国宝「瑠璃光寺・五重塔」は日本三名塔の1つ!ライトアップや御朱印情報!

山口県にある「瑠璃光寺五重塔」は国宝に指定され、屋根の反りが特徴的な日本一美しいと言われています。瑠璃光寺五重塔がある香山公園には資料館もあり、毎晩ライトアップが行われ紅葉の名所です。瑠璃光寺五重塔の特徴や歴史、御朱印、資料館の料金などを詳しくご紹介します。

国宝「瑠璃光寺・五重塔」は日本三名塔の1つ!ライトアップや御朱印情報!のイメージ

目次

  1. 1日本三名塔の1つ「瑠璃光寺・五重塔」
  2. 2「瑠璃光寺・五重塔」の歴史と特徴について
  3. 3「瑠璃光寺・五重塔」の観光ポイント
  4. 4「瑠璃光寺・五重塔」の御朱印情報!
  5. 5「瑠璃光寺・五重塔」のアクセス&駐車場情報
  6. 6山口へ行ったら「瑠璃光寺・五重塔」を観光!

日本三名塔の1つ「瑠璃光寺・五重塔」

瑠璃光寺(るりこうじ)五重塔」は、山口県山口市香山にあります。瑠璃光寺の境内は香山公園として開放され、五重塔を中心に梅や桜、紅葉の名所として観光客や地元の人々から愛されています。瑠璃光寺五重塔は「西の京・山口」を代表する観光名所です。

山口は緑豊かな土地です。山口市時代の遺構や明治維新関連の文化遺産が多く残る場所でもあります。気候も良く、温泉も数多くあり観光スポットとして人気です。

山口は大内氏の土地でした。大内氏は石見銀山の財力を存分に生かし、室町時代に山口を中心として、西の京、大内文化と呼ばれる文化圏を築きました。五重塔はその大内文化の最高傑作と言われています。

国宝に指定された1番美しい塔

瑠璃光寺五重塔は、京都の醍醐寺、奈良の法隆寺五重塔と並び、日本三名塔のひとつに数えられています。瑠璃光寺五重塔はその中でも一番美しいと謳われ国宝に指定されています。日本では10番目に古い歴史を持ちます。

国宝の五重塔は日本全国に9塔あります。山形県羽黒山五重塔、京都東寺(教王護国寺)五重塔、京都醍醐寺五重塔、京都海住山寺五重塔、奈良法隆寺五重塔、奈良興福寺五重塔、奈良室生寺五重塔、広島明王院・五重塔、そして山口瑠璃光寺五重塔です。

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「瑠璃光寺・五重塔」の歴史と特徴について

瑠璃光寺五重塔は日本一美しいと言われる優美な塔です。京都の醍醐寺、奈良の法隆寺五重塔と並び、日本三名塔のひとつに数えられている国宝です。夜のライトアップが有名で、紅葉とのコラボレーションは見事です。瑠璃光寺五重塔の歴史や特徴などをご紹介します。

嘉吉2年に建築

瑠璃光寺五重塔の歴史は古く、室町時代の嘉吉2年(1442年)頃に建てられました。1階には僧侶の格好をした大内義弘像と阿弥陀如来像が祀られています。大内義弘は、大内氏25代当主で、何北朝時代から室町時代に多くの功績を残した守護大名です。

大内義弘は室町時代に、大内氏の領国を6つにも増やし大内氏全盛期を築き上げた名将でした。しかし勢力を伸ばしすぎたため、室町幕府3代将軍足利義満に目をつけられてしまいます。応永6年(1933年)に応永の乱を起こしますが敗れてしまいました。

大内義弘を弔うために作られた

大内義弘は、現在瑠璃光寺がある場所に香積寺を建立しました。五重塔は、応永の乱で戦死した大内義弘を弔うために、弟の大内盛見が建設を開始しましたが、弟の盛見も九州の少弐氏・大友氏との戦いで永享3年(1431年)に戦死してしまいます。

