【四万温泉】季節ごとの観光スポットを一挙紹介!紅葉やシマブルーのベストシーズンは?

群馬県の歴史ある名湯『四万温泉』ジブリ映画の”千と千尋の神隠し”の舞台と言われる老舗旅館・積善館や、四万湖の観光が楽しめます。四万温泉で人気の宿シマブルーや、季節に合わせた観光スポットをご紹介します。冬、紅葉の時期に美しい景色が楽しめます。

【四万温泉】季節ごとの観光スポットを一挙紹介!紅葉やシマブルーのベストシーズンは?のイメージ

目次

  1. 1四万温泉を観光しよう!
  2. 2四万温泉観光なら千と千尋の神隠しのモデル地へ
  3. 3【四万温泉観光の温泉宿 5選】
  4. 4【四万温泉の観光12選】季節ごとの観光スポット
  5. 5【四万温泉観光のおすすめランチ3選】
  6. 6【四万温泉観光の人気お土産 5選】
  7. 7四万ブルーもジブリ映画も!観光名所満載の四万温泉

四万温泉を観光しよう!

四万温泉とは、群馬県の北西部にある温泉地です。吾妻郡の中之条という町に在り、7km先には隣県の新潟との県境があるような山の方に位置します。四万温泉は永禄6年に知られるようになりましたが、温泉自体はそれよりも前からあったようです。

昨今では千と千尋の神隠しのモデルの地とも呼ばれていて、海外からの観光客も増えてきました。今回はそんな歴史の深い四万温泉について紹介するので、ゆっくりとしたい時にはぜひ行ってみてください。

四万ってどんなところ?

四万温泉は、山に囲まれていて一年を通して涼しく、観光以外にも避暑地としても知られている温泉地です。春は桜、夏は納涼、秋は紅葉、冬は雪景色と、四季の全てを楽しめる地域でもあり、温泉を見ながらでも、散歩をしながらでも変わりゆく景色を楽しむことができます。

四万にはネオンやコンビニ、ファミレスなど、夜を明るくするようなものが無く、夜には綺麗な星空を見ることができます。また、観光地ですが信号が一つもなく、田舎らしい風景に身を置きながら長閑な時間を過ごすことができます。

四万の病を癒す名湯

四万温泉の由来は、「四万の湯を癒す霊泉」という伝説から来ています。四万温泉の起源については諸説ありますが、主な説は「坂上田村麻呂が入浴した事から誕生した」という説と、「日向守碓井貞光が神から神託を受けたことが始まり」という2つの説です。

由来の一説①坂上田村麻呂

前者の「坂上田村麻呂(さかのうえの-たむらまろ)」とは、平安時代に活躍した人物です。大和朝廷(昔の日本の中心的な政治権力)の役職の一つで、蝦夷と呼ばれる蛮族を討伐する征夷大将軍を務めました。

授業などで初代征夷大将軍と習ったことがあるかもしませんが、実は2代目が正しいそうです。そんな坂上田村麻呂が蝦夷征伐のために四万温泉へ寄り、傷や疲れを癒したという説が一つ目の説です。

由来の一説②日向守碓氷貞光

後者の「日向守碓井貞光(ひゅうがのかみ-うすい-さだみつ)」も平安時代に活躍した人物です。同時代に活躍した武将「源頼光」に仕えており、多くの者が仕える中でも四天王の1人と呼ばれるほどの実力者でした。

そんな貞光が越後から上野国への道すがら、四万を訪れて読経をしながら山の豊かさや川の音色に心を癒していたとされます。

そんな時間を過ごしている中、山の神霊と名乗る童子が現れ、「あなたの読経を聞いて揺るぎない忠誠心を感じたので、四万の病悩を治す霊泉を授けます」と言った意味の言葉をかけられ、貞光は夢現でしたが後に湧出している温泉を見つけます。

不思議な出来事を目の当たりにした貞光は、自身の守本尊である薬師如来を置き、神霊から授かった言葉に因んで「四万」と名付けたという説もあります。

神秘的な四万ブルー

四万温泉に観光に来た際に必ず目にする四万川や四万湖の青色は「シマブルー」と言われており、「奇跡の青」とも言われるほどに神秘的な美しさで観光客を魅了します。始まりは旅行雑誌の関係者のようですが、元々四万湖の美しさは噂や口コミでも話題になっていました。

現在でも「唯一無二」や「言葉にできない」と言った言葉が多く、他とは比較できないその青さを見るために四万湖の観光に訪れる人も多々います。シマブルーがそれほどまでに美しい青色を魅せる理由にも2つの説があるので紹介します。

