広島県呉市にある「灰ヶ峰」をご存知でしょうか。呉市のシンボルにもなっている灰ヶ峰は、灰ヶ峰山頂にある展望台から全方位360度見渡せる絶景スポットが有名です。特に夜景の名所として灰ヶ峰はデートには欠かせない場所として高い人気があります。

しかし、その一方で、灰ヶ峰は心霊スポットとしても有名な場所なのです。ここで起きた凄惨な事件や事故などを見て行きながら灰ヶ峰の心霊現象についてまとめます。

広島県呉市栃原町にある灰ヶ峰は、広島で有名な夜景スポットの1つで、夜景100選の一つにも選ばれました。灰ヶ峰山頂展望台からの眺めは素晴らしく、二人で夜景を見て「くれ」の文字を見つけたら素敵な事があるという噂のデートスポットでもあります。

第2次世界大戦中は呉港を守るために灰ヶ峰山頂には、高射台がありましたが、現在は直径6.7mの白いドーム型の気象レーダーや展望台と駐車場などがあります。

絶景が素晴らしく、美しい夜景はデートにはもってこいの灰ヶ峰ですが、実は心霊スポットという顔をもっています。灰ヶ峰で幽霊を見た、幽霊の声を聞いた、灰ヶ峰に近づくと気分が悪くなった、頭痛がひどくなったなど数々の報告があります。

そしてそうした噂には根拠もあります。主な心霊現象にまつわる事件や事故について解説します。少し怖い話が出て来ますが最後までご覧いただけたら幸いです。

広島県呉市の北方に位置する灰ケ峰は、標高737mのごく普通の山ですが自殺者や白骨遺体、殺人事件などがあった山としてメディアでも取り上げられました。

平成１２年２月２８日，灰ケ峰の山中で２体の身元不明の白骨死体が発見されました。成人女性当時２５～３５歳と性別不明の3~4歳の子供のものでした。すでに20年あまり経ちますが未だに身元は分かっていません。

2013年に起きた「広島少女集団暴行殺害事件」、通称「広島LINE殺人事件」は、灰ケ峰を舞台に成人男性一人と未成年者男女言わせて7人が一人の少女を殺害し、遺体を遺棄したという世間を震撼とさせる事件でした。そしていじめ問題でも取り上げられるLINEについても広島少女集団暴行殺害事件は考えさせられる事件でもりあります。

さらに驚いたのは、広島少女集団暴行殺害事件の犯人である首謀者が当時16歳の少女だったことです。広島少女集団暴行殺害事件は、LINEを通じた些細な口論から始まった事件だったのです。

広島少女集団暴行殺害事件の引き金となったのは通信アプリLINEのグループチャット、通称グルチャの中で繰り広げられた口論でした。グループには50人ほどが参加していていました。

被害者と犯人である加害者はもともと同級生でしたが、二人が繰り広げたLINEでの口論は、グループチャットのメンバーも巻き込みエスカレートしていきました。そして犯人の「殺したるけぇの」と送信したメッセージに、被害者が「やってみぃや」と言い返したことでとうとう事件が起こってしまいました。

広島少女集団暴行殺害事件の犯人の少女は当時16歳で、積極的に事件をけん引し、LINE仲間に声をかけ、グループLINEの他の友人から、「今から遊ぼう」といった趣旨のメッセージを送らせ被害者をおびき出したのです。そして壮絶なリンチ、殴る蹴るの暴行を加えて、キャッシュカードを奪うなどし、事件現場の灰ケ峰で首を絞めて殺害してしまいます。

犯人たちは遺体をそのまま放置して一旦は逃げたものの、主犯格の少女が警察に出頭して事件が発覚し、行為に及んだ全員が逮捕されました。供述から凄惨な暴行の様子が分かり、主犯格の未成年者が犯した行為が日本中に衝撃を与えました。

広島少女集団暴行殺害事件の裁判では犯人である主犯格少女の心理も明るみになりましたが、到底理解できるものではありません。理不尽な形で殺された被害者少女の思いはどれほどのものだったのでしょうか。ご冥福をお祈りします。