五重塔はその後も建築が続けられ、嘉吉2年(1442年)頃に完成しました。江戸時代、毛利輝元が香積寺を萩へ移します。跡地に元禄3年(1690年)、山口市仁保高野にあった瑠璃光寺を移転し、現在の瑠璃光寺となりました。

大内文化の最高傑作

瑠璃光寺五重塔は歴史上一番美しい五重塔と言われ、大内文化の最高傑作と謳われています。大内氏は室町時代に山口を中心として、大内文化と呼ばれる文化圏を築きました。大内氏第9代当主大内弘世が、京都の町をまねて町づくりを進めたのが発端です。

大内氏は石見銀山からの強力な経済基盤と海外との貿易などで、山口を京風の町に整備し文化人を招き、一時は京をしのぐと言われるほど繁栄しました。海外からの来訪者や輸入品も多く出回り、大内文化と呼ばれる特徴的独自の文化を築いていきました。

繁栄を極めた大内文化でしたが、多くは室町時代末期の戦火で焼失してしまい、瑠璃光寺五重塔は大内文化の特徴を今に伝える、貴重な歴史的遺構として国宝に指定されています。

檜皮葺の屋根の反りの美しさ

瑠璃光寺五重塔の屋根は檜皮葺(ひわだぶき)です。これは檜の皮を使い、日本古来の伝統工法で造られる屋根で多くの歴史ある文化財で見ることが出来ます。日本独自の特徴的な屋根で、海外では例を見ません。

国宝の五重塔での檜皮葺は、瑠璃光寺五重塔と奈良の宝生寺の二つだけです。瑠璃光寺五重塔の屋根は特徴的な反りが美しく、優雅で、女性的と言われます。高さは31.2メートルあります。

上にいくにつれて細くなる塔の美しさ

五重塔は仏教の宇宙観である、地・水・火・風・空を表していると言われ、釈迦の遺骨を埋めた上に建てられる仏舎利塔がルーツです。仏舎利塔は梵語でストゥーパと言い、日本で卒塔婆と訳され、塔になりました。

瑠璃光寺五重塔は多くの五重塔に見られるように、上の階に行につれて細くなる設計で、すっきりとした美しさが特徴です。五重塔は釈迦の仏舎利塔ですが、瑠璃光寺五重塔の下には、仏舎利の代わりに大内義弘の柩があると言われていますが、定かではありません。

東京スカイツリーも同じ工法で建築

東京スカイツリーは高さ634メートルもある、新しい東京のシンボルです。最新の建築技術を用い、地震国日本に対応出来るように建てられました。東京スカイツリーに用いられた技術が、なんと日本古来から伝わる五重塔の建築技術と同じなのだそうです。

心柱(しんばしら)」は、五重塔の真ん中にある太い柱です。心柱は卒塔婆で、その下に釈迦の遺骨があります。心柱は4層目から鎖で吊るされ宙に浮いている状態で、地震が来るとゆらゆら揺れる構造になっているのが特徴です。

外側の建物と違う揺れをすることで、揺れを減らす働きがあるそうです。東京スカイツリーも同じ構造で、高さ375m、直径8mの鉄筋コンクリート製円筒が、地上125mまでは周囲の鉄骨に固定され、その上わずかに接触しているだけで、40%揺れを軽減できるそうです。

五重塔と紅葉の景観が美しい!

瑠璃光寺五重塔は日本一美しい五重塔として有名です。特に秋の紅葉は美しく、紅葉と優雅な五重塔とのコラボレーションが見事で、絶好の撮影ポイントです。また、五重塔は一年中夜間にライトアップされていて、四季折々に幻想的な夜のライトアップが楽しめます。

春の桜も美しいので要チェック!