シマブルーを作り出す説①アロフェン

一つは「アロフェン」という物質がその青さを引き出しているという説です。四万川や四万湖には四万温泉の成分が混入していて、四万湖や四万温泉の成分が混じってできたアロフェンという成分が、太陽の光を浴びて乱反射することによって、美しいシマブルーを作り出すそうです。

シマブルーを作り出す説①青色が他の色を吸収している

もう一説は、四万川の透明度が高いことで、青い光が他の色を吸収して隅々まで行き届いているという説です。

太陽の光を含め、光には波長の長さによって光があります。例えば、虹も波長に関係していて、雨上がりの空中には水滴が多く浮かんでいて、太陽光がその水滴の中で屈折すると波長がバラつき、様々な色が発生して虹色になります。

太陽が発する光の色は温度によっても変化しますが、夏場や日中の空気中の温度が高い間は青色の波長が多く含まれ、それが川や湖の中に差し込み川底の反射などで隅々まで青色が行き渡り、他の赤色などを吸収して消されることで青さが残る、という仕組みです。
 

四万温泉観光なら千と千尋の神隠しのモデル地へ

四万温泉と言えば、ジブリ映画であり宮崎駿監督の代表作でもある「千と千尋の神隠し」のモデルの地とも言われており、観光に来る理由の大きな理由の一つとなっています。。千と千尋の神隠しと言えば、独特な雰囲気がありますが、どんな所がモデルの地と言われているのでしょうか。

千と千尋の神隠しの作品に触れながら、千と千尋の繋がりを感じられる四万温泉の魅力を紹介します。

ジブリ映画「千と千尋の神隠し」

「千と千尋の神隠し」とは、2001年にスタジオジブリが公開したアニメーション映画で、2020年10月までの約19年間に渡り、国内歴代興行収入第1位に君臨し続けていた大人気作品です。

千と千尋の神隠しは海外評価も高く、アカデミー賞では長編アニメ映画賞を受賞し、名だたる批評家から「21世紀の偉大な映画ベスト100」の第4位に選ばれました。現在でも国内外共に人気は衰えないこの作品は、宮崎駿監督の名前が世界中に知れ渡ったきっかけでもあります。

千と千尋の神隠しの物語は、主役である10歳の千尋が両親と共に車で引越し先へ向かうシーンから始まります。道に迷ってしまった両親は本来の目的ではないトンネルへと辿り着き、誘われるように中へと入っていく千尋は気乗りしないながらも一緒に入って行きます。

ですが、その中は人ではないモノたちが住む世界で、人が踏み入ってはいけない空間でした。さらには神々にお供えするために用意された食事を両親が勝手に食べたことも重なり、両親は豚へと姿を変えられてしまいます。

戸惑う千尋は「ハク」と言う名の少年に出会い、「油屋」の「湯婆婆」に会って仕事をもらうようにとアドバイスを貰います。そうすれば動物に変えられないからと。

そうして湯婆婆に懇願し、名前を「千」に変えることで仕事が与えられます。作品名にある「千と千尋」はこの流れから付いたものです。

人間である千は嫌われながらも親身になってくれる「リン」や「釜爺」とも出会い、不思議なお客様の「カオナシ」から騒動に巻き込まれながらも、両親と共に元の世界に戻るために奮闘します。

千と千尋の神隠しという約2時間の作品の中で成長する千尋にキャラクター達も心を許し、千尋が奮闘したことをきっかけにハクが自身の正体を思い出すなど、後半には怒涛の感動シーンが続き、多くの人が感動を覚えたのがこの「千と千尋の神隠し」という作品です。

まるで映画の世界!老舗「積善館」

千と千尋のモデルの地とされる四万温泉の中でも、「積善館」と言う温泉は特に映画の世界のようだと話題です。積善館は江戸時代末期の元禄4年(西暦1691年)に建てられ、日本では現存する建物の中で最古と言われています。

そんな積善館は歴史的に価値が高い建物とされ、重要文化財にも指定されています。330年以上の歴史がある積善館は、現在でも多くの観光客が宿泊先として訪れ、四万温泉を楽しんでいます。

①積善館本館前の赤い橋

積善館は本館と2つの別館があり、積善館本館の方には赤い橋が架かっています。その赤い橋が油屋の前に架かる橋のようで、観光客は映画の世界観を味わおうと橋を含めて積善館の写真を撮ったり、赤い橋をバックに撮れば登場人物の1人になったような気分も味わえます。

②3階建ての木造湯宿

積善館は元禄4年に建てられた木造3階建ての湯宿です。良い意味で古さを感じ、所々に西洋文化を取り入れた風貌も見受けられ、建てられた当時の時代を感じられます。

積善館ができた江戸時代末期は初めて商社ができた時代でもあり、江戸時代の次の時代である明治時代は文明開花とも呼ばれています。和と少しの洋が混じったその世界観が、複雑な世界を織りなす映画とマッチするようです。

