松江「月照寺」で紫陽花の絶景とお茶を愉しむ♪大亀の謎についても調査

雄大な自然と日本海に面する島根県松江市に位置する「月照寺」は、大亀伝説やお茶の名所として人気があるお寺です。梅雨時に咲く紫陽花や秋の紅葉は正に格別です。月照寺でお参りをしながら御朱印や大亀のパワースポットに触れてみましょう。

松江「月照寺」で紫陽花の絶景とお茶を愉しむ♪大亀の謎についても調査のイメージ

目次

  1. 1松江「月照寺」は隠れた絶景と茶の名所
  2. 2「月照寺」の歴史や見所
  3. 3「月照寺」の大亀伝説
  4. 4「月照寺」の御朱印とお守り情報
  5. 5「月照寺」で松江の茶の湯文化を体験
  6. 6「月照寺」のアクセス&駐車場情報
  7. 7松江に来たら「月照寺」で歴史を体験しよう!

松江「月照寺」は隠れた絶景と茶の名所

雄大な自然が周りを取り囲み、時には穏やかに、時には荒々しい波音を奏でる日本海に面した島根県。出雲大社や玉造温泉などの観光名所が数多く並ぶ、山陰地方屈指の観光スポットが多くある街です。

その中でも、県庁所在地がある松江市は、松江城や松江しんじ湖温泉、玉造温泉など観光名所やご当地グルメを数多く用意しており、毎年多くの観光客が松江市を訪れています。島根県と言えば出雲大社が有名なスポットでありますが、お茶の名所として有名なお寺も観光には欠かせません。それが「月照寺(げっしょうじ)」です。

松江市にお茶の文化を広めた不昧公の廟や大亀の石像、紫陽花の花や紅葉などで人気がある月照寺をお参りし御朱印を授かって、月照寺の歴史や心霊情報、魅力に触れていきます。

山陰の紫陽花寺として有名

月照寺には多くの花や木が植えられており、季節に応じて様々な木や花が明るく綺麗に咲き誇ります。特に有名なのが紫陽花(あじさい)で、梅雨の時期に入る6月中旬頃から約3万本にも及ぶ紫陽花の花が咲き誇ります。

この紫陽花が綺麗に咲き誇る頃には、雨にも関わらず沢山の方が月照寺の紫陽花を一目見ようと傘をさしてお参りに訪れます。この綺麗な紫陽花を見れるスポットは山陰地方でも珍しく、月照寺は別名山陰の紫陽花寺として人気を博しています。

「月照寺」の歴史や見所

豊かな景観と心が現れる雰囲気、綺麗な紫陽花が咲く、島根県松江市に位置する月照寺ですが、大亀の伝説やお茶の名所、紅葉に心霊など、様々な歴史や伝説を育んできて現在もお寺を運営しています。

その歴史は古く一度は荒廃していた歴史を持つ月照寺は、一体どのような歴史を歩んできたのか、月照寺の歴史を振り返ると共に、月照寺をお参りする上で欠かせない見どころを一緒に見ていきましょう。

松江藩主松平家の菩提寺

島根県松江市にある月照寺の前身は洞雲寺(どううんじ)というお寺の名前で運営されてきました。しばらくの間荒廃が続いていましたが、松江市の藩主で徳川家康の孫でもある松平直政が、お母様である月照院を弔おうと、洞雲寺に霊碑を安置しました。そしてお寺の名前を洞雲寺から蒙光山月照寺を名前を改めて再出発の道を歩む事になります。

時が経ち、松平直政のご子息である綱隆が父の遺言に従い、月照寺の境内に直政を祀る廟(びょう)を造ります。この時に月照寺がある山を歓喜山へと山号を改め、松平家9代にわたって松平藩主の菩薩寺として運営してきました。

