防府「毛利博物館」はかつての毛利家の大豪邸!国宝や美しい庭園は必見!

山口県は、日本を変えた歴史の偉人を多く輩出していますが、長らく長州藩を統治してきた毛利家も有名です。その毛利家の歴史が一目で分かる毛利博物館は、美しい庭園と国宝が見所満載のスポットです。毛利博物館を見学して歴史のロマンに触れましょう。

防府「毛利博物館」はかつての毛利家の大豪邸!国宝や美しい庭園は必見!のイメージ

目次

  1. 1山口県防府市にある「毛利博物館」
  2. 2「毛利博物館」の歴史や概要について
  3. 3「毛利博物館」にある本邸の見所
  4. 4「毛利博物館」にある毛利庭園の見所
  5. 5「毛利ミュージアムショップ・ギャラリー舞衣」も紹介!
  6. 6「毛利博物館」の開館時間やアクセス方法
  7. 7「毛利博物館」で毛利家の宝物を鑑賞しよう!

山口県防府市にある「毛利博物館」

歴史の偉人を多く輩出している山口県。江戸時代から明治時代にかけて、激動の世の中を変えていった多くの方のゆかりの地や資料館が数多くあり、幕末ファンや歴史ファンの聖地ともなっています。幕末の歴史には必ずと言って良いほど名前が挙がる山口県ですが、山口県になるずっと前、長州藩の時代に活躍した偉人も忘れてはなりません。

長らく長州藩を守り続けてきた戦国大名毛利家の全てが記録されているスポットは、山口県防府市にある「毛利博物館」です。戦国大名の毛利家にゆかりのある品や国宝の数々は、歴史のロマンを探求できる事間違いなしです。

国宝や美しい庭園で歴史に思いを馳せる!

美しい庭園と歴史を感じる毛利博物館は、山口県の周防灘に面した防府市にあります。防府市と言えば防府天満宮が有名ですが、毛利博物館も負けず劣らずの人気を博しています。

近代和風建築を取り入れた本邸には、和の伝統と洋の新しさを融合した見事な内観となっており、毛利家にまつわる数多くの展示物や資料は歴史ファンを虜にします。そして、山口県屈指の景勝地としても有名な毛利博物館の庭園は四季折々の風景を見せ、優雅さとロマンの風をおこしてくれます。

「毛利博物館」の歴史や概要について

毛利博物館は、長州藩を長く従えてきた日本屈指の戦国大名として名を馳せた、毛利家ゆかりの遺物や記録が数多く展示されており、本邸にある国宝や雪舟関連の展示物は、見る人すべてをひきつけます。

さて、そんな毛利博物館を見学してみるに当たり、毛利家の歴史から毛利博物館が建造されるまでを一緒に見ていきましょう。山口県防府市にある毛利博物館まで、いざ出陣です。

戦国大名の一族「毛利氏」について

毛利家の歴史の始まりは、今から群雄割拠の戦国時代でもある鎌倉時代にまで遡ります。大江広元(おおえのひろもと)氏が源頼朝氏の側近として活躍してきた功績が讃えられて、現在の神奈川県相模国の毛利荘を褒美に授かったのがきっかけです。

そこから、毛利家は勢力を拡大し、北は新潟県を拠点として、島根県に広島県と毛利家の名をほしいままにします。室町時代に突入し、広島県にて大内義隆から自立した毛利元就は、戦に勝利し広島県を手中に収めます。しかし、関ヶ原の合戦に敗北した毛利家は、領土となる国を現在の山口県に移される事になります。

毛利元昭が邸宅と庭園を建てる

長州藩を江戸時代に収めてきた戦国大名毛利家の功績は、明治時代になっても讃えられ、公爵となった毛利元昭氏の本邸に毛利博物館の建設が決まる事となりました。そして、6年の歳月をかけて毛利博物館が完成し、和風技術と近代建築が融合した本邸は、当時大きな話題を呼びました。

そして、本邸だけではなく庭園も素晴らしい出来栄えに仕上がり、博物館としてだけではなく、様々な花屋植物などが四季によって鑑賞できる立派な庭園となりました。

国の名勝「毛利庭園」

毛利博物館の見どころの一つと言えば毛利家の本邸ですが、やはり広大な敷地に圧倒される景観が魅力の庭園が一番の見どころです。庭園の入り口にはしっかりと手入れされているケヤキの木が表面で皆様を歓迎し、川沿いを歩くとカエデの木が風情を醸し出します。