③積善館の渡り廊下

積善館で話題に上がるのは「渡り廊下」です。積善館の渡り廊下は「渡り橋」とも呼ばれ、積善館の元からある建物と増築した建物とを結ぶ廊下です。この建物同士は四万川を挟むため、必然的に渡り廊下は端のように四万川の上に架けられている形になります。

味わい深い渡り廊下ですが、老朽化や文化財保護のためか一般客の立ち入りは禁止です。写真を撮ることはできるので、積善館を利用する際は思い出の一枚として残してはいかがでしょうか。

【四万温泉観光の温泉宿 5選】

四万温泉の観光に訪れた際は、ぜひ温泉宿に宿泊してみてください。レトロな街並みに負けないぐらいこだわりの強い旅館が多く、どこに宿泊しても満足感が高いです。ここではおすすめの旅館を5つ紹介するので、宿泊して四万温泉の夜の雰囲気を楽しんでください。

①積善館

まず最初に紹介するのは、先ほど詳しく説明した「積善館(せきぜんかん)」です。積善館は千と千尋の神隠しのモデルの地という事で有名な温泉宿なので、年末年始やお盆休みなどのイベントの時期は観光客で溢れて予約が取りづらいこともあります。

積善館は重要文化財に指定されるほどその出立には趣を感じます。特にその効果を生み出す旅館前の慶雲橋は、夜になるとライトアップされて異空間のような雰囲気さえ漂います。客室も古き良き温泉宿の装飾が施されていて、窓から見える四万温泉の景色は日常を忘れさせてくれる名旅館です。
 

積善館内は3つの建物に分かれており、各館で各々違った温泉を楽しめるのもポイントです。それぞれの温泉で四万の病に効くと言われる四万温泉をゆっくり過ごしてください。

積善館では温泉だけでなく、料理でも健康を意識しています。美味しく、且つヘルシーに楽しめるよう献立を考え「食治」と称して提供しています。

積善館の基本情報

・名称 積善館
・住所 〒377-0601 群馬県 妻郡中之条町四万温泉
・料金 0279-64-2101
・アクセス 関越自動車道渋川伊香保ICより1時間ほど
・駐車場 あり
・Web 公式サイト

②SHIMA BLUE(シマブルー)

次に紹介するのは「SHIMA BLUE(シマブルー)」です。先ほど紹介した積善館とは正反対で、現代的な雰囲気ですが、しっかりと温もりを感じられる温泉宿です。旅館やホテルではなく、近年話題を呼んでいるグランピング形式の温泉宿です。

グランピングはホテルや旅館と違い、一室一室が別の建物になっているので、他の観光客と顔を合わせる機会が少ないです。そういった点でコロナ禍でも話題を呼んでいる宿泊の形式で、SHIMA BLUEはコロナよりも前の2017年から運営を開始し、今でも高い人気を誇ります。

宿は7つあり、それぞれ露天風呂付きの施設です。各部屋ごとにテーマがあり、室内だけでなく露天風呂も全く違う見た目のため、同じ施設でも泊まる旅に違う空気感を楽しめるのが最大の特徴です。貸切サウナや日帰りバーベキューを楽しめるので、アウトドア好きにはおすすめの温泉宿です。

SHIMA BLUE(シマブルー)の基本情報

・名称 温泉グランピング シマブルー
・住所 〒377-0601 群馬県吾妻郡中之条町四万4355-9
・シマブルー料金 シマブルースタンダードプラン36,300円から
(温泉、バーベキュー付き)
・日帰り温泉 シマブルー日帰り温泉ランチ付き5500円
シマブルーランチ11時30分〜14時30分
・アクセス 関越自動車道渋川伊香保ICより1時間ほど
・駐車場 あり
・シマブルーWeb 公式サイト

③時わすれの宿 佳元

「時わすれの宿 佳元(よしもと)」は、世界最大の口コミサイト「トリップアドバイザー」で3年連続年間ベストに選出されており、2023年には5位にランクインしているほどの実力を兼ね備えている温泉宿です。

温泉はもちろんのこと、料理に強いこだわりを持っており、公式サイトでは「四万川を眺める料理宿」と謳っています。地元群馬県の食材はもちろんのこと、日本全国から野菜や魚介、精肉を取り寄せ、活かすように器や盛り付けといった細部までこだわりを発揮しています。

夕食だけでなく、こだわりの朝食も提供しており、一日の元気の源となる朝食を美味しく食べてほしいというおもてなしの心から、朝もこだわった食材を使って提供しています。子供には「選べるお子さまランチ」、少食の人には「少食プラン」があり、多くの人に食事を楽しめるように取り組んでいるのが、時わすれの宿 佳元という宿泊宿です。