2019年4月18日に灰ケ峰の西側の展望台で、腹に包丁が刺さったままの60代男性が倒れているのを発見されましたが、警察の調べでは男性は自ら自殺を企てたもので、事件性はないと判断しました。

灰ヶ峰山頂からの景色がとてもきれいなので夜景スポットやハイキングコースとして地元では有名ですが、心霊スポットとしても有名で、多くの人が幽霊を見た、声を聞いたなど噂があります。具体的にどういった心霊現象が起こるのかみて行きましょう。

灰ヶ峰で体験したといわれる心霊現象の中で一番多いのが、トイレから聞こえる呻き声だそうです。夜景を見に来る人は結構いますが、夜間はトイレに近づかない方がいいでしょう。

自殺や数年前にリンチによる殺人事件の起こった悲しい過去がある灰ヶ峰では、トイレや駐車場付近で度々女性の幽霊が目撃されています。年齢は若くて少女の幽霊だったという証言もあります。楽しそうに夜景を見て盛り上がっていると、怨念とこの世への未練から幽霊が恨んで出て来るのではないかと言われています。

以前に展望台で自殺をした男性がいましたが、その幽霊かどうかは不明ですが男性の幽霊を目撃したという話もあります。昼間以外は展望台には近づかない方がいいでしょう。

灰ヶ峰山頂付近ではよく人の気配を感じると言います。まわりには誰もいないので、気のせいかなと思い込んでいる人も多いのではないでしょうか。しかし、目には見えない何かがそばにいる可能性も否定できません。

気になるようでしたら直ぐに引き返した方が無難です。そのままいてさらに体調がおかしくなるケースも報告されています。霊感が有る無しにかかわらず異変を感じたら退散して下さい。

吐き気や頭痛が起こる症状もよく聞く現象です。灰ヶ峰に近づくにつれて頭が重くなり、吐き気や、頭痛がひどくなるといった具合です。こうしたは症状が起きた時は、これ以上近づくなと心霊が合図を送っているのかもしれません。

長居を無理にすることで状況をさらに悪化させて取り返しがつかないことになるかもしれません。この段階になると目つきも変わり、口数もなくなり、体が震えるなどが見られると言います。すぐに山を下りる決断をして下さい。山をあとにすれば症状は緩和する可能性があります。

灰ヶ峰ではこれまでに悲惨な事件や事故があったため、心霊現象が起きて心霊スポットだと言われるようになりました。なかには肝試しにつもりで行く人もいるようですが、軽い気持ちで行くことは止めましょう。この地で苦しみもがきながら亡くなった人がいることを知って下さい。

一方で灰ヶ峰からの夜景は絶景だと言われカップルに人気です。灰ヶ峰に行く場合は、静かに心の中で手を合わせてから行くようにして下さい。それでは灰ヶ峰のアクセス情報を紹介します。

灰ヶ峰まではバスか車がおすすめです。バスなら、広電バス焼山熊野苗代線「神山峠」バス停下車して徒歩約１時間30分、車を利用すれば呉駅から車で35分で到着します。バスは山頂までは行かないので徒歩だとかなり時間がかかります。

便利な呉市が運営する「旅タクシー」の夜景コースならタクシーがチャーターできるので帰りも安心て夜景を見ることができます。

灰ヶ峰山頂付近には無料駐車場がありますが6台しか駐車できません。混んでいる場合は駐車ができない可能性があります。

「中四国三大夜景」「夜景１００選」「日本夜景遺産」などにも選ばれた灰ヶ峰は、中国地方一の夜景の名所です。眼下に広がる街灯りはまさに宝石箱にような絶景です。ただ、灰ヶ峰はこれまでに事件や事故で人が亡くなった過去があります。

夜景は美しく見るとわくわくさせられますが、十分周囲に注意して日本でもトップクラスの夜景を楽しんで下さい。でも何か体調がおかしいと感じたら無理せず山を下りて下さい。