港市や島根県の安来市と境を接する市で、約132㎢の市域に、約14万人の人々が暮らしています。江戸時代から商業都市として栄えてきた歴史を持ち、JR山陰本線、山陰自動車道、米子空港などを擁する山陰随一の交通の要衝でもあります。

相撲の雷電爲五郎、漫画家の水木しげる、女優の司葉子、足立梨花、山本舞香、芸人のイモトアヤコなど米子出身、或いはゆかりのある著名人も多く、豊かな歴史や文化が育んだ多くの観光スポットがあります。

『古事記』に米子市の粟島神社周辺と考えられる「淡嶋」が登場するなど、米子周辺は古代から栄えてきた歴史を持ち、当時の繁栄を窺わせる遺跡もあります。また、日本におけるトライアスロンの発祥地ともされる山陰最大の温泉地・皆生温泉も人気です。

この記事ではそんな米子市に数多くある観光地の中から特に厳選した18か所をご紹介致しますので、米子観光の参考に是非ご覧ください。

それでは早速、米子のおすすめ観光スポット18選をご紹介致します。歴史を感じさせる定番の名所から知る人ぞ知る穴場のスポット、子供連れや雨の日でも安心のスポットなど魅力的なスポットばかりですので、どうぞご期待ください。

米子のおすすめ観光スポット、1か所目は「米子城跡」です。1470年頃に山名氏によって築かれたとされる歴史ある城です。その後、1591年頃から吉川広家が改修を始め、1601年に駿河から移ってきた中村一忠が完成させ、山陰一の名城と讃えられました。

明治維新後の1871年には廃城となり、城は解体されました。しかし、山陰一の名城を支えた石垣は現存し、現在では360度米子市街を見渡す事のできる絶景ポイントとして人気です。また、雨の日もおすすめです。一般に雨の日に城巡りは敬遠されがちですが、晴れの日とは異なる幽玄な雰囲気を味わえる点は大きな魅力の一つです。

米子のおすすめ観光スポット、2か所目は「皆生温泉」です。1884年頃、皆生海岸の沖合180ｍほどの場所で海面が泡立っているのを漁師が発見し、1900年には浅瀬で源泉を発見します。これに目を付けた実業家の有本松太郎が土地を買い取って温泉地として開発しました。

湧出量は日量56万リットルに達し、東西1000ｍ、南北400ｍの狭い範囲に京都をモデルとした碁盤目状の町が整備され、大型宿泊施設が密集しています。「米子の奥座敷」「山陰の熱海」と呼ばれ、年間の入湯客は40万人に達するなど山陰最大の温泉地として賑わっています。

米子のおすすめ観光スポット、3か所目は「皆生温泉神社」です。皆生温泉街の中にひっそりと佇む穴場感のある神社で、皆生温泉を整備した有本松太郎が創建しました。

祭神である大国主大神は医療、薬、縁結びの神で、「皆、生きる」と言う地名の通り、延命長寿の御利益があるとされています。居並ぶ朱色の鳥居が美しい事からインスタ映えするパワースポットとしても人気です。

米子のおすすめ観光スポット、4か所目は「皆生横丁 きないや」です。2011年に皆生温泉の新名所として誕生した商業施設で、施設名の「きないや」には、地元の方言で「来てくださいね」と言う意味があります。

地元の特産物などを扱っている他、ここでしか食べる事のできない限定ジェラートや皆生限定の冷やして食べるどら焼きなどが好評で、子供連れや雨の日でも安心して訪れる事のできる穴場スポットとして人気です。

米子のおすすめ観光スポット、5か所目は「お菓子の壽城」です。米子自動車道米子インターチェンジのすぐそばにあるお店で、山陰一の名城と讃えられた米子城を髣髴とさせる外観はインパクト大です。連日、多くの観光バスがやってくる定番のお土産スポットで、雨の日でも大いに賑わっています。

特に人気なのが「とち餅」です。秘伝の製法でアク抜きしたとちの実入りの餅を伯耆大納言小豆で作った餡に合わせたお菓子で、全国菓子大博覧会名誉総裁賞を受賞するなど山陰屈指の銘菓として絶大な人気を獲得しています。

