2020年09月14日公開
2020年09月14日更新
「道了堂跡」は八王子の有名な心霊スポット!過去の事件や絹の道も解説!
八王子にある道了堂跡。かつて生糸産業が盛んだった頃の生糸商人らに絹の道として利用されていましたが、昭和30年代道了堂の住職である老婆が無残に殺害される事件が起き、その後、後ろ歩きをする老婆の心霊や道了堂跡にある首無し地蔵の祟り話などが噂されるようになりました。
目次
八王子の有名心霊スポット「道了堂跡」
東京都八王子市にある「道了堂跡」、この場所はかつて天狗様である「道了尊」を祀った曹洞宗お寺で、正式名称が永泉寺別院曹洞宗大塚山大岳寺と呼ばれていました。しかし、ある事件をきっかけにこの場所からお寺は消え、恐怖の心霊スポットに姿を変えてしまいました。
いったいこの場所で何が起こったのでしょうか。その事件とはどのようなものなのでしょうか。そして、この場所が絹の道と呼ばれている意味は?首無し地蔵とは?さっそく、その真相に迫ってみたいと思います。ご覧ください。
絹の道の中継地として建てられる
二等三角点@道了堂跡 標高213.5m。昔の地図見ると、213.4m、213.7mだったり。#三角点 https://t.co/6KdvbgdtjH pic.twitter.com/3Yy3mgsoR2
— F.Wada (@fm_wd) April 14, 2018
道了堂跡は現在の大塚山公園内にあって、明治の始め生糸交易が盛んだった日本、生糸が横浜港からこの場所を通って運ばれていたようです。そのかつての名残か、この場所が「絹の道」と呼ばれています。
そんな生糸商人らでこの地に「道了尊」を勧請し、この場所に道了堂(永泉寺別院曹洞宗大塚山大岳寺)を建てたという話が残されています。謎多き心霊スポットの「道了堂跡」、その謎に迫ってみたいと思います。ぜひ、ご覧ください。
「道了堂跡」が心霊スポットの理由とは?
東京都八王子市鑓水にあるこの「道了堂跡」。かつて道了尊を祀った曹洞宗のお寺があったことはお伝えしました。しかし、ある事件が起きたことにより、後ろ歩きをする老婆の幽霊を見た、すすり泣く姿の若い女性の幽霊を見たなどといった噂が広がり、恐怖の場所として有名に・・・。
また、「道了堂跡」には謎の首無し地蔵があり、この首無し地蔵に触れたりすると呪われるなどといった噂もあって、人々をさらなる恐怖の底へと突き落とす心霊スポットとして有名になってしまいました。この「道了堂跡」、いったい何故そのようなことになってしまったのでしょうか。
理由①老婆が殺害される事件
ある日を境に、この「道了堂跡」に後ろ歩きをする老婆の霊を見たなどといった噂が広がり、この場所に誰も近づかなくなっていったようです。後ろ歩きをする老婆とは?いったいどんな理由でそのような噂が広まったのでしょうか。これからその根拠となるお話をしていきます。
かつてこの「道了堂跡」にあったお寺はある一人の老婆が管理をしていました。しかし、ある日、老婆が通りかかった強盗にメッタ刺しにされ、喉と心臓をえぐり取られ殺されるという残虐な殺害事件が起き、その後、この「道了堂跡」のお寺に誰も近づかなくなり、その日を境に後ろ歩きをする老婆の霊の目撃情報が寄せられることになりました。
理由②女性大生が殺害される事件
つづいての理由ですが、昭和40年代に入り、空き家となって雑草地と化していたこの「道了堂跡」に若い女性の死体が見つかったというニュースが流れ、その後、その若い女性の死体は立教大学の女子大生であることが分かりました。
立教大学で助教授をやっていた妻帯者が不倫のもつれから女子大生を殺害、この場所に遺体を遺棄したという事件で、その事件が発覚してから、この場所にはますます誰も近寄らなくなってしまったといいます。
理由③稲川淳二の怪談「首なし地蔵」の舞台になる