第7代藩主・不昧公の廟

さて、月照寺はお茶の名所として有名ですが、その歴史を作った人物が松平家7代目藩主の松平治郷です。幼いころから茶道と参禅修行に励み、道楽者として江戸幕府を欺いてきた策士でもあります。茶道をこよなく愛してきた松平治郷は、藩主から隠居すると不昧(ふまい)を号するようになります。

茶道は一流の称号を得ていた松平治郷は、松江藩に大きな影響を及ぼし、松江市の茶道の精神は今もなお松平治郷の教えから成り立っています。不昧公の廟が育てた名工小林如泥(こばやしじょてい)が手がけたという伝説がある不昧公の廟は正に圧巻です。特に不昧公の廟門に彫ってある葡萄は必見の価値があります。

約3万本の紫陽花が咲き誇る

月照寺は、山陰の紫陽花寺と異名をとるほど、綺麗な紫陽花を観賞する事ができます。6月初めまでは葉っぱだけの紫陽花が、梅雨に入る6月中旬頃になると一斉に綺麗な花を見せてくれます。これまでの月照寺の雰囲気が一変し、神秘的な空間を楽しむ事ができます。

紫陽花の観賞におすすめなのが茶室です。茶室でお茶や紅茶を楽しみながら庭園を見ると、木々と紫陽花が見事なコントラストを描きます。それは、まるで映画のワンシーンのような情景です。

隠れた松江の紅葉スポット

島根県松江市にある月照寺は、山陰の紫陽花寺と言われるほど紫陽花で人気があります。しかし、紫陽花だけではなく桜やショウブ、モミジやツツジも季節に応じて四季折々の情景を映し出してくれます。

春は桜が満開となり、多くの花見客で賑わいますが、秋になる頃には紅葉が見事な色合いを見せ、赤や黄色のコントラストを描いた素晴らしい紅葉の絶景を堪能できます。

「月照寺」の大亀伝説

島根県松江市にある月照寺は、松江藩主の墓所や紫陽花、紅葉で地元の方に人気があるお寺です。その他にも月照寺の見どころとして、大亀の石像があります。首に傷を持っている大亀には、江戸時代からの伝説が現在でも語り継がれています。さて、その大亀の伝説とは一体どのようなお話なのか、一緒に見ていきましょう。

①亀を愛でていた藩主を偲んで造られた石像

島根県松江市の月照寺に建立されている大亀の石像は、松江藩主であった松平宗衍の廟所にあります。宗衍が50歳を迎えた記念に、息子の不昧公こと松平治郷がお父様の長寿を願って、常日頃から可愛いがっている亀の石像を建立しました。宗衍が亡くなった後も、宗衍が愛してやまなかった亀を思い、宗衍を偲んでいました。

②心霊スポットだった?夜になると動き出す大亀

松平宗衍を偲んで亀の石像を慈しんでいましたが、心霊現象が度々噂されるようになります。石像であるはずの亀が水を飲んでいる、城下町で石の形をした亀を見たなど、心霊体験が報告されるようになります。

最初はただの噂で心霊ではないであろうとされていましたが、夜になると石像の大亀が動き出し、蓮池に溜めている水を飲んだり、月照寺を歩き回ったり、ついには城下町に降りて人まで襲うという心霊現象が度々起こるようになりました。

③寺の住職が大亀に説法

動くはずがない石像が水を飲み、人々を襲うという心霊現象を止められるのは、月照寺の住職しかいません。そこで住職は夜中に歩き回る石像の大亀を捕まえて、大人しくするように説法をします。

しかし、説法を受けた大亀は、自分で止める事ができない。住職さん、何とか止められるようにお願いできないでしょうか。という意外な答えが返ってきます。そして、大亀が動けないように、亀を愛した松平宗衍の功績を巨大な石碑に記し、その石碑を大亀の背中に載せて、大亀を動けないようにしました。

こうして、大亀の心霊現象は終わりを告げましたが、現在でも夜になると大亀が動く心霊現象を信じた心霊マニアが夜な夜な訪れてたり、大亀の心霊伝説をモチーフにしたミステリーツアーも開催されています。