時わすれの宿 佳元の基本情報

・名称 時わすれの宿 佳元
・住所 〒377-0601 群馬県吾妻郡中之条町四万4344-2
・アクセス 関越自動車道渋川伊香保ICより1時間ほど
・駐車場 あり
・Web 公式サイト

④鹿覗キセキノ湯 つるや

四万温泉の西部、日向見地区にある「鹿覗きの湯 つるや」は、前客室に半露天風呂が備わっており、他にも貸切温泉があります。貸切風呂は2022年末にリニューアルし、サウナと岩盤浴、露天風呂、内湯の4つが無料で貸切でき、それぞれ「ここにしかない」をコンセプトに連日宿泊客を楽しませています。

客室は2つのタイプに分かれており、プライベートテラスが付いている「美月庵」と、伝統的な和に重点を置いた「つるや」の2種類です。全部屋の設えが違っているので、どの部屋に泊まっても違った楽しみがあります。

アクティビティにも力を入れており、「四万リバートレッキング」というアウトドアツアーも開催しており、ツアー後に浸かる四万温泉は一入です。日帰りの利用も可能なので、近くに寄った際には利用してみてください。

鹿覗キセキノ湯 つるやの基本情報

・名称 四万温泉 鹿覗キセキノ湯 つるや
・住所 〒377-0601 群馬県吾妻郡中之条町四万4372-1
・アクセス 関越自動車道渋川伊香保ICより1時間ほど
・駐車場 あり
・Web 公式サイト

⑤四万たむら

最後は「四万たむら」です。客室タイプは4つで、標準タイプ以外に「メゾネット客室」「檜風呂付き客室」「特別和洋室」があります。さらに「木桶館」と「水桶館」、「金桶館」に分かれており、それぞれ贅沢に過ごせるのが木桶館、標準的なグレードの水桶館、お手軽に利用できる金桶館となっています。

室町時代に創業された四万たむらは、趣のある姿で観光客を出迎えてくれます。公式サイトやインスタグラムで、宿の外観や内観、食事の内容などを垣間見ることができるので、ぜひチェックしてみてください。
 

四万たむらの基本情報

・名称 四万たむら
・住所 〒377-0601 群馬県吾妻郡中之条町四万4180
・アクセス 関越自動車道渋川伊香保ICより1時間ほど
・駐車場 あり
・Web 公式サイト

【四万温泉の観光12選】季節ごとの観光スポット

四万温泉は四季をじっくりと感じられる場所でもあります。春夏秋冬それぞれの良さがあり、秋には紅葉、冬には雪というように、観光スポットによってもその楽しみ方は違ってきます。

ここでは、四万温泉のおすすめの観光スポットを季節別で紹介するので、ぜひ参考にしてください。

春は桜!花見スポットは?

春と言えば桜ですが、四万温泉は標高が高い場所にあるため、関東の平均的な開花時期より遅く見頃を迎えます。標高が高いと言えど、残念ながら一面の桜を見られる場所はありません。ですが、色んな種類の桜が様々な場所で見られ、白に近い桃色から赤に近い桜まで、同じ場所でも桜の種類によっては全く違う景色のように感じます。

四万湖のシマブルーと桃色の配色は、全く合いそうに無いように見えて、その組み合わせには他の色には無い蠱惑の魅力が詰まっています。気温的にも比較的行動しやすい時期なので、ぜひ春の四万温泉を楽しんでください。

①日向見薬師堂

春の四万温泉でおすすめのスポットは、「日向見薬師堂(ひなたみ-やくしどう)」です。およそ400年ほど前に建てられたお堂で、茅葺の屋根がその歴史を物語ります。道内には薬師如来が安置されており、四万温泉にて病気を治す祈願が込められています。

傍には桜の木が植えられており、満開の時期には情緒風情漂う、美しい光景になります。

②四万清流の湯

次に紹介する春に最適な観光スポットは、「四万清流の湯(しませいりゅうのゆ)」です。奥四万湖と四万湖の丁度中間辺りにある四万清流の湯は、2時間500円、4時間800円で利用できる日帰り温泉です。4時間は平日のみ可能なので気をつけてください。

シマブルーの青さが淡く残る温泉で、桃色の桜を見ながらゆっくりと浸かる時間はかくべtうです。施設内には談話室や飲泉所があり、有料ですが個室の利用も可能です。旅の疲れを癒しに利用してください。

③林昌寺

最後に紹介する「林昌寺(りんしょうじ)」は、毎年春になると賑やかになります。林昌寺にはしだれ桜が植えられており、16mに及ぶ桜の木は、お寺の迫力に負けません。このしだれ桜は中之条町内で天然記念物にも指定されており、多くの観光客を魅了しています。

夏はアクティビティを楽しむ!