[八王子]首だけ地蔵は首無し地蔵の首じゃなかった[道了堂跡] を投稿しました。 #エキサイトブログhttps://t.co/scwjK21DEs pic.twitter.com/Enag4LmHgR
— ryookabayashi (@ryookabayashi) February 13, 2017
つづいての理由ですが、この「道了堂跡」には首無し地蔵があって、その地蔵の話が「稲川淳二の絶叫夜話~怪奇談~ 収録「八王子の首無し地蔵」(5話/6話)」で話されたことによるものです。その内容はのちほど詳しくお話します。
「道了堂跡」で起きると噂の心霊現象
東京都八王子市にある「道了堂跡」。この場所で残虐な殺害事件が起こったことはお話しました。その後、この場所には誰も近寄らなくなり、不気味な心霊スポットとしての、あまりうれしくはない噂が広がってしまいました。
そんな「道了堂跡」、いったいどんな噂の心霊現象が起こっているのでしょうか。さっそくお伝えしていきますので、ご覧ください。
女子大生の霊の霊が出る
立教大学で助教授をやっていた妻帯者が不倫のもつれから女子大生を殺害、この場所に遺体を遺棄したという事件はお伝えしましたが、その事件が発覚したきっかけが、この「道了堂跡」で女子大生らしき若い女性の霊を見たという心霊現象の噂が流れたことだったようです。
その女子大生らしき若い女性の霊が殺害された女子大生に似ていたのでしょうか。いずれにしても、悲しい事件、悲しい心霊現象です。
後ろ歩きする老婆が出る
つづいての噂の心霊現象ですが、稲川淳二氏の怪談「首なし地蔵」のお話でも出てきましたが、この「道了堂跡」を管理していた老婆がメッタ刺しにされ、喉と心臓をえぐり取られ殺されるという残虐な殺害事件が起こって以来、その老婆が後ろ歩きする心霊現象が目撃されるようになりました。
その後ろ歩きする老婆は、かつてこの「道了堂跡」にあったお寺を管理していたこの老婆だったのでしょうか。
すすり泣きの声や叫び声が聞こえる
この場所では一人の老婆が殺害され、一人の女子大生の遺体が遺棄されました。そんな彼女たちのすすり泣く声や、殺害されたときの恐怖の叫び声が聞こえるといったことが、いつからか噂されるようになったようです。
首なし地蔵の呪いがある
#東京心霊スポット【No.0633:八王子城跡】東京都八王子市元八王子町に残る城跡。市内では道了堂跡と並ぶ有名スポット。霊の目撃例が多い御主殿の滝は、落城の際に婦女子が身を投げたとされる。本丸跡を目指すと軽い登山になるので御注意を。pic.twitter.com/ZX2f3mXUaG
— れぷとん@心霊スポット最前線(半bot) (@lepton0726) August 31, 2020
稲川淳二氏の「首なし地蔵」の怪談話で、この「道了堂跡」にあったお寺を管理していた老婆が、このお地蔵様に毎日手を合わせてお茶を上げていたのですが、その老婆が残虐に殺害されて以降首が無くなってしまい、そこから血のような赤い液体が流れたというお話。それ以降、この首無し地蔵に触ると呪われるという話が聞かれるようになったとのことです。
「道了堂跡」がある絹の道とは?
大塚山ピークにはかつて絹の道の中継点として栄えた道了堂跡が。いまは心霊スポットとしても有名。 https://t.co/y2agVHf43F pic.twitter.com/X4h9YcBdj7
— 宮崎 かおる (@kaoruaa) April 26, 2020
冒頭でも触れましたが、この八王子市にある「道了堂跡」は、かつて明治から昭和の初めにかけて生糸交易が盛んだった頃、この場所を通って横浜港から運ばれてきた生糸を、現在「絹の道資料館」になっている生糸商人八木下要右衛門(やぎしたようえもん)の屋敷に運んできたとされ、そこから「絹の道」と呼ばれるようになったとのことです。
絹の道資料館が入り口の目印!