そして、表玄関を入れば右手にはカエデの並木が綺麗に葉を造り、正面の視界が開けると車寄が見えてきます。そして、巨大な灯篭に目を奪われてひょうたん池はまるで海のような明るさと透明度を映し出します。この美しさは次第に日本全国で有名となり、現在は国の名勝に指定され、防府市屈指の観光名所にまで成長を遂げました。

重要文化財「本邸」

毛利博物館自慢の庭園に魅了された後は、国の重要文化財に指定されている毛利博物館本邸へと向かいましょう。書院造という日本古来から伝承されている建築技法と近代建築の技法が見事に融合した本邸は、今まで見たことがない歴史的建造物として思い出に記録されます。

和風と洋風の良い所が全て詰まった応接室や、20畳もある書院は一の間、二の間、三の間と別れており招待客の身分や格式を示すシャンデリアに目を奪われます。2階には毛利元昭氏が使用していた居間や浴室があり、歴史とロマンが一気に味わえる本邸となっています。

毛利家に伝来したものを多く展示

近代建築と日本古来の建築技法が見事に合わさった毛利博物館の本邸ですが、魅了されるのは建物の造りだけではありません。毛利氏が戦国時代から愛用していた武器や茶道具、食事やお茶に使用していた漆器や陶磁器に大名道具など、戦国の世を生き延びてきた毛利氏ゆかりの品々が数多く展示されています。

中には国宝に選ばれている品や有名画家雪舟の絵など、料金が天文学的数字にもある貴重な品も見る事ができます。特に雪舟の絵は国の重要文化財や山口県の指定文化財に指定されており、雪舟の絵が劣化しないように絵を時期ごとに入れ替えて展示をしています。

拝観に料金はかかる?

歴史のロマンや戦国時代の毛利家の品々が数多く展示されている毛利博物館ですが、拝観するための料金はどれくらいかかるのでしょうか。毛利博物館は、庭園の料金と博物館の料金が二つに別れており、庭園のみを拝観したい方は大人400円、中学生以下は200円の料金で拝観が可能となっています。

博物館を見学されたい方は、企画展が大人700円、中学生以下350円の料金が発生し、特別展は大人1000円、中学生以下500円の料金が発生します。庭園と博物館両方見学するためのお得な料金プランもあり、企画展は大人1000円、中学生以下500円の料金が発生します。特別展は大人1200円、中学生以下600円の料金が発生します。

「毛利博物館」にある本邸の見所

戦国時代に名を馳せた毛利家ゆかりの品が数多く展示されている毛利博物館は、国宝級の品々や雪舟の絵画など、博物館とは思えないボリュームたっぷりの展示物を用意しています。

そして、国宝級の展示物だけではなく、当時としては斬新な建築技法の数々も見どころです。さあ、毛利博物館の本邸を訪れて、毛利博物館の見どころを一緒に見て回り、戦国武将毛利家の魅力に迫っていきましょう。

①書院造の和風建築

毛利博物館に入るために料金を支払ったら、まずは書院造の外観が目に飛び込んできます。江戸時代に城郭を建築するために用いられた書院造を継承した造りになっています。正面玄関のある車寄は、戦国大名そのものの格式高い造りとなっており、美しいケヤキの木を使って羽目板を作っています。

②応接室

書院造の外観をたっぷりと見学した後は、1階にある応接室へと向かいます。外観は和風建築を取り入れた造りとなっていますが、こちらの応接室は洋風の間として建築されています。床は台湾から取り寄せた巨大なケヤキの木を使っており、天井部分は黒部杉が使用されています。

応接室の床は巨大なケヤキの木を使っていますが、玄関から応接室にある途中の廊下にもケヤキの木を使っています。各部屋を仕切っている板戸は、鹿児島県屋久島に生息している屋久杉の木を使っており、細部までこだわった毛利家の建築技法に魅了されます。

③書院

応接室を見学した後は、客間と大広間に別れている書院へと向かいます。毛利博物館本邸の中でも最大の広さを誇っている書院は、広さが20畳となっています。江戸時代に定番となっていた大書院形式を用いて建設されており、天井は格天井が用いられています。

