山口「東光寺」には石灯籠と毛利家墓所の神秘の空間!御朱印情報も紹介!

山口県萩市の観光スポットといえば松陰神社を思い浮かべる人が多いと思いますが、東光寺というお寺を知っていますか?東光寺は、戦国時代山口県を含む中国地方で一大勢力を誇った毛利家の菩提寺として有名なお寺です。明治維新とは違う山口県の歴史の流れに触れてみませんか?

山口「東光寺」には石灯籠と毛利家墓所の神秘の空間!御朱印情報も紹介!のイメージ

目次

  1. 1山口県萩市にある「東光寺」
  2. 2山口「東光寺」はどんなお寺?
  3. 3山口「東光寺」の荘厳なパワースポット
  4. 4山口「東光寺」の拝観料やアクセス方法
  5. 5山口「東光寺」で歴史に触れる時間を!

山口県萩市にある「東光寺」

山口県萩市観光スポット言えば、趣あふれる市街地の探索や、幕末の維新たちを多数排出した松下村塾を境内の敷地内に有する松陰神社が有名です。その松陰神社の近くにある東光寺は、実は山口県内でも由緒あるお寺としてしられています。

そのため、初詣には、毎年多くの人が参拝に訪れるおすすめのパワースポットでもありますので、松陰神社と合わせて訪ねてみましょう。

毛利家縁の寺院は神秘の空間!

東光寺は、戦国時代以降、中国地方一帯を治めていた毛利氏菩提寺でもあります。毛利家のお墓を守る500基以上の石灯籠は圧巻の眺めですので、パワースポットというだけでなく、毛利家とその家臣たちの信頼関係が伺える、歴史の重みを感じることが出来る場所です。

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山口「東光寺」はどんなお寺?

東光寺は、元禄4年(1691年)萩藩三代目藩主・毛利吉就が建立したお寺です。また、仙台藩伊達家の両足山大年寺、鳥取藩池田家の龍峯山興禅寺と並んで黄檗宗(おうばくしゅう)三大叢林(そうりん)のひとつに数えられる、禅寺として由緒あるお寺です。

それでは、東光寺はなぜ、山口県内でも大切にされているお寺といわれているのでしょうか?そこで、東光寺にまつわる簡単な歴史や特徴について紹介していきます。

毛利家の菩提寺

東光寺の歴史を語る中で外せないのが、戦国時代以降中国地方を治め国内でも一大勢力を誇っていた毛利家です。この毛利家が建立し菩提寺の一つとなっているのが東光寺となっています。

東光寺には、お寺を建立した三代目萩藩主毛利吉就、五代吉元、七代重就、9代斉房、11代斉元の奇数代の藩主とその夫人や近親者のお墓が大切に祀られています。(※偶数代の藩主は大照院にお墓がまつられています。)

また、萩市内でも初詣で足を運ぶ場所となっており、現在でも萩市民から大切にされているお寺です。

数多くの重要文化財が残る

明治維新後の廃藩置県に伴い、神仏習合や寺禄廃止など宗教に関する改革が行われました。東光寺でもおおきくその影響を受け、建てられた多くの建物が解体することになりました。しかし、解体されずに済んだ建築物については、歴史的にも価値があると判断され、そのほとんどが重要文化財に指定されています。

紅葉や初詣の時期が人気!

東光寺を訪れる際に人気となっているのが、「初詣」と「紅葉」の季節です。特に人気なのが、紅葉の季節。紅葉の季節では、真っ赤に色づいた紅葉の美しさを見に、数多くの観光客が東光寺を訪れます。毛利家の墓所へと続く参道には、紅葉しておちた葉っぱが、荘厳な雰囲気を醸し出しています。

毎年8月に「萩・万灯会」が行われる

「初詣」と「紅葉」以外に、ぜひ訪れてほしいのが、毎年8月に行われる「萩・万灯会」です。東大寺内にある石灯籠は、すべて毛利家の家臣が寄進して建てられたものです。その総数は500基以上いわれています。万灯会ではこの石灯籠すべてに明かりが灯ります。

通常時でも、お寺全体が荘厳な雰囲気に包まれていますが、万灯会ではその雰囲気が更に増し圧巻です。ぜひ、見に行きましょう。万灯会へ行く時間帯は、夜になります。石灯籠が無い場所では、かなり暗いですので足元がおぼつかなくなりますので、万灯会に行くときは懐中電灯をもって足を運ぶことをおすすめします。

御朱印や御朱印帳もある!

お寺や神社を訪れるときにパワースポットと同時に気になるのが御朱印をいただけるか?です。もちろん東光寺では、御朱印をいただくことができます。中央に力強く「大雄宝殿」と書かれた御朱印は、書き置きされたものを御朱印帳へ挟む形です。

オリジナル御朱印帳も頒布されており。山を背景に大雄宝殿と石灯篭の墓所の絵柄が刺繍された御朱印帳です(大きさ約16cm×11cm、蛇腹式)。もし、神社用とお寺用など用途を分けたい場合は購入してみましょう。

初穂料や受付時間

御朱印の初穂料は300円受付時間は拝観時間内であれば受付てもらえますが、拝観時間終了ギリギリに依頼せずに、30分前ぐらいにはお願いしましょう。松陰神社とは異なり、観光客はあまり多くないのか場合によっては、インターホンを鳴らしてから対応していただくこともあります。

パン屋さんもある?