④大亀の首に残る痛々しい傷跡

月照寺の住職によって、大亀の伝説は終わりと思われますが、実はもう一つ知られざる大亀の伝説もあります。人を襲ったり、夜な夜な徘徊をする大亀を懲らしめようと、松江藩のお侍さんが大亀の首を斬りつけます。

大亀の首にある傷痕はお侍さんから受けた刀傷と言われています。更に、大亀の石像周辺には刀で斬りつけたお侍さんの人魂が出るなど、様々な心霊現象が報告にあがっています。

⑤大亀の頭をなでると長生きできる

大亀の石像は、かつて松江藩の人々を苦しめていた亀として言い伝えられてきましたが、鶴は千年亀は万年と言われるほど長生きする動物です。この事にあやかって、亀の頭を撫でると長生きができるパワースポットとしても有名になり、長寿のご利益を授かろうと、毎年多くの方が大亀の頭を撫でにきます。

「月照寺」の御朱印とお守り情報

島根県松江市にある月照寺で紫陽花や紅葉、大亀で長寿のご利益を授かってお参りも済ませました。ここで月照寺をお参りした証として御朱印を授かりたい所です。御朱印は、お参りや参拝をした証明書として、ほとんどのお寺や神社で発行してもらえますが、月照寺の御朱印はどこで、どのタイミングでいただけるのか、一緒に御朱印を授かりに参りましょう。

受付時間と朱印料

月照寺でいただける御朱印は、拝観受付で授かる事ができます。どのお寺や神社でもそうですが、必ずお参りや参拝を済ませてから御朱印をいただきに参りましょう。御朱印の受付時間も限らています。紅葉の季節の11月までは9時から夕方5時まで、冬の3月までは9時から夕方4時30分までとなっています。

月照寺で拝観をするには拝観料も必要ですが、御朱印を授かるのに御朱印料が必要となります。月照寺の御朱印は300円、出雲国神仏霊場巡りをされている方は500円御朱印料をお支払いください。

護縁珠が一緒にもらえる

月照寺でお参りをして、紫陽花や紅葉を楽しみ、大亀で長寿のご利益を授かり、いざ御朱印をいただきに参ります。月照寺では御朱印を授かるときに、木で出来たを一ついただく事ができます。これは「護縁珠(ごえんじゅ)」と言われており、御朱印に書かれたものと同様の文字が刻まれています。

護縁珠(ごえんじゅ)とは

月照寺で御朱印と一緒に授かれる護縁珠は、あまり馴染みがないものですが、これは中国地方や山陰地方の霊場に伝わるもので、出雲国神仏霊場巡りをされている方にはお馴染みのものです。

各お寺や神社の教えや名前を珠に刻み、御朱印と一緒にお渡しするのが習わしで、出雲国神仏霊場巡り全20ヵ所全てを巡ると数珠が出来上がると言われています。月照寺以外にもある出雲国霊場巡りを、この機会にぜひお試しください。

「月照寺」で松江の茶の湯文化を体験

松江市では、松江藩7代目藩主であった不昧公こと松平治郷公から茶の湯文化が広まり、現在でもその茶の湯文化が継承されている街です。

月照寺では、治郷公が遺した茶の湯文化をつたえようと、治郷公が大切にしていた茶室や用具などが残されており、松江の茶の湯文化を間近で体験する事ができます。早速松江の茶の湯文化をぜひ一度体験して、紫陽花や紅葉を眺めながら日本古来の文化を楽しみましょう。

茶室「大円庵(だいえんあん)」

月照寺では、松江のお茶の文化が楽しめる場として茶室を用意しています。これはお茶の文化を広めた治郷公ゆかりの大円庵で、松江の美味しいお茶と和菓子をいただきながら紫陽花や紅葉をゆっくりと眺める事ができます。