瑠璃光寺は桜の名所としても有名です。桜の見頃は3月下旬から4月上旬で、170本のソメイヨシノが咲き誇ります。ライトアップされた五重塔とのコントラストも見事で、悠久の大内文化を彷彿とさせる美しさです。

「瑠璃光寺・五重塔」の観光ポイント

瑠璃光寺五重塔は日本一美しい五重塔と言われ、国宝に指定されています。毎晩ライトアップが行われ、桜や紅葉の時期には特に幻想的な風景が広がります。瑠璃光寺五重塔の観光ポイントや料金などをご紹介します。

①香山公園

瑠璃光寺五重塔は、香山公園(こうざんこうえん)内にあります。香山公園は桜や紅葉の名所として知られる公園で、市民の憩いの場所となっています。香山公園内には瑠璃光寺五重塔の他に、で歴史的史跡などが点在しています。香山公園の入場料金は無料です。

毛利家墓所へ続く石段は「うぐいす張りの石畳」と呼ばれています。石畳の上で手を叩くと、前にある石の階段に反響してかすかに音が返ってきます。

公園内の池のほとりには「雪舟の銅像」があります。雪舟は画家として活躍した山口ゆかりの禅僧です。中国や日本各地を旅し、1483年に山口に戻り、まだ建立新しい瑠璃光寺五重塔が見える場所に「雲谷庵」を開き多くの作品を描きました

2020年は雪舟生誕600年を記念して、香山公園で「やまぐちゆらめき回廊」が開かれました。香山公園内の通路や五重塔の周りに1000本のろうそくが灯され、幻想的な夜を演出しました。

②本堂

香山公園内入り口に立つと、正面に曹洞宗瑠璃光寺の山門が見えます。室町時代後期の大内政弘の家臣、陶弘房を弔うために妻が山口市仁保高野に安養寺を建てました。その後瑠璃光寺と名前を改められ、元禄3年(1690年)現在の場所に移転されました。

瑠璃光寺は江戸時代まで多くの修行僧がいて、県内外に30余りの末寺がある大きな禅寺でした。山門には精巧な彫刻が施されています。山門をくぐると本堂です。ご本尊の薬師如来が祀られていて、病気平癒のご利益があると言われています。

本堂には大数珠があります。静かに心を落ち着けて、一球ずつゆっくりと、無病息災を念じながら8個球を落とすと、願いが叶うと言われています。

パワースポット「佛足石」

佛足石」は釈迦の足の裏の形を刻んだ石の事です。仏像が造られるようになった以前に、信仰の対象として作られたと言われています。佛足石が刻まれた足形の上に釈迦が存在するという空間を、礼拝対象としたパワースポットです。

佛足石は両足が刻まれた石と、片足のみの石とがあり、両足の方が歴史が古いと考えられています。瑠璃光寺の佛足石は両足で、全国でも珍しいものとなっています。

③瑠璃光寺資料館

香山公園内には「瑠璃光寺資料館」もあります。瑠璃光寺資料館は、瑠璃光寺山門左手にあります。売店で資料館入場料金を払います。資料館では、様々な歴史的資料や肖像画、瑠璃光寺五重塔の骨組み模型や、全国の五重塔の模型が展示されています。

瑠璃光寺資料館の料金は大人200円、中・高生100円、小学生50円。開館時間は9:00~17:00、年中無休です。

④枕流亭

枕流亭(ちんりゅうてい)」は幕末に、薩摩から西郷隆盛、大久保利通、小松帯刀などが山口を訪れた際に宿泊し、長州藩の長州藩の木戸孝允、伊藤博文らと討幕に向けて密談したと言われる建物です。1960(昭和35)年に香山公園に移転されました。

枕流亭の1階部分は関係人物の資料やパネルなど資料館となっています。2階は緊迫の密談が行われた当時のまま保存され、幕末の歴史的重要人物として有名な志士達へ思いを馳せる事ができます。入場料金は無料で、9:00~17:00まで拝観できます。

⑤ライトアップ

香山公園内の瑠璃光寺五重塔は、1年中ライトアップが行われています。ライトアップの時間は日没から22:00までです。幻想的な五重塔が闇に浮かび上がります。昼とはまた違った国宝五重塔は必見です。

また、毎年秋の週末限定で「山口ゆらめき回廊」が行われます。このイベントは、香山公園内通路や五重塔付近に1000本のキャンドルを置き、ゆらめく光でライトアップを行います。人工的なライトとはまた違った雰囲気のライトアップが楽しめます。

紅葉と五重塔のコラボ!

