山口の桜の名所ランキングTOP16！見頃の時期や穴場&夜桜スポットも！

本州最西端にある山口県はかつての長門国と周防国に相当する地域で、別名を「防長」とも言います。約6112㎢の県域に約134万人の人々が暮らし、三方を海に囲まれている点が特徴的です。

南北朝時代から戦国時代まで大内氏の拠点として栄え、「西の小京都」と讃えられた山口や古くからアジア大陸から本州への玄関口として栄え、江戸時代には「西の浪華」と讃えられた下関、長州藩の藩都として栄えた萩など歴史ある町も多く、桜の名所スポットにも風情を感じられる場所が豊富にある点が特徴的です。

有名な場所から知る人ぞ知る穴場スポットまで多くの桜名所がある山口県には、昼だけでなく夜桜を見る事も可能な花見スポットも多くあり、花見客で賑わっています。昼の桜とはまた一味異なる妖艶なまでの美は、一見の価値があります。

この記事ではそんな数多くある山口のおすすめ桜名所の中から特に厳選した16か所をランキング形式でご紹介致しますので、山口観光の参考に是非ご覧ください。

それでは早速、山口のおすすめ桜の名所ランキングをご紹介して参ります。まずは16位から4位までの登場です。有名な絶景スポットから穴場の夜桜スポットまで、美しい桜を堪能できる花見スポットばかりが登場しますので、どうぞご期待ください。

山口のおすすめ桜の名所ランキング、第16位は「防府天満宮」です。904年に創建された歴史ある神社で、菅原道真を主祭神として祀っています。菅原道真が亡くなった翌年の創建である事から、「日本最初の天満宮」であるとされ、京都の北野天満宮、福岡の太宰府天満宮と共に「日本三大天神」の一つに数えられています。

天満宮と言うと梅のイメージが強いものの、防府天満宮は桜の名所としても有名で、境内裏手にある天満宮公園付近には450本のソメイヨシノが植えられています。開花の時期は3月下旬頃で、4月上旬頃に見頃を迎えます。

山口のおすすめ桜の名所ランキング、第15位は「日和山公園」です。1922年、大正天皇即位の記念公園として造られたもので、下関市で最も古い公園とされています。関門海峡の絶景を見下ろす丘にあり、公園の名前は江戸時代、この地が風向きや天候を見定め、出航の可否を判断する「日和の地」であった事が由来です。

園内には没後90年を記念して建立された高杉晋作の陶像があり、その周りを囲うようにソメイヨシノや八重桜など200本余りの桜が植えられ、穴場の桜の名所として支持されています。例年、3月下旬頃に開花し、4月初旬頃に見頃を迎えます。開花中はライトアップも行われ、夜桜を堪能する事も可能です。

山口のおすすめ桜の名所ランキング、第14位は「若山公園」です。1934年、旧長州藩士で、小野田セメントの創設者でもある笠井順八の私庭を整備したもので、約4.6haの広大な敷地内には散策路や野外ステージなども設けられています。

県外にはそれほど知られていない穴場スポットですが、春には約300本の桜が周囲をピンク色に染め上げる絶景を楽しめ、地元の花見客で大いに賑わいます。開花の時期は3月下旬頃で、4月初旬頃に見頃となります。期間中、さくら祭りが開催される他、夜間にはライトアップが行われ、幻想的な夜桜を堪能する事が可能です。

山口のおすすめ桜の名所ランキング、第13位は「般若寺山」です。聖徳太子の父でもある用明天皇が、后であった般若姫の菩提を弔うために586年に創建したとされる古刹で、戦国時代には大内氏、江戸時代には毛利氏の庇護を受けて大いに栄えました。

境内には約300本の桜があり、例年、3月下旬頃に開花し、見頃の時期となる4月上旬頃には山全体を美しく彩ります。中でもしだれ桜が見事で、清楚な美しい花に、絶世の美女と讃えられ、嵐を起こす金龍を鎮めるために関門海峡に身を投げた般若姫のイメージが重なります。

山口のおすすめ桜の名所ランキング、第12位は「向島小学校」です。瀬戸内海に浮かぶ向島にある1875年創立の歴史ある小学校です。その敷地内にあるのが「防府市向島の寒桜」として山口県の指定天然記念物に登録されている寒桜で、現役の小学校でありながら穴場の桜名所となっています。