米子のおすすめ観光スポット、6か所目は「大山トム・ソーヤ牧場」です。鳥取を代表する名峰・大山の麓にあるふれあい牧場で、「夢・冒険・友情」をテーマに掲げています。14haの広大な敷地内には羊、山羊、ポニー、エミュー、カピバラなど子供にも人気の動物が10種160頭ほどいて、ふれあいを楽しむ事ができます。

アスレチックやミニ豚レース、ポニーの乗馬体験などもあり、レストランでは山の幸や海の幸をふんだんに使ったバーベキューなどを楽しむ事も可能です。一日中遊んでいても飽きない施設で、子供連れのファミリー層で大いに賑わっています。屋外がメインの施設ですが、屋内の施設も多く、雨の日でも十分に楽しむ事が可能です。

米子のおすすめ観光スポット、7か所目は「米子水鳥公園」です。弓ヶ浜半島南岸にあり、コハクチョウの集団越冬地としては西日本最大と言われる中海に面しています。毎年100種以上、最大1万羽の野鳥が確認される日本有数の野鳥の生息・飛来地として有名です。

米子水鳥公園は貴重な野鳥の生息・飛来地を保護するために1995年に開設されたもので、面積は約28.8haあります。2005年にはラムサール条約登録湿地にも指定されました。

米子のおすすめ観光スポット、8か所目は「伯耆古代の丘公園」です。弥生時代をイメージして整備された公園で、高さ15ｍに及ぶ高床式の建物や竪穴式住居などが並び、古代体験の館では埴輪・土器作り、火起こし、草木染め、アクセサリ―作りなどを体験する事ができます。

また、5世紀末から6世紀末に築かれた鳥取県を代表する「向山古墳群」や周囲に104体の埴輪を配置した「帆立貝式古墳」なども整備されています。「古代ハスの園」には約40種類の蓮があり、6月下旬から9月下旬にかけて綺麗な花を咲かせます。中には2000年前に遡る品種もあり、古代ロマンを掻き立てられるとあって子供連れのファミリー層にも人気です。

米子のおすすめ観光スポット、9か所目は「加茂川・中海遊覧」です。白壁の土蔵が並ぶ天神橋付近から加茂川を下り、中海までクルージングを楽しむ事ができる子供から大人まで幅広い世代に人気のアクティビティです。

商人の町として栄えた米子の街並みを巡る風情や船の高さぎりぎりの橋を潜るスリル、中海から米子城跡や市街地の雄大な遠景を望む心地よさを味わう事ができます。中でも人気なのがサンセットクルージングで、中海に沈む夕日の美しさは圧巻です。

米子のおすすめ観光スポット、10か所目は「米子市観光センター」です。皆生温泉の入り口にある観光センターで、観光案内は勿論の事、1階が路線バスや観光地へと向かう直通バスの発着所となっているため、米子観光の拠点として非常に重宝します。

また、中庭には足湯があり、無料で利用する事ができます。観光センターでは無料でタオルの貸出も行っており、バスの待ち時間などに手軽に利用できるとあって、穴場の人気スポットとなっています。屋根がついているので、雨の日でも安心して利用が可能です。

米子のおすすめ観光スポット、11か所目は「米子商店街」です。商人の町として栄えてきた米子の歴史を受け継ぐ商店街で、明治町から富士見町まで様々なお店が軒を連ねています。昔ながらの懐かしい雰囲気のお店だけではなく、お洒落な雰囲気のカフェや古着屋、ライブハウスなどもあり、活気があります。

戸板一枚の上に様々な商品を並べて販売する伝統の「戸板市」が定期的に開催されている上、アーケードが整備されているため、雨の日でも安心して訪れる事ができる穴場スポットです。

米子のおすすめ観光スポット、12か所目は「彫刻ロード」です。1988年から2006年まで、米子では国内外の彫刻家を招いて1か月以上の期間を掛け、作品の制作過程を公開する「米子彫刻シンポジウム」を隔年で開催していました。

彫刻ロードは米子市文化ホールから湊山公園まで新加茂川沿いに整備された約3㎞の遊歩道で、米子彫刻シンポジウムで制作された作品が設置されています。穴場感漂うスポットですが、「美しい日本の歩きたくなるみち500選」に選ばれるなど、人気スポットの一つです。