書院は一の間、二の間、三の間に別れており、それぞれの部屋にはシャンデリアが設けられています。部屋によってシャンデリアに設置されている電球の数を変えており、招待したお客様の格式や身分をシャンデリアの電球で示しています。

④主人居室

書院を見学した後は、毛利元昭氏が使用していた主人居室へと向かいましょう。入口から納戸に入り居間に続いて書斎へと移っていきます。居室には松の木や大きな手水鉢が展示されており、毛内家の男らしさを象徴した造りになっています。

⑤浴室

毛利家の主人が使っていた居室を出たら、今度は浴室へと移動します。毛利元昭氏とその夫人が使用していた浴室があり、浴槽は大理石でできています。蛇口をひねればお湯が出る給湯設備を完備しており、効率性と近代文明をいち早く取り入れた毛利家の柔軟性に心を奪われます。

⑥洗濯場・火熨斗場・貯蔵場

浴室を出たら本邸を一旦出て裏庭へと移動します。ここには洗濯物を洗う洗濯場や現在で言うアイロンをかける建物、火熨斗場(ひのしば)があり、明治時代の華族の生活が分かる展示物となっています。洗濯場やアイロン場が現存している施設は毛利博物館くらいで、明治時代を研究している学者さんが度々訪れる価値のある建物となっています。

⑦国宝「雪舟筆」

毛利博物館は、戦国時代から明治時代にかけて毛利家が使用したゆかりの品や建築物をたっぷりと見学する事ができますが、毛利博物館に来たら絶対に見逃せない国宝があります。その中の一つが有名画家である雪舟の「四季山水図」で、雪舟が描いた4件7点の絵が国宝に指定されています。

国宝に指定されている雪舟の絵は厳重に保管されており、国宝である雪舟の作品が劣化しないように2か月おきに資料を入れ替えて展示をしています。特別展や企画展、平常展で国宝である雪舟の絵画を見る事ができ、毎回入れ替わる国宝は、毎回驚きと興奮に包まれます。

「毛利博物館」にある毛利庭園の見所

毛内博物館本邸で毛利家ゆかりの品と雪舟の絵を堪能した後は、毛利博物館もう一つの見どころ庭園をたっぷりと見学しましょう。国の名勝にも指定されている毛利博物館の庭園は、日本独自の文化と四季が上手く融合し、見る人全てを魅了する造りになっています。

①ひょうたん池

毛利博物館の庭園で一番目を奪われるのがひょうたん池でしょう。毛利博物館本邸から見て東南側の中央部分に位置しており、面積が7934メートルもある巨大な池となっています。自然の林が顔を出す小高い丘を活かした造りになっており、丘の周囲は小渓谷があります。

小渓谷は西と東に別れており、西からは池に水が優しく流れ込み、東は川のせせらぎが何とも心地よい造りになっています。ひょうたん池は石組や植裁に芝生、石橋に東屋を設けており、遊歩道を歩きながら散策すると、本邸内外にある豪華な施設を堪能できます。

②四季折々の景観

国の名勝に指定されている毛利博物館の庭園は、表面から自然の美しさを体感できる素晴らしい造りになっています。表面から中に入るとサツキの木が皆様をお出迎えし、庭園入口左側にはモミジの木が覆います。

ひょうたん池近くには桜の木や梅の木が植えられており、春は桜、初夏にはサツキやハナショウブ、秋にはモミジ、冬は梅と四季によって様々な個性と景観を映し出してくれます。

③ギャラリー舞衣

毛利博物館隣には、大正時代の建物に目を奪われるギャラリーがあります。それが毛利ミュージアムショップ・ギャラリー舞衣で、鎧兜の展示や藍染の展示即売会、コンサートなど多彩なイベントを開催しています。喫茶店も併設していますので、庭園を眺めながら静寂のひと時を、美味しいお茶と共に過ごしましょう。

「毛利ミュージアムショップ・ギャラリー舞衣」も紹介!

毛利博物館と言えば、日本の建築技法と近代建築を取り入れた本邸、美しい日本錦が楽しめる庭園がよく話題に上りますが、毛利ミュージアムショップ・ギャラリー舞衣も絶対に訪れた方が良いスポットとなっています。数多くのイベントや美味しいカフェが楽しめる毛利ミュージアムショップ・ギャラリー舞衣をぜひ見学してみましょう。

毛利博物館のすぐ横にある喫茶店!

