「広島城」の歴史や観光の見所を徹底解説!御城印の貰い方も紹介!

「広島城」は広島市の有名観光スポットです。天守は国宝に指定されていましたが、原爆で倒壊してしまいました。現在は再建され、内部は博物館になっています。夜はライトアップされ日中とは違った美しい広島城が見学出来ます。広島城の御城印やアクセス情報などをご紹介します。

「広島城」の歴史や観光の見所を徹底解説!御城印の貰い方も紹介!のイメージ

目次

  1. 1日本三大平城「広島城」
  2. 2「広島城」の歴史や特徴について
  3. 3「広島城」の観光の見どころは?
  4. 4「広島城」のお土産情報
  5. 5「広島城」のアクセス&駐車場情報
  6. 6「広島城」で歴史を学んでたくさん観光しよう!

日本三大平城「広島城」

広島県広島市にある「広島城」は、安土桃山時代に建てられた城で、岡山城、名古屋城と並び、三大平城の一つに数えられ、初期近代城郭の代表と言われています。1945年にアメリカ軍の原爆の被害を受け焼失倒壊するまでは、天守閣が国宝に指定されていました。

現在の建物は、1958年以降に再建されたものです。天守閣の内部は歴史資料博物館となっていて、広島城の歴史を学ぶことが出来ます。天守閣の上からは広島の町が一望出来ます。広島城は広島の重要な歴史的観光名所となっています。

戦国の武将毛利氏が築いた城

広島城は戦国武将毛利氏が築いた城です。この地域は、元は武田氏が納めていましたが、毛利氏12代当主毛利元就が武田氏を滅ぼし、厳島の戦いで勝利してからは毛利氏が治めるようになりました。それまでの毛利氏の居城吉田郡山城は戦国の世に最適な堅固な山城でした。

時代は進み、孫の毛利輝元の頃になると天下も安定し始め、それまで戦国の要塞であった城は、商業や政治の中心として、また権力の象徴としての役割を持つように変化していきました。「近代城郭」の始まりです。

山間の吉田郡山城では手狭となり、瀬戸内の海路が生かせる海沿いへ拠点を移すことを考えるようになりました。広島城は毛利輝元が築城したことで知られますが、一説には祖父の元就はすでに現在の広島平野部への築城計画を持っていたとも言われています。

「広島城」の歴史や特徴について

広島城は広島市の重要な歴史観光スポットです。1945年にアメリカ軍の原爆が投下され破壊されてしまうまでは、広島城天守閣は国宝に指定されてていました。現在内部は歴史資料館となっています。夜はライトアップも行われ、幻想的な姿が堀に映し出されます。

戦国武将毛利氏によって築城された広島城は、歴史的にも大変重要な役割をはたしていました。広島城の歴史と特徴、その魅力、2020年から頒布が始まった御城印などについてご紹介します。

戦国末期に"毛利輝元"が築城

1555年、毛利氏12代当主毛利元就は厳島の戦いで陶氏に勝利します。広島を治めていた武田氏も滅ぼし、毛利氏は広島を治めるようになりました。それまで毛利氏は山城吉田郡山城を本拠地としていました。山陰山陽を結ぶ場所に位置し、戦国時代には最適の城でした。

しかし時代は進み、14代毛利輝元の時代となると豊臣秀吉が天下を治め、世の中が安定してきます。城の持つ意味も変わり、武将の権威を示したり、商業や政治の中心として機能する必要が出てきました。輝元は瀬戸内に面する広島に城を築く計画をたてます

大阪城を参考に構想を練った

1588年、毛利輝元は豊臣秀吉に招かれ、大阪城や聚楽第を訪れます。これらの建物を見て、輝元は近代城郭の必要性を痛感し、広島城の築城を決心しました。1589年、広島城の築城が始まりました。城は大阪城を、縄張りは聚楽第を参考にしたと伝えられています。

広島城築城には豊臣秀吉の側近で築城の名手、黒田如水(官兵衛)が参加しました。1599年、全ての工事が完成し広島城は落成しました。広島という地名はこの頃に付けられたと言われています。完成当時は大阪城に匹敵する規模だったと伝えられています。