I'm at 絹の道資料館 in 八王子市, 東京都 https://t.co/zjP1IH2ZNE pic.twitter.com/pNZ2vo2ka1
— vega@定峰でリハビリブルベ🚴♀️ (@vega61433736) November 6, 2016
そして、この「道了堂跡」からほど近いところにある「絹の道資料館」。かつてこの一帯が生糸商人たちで栄えていたこと、絹の道であったことを示す目印が、この「絹の道資料館」の入り口のところに示されています。
事件が起きた「道了堂跡(大塚山公園)」
I'm at 大塚山公園 in 青梅市, 東京都 https://t.co/4yO9D5yYDJ pic.twitter.com/6pFHuFUUSg
— みや。 (@yumi_notos) June 8, 2020
昭和30年代には老婆が殺害され、昭和40年代には女子大生の遺体が遺棄されて不運な場所となってしまった「道了堂跡」ですが、大塚山公園内の一部にひっそりと存在しており、現在では地元の人々の憩いの場所となっています。
道了尊を祀って生糸の商売繫盛を願って創建された「道了堂」。この場所を管理していた老婆の残虐な殺害事件を切っ掛けに朽ち果て公園の一部となってしまいましたが、時代が変わった現在、この場所では穏やかな時間が過ぎていっているようですね。
呪いが噂される「首無し地蔵」の現在は?
こちらは首無し地蔵を撮影したらなんか映っちゃった写真です
— 伏黒しのぶ (@shinobu_work) August 13, 2020
ご査収ください pic.twitter.com/Rugis37yGa
さて、稲川淳二氏の怪談話で有名になった、触れたりなどすると呪い殺されるといわれている「首無し地蔵」ですが、現在では首はついて修復されており、そういった祟りなどの話はなく、本来のお地蔵様の役割を果たしているようです。無念にも殺害されてしまった老婆の思いは成仏されたのでしょうか。
心霊スポットで有名な「道了堂」の跡地
心霊スポットで有名な「道了堂」の跡地ですが、現在は雑木林になっており、苔の生えた土台が残されているのみとなっています。近くには「道了堂」を管理していた老婆の墓らしきものがあり、当時悲惨な事件があったとは思えない穏やかな空間へと様変わりしています。
「道了堂跡」の場所や行き方
さて、ここからは「道了堂跡」の場所や行き方についてお伝えしていきます。アクセスする際の参考にしてみてください。
場所はどこ?行き方は?
「道了堂跡」の住所は東京都八王子市鑓水405-1(大塚山公園)。大塚山公園内の一部になっています。国道16号線沿いのほど近いところにありますので、車で行くと便利ですね。近くに観光スポットにもなっている「絹の道資料館」もありますので、公共機関の便も良いです。訪れる際にその道路状況などによって車で行くか電車で行くか選ぶと良いでしょう。
近くには駐車場はある?
駐車場に関してですが、「道了堂跡」の直接の駐車場はなく、近くにある「絹の道資料館」の駐車場が利用できるようです。ぜひ、参考にしてください。
道了堂跡の基本情報
住所 | 東京都八王子市鑓水405-1(大塚山公園) |
アクセス | JR八王子駅・京王線北野駅より京王バス・西武北野台行きに乗車、 北野台三丁目バス停で下車、そこから徒歩でおよそ3分。 |
駐車場 | 絹の道資料館にあり。 |
「道了堂跡」は心霊現象が起こる強力なスポット!
元々は生糸商人たちが商売繫盛、開運招福の意味合いで「道了尊(天狗様)」を祀って創建したお寺であった「道了堂」。一人の老婆がその生涯をかけて管理していましたが、不運で残虐な事件によりその命が絶たれてからは、人が寄り付かない寂しい場所になり、やがて、「道了堂」跡と化してしまいました。
その後は、この老婆の後ろ歩きする幽霊を見た、女性のすすり泣く声や叫び声が聞こえた、老婆の怨念のこもった首無し地蔵の祟りがあるなどとして、心霊マニア以外は寄り付かない場所となってしまいました。
生糸商人たちの願いむなしく「跡地」となってしまったこの場所ですが、心霊スポットとして訪れるのも良いですが、かつての生糸商人たちの魂に触れに行ってみるのもまた違った意味合いで楽しめるのではないでしょうか。