夏場はできるだけ涼しく、でも家族や友人と旅行に来たからには楽しく過ごしたいですよね。四万温泉は立地的に年間を通して涼しい環境のため、避暑地として利用するのが最適です。また、山が近いということや、山間には四万川や四万湖があるため、アクティビティが豊富という特徴もあります。

近年酷暑が続き過ごしづらいですが、夏には長期休暇もあり、思い出を作るには最適な季節です。ぜひ夏場の四万温泉を楽しんでください。

①渓流釣り

四万温泉では、時期と場所によっては渓流釣りを楽しむことができます。時期は3月1日から9月20日の春から初秋までと指定されていますが、四万川や四万湖から流れてくる水流と共に涼しい風が流れてくるので、夏場に挑戦してみるのがおすすめです。

渓流釣りをするにあたっていくつか注意喚起がされており、場所によっては温泉を覗いているように見えて揉め事になる可能性もあるので、必ず渓流釣りをして良い場所としてはいけない場所を確認してください。

また、四万川の渓流釣りはキャッチ&リリースなので、釣れたからといって持って帰ったり食べたりしないでください。シマブルーの川からはイワナやヤマメ、ウグイなど食べられる魚が釣れますが、皆が楽しめるようにルールは守りましょう。

②キャニオニング

四万温泉の夏は、キャニオニングも可能です。キャニオニングは別名「リバートレッキング」と呼ばれ、渓谷を主なフィールドにしたアウトドアスポーツのアクティビティです。

天然のウォータースライダーや、滝から飛び込む滝つぼダイブなど、スリリングな体験ができます。美しいシマブルーに飛び込み、夏の暑さを吹き飛ばしてみてはいかがでしょうか。

③ちょうちんウォーク

四万温泉では夏になると「ちょうちんウォーク」が行われます。ちょうちんウォークとは、提灯を片手に持って四万温泉を練り歩く夏の風物詩で、涼しい夜の時間に行われます。

四万温泉はコンビニや信号機、ネオンなどの光るものが無く、提灯から放たれる柔らかな光がポツポツと浮かんでいる姿はとても趣があります。日中の暑さとは裏腹に、日が沈むと川が涼しい風を運んでくるので、涼むのにも最適なイベントです。

7月の半ばから8月末の毎週金曜日に行われており、タイミングが良ければ四万温泉の夏祭りと被るかもしれません。四万温泉でしか食べられない逸品やライブ、夏祭り定番の屋台もあるので、ぜひ参加してみてください。

秋は四万湖と真っ赤な紅葉

秋になると、真っ赤な紅葉が四万湖を包み込みます。シマブルーと紅葉の朱色という色合いは両極端に違っていますが、その明確さがとても鮮やかで美しく感じます。他の時期では見ることができない紅葉の景色を一目見ようと、紅葉の時期にも多くの観光客が訪れ賑わっています。

①奥四万湖周遊

秋の紅葉の時期には奥四万湖を周遊してみてはいかがでしょうか。四万温泉の公式サイトでは、紅葉で溢れそうな秋の四万温泉を満喫しながら観光スポットを練り歩くウォーキングコースをまとめています。

観光スポットは4ヶ所で、「日向見公園」「日向見薬師堂」「摩耶の滝」「奥四万湖」の各スポットを紅葉を眺めながら歩きます。それぞれ入場料や拝観料は無く、無料で四万温泉の古き良き姿を楽しむことができます。

摩耶の滝や奥四万湖は自然に溢れていて、紅葉の景色だけでなく様々な野鳥や動物と会えるかもしれません。散歩で疲れた体は旅館などの宿泊施設でゆっくりと休めてください。

②小泉の滝

「小泉の滝」は伊東園ホテル四万の手前にある観光名所で、「楓仙峡(ふうせんきょう)」という別名もあります。観光名所でありながら紅葉の名所でもあり、自然が作り出した断崖から流れる四万川と、その姿を額縁のように囲む紅葉の姿は幻想的です。

小泉の滝の近くには「大泉の滝」もあり、大泉の滝は遊歩道が整備されて歩きやすくなっています。小泉の滝に寄った際には、併せて大泉の滝が紅葉で彩られる姿も一緒に見るのはいかがでしょうか。

③吹割の滝

秋の観光名所といえば「吹割の滝(ふきわれのたき)」です。吹割の滝は「東洋のナイアガラ」とも呼ばれ、川底にある多くの割れ目から流れ落ちる四万川の姿が、日本とは思えないほどの壮大さを演出します。