その後、1600年の関ヶ原合戦で、毛利輝元は西軍の総大将を務めるも敗北、領地を没収され大幅に減俸となり広島を去ります。代わって入城した福島正則によって、広島城は大改修が行われ、城下町が整備されました。

原爆被害からの復活

福島正則は、あまりにも広島城修復や城下町の整備に力を入れすぎ、徳川家康の逆鱗に触れ改易されてしまいます。その後広島城には浅野氏が入城し、明治時代までの250年を広島城主として治めました。明治維新の廃藩置県で広島藩は広島県となりました。

広島城には広島県庁が置かれ、その後大日本帝国陸軍施設が建てられ、広島城は重要な軍事基地となりました。昭和6年、広島城の歴史的価値が認められ本丸が国宝に指定されました。太平洋戦争では軍事施設が集中していたため、原爆投下の標的となりました。

1945年(昭和20年)8月6日午前8時15分、アメリカ軍による原爆投下。爆風により一瞬で建物は倒壊、火災となり焼失してしまいました。天守は焼けませんでしたが、重みで倒壊しました。火災が収まると城内に臨時救護所が設けられましたが、多くの命が失われました

天守・二の丸が復元

1951年、広島国体開催の際に木造の広島城仮天守閣が建てられました。国体閉会後に解体されましたが、広島城再建の声が高まって行きました。1953年広島城跡が国の史跡に指定され、1958年の広島復興大博覧会開催に合わせて、広島城の再建が決定されました。

1957年に着工、翌1958年に現在の広島城天守閣は内部を博物館として開館しました。また、1988年から1994年にかけて、二の丸の復元や堀などの浄化作業が行われました。2006年には日本百城に選ばれました

別名「鯉城」と呼ばれる

広島城は別名「鯉城(りじょう)」とも呼ばれています。広島城のある地域は、昔「己斐浦(こいのうら)」という地名で、己斐は鯉を意味すると言われています。また、広島城の堀に鯉がたくさん泳いでいたから、天守閣の色が濃いからなどの説もあります。

広島カープの由来となる

広島城は鯉城の別名もあります。広島には、「鯉」の名前が付く地名や通りがたくさんあります。鯉は英語でカープ、プロ野球の広島東洋カープは鯉城から名前をつけたそうです。広島カープが毎年戦勝祈願に訪れる広島護国神社は、広島城址公園にあります。

広島城の御城印の貰い方は?

神社仏閣で参拝後に頂ける御朱印やお城で発行される御城印集めがブームとなっています。御城印は日本全国のお城で頒布している登城記念で、御城印集めを趣味にしているファンも大勢います。これまで広島城には御城印がありませんでした

広島城にも御城印をという声が多く、いよいよ広島城でも2020年9月から御城印の頒布を開始しました。広島城御城印は2種類あります。毛利家、福島家、浅野家の家紋が入った「広島城」の御城印と、広島カープとのコラボで誕生した「鯉城」の御城印です。

値段は1枚300円で、一人5枚まで購入できます。御城印は広島城1階ミュージアムショップで取り扱っています。御城印を購入するには、別途広島城への入場料金が必要となります。入館料は、一般300円、高校生・65歳以上180円、中学生以下無料です。

広島城のスタンプの貰い方は?

日本100名城は、財団法人日本城郭協会が日本全国から選んだ名城100選です。広島城は73番目に登録されました。2007年から100名城を巡るスタンプラリーが開始されました。スタンプ帳は「日本100名城公式ガイドブック」「日本100名城に行こう」に付いています。

全国の城を制覇し、スタンプ帳がいっぱいになったら、日本城郭協会事務局宛にスタンプ帳を送ると、登録順位が記入され「祝登城完了!」の印が押されて返送されます。広島城のスタンプは、広島城1階ミュージアムショップ前にスタンプ台が設置してあります

「広島城」の観光の見どころは?