米子のおすすめ観光スポット、13か所目は「米子市美術館」です。1983年に開設された山陰地方初の公立美術館で、植田正治や前田寛治、杵島隆など米子にゆかりのある作家の作品1,800点余りを収蔵・展示しています。

2013年にはバリアフリー設備の更新や喫茶室を新設するリニューアルを実施し、子供から大人までより幅広い世代が訪れやすい美術館となりました。特に喫茶室で味わう事ができる旬のフルーツを使ったフレッシュジュースやパフェ、フルーツサンドなどが好評で、雨の日でも訪れやすい穴場のグルメスポットとしても人気です。

米子のおすすめ観光スポット、14か所目は「アジア博物館・井上靖記念館」です。鳥取県は古くから日本海を通じてアジア諸国と交流を重ねてきた地域の一つです。そんな鳥取県の歴史に触れられる博物館で、敷地内にはアジア各国で染め物に使われてきた約300種類に及ぶ植物が植えられ、異国情緒が漂っています。

点在する建物は17世紀～18世紀の貴重なペルシャ錦2,000点を収蔵し、「世界三大コレクション」にも数えられる「ペルシア館」やモンゴルの首相から贈られたゲルなどを展示する「モンゴル館」などテーマごとに分けられており、「井上靖記念館」では鳥取県とゆかりの深い小説家・井上靖の書斎が再現され、実際に使用していた道具が展示されています。

米子のおすすめ観光スポット、15か所目は「山陰歴史館」です。1940年に教育者で郷土史家でもあった足立正から9,300点に及ぶ資料の寄贈を請けて開館した博物館です。現在使用している建物は1930年に建築されたもので、1984年までは米子市庁舎として用いられていました。

赤レンガのモダンな建物で、設計は早稲田大学の大隈記念講堂を手掛けた事で有名な佐藤功一が担当しました。当時の米子市一年分の予算を費やして建築され、細部までこだわり抜かれた建物自体が穴場の観光スポットとなっています。

米子のおすすめ観光スポット、16か所目は「淀江どんぐり村」です。雄大な大山を望み、ドライブコースとして子供から大人まで幅広い世代に人気の大山観光道路沿いにある施設で、山小屋風の可愛らしい建物が目を惹きます。

地元産の新鮮な野菜やフルーツなどを購入できる「ときめき市」やオリジナルの「どんぐりグルメ」を食べる事ができます。また、前庭にある「本宮の泉」の水は癖がなくておいしいと評判で、わざわざ汲みに来る人がいるほど愛されている穴場のスポットです。

米子のおすすめ観光スポット、17か所目は「上淀白鳳の丘展示館」です。1985年、国の史跡にも指定されている上淀廃寺跡に開設された資料館です。上淀寺は飛鳥時代後期に建立され、平安時代中期に焼失したとされる寺院で、東西212ｍ、南北106ｍの寺域を持つ大型寺院でした。

上淀白鳳の丘展示館は当時の金堂を国内で唯一原寸大で復元した施設で、本尊だったとされる丈六山尊像の復元模型、国内最古級の仏教壁画や弥生時代の土器、埴輪などを収蔵・展示しています。古代の姿を今に伝える貴重な施設で、雨の日でも訪れやすい施設と言うこともあり、子供連れのファミリー層などが多く訪れる穴場のスポットとなっています。

米子のおすすめ観光スポット、最後の18か所目は「法勝寺焼 皆生窯」です。江戸時代から続く伝統の法勝寺焼を受け継ぐ窯として1961年に開かれた窯で、皆生海岸の白砂や日野川の砂鉄、米子の赤土など地元の素材を用いて湯飲みや徳利を製造しています。

素朴ながら温かみを感じる点が特徴で、陶芸ファンの間で根強い人気を誇っています。事前予約制ながら作陶教室も開催しており、この世に二つとない自分だけの作品を作る事ができるとあって、子供連れのファミリー層などにも人気です。

以上、米子でおすすめの観光スポット18選をご紹介致しました。山陰一の名城と讃えられた城跡や山陰の熱海とも形容される温泉地と言った定番の名所から穴場感のあるスポット、子供連れや雨の日でも安心のスポットまで米子には多くの魅力的なスポットがありました。

この記事がそんな米子に足を運び、多種多様な魅力を持つ観光スポットを堪能するきっかけになりましたら幸いです。