茶室から見える日本庭園

月照寺の茶室大円庵でゆっくりお茶をいただきながら茶室の外を見てみましょう。風情豊かな日本庭園が、静かに綺麗な姿を見せています。春は桜、梅雨時には紫陽花、秋は紅葉と一年を通して変わりゆく庭園と自然を満喫しながらお茶を堪能する事ができます。

松江銘菓「路芝(みちしば)」

月照寺の茶室大円庵で美味しいお茶をいただきながら、今度は松江自慢の銘菓をいただきましょう。道に生えている草という意味の「路芝(みちしば)」は、ごまの風味と控えめな甘さでお茶にぴったりの美味しさです。

ごまと求肥を合わせて白あんを入れます。短冊上に切ったらひねりを加えて完成です。春の雪解けの中で、草の上にある雪が溶けていく様子を描いた路芝は、月照寺のお茶受けだけではなくお土産にもおすすめです。

参道脇に湧き出る「茶の湯の水」

月照寺のお茶は大変美味しいと評判で、その美味しさの秘密はお水にあります。月照寺参道にあるわき水は、茶の湯の水で治郷公がこよなく愛したお茶のお水になります。島根の名水百選にも選ばれているお水は、自由に汲みとる事ができます。

「月照寺」のアクセス&駐車場情報

月照寺でお参りをして、綺麗な紫陽花と紅葉を観賞し、美味しいお茶をいただきたい方は、どうやって月照寺に行けば良いか、アクセス方法が気になる所です。特に他県から来た観光客はスムーズにアクセスできるのが最も望ましいでしょう。

ここからは月照寺へアクセスするおすすめの交通機関をご紹介します。お車で月照寺に来られた方のために、駐車場のご案内も同時にご紹介していきます。

アクセス情報

月照寺は、松江しんじ湖温泉近くにあり、電車や車でのアクセスがおすすめです。お車でアクセスされる方は、まず宍道湖に向かって車を走らせます。白潟公園を右に曲がると宍道湖大橋が出てきますので、宍道湖大橋を渡って左に曲がります。

しばらく道なりに車を走らせるとしんじ湖温泉入り口の交差点が出てきますので、交差点を右に曲がり、月照寺橋を左に曲がります。少し車を走らせたら右手に駐車場がありますので、右に曲がり道なりに進めば月照寺に到着します。

電車では、一畑電気鉄道松江しんじ湖温泉駅で降りて、城山西通りから月照寺橋を左に曲がります。東林寺を右に曲がり、道なりに進めば月照寺に到着します。約15分ほど歩きます。

駐車場は?

月照寺では、専用の駐車場を設けており、普通車20台を駐車させる事ができ、大型バスも駐車ができます。しかし、紫陽花の開花中や紅葉シーズンは大変混み合いますので、お近くの有料駐車場を利用した方が便利です。

「月照寺」の基本情報

住所 〒690-0875 島根県松江市外中原町179
電話番号 0852-21-6056
開館時間 ・4月~11月9:00~17:00
・12月~3月9:00~16:30
拝観料 ・大人500円
・高校生以下300円
・小学生250円
アクセス JR山陰本線松江駅より車で10分
駐車場 有り
URL 公式サイト

松江に来たら「月照寺」で歴史を体験しよう!

自然を愛し、亀を愛し、お茶を愛して松江を愛した松平の藩主が眠る月照寺。数々の歴史や伝説が眠るこの神社では、庭園や花に木々が、月照寺の歴史を見つめ、成長を続けてきました。綺麗な花の奥底は、過去に月照寺が歩んできた成長の軌跡が見てとれます。

月照寺でいただくお茶も、肩肘張らず気軽に楽しめ、茶室から覗く庭園は、観るもの全てを魅了する美しさを提供してくれます。松江は観光とグルメに困らない街として有名ですが、少し足を伸ばして、月照寺で歴史を感じながらゆっくりと松江のお茶を堪能しましょう。

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MrPatariro
サッカー、ライブ大好きで全国を飛び回っています。ついでに旅行と観光、グルメも楽しんでいます。

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