広島城は広島の重要観光スポットです。創建当時のの建物は原爆によって倒壊や焼失してしまいましたが、現在天守閣は復元され、内部は資料博物館となっていて、夜は美しくライトアップされています。広島城観光の見所をご紹介します。

見どころ①二の丸

1989年(平成元年)から1994年(平成6年)に広島城では大規模な堀の浄化作業や修復が行われました。この際、二の丸が復元されました。広島城二の丸は「馬山」と呼ばれ、攻撃の為に建てられた曲輪です。広島城の特徴となっています。

毛利氏時代の後、福島正則が周防に転付された毛利氏の攻撃に備えて建てたとも言われています。復元された二の丸は内部を公開していて、全ての櫓を見学することが出来ます。太鼓櫓には実際に太鼓が置かれ、誰でも太鼓を叩くことが出来るようになっています。

見どころ②赤茶けた石垣

広島城は国宝に指定されていた名城でしたが、1945年アメリカ軍の原爆投下により、全てが焼失もしくは倒壊し失われてしまいました。表御門と中御門跡の石垣は、原爆の熱で赤く変色した石垣が残され、原爆の凄まじさを今に伝えています。

原爆投下当時の被害の凄惨さ

広島城には第二次世界大戦時に、軍事関係の重要施設があったため、原爆投下の標的となってしまいました。1945年(昭和20年)8月6日午前8時15分、アメリカ軍により原爆が投下されました。広島城は爆心地から1㎞の場所に位置していました。

建物は一瞬にして倒壊、その後焼失しました。天守は火災に強い建物で、火災は免れましたが自重で倒壊しました。当時この付近には約1万人の兵士がいましたが、全ての部隊が壊滅となりました。火災が収まった後、臨時の救護所が城址に設置されます。

しかし、薬品や人でが不足し、十分な手当てが行えずに多くの命が失われました。広島市では1993年建物や樹木を台帳に被爆遺構として登録、広島城址公園内には、中国軍管区司令部跡やユーカリなどの被爆樹木3本などが登録されています。

見どころ③天守閣

現在の広島城天守閣は、1958年に再建されたもので、3代目となります。初代天守を忠実に再現し、内部は博物館最上階は広島市内が一望にできる展望台となっています。毎晩日没から22:00までライトアップが行われ、日中とは違った美しさを見せてくれています

複合連結式望楼型5重5階」の迫力ある天守閣は、現在鉄筋コンクリートで復元されていますが、初代天守閣は木造で、大阪城をモデルに建てられたと言われています。広島城天守閣は実戦に使われる事はなく、内部は梁がむき出しで、物置に使用されていたそうです

内部が博物館になっている!

広島城の内部は歴史資料博物館になっています。内部は5層ありますが、そのうちの1階から3階までは常設展示、4階は企画展示、5階は展望室になっています。常設展では広島の暮らしをテーマにした展示が行われていて、甲冑や刀剣も展示してあります。

ライトアップが開催!

広島城はライトアップも観光客や地元のカップルなどに人気です。毎日日没から22:00まで広島城がライトアップされます。日中とはまた様子の違った、荘厳な雰囲気の広島城がライトアップの光に浮かび上がります。

2019年にはチームラボによるライトアップイベント「広島城光の祭り」が行われ、広島城が幻想的な光に包まれました。2020年5月~6月には医療従事者へ感謝の気持ちを込めて、ブルーライトアップが行われました。

「広島城」のお土産情報

広島城は広島で重要な観光スポットです。天守閣の内部は博物館になっていて、ミュージアムショップではお土産もたくさん扱っています。おすすめのお土産をご紹介します。

お土産①もとにゃりクリアファイル

もとにゃり」は毛利元就のゆるキャラです。広島城ミュージアムショップで人気なのは、もとにゃりグッズですが、かわいらしいクリアファイルはお土産に最適です。「百万一心」のA4ファイルは税込み265円です。

一回り小さなA5のもとにゃりクリアファイルは税込み235円です。広島城跡内から発見された、金鯱瓦がデザインされた「広島城金シャチAクリアファイル」税込み265円もあります。どれも広島城限定販売ですので見逃せませんね。

