「鳥取東照宮」は江戸より続く歴史ある神社!御朱印やアクセス情報を紹介!

鳥取東照宮は江戸時代から続く神社です。鳥取東照宮の社殿は石玉垣をめぐらした本殿、平唐門の中門、入母屋造の拝殿、幣殿が国の重要文化財に指定されています。樗谿公園では夏になると蛍が鑑賞でき、秋にはお祭りや紅葉が楽しむことができます。

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目次

  1. 1「鳥取東照宮」は重要文化財に指定されている名所!
  2. 2「鳥取東照宮」の歴史とは?
  3. 3「鳥取東照宮」の見どころ
  4. 4「鳥取東照宮」の御朱印やご利益は?
  5. 5「権現茶屋」で御朱印がもらえる
  6. 6「鳥取東照宮」のアクセスや駐車場情報
  7. 7鳥取に来たら「鳥取東照宮」を参拝しよう!

「鳥取東照宮」は重要文化財に指定されている名所!

鳥取東照宮とは、鳥取県の県庁所在地、鳥取市にある重要文化財です。別称として因幡東照宮や樗谿神社としても知られており、その歴史は370年以上続いています。

本殿だけでなく動物舎や公園などもある自然豊かな場所で、鳥取駅からバスでも車でも15分以内で着くアクセスの良さから参拝する人が多い名所です。

豊かな森林やお祭りは必見!

鳥取市の中心部から徒歩圏内に位置する鳥取東照宮ですが、森林に囲まれた自然豊かな環境の神社です。参道に並列する木々は、秋には紅葉、春には桜など四季によって景色が変化し、共に並ぶたくさんの灯籠も相まって、鳥取東照宮の神秘的な魅力を引き出しています。

参拝だけでなく散歩にも最適です。権現茶屋という店でご飯や甘味を食べることもできるので、友人や家族とゆっくりでき、夜にはホタルが見れる場所としても有名なスポットです。

毎年秋には「楽座楽市」という祭りが行われます。鳥取東照宮で唯一行われるイベントで、毎年盛り上がりを見せています。音楽を取り入れた祭りなので、音楽好きはもちろん、祭りがそこまで好きじゃ無い人も馴染みやすいかもしれません。

「鳥取東照宮」の歴史とは?

どんな神社も色濃い歴史を残していますが、鳥取東照宮の歴史はどんなことがあったのでしょうか。その場所の歴史を知っているか知らないかでは、訪れた時の見方や感覚が違って来ます。ぜひ参考にしてください。

初代鳥取藩主が日光東照宮の分霊として建立

鳥取東照宮を作ったのは、徳永家康の外曾孫であり、鳥取藩の初代藩主を務めた「池田光仲」です。鳥取東照宮は分霊であり、本社は栃木県の有名な神社「日光東照宮」です。

光仲が20歳頃に幕府に願い出たことにより分霊として鳥取に建立されました。当時は「因幡東照宮」と称され、200年以上もその名で愛されていました。

威厳を示すために建てられた?

鳥取東照宮は威厳を示すために建てられたと言われていますが、その理由は光仲の生い立ちにあります。光仲の父である池田忠勝は岡山藩主でしたが、31歳で天然痘により逝去し(毒殺の説も有り)、当時わずか3歳だった光仲が後を継ぐことになりました。

当時の平均寿命は60から67歳程なので、若くして亡くなっていることが分かります。

当時、山陽道の中心であった岡山の藩主を3歳の子供が務めるのは難しいとされていましたが、光仲が徳川家康の血筋であることや、家老と呼ばれる家臣の最高地位の者達の働きかけにより改易(領地や屋敷など全てを没収されること)を免れ、鳥取藩に国替えすることで収まりました。

ちなみに席が空いた岡山藩主は、それまで鳥取藩主であった従兄の池田光政が入れ替えで藩主を務めるようになります。

3歳の光仲に領国を統べることは難しいので当時は江戸藩邸に住ませ、領国経営は家老達に委ねられていました。そういった背景もあり、光仲が鳥取藩に初入国したのは1648年の18歳頃と言われています。藩主になってから16年もの長い月日がかかりました。

この16年の間、藩主は光仲でしたが、実質権力を握っているのは領国経営をしていた家老の中心人物であった荒尾成利でした。

光仲は藩主としての威厳を取り戻すため、初入国の翌年の1649年には幕府に東照宮の造立を勧め許可を得ます。さらにその翌年の1650年には東照宮が完成し、因幡東照宮と名付けられました。

東照宮は徳川家康を神格化させた「東照大権現」が祀られていて、それをたった2~3年の間に幕府からの許可を取って完成させたというのは威厳を取り戻すには十分でした。

こういった行いもあり、後に荒尾成利に責問十余条を突き付けて家老職を辞めさせ、藩主としての権力を掴みました。
 

以上で分かるように光仲は領国経営に熱心で努力家でした。性格も厳正寡黙と言われ、将来有望で若くして家老になった家臣の和田三信は、光仲の前では「厳冬でも背に汗した」という言葉を残しています。