樹高9ｍ、幹周2.55ｍの立派な寒桜で、約100年前に当時の卒業生によって植樹され、これまでに多くの新入生を迎え、卒業生を見送ってきた地域の宝物です。例年、3月初旬に開花し、中旬に見頃を迎えます。2009年には日本全国で14例目、山口県では初となる新種認定を受け、「蓬莱桜」と名付けられました。

山口のおすすめ桜の名所ランキング、第11位は「指月公園」です。長州藩の居城である萩城は1604年、毛利輝元によって築かれますが、指月山に築かれた事から別名を「指月城」とも言います。指月公園は城跡を整備したもので、園内には天守閣跡や花江茶亭、歴代藩主を祀る志都岐山神社などがあります。

桜の名所としても有名で、約600本のソメイヨシノが植えられています。中でもおすすめなのが純白の花びらが特徴的な「ミドリヨシノ」です。日本全国で、この指月公園の1本しかない非常に貴重な桜で、県の天然記念物にも指定されています。3月下旬頃から開花し、4月上旬に見頃を迎えます。期間中はライトアップも行われ、夜桜を堪能する事も可能です。

山口のおすすめ桜の名所ランキング、第10位は「南明寺」です。創建は平安時代に遡るとされる古刹で、江戸時代には毛利氏の祈願寺として栄えました。門前にある「南明寺のイトザクラ」が有名です。

樹齢350年を超える古木で、江戸時代に描かれた萩の観光ガイド『八江萩名所図画』にも南明寺のイトザクラの下で花見に興じる人々の様子が描かれるなど古くから人々に親しまれてきました。早咲きの桜としても有名で、3月中旬頃には開花し、見頃の時期は3月下旬頃です。

山口のおすすめ桜の名所ランキング、第9位は「徳佐八幡宮」です。1182年、大内満盛が宇佐八幡宮を勧請した事を起源とする歴史ある神社で、現在では西日本随一の枝垂れ桜の名所として有名です。特に鳥居から続く370mの参道の両側には100本以上の枝垂れ桜が植えられており、満開時には幻想的な桜の絶景トンネルとなります。

これらの桜は1825年に氏子有志の手によって植樹されたもので、以降約200年に亘って地元の人々によって大切に守られてきたものです。例年、4月上旬頃に開花し、見頃の時期を迎える中旬頃には桜祭りが開催され、多くの花見客で賑わいます。

山口のおすすめ桜の名所ランキング、第8位は「竜王山公園」です。山陽小野田市にある標高136ｍの竜王山に整備された公園で、山頂からは周防灘をはじめ、九州や四国の山々まで望む事ができる絶景スポットとして有名です。

キャンプ場やアスレチック、ハイキングコースなども整備されており、手軽なレジャースポットとして地元の人々に親しまれていますが、山中には1万本以上の桜が植えられており、穴場の桜名所としても人気です。開花は3月下旬頃からで、見頃の時期となる4月上旬には桜祭りが行われ、多くの花見客で賑わいます。

山口のおすすめ桜の名所ランキング、第7位は「小積の河津桜」です。瀬戸内海で3番目に大きい周防大島は金魚の形に似ている事から別名を「金魚島」とも言いますが、ちょうど金魚の尻尾のくびれ部分に位置するのが小積地区です。

そんな小積地区の海を見下ろす丘の上に植えられているのが河津桜です。河津桜は早咲きの桜として有名な品種で、小積地区では2月初旬頃から開花し、中旬には見頃の時期を迎えます。山口県に一足早い春の訪れを告げる桜として人気で、穴場スポットでありながら青い海と白い砂浜、桃色の桜が織りなす絶景を求めて毎年多くの花見客が訪れます。

山口のおすすめ桜の名所ランキング、第6位は「ときわ公園」です。宇部興産の創業者である渡辺祐策が宇部市に寄贈した常盤湖周辺の土地を整備し、1925年に開設された公園で、約189haの広大な敷地内には博物館や遊園地、石炭記念館、ときわ湖水ホールなどの施設があります。

園内には約3,500本の桜を始め、四季折々の花が植えられ、21世紀に残したい日本の風景、日本の都市公園100選、日本さくら名所100選などにも選ばれています。桜は例年、3月下旬頃に開花し、4月上旬頃に見頃の時期を迎えます。期間中はライトアップも実施され、夜桜の絶景を堪能する事が可能です。