毛利博物館を紹介される時によく話題となる毛利ミュージアムショップ・ギャラリー舞衣は、毛利博物館入口から左手にある大正建築の建物の中にあります。コーヒーや紅茶、ジュースなどの飲み物に加え、ケーキやトーストなども用意している喫茶店として、毛利博物館見学の後に必ず立ち寄る施設として人気があります。

ランチや休憩・お土産購入ができる!

毛利ミュージアムショップ・ギャラリー舞衣は、コーヒーなどの飲み物やケーキが楽しめるカフェだけではなく、カレーやチャーハンなども用意しており、ランチも楽しむ事ができます。

また、更に毛利博物館オリジナルのグッズも取り揃えているのも特徴です。毛利家ゆかりの貝合わせや毛利家の家紋が入ったキーホルダー、湯飲みや雪舟の関連書籍など、豊富なお土産も用意しています。

予約必須の特別なランチもあり!

毛利ミュージアムショップ・ギャラリー舞衣ではカレーやチャーハンなどのランチが楽しめますが、予約が必須な特別ランチもご用意しています。毛利家が代々愛したよもぎ餅が入った殿重に、お重の箱を持ち帰る事ができる姫重を用意しています。殿重の料金は2000円、姫重の料金は2200円となっています。

毛利ミュージアムショップ・ギャラリー舞衣の基本情報

住所 〒747-0023 山口県防府市多々良1丁目15−1
電話番号 0835-25-1707
営業時間 10:00~17:00
定休日 月曜日
アクセス JR山陽本線防府駅より車で約10分
駐車場 有り
URL 公式サイト

「毛利博物館」の開館時間やアクセス方法

毛利博物館で毛利家の歴史や歴史的建築物を見学して、国宝の雪舟の絵画を見る、国の名勝である庭園に魅了されるために毛利博物館までのアクセス方法や開館時間を調べてみましょう。お車で毛利博物館に来られた方のために、駐車場のご紹介もしていきます。

開館時間や定休日について

毛利博物館は、朝9時から開館し、夕方5時まで見学する事ができます。入場は夕方4時30分までとなりますので時間には十分注意しましょう。普段は休みなく開館している毛利博物館ですが、クリスマス前の12月22日から年末の12月31日までは休館となります。その他特別展示会や催し物などで開館時間が変更となる場合があります。

アクセス方法や駐車場情報

毛利博物館までのおすすめ交通手段はです。防府駅てんじんぐち交差点を直進して戒町交差点を右に曲がります。しばらく道なりに進むと防府市国衛交差点に出ますので左に曲がり、道なりに進むと毛利博物館に到着します。

毛利博物館近くに枯山水庭園があり、道路向かいに毛利博物館の専用駐車場があります。毛利博物館駐車場と、毛利博物館庭園駐車場の2か所の別れており、庭園のみを見たい方は毛利博物館庭園駐車場を利用すると良いでしょう。

毛利博物館の基本情報

住所 〒747-0023 山口県防府市多々良1丁目15−1
電話番号 0835-22-0001
開館時間 9:00~17:00
休館日 12月22日~12月31日
アクセス JR山陽本線防府駅より車で約8分
駐車場 有り
URL 公式サイト

「毛利博物館」で毛利家の宝物を鑑賞しよう!

戦国の世で名を馳せた毛利氏は、日本全国で名前が轟く一世を風靡した戦国大名でもありました。江戸時代まで山口県を守り続けてきた毛利家の功績が分かる毛利博物館は、山口県の歴史と文化が読み取れる貴重な史料も目にすることができます。

毛利博物館を見学した後は、庭園も見ていきましょう。四季折々の豊かな木々と綺麗なひょうたん池は、いつどんな時期に来ても個性的で、日本が誇る自然の美しさを感じる事ができます。

山口県は歴史の偉人たちが集う街でもあります。その偉人の先頭に立った戦国武将毛利氏の全てが分かる毛利格物館にぜひ一度足を運んでみましょう。

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この記事のライター
MrPatariro
サッカー、ライブ大好きで全国を飛び回っています。ついでに旅行と観光、グルメも楽しんでいます。

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