お土産②広島城ペーパークラフト

広島城のペーパークラフトもお土産に人気です。1/300のサイズの、細部までリアルに再現された広島城を、楽しみながら作ることが出来ます。税込み880円です。

お土産③広島城プラモデル

広島城観光のお土産に、本格的なプラモデルはいががでしょうか。1/350のサイズです。天守閣のみのスタンダード版は税込み2200円。現在の広島城の姿を作ることが出来ます。デラックス版は天守閣と東小天守・南小天守が付いて税込み4950円。広島城天守の姿がよみがえります。

「広島城」のアクセス&駐車場情報

広島市の重要観光スポット「広島城」。堂々とした佇まいや、夜のライトアップが人気です。週末には「安芸ひろしま武将隊」も登場し、練り歩きや勇壮な演武で盛り上がります。広島城へのアクセスや駐車場情報をご紹介します。

アクセス情報

広島城へのアクセス方法をご紹介します。広島駅からは、徒歩で約25分でアクセスできます。広島の町をぶらぶら散歩しながら歩くのも良いでしょう。広島観光ループバス「めいぷる~ぷ」でのアクセスは、レモンルートを利用して「広島城・護国神社前」で下車します。

バスを利用してのアクセスは、「合同庁舎前」バス停下車、徒歩約5分(城南通りを西へ)、「広島バスセンター」下車、徒歩約10分(鯉城通りを北へ)、「紙屋町」バス停または「紙屋町県庁前」バス停下車、徒歩約10分(鯉城通りを北へ)となります。

広島電鉄でアクセスする方法もあります。「紙屋町東駅」または「紙屋町西駅」下車、徒歩約15分(鯉城通りを北へ)です。車でのアクセスは、山陽自動車道・広島ICから車で約20分です。

駐車場は?

車でアクセスする場合、駐車場が気になりますね。広島城址には駐車場がありませんので、近隣の有料駐車場を利用します。「広島市中央駐車場」は広島城から600mの距離にある地下駐車場です。有料の天守閣に入館した場合は、30分無料の駐車券がもらえます。

入館料金

広島城天守閣の入館料金は、大人370円、65歳以上180円、高校生180円、中学生以下無料です。広島城址は常に開放されていて、天守閣に入館しない場合は、無料で見学が出来ます。

営業時間は?

天守閣の開館時間は、3月~11月が9:00~18:00(入館は17:30まで)、12月~2月が9:00~17:00(入館は16:30まで)となっています。年末(12月29日~ 31日) は臨時休館です。天守閣にはトイレがありませんので、駐車場か公園内のトイレを利用しましょう。

「広島城」の基本情報

住所 〒730-0011 広島県広島市中区基町21−1
電話番号 0822217512
天守閣入館料 大人370円、65歳以上180円、高校生180円、中学生以下無料
天守閣営業時間 3月~11月 9:00~18:00(入館は17:30まで)
12月~2月 9:00~17:00(入館は16:30まで)
天守閣休館日 12月29日~ 31日
アクセス 広島駅から徒歩25分
山陽自動車道・広島ICから車で20分
循環バス「めいぷる~ぷ」広島城・護国神社前下車
駐車場 なし
URL 広島城公式サイト

「広島城」で歴史を学んでたくさん観光しよう!

毛利輝元が築いた近代城郭「広島城」。豊臣秀吉も訪れ、絶賛したと言われます。国宝に指定されていた天守閣は原爆で失われてしまいましたが、忠実に再現され広島の町のシンボルとなっています。夜のライトアップでは、幻想的な姿が堀に映ります。

広島城は戦国時代末期から江戸藩政時代、明治時代の軍事基地、そして昭和の第二次世界原爆投下まで、歴史を静かに見守ってきました。広島城へ出かけて、広島の歴史、日本の歴史、平和の大切さを学びましょう

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この記事のライター
ORANGE77
旅行大好きです。特に博物館や神社仏閣巡りが好きです。歴女というほどではありませんが、日本史、世界史にとても興味があ...

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