その壮大さと、和を感じる紅葉の赤々とした背景が異次元のような空気を醸し出し、フォトスポットとしても人気が高いです。紅葉の時期でしか見られない絵画のようなワンシーンを、是非実際に見てみてください。

写真自体は大丈夫ですが、岩場が滑りやすくなっている関係で立ち入りの制限をしている場所があります。白線やループを乗り越えないよう、ルールを守って撮影しましょう。

冬はやっぱり温泉!足湯や飲泉もおすすめ

紅葉の時期が終わると、身を刺すような寒さの冬が訪れます。そんな冬には、体の芯まで温めてくれる温泉が欠かせません。冬景色の中で温泉に入る、という情緒的な楽しみ方をしたくて温泉に入る人も多く、四季の中でも冬の時期は一番需要が高いと言っても過言ではありません。

四万温泉は全身入浴はもちろん、足湯だけの利用や、飲泉として利用することもでき、どちらも効能に期待できます。ここでは冬の四万温泉の楽しみ方を紹介します。

①飲泉

四万温泉は「飲泉」としてもよく利用されています。入浴では肌により良い効果が期待できますが、飲泉の場合は胃腸に良いとされているのが四万温泉です。四万温泉には飲泉所が2ヶ所あり、四万川の中央辺りにある「塩之湯飲泉所」と、塩之湯飲泉所より少し上流にある「ゆずりは飲泉所」の2つです。

飲泉は食欲増進にも良いと言われているので、最近食が細い人や食欲不振の人におすすめの観光スポットです。糖尿病や痛風の予防も期待でき、各飲泉所で微妙に効能が違っているようなので、詳細を調べてから観光に来るのをおすすめします。

冬はどれだけ暖かい場所に居てもすぐに寒さが戻ってきますが、飲泉で体の芯から温まると温度も継続しやすいです。飲泉の経験が無い人も、冬の時期にこそ挑戦してみてください。

②足湯

温泉にしっかり浸かる時間が無い人や、少し疲れを癒したい人には「足湯」がおすすめです。足湯をできる観光スポットは3ヶ所あり、四万やまぐち館やつばたや旅館など多くの旅館が集まる場所にある「山口川音の足湯」や、日向見薬師堂の道の向かいにある「日向見薬師の足湯」、飲泉でも紹介した「ゆずりは飲泉所」の3つです。

四万温泉の効能の一つとして「温熱効果」というものがあり、皮下血管や毛細血管を広げて血流を良くするというものです。それによって老廃物は疲労の原因となる物質を流したり、長年の疲れも少しずつ改善する効果が期待できます。

冬になると冷え性の症状が表れやすいですが、足を温めることで足首周りの血流を促進し、血行を良くすることで症状を抑えることもできます。足湯に浸かりながらそこで出会った人と会話を楽しむのも一つの楽しみ方です。

③風花

最後に紹介するのはロマンチックな演出をしてくれる「風花(かざはな)」です。風花は冬に起こる現象で、空が晴れている中で雪が舞っている状態のことを指します。正確には、その雪は遠くの雪雲から飛んできているもので、冬という限定的な季節の中でも稀な現象です。

冬場の露天風呂は寒くて苦手な人もいるかと思いますが、もし風花が舞う日は露天風呂で眺めてみてはいかがでしょうか。客室などの室内で見るのとは違った、幻想的な雰囲気が思い出に残ることでしょう。

【四万温泉観光のおすすめランチ3選】

続いて、四万温泉を観光する際にぜひ寄ってほしいランチのお店を3軒紹介します。四万温泉は旅館だけでなくカフェや飲食店も多く並んでいます。

散歩ついでに立ち寄る人や、朝と夜は旅館でランチだけはお店で食べるという人などもいて、利用するタイミングは様々です。

①柏屋カフェ

最初に紹介するのは「柏屋(かしわや)カフェ」です。柏屋カフェは塩之湯飲泉所の近くにあり、こだわりのメニューの評判以外にも、立ち寄りやすいという点でも人気を集めています。
 

柏屋カフェは20周年を迎えており、開業してからおしゃれな食事やドリンクを提供し続けており、評価も高いです。カフェといえばコーヒーですが、柏屋カフェでは温泉マークが描かれたカプチーノが話題を呼んでいます。

食事も豊富に取り揃えられていて、カプチーノと同じく温泉マークのついたホットサンドや、柏屋オリジナルのカレー、珍しいもので言うと「イタリアンラーメン」というスープパスタ風のメニューがあり、こちらも柏屋カフェの名物料理です。

