「遠石八幡宮」は平安時代より由緒ある神社！お宮参りのご利益や御朱印紹介！

山口県周南市の緑に囲まれた高台に「遠石八幡宮」があります。その歴史は1300年にも遡り、古くから多くの人々に親しまれてきた、有数な神社となっています。市街地とは思えぬ静けさに満ちており、落ち着いた雰囲気で参拝する事ができるところも、魅力となっています。

「遠石八幡宮」は、お子様の安産祈願を始め、お宮参りや七五三など、人生の節目となるイベントにも用いられており、人々の生活にもしっかりと関わりを持つ神社となっています。当記事では、そんな由緒正しき歴史ある「遠石八幡宮」について、ご紹介していきます。

お祓いをはじめ、多くのご利益を受けることができる「遠石八幡宮」は、平安時代に創建され、多くの人々が参拝に訪れました。境内には本堂を始めとした数々の登録有形文化財や、小さな神社がたくさんあり、最所満載です。

また、歳旦祭や節分祭を始めとした、季節の祭事も多く行われていたり、安産祈願を始め、お宮参りや七五三などのお祝いもできる事から、現在でも多くの参拝客に親しまれる有数な神社として、有名スポットとなっています。

「遠石八幡宮」は平安時代に創建され、その歴史は1300年にも遡る、由緒ある神社です。そんな「遠石八幡宮」では、安産祈願や厄除けを始め、交通安全や家内安全、その他にも多くのご利益を受けることができます。

こちらでは「遠石八幡宮」の歴史やご利益について、詳しくご紹介していきます。

1300年もの長い歴史を持つ「遠石八幡宮」。多くの参拝客で賑わうこの場所は、622年（推古天皇30年）に「この地に跡を垂れ国民を守らんとここに顕わる」という宇佐八幡大神のお告げの元、ご心霊を奉安した事が起源とされています。

708年（和銅元年）に社殿が造営したのを創建とし、平安時代からは京都にある石清水八幡宮の別宮となり、本朝四所八幡の一つとも称されるほどでした。江戸時代には、毛利徳山藩の歴代藩主から厚い崇敬を向けられ、祭礼には多くの参拝客で門前が賑わいました。

周防国の大社としてその後も信仰を広げ、時代を経た今も尚、数々の参拝客に親しみ愛される、由緒のある神社となっています。

「遠石八幡宮」では、応神天皇（おうじてんのう）を八幡大神の主神とし、その母君である神功皇后（じんぐうこうごう）、三女伸（さんじょしん）が、御祭神となっています。

そのご利益は家内安全・交通安全・事業発展など広大無辺であり、安産祈願や厄払いなどの御祈祷にも多くの方が足を運びます。

神功皇后（息長帯比賣命（おきながたらしひめのみこと））は、お腹に子供を身ごもっているにも関わらず、戦を征した伝説を持ちます。安産を始めとした母子の守護神として崇められており、安産祈願や家内安全といったご利益があります。

安産祈願は妊娠5ヶ月目の戌の日に神社へ参拝します。安産を祈願し、帯祝いを行う大切な日。子供を授かった事に感謝し、岩のように丈夫に育つようにと意味の込められた「岩田帯」をしめます。

「遠石八幡宮」では、安産祈願の際に腹帯を持参すると、御朱印を押して、お清めしていただけます。

三女神である、田心姫命（たごりひめのみこと）、多伎津姫命（たぎつひめのみこと）、市杵島姫命（いちきしまひめのみこと）は、アマテラスとスサノオの誓約で生まれた宗像大神（むなかたのおおかみ）です。

別名「道主貴（みちぬしのむち）」とも呼ばれており、「道」の守護神として崇められてきました。交通安全や商売繁盛、航海安全などのご利益は広大無辺とされています。

厄払いや安産祈願を行えるほか、広大無辺なご利益を受ける事ができる「遠石八幡宮」。その境内には長い歴史を感じさせる文化財など、見所溢れる場所が満載となっています。こちらでは、「遠石八幡宮」の見所をたっぷりとご紹介します。