光仲の威厳と努力の形は、「鳥取東照宮」という形で今も残されています。

明治時代に「樗谿神社」と改称

明治7年には因幡東照宮から「樗谿神社(おおちだにじんじゃ)」と改称しました。

由来は、「王子(寺)」(おうじ)という寺院があったことから、又は「大日村」という村落が「大日谷(おおひだに)」と言われていたことから、という2つの説があります。そこに改称した際に「樗谿」字が当てられたとされています。

元の名称の復活を望む声もあり鳥取東照宮と改称

樗谿神社と改称しましたが、「神社の来歴が判り難い」との声が多く挙がり、元の名称の復活を望まれました。

そして2011年、樗谿神社という名前は130年以上の歴史に幕を閉じ、創建当時の因幡東照宮に由来する現在の「鳥取東照宮」へと改称します。県の名前が入ったことで、より神聖で風格を感じられる神社となりました。

「鳥取東照宮」の見どころ

鳥取東照宮には、県の特色でもある豊かな自然を感じられる他、神社ではあまり見られない光景があります。敷地内にある樗谿公園では、昨今見られなくなった景色を見ることができるかもしれません。

創建当時から残っている本殿・唐門・拝殿・幣殿

創建当時から残っている社殿は、石玉垣に囲まれた本殿と、平入りで側面に唐破風がついた唐門、入母屋の拝殿と幣殿が国の重要文化財に指定されていて、池田家が残した数少ない遺産です。

残念ながら創建当時から修理せずそのままというわけではありませんが、鳥取東照宮の地域は木造建築の天敵である湿度が高いという特徴があり、その点を考慮するとしっかりとした形で残っている事が奇跡的です。

370年以上の間、職人たちが修繕を繰り返して繋いだ歴史が、昭和27年には重要文化財として認められ、現在も形を残していると思うと感慨深いですね。

鷹の彫刻

鳥取東照宮の本殿の柱に刻まれていると言われる鷹の彫刻も見どころの一つです。この鷹の彫刻は、本社の日光東照宮に刻まれている「眠り猫」と同じ「左甚五郎」の作品とされています。

左甚五郎とは、安土桃山時代から活動しはじめ、江戸時代初期に活躍した伝説の彫刻職人と呼ばれていて、その製作年間は300年にも及びます。


年数で分かる通り、実は個人の名前ではなく、各地で彫刻職人として活躍していた工匠たちが代名詞的に使っていた名前のようです。但し、この鷹の彫刻自体は見づらい場所にあるので、訪れた際には探してみてください。

動物舎

鳥取東照宮では、神社ではなかなか見ることのない「動物舎」があり、馬と豚とダチョウが飼育されています。神社は神馬と言って、神様が乗る動物として神聖視されているため馬との結びつきは考えられますが、豚とダチョウの飼育は大変珍しいです。

ふれあいは出来ませんが、参拝者の憩いの場として知られています。

盛大な秋祭り

毎年10月に行われる「楽座楽市」という秋祭りがあり、これは地元民だけでなく観光客も毎年心待ちにしている鳥取東照宮の一大イベントの祭りです。

楽座楽市は「楽しさ」をモットーに開催されており、神社の祭りでよく見られる神輿や屋台だけでなく、音楽やダンスなどのパフォーマンスにもフォーカスを当てていて、祭りとしては珍しい様子が見られます。

昨今では、新型コロナウイルスの影響により開催を見送ったり、縮小して開催されたりと変動はありますが、基本的には10月1週目の土日の2日間で開催される祭りです。

1日目は前夜祭で18時から22時まで、2日目は本祭として9時から16時まで開催されているので、観光がてら寄ってみてはいかがでしょうか。

樗谿公園

鳥取東照宮に続く道の入り口には樗谿公園があります。自然豊かな鳥取東照宮の良さが全面に活かされていて、春には梅や桜、秋には紅葉が広がります。梅雨には紫陽花や花菖蒲も見られるので、季節の花を見ながら散歩すると風情があって良いですね。

樗谿公園ではホタルが見られる!

樗谿公園では3000匹以上のホタルが見られる場所としても有名です。昨今では環境破壊により世界中でホタルの生息数が激減し、夏の風物詩とされていたホタルが見られる場所も限られています。

樗谿公園は環境省が選定した「ふるさといきものの里百選」にも選ばれており、「鳥取市ホタルの里」と呼ばれています。

ゲンジボタルやヘイケボタルなどの様々な種類のホタルが見ることができ、過去にはホタルが出現する6月上旬の短い期間に限りホタル観賞ツアーを行われていました。現在はコロナ感染拡大防止のため、ホタル観賞ツアーは休止しており再開は未定です。

鈴虫の鳴き声や水のせせらぎをバックにホタルの光に囲まれる時間は、とてもロマンチックでありながら懐かしい気持ちを味わえるでしょう。短い期間ではありますが、6月に訪れる際にはイチオシの場所です。

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「鳥取東照宮」の御朱印やご利益は?