東光寺は「お寺のパン屋さん」としても知られています。場所は、東光寺の駐車場一角で「panadería KIKI(パナデリア キキ)」という名前です。こちらのパン屋は、現住職の娘さんが境内の一角を借りてパンを販売しています。

パンは、カンパーニュ・フォカッチャ・メロンパン・食パンなどが販売されています。営業日は月・金・土・日で、営業時間は10:00~15:00となっています。売り切れ次第閉店となりますので、木になる人は、お寺に入る前にパンを購入しておく方がいいかもしれません。

山口「東光寺」の荘厳なパワースポット

東光寺は、毛利家の菩提寺、初詣に参拝するお寺というだけでなく、山口県内でも屈指のパワースポットとしても知られています。そこで、東光寺を訪れる際におすすめするチェックポイントを紹介していきます。これらを巡って更に、パワーを充填していきましょう。

他にも、東光寺内の建物の殆どは国指定の重要文化財に指定されています。パワースポットというだけでなく貴重な文化財にも触れるチャンスになりますのでゆっくりと探索してみましょう。

①総門

東光寺を訪れる際に最初に目にするのがベンガラ色に仕上げられた総門です。この門をくぐってから東光寺の中に入ることになります。

総門の正面には、「護国山」の額が掲げられています。しかも「元禄癸酉六年孟春吉日(西暦1693年)」と年代が記されており、お寺が建立されてから間もない時期に書かれたものということが伺える貴重な資料としても重要性が伺えます。

屋根の棟の両端には、シャチではなく摩伽羅(まから)という、神話に登場する魚が飾られており、珍しいのでチェックしておきましょう。

②三門

総門を潜り抜けた先に見えるのが、総門からさらに重厚感が増した門・三門が見えます。この門は、1812年に完成したものが現存しています。この山門は、10代目藩主・毛利斉熙が寄進したもので、「文化八年辛未七月念有八日始斧」・「同九歳次壬申九月十有九日竣工」と書かれた棟札が残されています。

③鐘楼

黄檗宗特有の一重もこし付きの素木造二層式の建物は、鐘楼です。鐘楼には、用材としてヒバとマツが使用されています。また、上層内部には、四代目藩主・毛利吉広が藩内でも名工と呼ばれた鋳物師に命じ作らせた後に、寄進された大鐘があります。

④大雄宝殿

東光寺で、初詣などでお参りをする本堂を「大雄宝殿」と呼んでいます。こちらは、元禄十一年(1698年)に竣工されました。日本建築というよりは、中国風建築物であるため、障子の桟が日本と逆で外側についています。

⑤萩藩主 毛利家墓所

東光寺は、萩藩主・毛利家の菩提寺紹介しましたが、こちらには、奇数代の藩主とその夫人たちが眠るお墓があります。墓所内には、明治維新前の神仏習合の名残か鳥居が残されています。また、藩政時代の大名家の弔い方を知ることが出来る重要な史跡として、現在も大切に扱われています。

⑥500基の石燈籠

東光寺を訪れた際に、驚くのが膨大な数の石灯籠です。この石灯籠は、毛利家家臣が代々寄進してきたもので、数にして500基以上あるといわれています。石灯籠一つ一つに、寄進した家臣たちの名前が刻まれており、毛利家と家臣の信頼関係の深さが伺えます。

この石灯籠に明かりがともる万灯会は、昼間とは違う表情を見せてくれますので機会があれば訪れることをおすすめします。

⑦木造の巨大な魚

境内を巡ると、木でできた巨大な魚の彫刻が目に留まります。こちらは、現在の木魚の原型と言われる魚の彫刻です。なぜ、魚をかたどったのかには諸説ありますが、この巨大な魚の彫刻を見るだけでも圧巻です。

山口「東光寺」の拝観料やアクセス方法

東光寺のアクセスについて紹介していきます。東光寺は、幕末を語るには外せない、吉田松陰をお祀りしている「松陰神社」があります。明治前後の歴史の変遷を触れるにはうってつけの場所ですので、あわせて足を運びましょう。

拝観時間や拝観に料金について

東光寺には、拝観時間が設けられています。拝観時間は8:30~17:00の間です。じっくりお寺を回りたいときは、午前中もしくは午後一番で訪れる方がいいでしょう。年中無休となっていますので、初詣などに訪れてみてはいかがでしょうか?

【東光寺の拝観料】

拝観料 一般(高校生以上) 小・中学生
個人 300円 150円
団体(30名以上) 260円 120円
団体(100名以上) 200円 100円

アクセス方法

徒歩の場合は、松陰神社より維新ロード経由で約14分 。車の場合は、中国自動車道・美祢東JCTより小郡萩道路経由・絵堂IC出口から約20分ほどです。また、山陽自動車道・防府東ICより約50分、JR東萩駅より約5分となっています。

電車の場合は、JR東萩駅より徒歩で約24分。 バスの場合は、萩循環まぁーるバス(東回りコース)「東光寺前」バス停下車、徒歩約1分で到着します。

駐車場情報

東光寺には、参拝者用の専用駐車場がありますが、駐車可能台数は20台と多くはありません。もし、松陰神社と一緒に巡るのであれば、松陰神社から東光寺までは徒歩で約15分の距離です。松陰神社付近に駐車場が点在していますので、そちらに停めてから東光寺に足を運ぶことをおすすめします。

東光寺の基本情報

名称 黄檗宗 護国山東光寺
(おうばくしゅう ごこくさんとうこうじ)
住所 山口県萩市東椿1647
拝観時間 8:30~17:00
拝観料 一般(高校生以上):300円
小中学生:150円
電話番号 0838-26-1052
駐車場 有(20台)
URL 公式サイト
備考 東光寺駐車場側入り口横にパン屋「panadería KIKI」がある

山口「東光寺」で歴史に触れる時間を!

東光寺は、萩市内でも屈指のパワースポットでありながら、毛利家の歴史に触れることが出来る貴重な場所です。また、初詣や紅葉、8月の万灯会など季節の節目ごとに大切にされている場所でもあります。そんな、歴史深く大切にされているパワースポットで、歴史や季節に触れていきましょう。

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