1940年に建造された「本殿」「拝殿」「幣殿」「祭器庫」「透塀」「神饌所」「神門および袖塀」、1941年に建造された「手水舎」の8件が、2013年12月24日に登録有形文化財に登録されています。

境内の中にある洪鐘（こうしょう）は、源平の戦で矢が鐘に当たった事から、音が悪くなり1316年（正和5年）に新たに作り直されたが、音色が思わしくなく、1320年（元応2年）に二口合わせて一つの鐘を作り直したとされています。

源平の戦を間近で見てきたこの洪鐘は、その歴史を感じさせる貴重な鐘となっています。

こちらの洪鐘は、源平の戦で受けた矢で音が悪くなった事から、二度に渡って作り直されました。その姿は鎌倉時代前期の特徴を表す美しい鐘として、周南市の文化財として指定されています。

往古宇佐八幡は、神馬によって飛来された際、磯辺に現れた大石に降り立ちました。この石は、神社の西側の飛び地にあり、影向石（えいこういわ）として、多くの人々に崇拝されています。

「遠石八幡宮」の境内には、「新宮速玉神社」「稲荷神社」「高良神社」「耕作稲荷神社」の他に、「松前稲荷社」「恵比須社」と6つの神社が存在します。本殿への参拝後、是非お立ち寄りください。

境内には鳥居から入ってすぐの所に、立派な神馬や、可愛い三猿（見ざる、聞かざる、言わざる）の石像がいくつか存在し、そこもまた見所の一つとなっています。

石段を登ると展望広場があります。緑に囲まれ、静けさに満ちた境内とは裏腹な、賑やかな街並みや、徳山湾を一望でき、高台に位置する「遠石八幡宮」ならではの景色を楽しむ事ができます。

神社やお寺に参拝した際、いただく事のできる御朱印。最近では、若い方でも御朱印を集める方が大変増えてきています。神社によってデザインの違う御朱印は、参拝の良き思い出にもなる為、是非いただきたいものです。

「遠石八幡宮」でももちろん、御朱印をいただく事ができます。こちらでは、御朱印や「遠石八幡宮」で授与しているお守りについてご紹介します。

「遠石八幡宮」では通常の御朱印の他に、端午の節句や七夕の節句など、季節の節句にちなんだ、可愛いデザインの限定御朱印も頒布されています。限定御朱印は当日のみ、御初穂料500円でいただく事ができます。当日、参拝に行かれた際には、是非いただきましょう。

また、同じ周南市にあります、児玉神社の御朱印もいただく事ができます。

御朱印は、神門をくぐって右側にある社務所にて、御初穂料500円でいただく事ができます。社務所の受付時間は8時～16時半となっています。また、安産祈願で参拝される方は、祈願の際に腹帯を持参すると、御朱印を押してお清めしていただく事ができます。

「遠石八幡宮」では、オリジナル御朱印帳の授与も行っています。水色とピンクの二種類の御朱印帳があり、御朱印帳（御朱印込み）の御初穂料は1,200円となっています。

また、御朱印帳を入れる巾着袋とのセットも授与しており、そちらのセットは御初穂料2,000円でいただくことができます。

「遠石八幡宮」では10種類以上のお札や、30種類以上のお守りの授与を行っています。そのご利益は、長寿・病気平癒・縁結・厄除など様々で、中でも交通安全のお守りは地元でも定評があり、小学生の必須アイテムとなっています。

また、厄除けセットや学童セットなど、お札や絵馬とセットになったお守りの授与も行っています。デザインも豊富で種類が多いですが、お札やお守りは番号で求める形になっているため、大変選びやすくなっています。

「遠石八幡宮」では、厄払いや安産祈願に参拝される方ばかりではなく、お宮参りや七五三、結婚式など人生の儀礼をお祝いする場としても、多く用いられています。

また、季節の祭事や、毎年行われるキャンドルイベントは、多くの人で賑わいます。こちらでは、「遠石八幡宮」でお祝いする、お宮参りや七五三、人気のキャンドルイベントについてご紹介していきます。

「遠石八幡宮」は結婚式を挙げる場所でも有名となっています。挙式専用御殿「儀式殿」は、県下最大規模と荘厳さを備えています。正統の儀式によって契りを結び、結婚式・披露宴に関する全てを境内に建つ遠石会館で行うことができます。