四万温泉の美しいシマブルーを再現した「シマブルーサイダー」や「シマブルーエール」、地ビールも取り扱っていて、節々に地元愛を感じることができます。

近くには新店舗の「シマテラス」もあり、そちらではピザやパンなどをテラスで食べることができます。自然を感じながら食事をしたい人におすすめです。
 

柏屋カフェの基本情報

・住所 〒377-0601 群馬県吾妻郡中之条町四万4237-45
・電話番号 0279-64-2414
・営業時間 10時〜17時
・定休日 無休
・アクセス 中之条-四万温泉線 四万局前
・駐車場 河川敷公共駐車場(無料)
・Web 公式サイト

②あすなろ

次に紹介する「あすなろ」は、定食をメインに扱っている飲食店です。四万温泉の上流側にあり、定食以外にもラーメンや丼物も揃っています。ランチは11時から15時まで開店しており、18時から夜の部が始まるので飲み会にも最適です。

あるなろは四万温泉の人達に愛されている名店で、古くから利用している人は、酒が飲めなくてもあすなろに顔を出したり、あすなろのチョコレートパフェで飲み会を締めたりと、住民の日常に溶け込むように存在しています。
 

特に力を入れているとんかつには地元産の上州麦豚を使用しており、通常のとんかつ以外にも「みそかつ」や「うめかつ」、わらじかつとしても食べることができます。

テイクアウト可能なメニューもあるので、近所の旅館を利用の際はテイクアウトを利用して旅館でゆっくり食べるのも乙ですね。

あすなろの基本情報

・住所 〒377-0601 群馬県吾妻郡中之条町四万4231
・電話番号 0279-64-2159
・営業時間 ランチ:11時〜15時
ディナー:18時〜23時
・定休日 水曜日
・アクセス 関越渋川伊香保ICよりR17→R353経由→四万方面へ約1時間
・駐車場 周辺にコインパーキングあり
・Web 食べログ

③パブリック ランゴリーノ

四万温泉の美しい景色を見ながら優雅なランチをしたい人には「パブリックランゴリーノ」がおすすめです。パスタやピザといったイタリアンが中心で、パスタを頼む場合は値段によってセットの数を選ぶこともできます。

ランチパスタにはサラダとパンを、ランチパスタ・ドリンクセットにはさらにドリンクを、ランチパスタ・ドリンク・デザートセットにはさらにデザートが追加され、どれも美味しそうで気分も高まります。
 

ピザは10種類も取り揃えられており、夜にはアラカルトとコースどちらも用意されています。ですが、コースの場合は前もって予約することが必須です。

パブリック ランゴリーノは2022年12月を持って一時休業に入っています。再開は未定ですが、2023年1月から新店舗として「TAKIMI Coffee STAND」をオープンしているので、気になる人はそちらに寄ってみてください。

パブリック ランゴリーノの基本情報

・住所 〒377-0601 群馬県吾妻郡中之条町四万4237-35
・電話番号 090-9828-2529
・営業時間 11:00~16:00/19:00~23:00 
(月曜はランチのみ・金曜はディナーのみ)
・定休日 火曜、水曜、木曜
・アクセス 関越渋川伊香保ICよりR17→R353経由→四万方面へ約1時間
・駐車場 周辺にコインパーキングあり
・Web 公式サイト

【四万温泉観光の人気お土産 5選】

観光名所である四万温泉には名物のお土産もたくさんあります。その中でも四万温泉で代表的な人気のお土産を5つ紹介します。観光の思い出と一緒に大切な人達にお土産を持参してみてはいかがでしょうか。

①楓月堂 温泉まんじゅう

まずは四万温泉のお土産屋として有名な「楓月堂(ふうげつどう)」を紹介します。温泉のお土産で欠かせないのが「温泉まんじゅう」ですよね。楓月堂の一番の名物は、昔から変わらない味わいの「温泉まんじゅう」です。

小豆は100%北海道産で、黒い生地には沖縄県産の黒糖に赤糖を混ぜて使用しており、柔らかな餡子と上品な皮のバランスが人気の秘訣です。餡子はこしあんとつぶあんの2種類があり、どちらも入った2色詰めの箱売りもあります。

箱売りは6個入りから30個入りまで用意があるので、お土産としてお買い求めになりやすいです。

楓月堂の基本情報

・住所 〒377-0601 群馬県吾妻郡中之条町四万4237-34
・電話番号 0279-64-2508
・営業時間 8時〜18時
・定休日 不定休
・アクセス 関越渋川伊香保ICよりR17→R353経由→四万方面へ約1時間
・駐車場 店舗裏河川無料駐車場
・Web 公式サイト

②島村 焼きまんじゅう

続いて紹介するのは「島村」です。島村は「焼きまんじゅう」が有名で、甘辛い味噌だれを付けた自家製饅頭を注文後に焼いて提供してくれます。出来立て熱々の焼きまんじゅうの香りに釣られて、多くの観光客が立ち寄るお店です。