山口のおすすめ桜の名所ランキング、第5位は「戦場ヶ原公園」です。明治時代前期に兵学教官として来日し、学生たちから「渋柿おやじ」と親しまれたドイツ陸軍軍人メッケル少佐が設計した日本軍の要塞跡を公園に整備したもので、敷地内には「忠霊の塔」や「戦傷の碑」が建立されています。

現在では約320本の桜が植えられ、穴場的な花見スポットとなっています。例年、3月下旬頃から開花し、4月上旬に見頃の時期を迎えます。期間中は露店も出て花見客で大いに賑わう上、ライトアップも行われ、夜桜を楽しむ事も可能です。

山口のおすすめ桜の名所ランキング、第4位は「火の山公園」です。下関市にある火の山山頂にある都市公園で、山頂からは瀬戸内海、関門海峡、日本海、九州の門司港などの絶景を一望の下に見渡す事ができます。特に夜景の美しさが有名で、「日本夜景遺産」にも登録されています。

山中にはソメイヨシノやヤマザクラなど約1,000本の桜が点在しており、満開の時期ともなると山全体が桃色に色づきます。例年、開花の時期は3月下旬頃で、見頃の時期は4月上旬頃です。期間中はライトアップも行われ、幻想的な夜桜を楽しむ事ができます。

山口のおすすめ桜の名所ランキングを4位までご紹介致しました。1400年以上前の伝承を想起させる枝垂れ桜や江戸時代から地域の人々に親しまれ、大切に守られてきた桜、地域の子供たちの成長を見守り続けている蓬莱桜など魅力的な桜ばかりでした。

続いていよいよTOP3の登場です。有名な場所から穴場的な場所まで、山口県に数多くある桜の名所を抑え、1位の栄冠に輝くのはどのようなスポットなのでしょうか、どうぞご覧ください。

山口のおすすめ桜の名所ランキング、第3位は「香山公園」です。山口市にある瑠璃光寺の境内が香山公園として整備されています。現存する五重塔としては全国で10番目に古く、その美しさから「日本三名塔」にも数えられる国宝の瑠璃光寺五重塔や薩摩の西郷隆盛、大久保利通、長州の木戸孝允らが集った枕流亭、毛利家歴代当主の墓所などがあります。

桜の名所としても名高く、特に夜間ライトアップによって五重塔などの歴史的建造物を背景に浮かび上がる夜桜が絶景と人気です。例年、3月下旬頃から開花し、4月上旬に見頃の時期を迎えます。

山口のおすすめ桜の名所ランキング、第2位は「一の坂川」です。山口市内を流れる川で、室町時代には大内氏がこの一の坂川を京の鴨川に見立てて町割りを実施した事から、山口が「西の京」と言われるようになった所以とされています。

両岸に約200本のソメイヨシノが植えられており、満開の時期ともなると往時の繁栄を偲ばせる歴史ある街並みに映え、なんとも言えない風情を醸し出します。3月上旬頃から開花し、4月上旬に見頃の時期を迎えます。期間中はライトアップも行われ、ロマンチックな夜桜を堪能できるとあって、デートスポットとしても人気です。

山口のおすすめ桜の名所ランキング、第1位の栄冠に輝いたのは「錦帯橋」です。岩国市の錦川に架けられた木造のアーチ橋で、初代は1673年に岩国藩主・吉川広嘉によって建造されました。その後、1950年に台風で流失し、現在のものは1953年に復元された2代目です。

徳島県のかずら橋や山梨県の猿橋とともに「日本三奇橋」に数えられるなど山口を代表する観光スポットの一つですが、桜の名所としても名高く、桜と錦帯橋が織りなす絶景はインスタ映えスポットとしても人気です。3月下旬頃から開花し、4月上旬に見頃の時期を迎えます。期間中はライトアップもされ、昼とは異なる夜桜の風情を堪能する事が可能です。

以上、山口でおすすめの桜の名所ランキングTOP16を開花や見頃の時期と共にご紹介致しました。1位には錦帯橋が選ばれるという結果になりましたが、さすがは山口県のシンボルと納得の美しさです。

惜しくも1位を逃したとはいえ、有名な絶景スポットから穴場の夜桜スポットまで、どの花見スポットも非常に美しく、早くも春の訪れが待ち遠しくなります。この記事が、そんな山口県の桜スポットで最高の春の訪れを感じるきっかけになりましたら幸いです。