お宮参りや七五三のお祝いもできる「遠石八幡宮」。子供が初めて神社にお参りするお宮参りでは、氏神さまに誕生の報告と御礼をし、今後の健やかな成長を見守っていただけるように祈願します。「遠石八幡宮」にも、地元の方にはお宮参りの定番の神社となっています。

お宮参りは、事前の予約は必要なく受付用紙と御初穂料（5000円～）を納めると、祈願していただけます。尚、衣装等がセットになったパックをご利用される場合は、予約が必要になるので、ご注意ください。

七五三は子供は晴れ着を着て、家族揃って参拝します。子供のこれまでの成長を感謝し、さらなる成長をお祈りする大切な儀礼です。男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳にお参りします。

一般的には数え年で行う七五三ですが、「遠石八幡宮」では祝い年として御祈願しているので、お子様の状態を見て、満3歳でも安心してお参りする事ができます。

七五三もお宮参り同様、パックのご利用以外は事前予約不要、御初穂料（5000円～）にて祈願していただけます。

遠石八幡宮境内と遠石会館内では毎年「キャンドルナイト」というキャンドルイベントが開催されており、4,000個ものキャンドルの光がイベント会場を美しく灯します。キャンドルナイトの中では様々なイベントも兼ね揃えています。

また、料理やワイン、スイーツや雑貨などを販売するキャンドルマルシェでは20店舗近く出店し、子供から大人まで楽しむことができる、人気のイベントとなっています。

キャンドルイベントで使用される4,000個ものキャンドルは、遠石会館で行われてきた披露宴にて、使用されたキャンドルを再利用して、このイベントの為に手作りされます。

披露宴という、祝福の場で使用されたキャンドルが、イベント会場で息を吹き返します。再びアートとして境内を彩どる様子は、なんとも幻想的で幸せな雰囲気が漂います。

キャンドルマルシェでは、料理やワイン、スイーツや雑貨など数々のお店が出店し、イベント会場を盛り上げます。地元ショップや作家さんの作品など、掘り出し物も。また、披露宴で使用したキャンドルで作った幸せのお裾分けキャンドルのプレゼントもあります。

雨天の場、キャンドルの出番は少なく無くなってしまうのですが、こちらのマルシェは雨天でも決行されます。雨が降っている中来場した方も、マルシェで楽しいひと時を過ごす事ができます。

山口県周南市にある「遠石八幡宮」は安産祈願を始め、お宮参りや七五三など人生の儀礼も行える場所として人気の神社となっています。当日、焦らず行動するためにも事前にアクセス方法を確認しておきましょう。

こちらでは「遠石八幡宮」までのアクセス方法や、駐車場情報について詳しくご紹介していきます。

乗用車で行く場合は、徳山東インターチェンジから約10分でアクセスする事ができます。周辺になると誘導看板がいくつかあるので、そちらに従ってお進みください。

公共交通機関の場合はJR徳山駅から、バスの利用がおすすめです。防長バス（下松駅前方面）乗車およそ10分で、「遠石八幡宮前」バス停まで運賃230円で行くことができます。下車してからも、徒歩ですぐの場所に神社があるのでおすすめです。

「遠石八幡宮」には、拝殿近くの駐車場、遠石会館の駐車場、神門に繋がっている駐車場の計3か所の駐車場があります。道路沿いに、駐車場案内の看板があるので、看板に従ってお進みください。初詣の時期は混雑が予想される為、臨時駐車場も完備されています。

山口県周南市にある、「遠石八幡宮」は1300年もの歴史を誇る由緒正しき神社です。その境内には、歴史を感じる事のできる文化財を始め、見所の数々で溢れています。
 

古くは平安朝の時代から、多くの参拝者が訪れた「遠石八幡宮」。広大無辺なご利益を授かれるほか、安産祈願、お宮参りや七五三など、人生の儀礼にも御祈願していただけることから、現在でも多くの方が足を運んでいます。

山口県に訪れた際は是非、「遠石八幡宮」の歴史に触れ参拝してみてください。