炭火の香ばしさに食欲がそそられ、一口噛むとふわっと味噌だれの味わいが口いっぱいに広がります。持ち帰りも可能で、その際は竹串は無しでパックに包んでくれるので、旅館や車などで食べたい人は伝えてください。

島村は焼きまんじゅうだけでなく、他にもご飯のお供になる惣菜も用意しています。きゃらぶきやにんにく味噌漬けなど、持ち帰っても店主自慢の味付けを楽しめるので、そちらもご検討ください。

島村の基本情報

・住所 〒377-0601 群馬県吾妻郡中之条町四万4237-23
・電話番号 0279-64-2735
・営業時間 10:00~※完売しだい終了
・定休日 不定休
・アクセス 関越渋川伊香保ICよりR17→R353経由→四万方面へ約1時間
・駐車場 周辺にコインパーキングあり
・Web 関連サイト

③高田屋菓子舗 おいらんふろう

ここでしか味わえないお土産といえば「高田屋菓子舗」の「おいらんふろう」です。おいらんふろう自体聞き馴染みのない人が多いかと思いますが、こちらは上信越高原の特産品である花マメを使用しています。

「おいらんふろう濡甘納豆」や「おいらんふろう華」など、おいらんふろうを使ったお菓子も展開されており、高田屋菓子舗でしか味わえないお土産が揃っています。

高田屋菓子舗の基本情報

・住所 〒377-0601 群馬県吾妻郡中之条町四万4237-23
・電話番号 0279-64-2702
・営業時間 8時~18時
・定休日 年中無休
・アクセス 関越渋川伊香保ICよりR17、R353経由、四万方面へ1時間
・駐車場 周辺にコインパーキングあり
・Web じゃらんNet

④わしの屋酒店 地ビール

お酒を嗜む知り合いには、ぜひ「わしの屋酒店」で地ビールを買ってみてください。わしの屋酒店は、地酒にこだわってお店を経営しており、こだわりを追い求めた結果、平成23年の6月に製造免許を取って四万温泉エールというビールを作り始めました。

四万温泉エールは、四万温泉の清らかな水を使って仕込まれており、四万温泉内の飲食店でも取り扱われています。種類は「おう穴」「月見橋」「摩耶姫」の3つがあり、それぞれ味わいが全く違います。

自社製造の四万温泉エール以外にも、四万温泉の源泉を使った地酒や、四万川の美しい水で育てられたお米から作った純米酒などを取り扱っています。お酒だけでなく、アイスや切手やお菓子など、コンビニのようになんでも揃っているので、観光客でも気兼ねなく立ち寄りやすいです。

わしの屋酒店の基本情報

・住所 〒377-0601 群馬県吾妻郡中之条町四万3894-1
・電話番号 0279-64-2608
・営業時間 8時〜21時
・定休日 年中無休
・アクセス 関越渋川伊香保ICよりR17→R353経由→四万方面へ約1時間
・駐車場 周辺にコインパーキングあり
・Web 公式サイト

⑤中村屋酒店 四万温泉ワイン

最後に紹介するのは「中村屋酒店」です。先ほどは日本酒やビールを紹介しましたが、中村屋酒店では「四万温泉ワイン」を取り扱っています。特に「40k Onsen Wine」はおすすめです。40kとは「40,000」を意味しており、これを漢字に置き換えると「四万=シマ」ということでこの名前が付けられました。

元々四万温泉内でぶどうを作ってワインを醸造していましたが、法律が厳しくなったことで難しくなり、一時は四万温泉ワイン自体が無くなるところでした。ですが、好評だったものを無くしたくないという思いで試行錯誤を繰り返してワインの販売が継続されています。お店で見つけた際は是非とも購入してみてください。

中村屋酒店の基本情報

・住所 〒377-0601 群馬県吾妻郡中之条町四万4237
・電話番号 0279-64-2601
・営業時間 8時〜18時
・定休日 不定休
・アクセス 関越渋川伊香保ICよりR17→R353経由→四万方面へ約1時間
・駐車場 周辺にコインパーキングあり
・Web 関連サイト

四万ブルーもジブリ映画も!観光名所満載の四万温泉

千と千尋の神隠しのモデルの地とも言われる四万温泉ですが、長年地域の人たちが守り続けてきた四万湖やシマブルー、歴史のある観光スポットなど、元来魅力が溢れている温泉街です。春夏秋冬、どの季節に観光に来ても自然や美味しいものを楽しめる場所なので、ぜひ観光に訪れてください。

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ami
国内、国外とも旅行に食べ歩き温泉巡りが趣味です。

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