毎日行われている香山公園瑠璃光寺五重塔ライトアップですが、桜や紅葉の季節はまた格別です。特に紅葉と五重塔のコラボレーションは素晴らしく、幻想的な風景は絶好のフォトスポットとなっています。

「瑠璃光寺・五重塔」の御朱印情報!

日本一美しいと言われる五重塔が有名な瑠璃光寺。西の京・山口の代表的な観光ポイントです。御朱印ファンにとっても国宝五重塔がある瑠璃光寺は外せないスポットですね。瑠璃光寺の御朱印や御朱印帳の初穂料(値段)などの情報をご紹介します。

達筆な御朱印を授かれる

瑠璃光寺では「佛心」と大きく特徴的で達筆な文字で書かれた御朱印を頂くことが出来ます。御朱印は書置きもあります。書置きにはまた別の文字が書かれている御朱印もあります。御朱印の初穂料(料金)は300円です。

社務所で授与

瑠璃光寺の御朱印は社務所で頂けます。資料館の隣にお守りや手ぬぐいなどを扱っている売店がありますが、そちらではなく奥にある総受付で頒布しています。

受付時間と料金

御朱印を頂ける時間は、資料館の開館時間と同じ9:00~17:00です。書置きの御朱印もありますが、実際に書いて頂きたい場合は、受付時間ぎりぎりに伺うのは避け、余裕を持ってお願いしましょう

五重塔が描かれた御朱印帳も!

瑠璃光寺ではオリジナルの御朱印帳も頒布しています。グリーン、青、ピンク、赤など色とりどりの5色があります。いずれも五重塔が刺繍されている素敵なデザインです。御朱印帳の初穂料(料金)は1500円です。御朱印帳の大きさは縦16㎝×横11㎝です。

「瑠璃光寺・五重塔」のアクセス&駐車場情報

国宝瑠璃光寺五重塔がある香山公園には、資料館などもあり観光客に人気のスポットです。桜や紅葉の名所としても有名です。瑠璃光寺五重塔へのアクセスや駐車場情報などをご紹介します。

アクセス情報

瑠璃光寺までのアクセス方法は、公共交通機関利用の場合は、JR「新山口駅」からバスで30分、「県庁前」バス停で下車し徒歩で10分です。車でアクセスする場合は、中国自動車道小郡インターチェンジから20分です。

駐車場は?

駐車場は、香山公園入口前に大きな駐車場があります。トイレやお土産屋さんなどもありますので、利用しましょう。

「瑠璃光寺・五重塔」の基本情報

住所 〒753-0095 山口県山口市木町1−28
電話番号 083-934-6630
営業時間 瑠璃光寺資料館9:00~17:00
香山公園は24時間
定休日 なし
入場料金 瑠璃光寺資料館:大人200円、中・高生100円、小学生50円
香山公園は料金無料
アクセス JR「新山口駅」からバスで30分、「県庁前」から徒歩で10分
中国自動車道小郡インターチェンジから20分
駐車場 料金無料駐車場あり
URL 山口県観光連盟

山口へ行ったら「瑠璃光寺・五重塔」を観光!

美しい屋根の反りが特徴的で日本一美しいと言われる国宝瑠璃光寺五重塔。資料館には全国の五重塔模型も展示されています。大内文化の最高傑作と謳われる、歴史的遺構を見学しに、西の京・山口へ出かけましょう。

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ORANGE77
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