広島の名産品「瀬戸内広島レモン」とは?味の特徴や旬の時期を解説!

広島県の「瀬戸内レモン」は、国産レモンの半数以上のシェアを占める非常に人気が高い名産品です。産地の瀬戸田町はレモン島と呼ばれ、レモンケーキなどレモンを用いたグルメが多くあります。そんな瀬戸内レモンの味や品種、旬の時期を詳しく解説します。

広島の名産品「瀬戸内広島レモン」とは?味の特徴や旬の時期を解説!のイメージ

目次

  1. 1広島の名産品「瀬戸内レモン」を調査!
  2. 2広島の名産品「瀬戸内レモン」とは?
  3. 3「瀬戸内レモン」の産地は?
  4. 4「瀬戸内レモン」の品種と旬の時期は?
  5. 5「瀬戸内レモン」は美味しい広島の名産!ぜひ味わって!

広島の名産品「瀬戸内レモン」を調査!

広島県の名産品で有名なのが、瀬戸内レモンです。農薬をなるべく使わないで栽培した安全性や、そのままでも食べられる糖度の高さから全国的に支持されています。そんな瀬戸内レモンの魅力や産地についてご紹介します。

味の特徴や旬の時期などくわしく解説!

瀬戸内レモンそのものは知っているけど、普通のレモンとどう違うのか分からないという方も多いのではないでしょうか。そこで、瀬戸内レモンの旬の時期など特徴的な部分を細かく紹介していきます。

広島の名産品「瀬戸内レモン」とは?

広島の名産品である「瀬戸内レモン」は、遡ると明治時代から栽培されていた歴史の長い果物です。国産レモンでトップシェアを誇るレモンで、日本全国のスーパーや飲食店でも多く使用されています。そんな瀬戸内レモンの特徴について解説していきます。

「瀬戸内レモン」の歴史

初めて広島でレモンが栽培されたのは明治31年で、場所は現在の呉市豊町大長でした。ネーブルの苗木を買ったときに、誤って入っていたレモンの苗を育てたのがきっかけです。その後、瀬戸内の気温や湿度がレモンを育てるのに向いていると分かり、生産量はどんどん増加していきました。

およそ7年で瀬戸内のレモン生産量は600tを超えましたが、昭和50年代までの一時期は生産量を大きく落とすことになります。原因としてはレモンの輸入が自由化されたこと、大寒波によって栽培が困難になったことが挙げられます。その後は国産農産物の需要が新たに生まれたこともあり、生産量が再び急増して現在に至ります。

レモンの生産量「日本一」!

広島はレモンの生産量が日本で一番多いことで知られています。生産量は5000t以上、シェアは日本の6割近くを占めています。国産のレモンを栽培するうえで、広島は欠かせない存在といえるでしょう。

「瀬戸内レモン」と外国産の違いは?

レモンの輸入が増加したときに問題となったのが、レモンの防かび剤の使用です。こうした薬品の問題を受けて、瀬戸内レモンは極力農薬を使わずに栽培されています。特に環境ホルモンに影響する可能性がある農薬はまったく使用していません。

そのため、瀬戸内レモンは外国産に比べて安心して食べられるのが特徴です。健康のみならず環境にも優しい栽培方法から「エコレモン」と呼ばれ、全国的に高く評価されています。また、瀬戸内レモンは味や香りも外国産より優れ、糖度も高いので、そのままでも食べられます。

皮ごと食べられる「瀬戸内レモン」

外国産のレモンは農薬などの存在から、皮の部分を食べるのは好ましくありません。しかし、農薬を減らした栽培法を徹底している瀬戸内レモンは、皮ごと食べられます。味の面でもまろやかで糖度が高いので、調理や加工をしなくても食べやすいのが特徴です。

「瀬戸内レモン」の産地は?

瀬戸内レモンは広島の全域で栽培されているわけではありません。瀬戸田町の生口島と高根島という場所で大半のレモンが栽培されています。瀬戸内レモンの産地がどんな場所であるか、詳しくみていきましょう。

レモン島と言われる「瀬戸田町」

広島県の瀬戸田町は国産レモンの3割を占める瀬戸田レモンの産地で、レモン島と呼ばれています。町を歩くとレモンジュースやレモンを使ったお菓子など、いたるところでレモンの名産品を見つけられます。瀬戸田町の生口島では、レモンを浴槽に浮かべたレモン風呂に入れる旅館まであります。

瀬戸田町には、名産物のレモンを使ったグルメが数多くあります。その種類はレモンをスープに入れた瀬戸田レモンラーメンや、レモンジェラートなど様々です。瀬戸田レモンケーキの「島ごころ」や、レモンとタバスコを組み合わせた「レモスコ」のようなお土産も人気があります。

瀬戸田町の生口島・高根島が産地!

瀬戸田町のなかでも、生口島と高根島の2箇所が瀬戸田レモンの産地となります。特にレモンの産地で有名な生口島は人工が9000人ほどの小さな島で、しまなみ海道の中央あたりにあります。生口島は、およそ半分ほどが急な斜面となっているのが特徴です。

観光スポットにもなっている生口島の「レモン谷」

レモンの産地である生口島には「レモン谷」というスポットがあります。ここには広大なレモン畑のほか、レモンの石碑が見られます。レモンを栽培する本拠であると同時に、レモン畑を見るために多くの観光客が訪れることで有名です。

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瀬戸内で栽培が盛んな理由は?