ご利益を求めにくるのが神社ですが、どんなご利益が気になりますよね。ご利益以外にも、昨今ではドラマやアニメの影響で御朱印を集める人も増え、各地に集めに訪れる人も多いです。ここではご利益と御朱印などを含め、鳥取東照宮の情報について紹介します。

ご利益は?

鳥取東照宮は、江戸の初代将軍であった徳川家康を祀っている効果からか「勝運」「武運長久」などの勝負事のご利益があると言われています。他にもご利益があり、「家内安全」「子孫繁栄」といった家庭内におけるご利益が望めます。

仕事で同僚と差をつけたい人や幸運を掴みたい人は、ご利益を授かりに訪れてみてはいかがでしょうか。

「権現茶屋」で御朱印がもらえる

多くの神社は授与所や社務所でもうらうことができる御朱印ですが、鳥取東照宮ではコーヒーや甘味、そうめんやうどんなども販売している「権現茶屋」でもらうことができます。

権現茶屋は動物舎の手前にあるカフェのようなところで、本殿からは離れていますが書き置きではなく直書きで対応してくれます。ただし、権現茶屋で御朱印を受け付けているのは16時までです。また、水曜は権現茶屋の定休日なので対応していません。

御朱印とは参拝証明としていただくもので、参拝日や神社の名称、その神社が祀っている神や仏の名前を墨書きされます。

元々パワースポット巡りが流行っていたことから人気はありましたが、最近では大河ドラマなどの聖地巡りや、ゲームやアニメとのコラボイベントで御朱印を集める人が増えているようです。

マナーとしては参拝後に権現茶屋へ訪れて御朱印をお願いする形ですが、年末年始や七五三の行事ごとの日は繁忙期のため時間がかかることがあります。

そういったタイミングであれば参拝前に権現茶屋にご朱印帳を渡して、参拝後に受け取った方が良いでしょう。権現茶屋ではゆっくりと一服しながら御朱印の完成を待てるので、利用してみてください。

「権現茶屋」の基本情報

名称 権現茶屋(ゴンゲンチャヤ)
住所 鳥取県鳥取市上町87
営業時間 10:00~17:00 日曜営業
定休日 水曜日
アクセス JR鳥取駅北口より徒歩30分
100円バス くる梨「赤コース」樗谿公園やまびこ館前バス停下車徒歩3分
※ レンタサイクル(鳥取駅高架下第2駐輪場) 1日500円あり
鳥取駅から1,916m
問い合わせ 0857-26-2615
【URL】 食べログ

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「鳥取東照宮」のアクセスや駐車場情報

鳥取東照宮へのアクセス方法を紹介します。公共交通機関でも車でも行けるので、ぜひ参考にしてください。

アクセスの詳細

公共交通機関を利用する時のアクセス方法は、JR鳥取駅で下車しバスに乗車しますが、2つの方法があります。1つは循環バスで、バスターミナル0番乗り場から赤コースのバスに乗り、17分程揺られて「やまびこ館前・樗谿公園」で下車すると目の前が鳥取東照宮です。

こちらは片道大人100円で小学生50円、始発は8時台で、9時から最終の18時までは1時間内に3本ペースであります。安価でバス停から直ぐに鳥取東照宮にアクセスできるのでおすすめです。

もう1つのアクセス方法は、鳥取駅バスターミナル3番乗り場から「38H北園ニュータウン」行きなどに乗車します。6分程揺られて「県庁日赤前」で下車し、15分ほど歩くと鳥取東照宮です。こちらは片道170円で1時間に1本ペースで乗れますが、来ない時間帯もあるので気をつけてください。

車でのアクセスは、中国自動車道「佐用JCT」から鳥取自動車道に入り、「鳥取IC」または「鳥取南IC」で降ります。「佐用JCT」からは約1時間20分です。

駐車場情報

鳥取東照宮には、少し歩きますが無料の駐車場もあります。あまり台数は停められないので、初詣などの行事や祭りのようなイベント時には気をつけてください。

有料駐車場も数カ所ありますが、バスだと駅から最安価で100円ということや、市街地からのアクセスもしやすい点で、バスを利用するのがおすすめです。

「鳥取東照宮」の基本情報

名称 鳥取東照宮(旧樗谿神社)
住所 鳥取県鳥取市上町87
アクセス  JR鳥取駅→循環バスくる梨赤コースで20分、バス停:樗谿公園やまびこ館前下車、徒歩5分
鳥取道鳥取南ICから国道53号経由10km20分
駐車場 あり/10台
TEL 0857-22-3318(鳥取市観光案内所)
拝観料 なし
定休日 なし

鳥取に来たら「鳥取東照宮」を参拝しよう!

古い歴史があり、歴史的偉人である徳川家康のゆかりの地でもある鳥取東照宮は、市街地からも遠く無いので参拝しやすいです。辺りは自然豊かなので参拝だけでなく散歩にも適していて、動物舎や権現茶屋、公園もあって家族連れでも楽しむことができます。

秋には楽座楽市という祭りを、初夏には幻想的な光景を作り出すホタルを楽しみませんか。国の重要文化財に指定されていますが、気楽に訪れることができる神社なので、ぜひ参拝してみてください。

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