これほど瀬戸内でレモンの生産量が多い理由は、気候が関係しています。レモンは雨風や寒さに弱い果物です。そのため、温暖で雨や台風が少ない瀬戸内沿岸部は、レモンが栽培するのに最適の土地なのです。

ハート・星形のレモンも栽培!

瀬戸田町ではハートや星形といった、カットすると個性的な形になるレモンが栽培されています。レモンの実が大きくなる段階でハートまたは星形のケースに入れておくと、そのように育つそうです。紅茶に浮かべたり写真にとっても楽しいので、手にとってみてはいかがでしょうか。

「瀬戸内レモン」の品種と旬の時期は?

瀬戸内レモンにはどのような品種があるのでしょうか。また、新鮮で美味しいレモンを食べるには旬の時期について知っておくのが一番です。瀬戸内レモンの品種や旬の時期、美味しい食べ方について解説していきます。

「瀬戸内レモン」の品種は2種類!

瀬戸内レモンには「リスボン」と「ビラフランカ」という2つの品種があります。リスボンは実が大きく寒さに強いので、広島で栽培されているレモンの大半を占める品種です。もう一つの品種であるビラフランカは、JA広島ゆたかで多く取り扱われています。

もう一つの品種であるビラフランカは果樹にトゲができにくい点が特徴的です。果樹のトゲは風などで揺れた際に果樹を傷つける恐れがあるので、トゲができにくいというのは大きなメリットになります。

目利きのポイント!

瀬戸内レモンの目利きをするうえで、ポイントとなるのが果皮です。レモンを見て、果皮にツヤやハリがあるかを確認しましょう。果皮の一方にしわができたり、色が変わっているものは避けてください。綺麗な形をしているかも重要です。

「瀬戸内レモン」の糖度は高い!

瀬戸内レモンの特徴の1つとして、糖度の高さが挙げられます。外国産のレモンは糖度が8程度です。それに対して瀬戸内レモンの糖度は、平均して外国産よりも1から2ほど糖度が高いです。そのため、初めて瀬戸内レモンを食べた方は、一般的なレモンのイメージとは異なる甘さに驚く傾向にあります。

グリーンレモンの旬の時期は?

レモンを美味しく食べるのであれば、気になるのは旬の時期です。グリーンレモンは10月から12月の時期が旬となります。瀬戸内レモンは農薬の使用を控えていることもあり、収穫が出荷の直前に行われます。そのため、旬の3か月を通して収穫されたばかりの新鮮なレモンを食べられます。

グリーンレモンの味の特徴は?

グリーンレモンは完熟していない分、フレッシュな味わいが特徴です。皮に残る苦みが酸味の良いアクセントになっています。完熟したレモンと比べて香りが非常に強く、食べた後に清涼感が残ります。

美味しい食べ方は?

グリーンレモンはそのままでは固いので、柔らかくしてから食べた方が美味しいです。具体的にはレモンを揉む、電子レンジで温めるといった方法があります。また、レモンを絞るときは皮を下に、果肉を上にして絞りましょう。なぜなら、レモンの皮には香りの成分が含まれているためです。

イエローレモンの旬の時期は?

イエローレモンは12月から4月の時期が旬です。グリーンレモンの旬が終わりそうな時期から、丁度食べごろを迎えます。1年を通じて10月から翌年の4月までの半年以上は、グリーンレモンとイエローレモンのどちらかが旬になります。

イエローレモンの味の特徴は?

イエローレモンは香りこそグリーンレモンと比べると劣りますが、その分ジューシーな果汁がたっぷりと含まれています。濃厚な味わいでありながら酸味がまろやかなので、生の状態でも食べやすいです。

美味しい食べ方は?

イエローレモンは完熟しているので、はちみつレモンなどでそのまま頂いても美味しいです。また、果汁がたっぷりなので、果汁を活かすのも良いでしょう。絞ったレモンを炭酸水と混ぜれば美味しいレモネードやレモンサワーになります。

もちろん料理にも利用できます。輪切りにしたレモンを鍋に入れたり、鶏肉やさつまいもとレモンを煮たりすれば、香り高くさっぱりとした味わいの一品のできあがりです。

ハウスレモンもあり一年通して楽しめる!

瀬戸内レモンの栽培時期ではないけど、味わってみたいという方もいらっしゃると思います。広島では一年を通じてハウスレモンによって栽培されたレモンを食べられます。旬のレモンが最も美味しいですが、旬以外の時期にレモンを食べたくなった際は利用してみましょう。

「瀬戸内レモン」は美味しい広島の名産!ぜひ味わって!

今回は広島県の名産である瀬戸内レモンの産地や品種、旬の時期などを紹介しました。瀬戸内レモンはそのままで美味しいのはもちろん、レモンケーキや鍋など様々な食べ方で味わえます。ぜひ瀬戸内レモンを実際に食べて、その味を体感してみてください。

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この記事のライター
清純
食べることが好きで、旅行の際は観光よりも各地の美味しい飲食店巡りをよくしています。

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