松江に伝わる伝統の茶の湯文化を体感!湯町窯の歴史や魅力をご紹介!
「湯町窯」は、茶の湯文化が広まる松江のなかでも古い歴史を持つ窯元です。伝統を受け継ぎながらも日常に馴染むモダンなデザインの茶碗やお皿、カップを作っています。通販サイトやSNSでも話題を集めている湯町窯について、歴史や魅力を余すことなくご紹介します。
玉造温泉近くに佇む「湯町窯」
今日は玉造温泉駅近くの湯町窯へ。明るくあたたかみのある器がまた素敵。ご主人のお人柄もあたたかい。島根、いいところだな。 pic.twitter.com/bjgF3UJqpm
— yori562 (@yori5622) June 4, 2019
「湯町窯」は、島根県松江市の玉造温泉近くに佇む窯元です。江戸時代から親しまれてきた「布志名焼」の流れを汲みながら、日常に馴染む親しみやすいデザインの焼き物を作っています。
茶の湯文化が根付く松江ならではの茶器や通販サイトで話題のエッグベーカーなど、魅力的なお皿や茶碗が満載です。ここでは、松江市で人気の観光地「湯町窯」についてたっぷりとご紹介していきます。
松江に伝わる伝統の器の魅力に迫る!
こいつ、いいでしょ!#湯町窯 pic.twitter.com/FkCUKGQynL
— もんもんちゃん (@monmonchin) November 4, 2019
お茶処として知られる島根県松江市には、江戸時代に松江藩の御用窯がいくつか点在していた歴史があります。茶の湯文化を広めた松江藩主が器作りにも力を入れていたことが「布志名焼」のはじまりとされ、その「布志名焼」を継承するのが湯町窯です。
湯町窯は「布志名焼」を取り入れつつ、モダンなデザインの茶碗やお皿、カップなどを制作しています。松江の歴史と深く関わりのある、湯町窯の伝統的な器たちの魅力に迫ります。
「湯町窯」の歴史や魅力
湯町窯 pic.twitter.com/r4engMIlXz
— YUKISUTANI (@sutaninnn) May 28, 2019
「湯町窯」は歴史のある窯元でありながら、暮らしの中で気軽に使えるお皿や茶碗などを作っている窯元です。湯町窯の風情ある佇まいと魅力的な器の数々を求めて、住宅街の中にありながらも多くの観光客が訪れます。ここでは、湯町窯の歴史やわざわざ足を運びたくなる魅力をご紹介していきます。
湯町窯は大正11年開窯
現在、SNSや通販サイトでで若者の間でも人気を集めている「湯町窯」は、松江市の中でも長い歴史のある窯元です。「湯町窯」は、布志名焼の窯元の1つとして大正11年11月11日に開窯しました。
湯町窯の初代窯元は主に当時の暮らしに欠かせなかった火鉢を作り、島根にあった窯元の中でも大きな規模を誇っていました。1909年に現在の場所に移り、今もなお多くの人たちに親しまれ、暮らしを豊かにする商品を作っています。
「島根県ふるさと伝統工芸品」にも指定
湯町窯の布志名焼は、「島根県ふるさと伝統工芸品」にも指定されています。江戸時代から伝わる歴史の深い伝統的な布志名焼の流れを汲みながら、湯町窯独自の魅力が合わさった器の数々は海外でも高い評価を得ています。伝統工芸品でありながらも手に取りやすい湯町窯の茶碗やカップを、島根土産にいかがでしょうか。
地元で産出された粘土と釉薬を用いて作成
島根県 湯町窯 ティーポットが入荷しました🙌 島根県内で産出された粘土や釉薬(来待釉)が湯町ならではの風合いや色合いを生み出します。手仕事の温もりが感じられますね😊#湯町窯 #ティーポット #スリップウェア pic.twitter.com/qTBwQeQMk5
— 民芸の店 ぶんご (@mingei_bungo) January 31, 2020
「島根県ふるさと伝統工芸品」にも指定されている湯町窯は、島根県で産出された地元の粘土や釉薬を用いています。豊かな自然に恵まれ、陶芸作りに適した島根県ならではの魅力が感じられる器を作っています。
器は一つ一つ表情が違う
机の脇の湯町窯カップにふと目が留まり、釉薬の模様というのは漫ろに見ても具に見ても飽きないものだなあと何とはなしに想った。 pic.twitter.com/2v1JmtuENN
— 蝉柱oφo蜩谿宇厳歩 (@altocicada) April 15, 2018
湯町窯で作られている茶碗やカップなどの器には、親しみやすいシンプルなデザインのものが多いです。ひとつひとつ手作業で丁寧に作られる器は1つとして同じものはなく、それぞれに違う表情を魅せてくれます。地元産の釉薬をかけて作られる器には、湯町窯ならではの色合いと手作りの温かみが感じられます。
バーナード・リーチからも教わる
布志名焼 【湯町窯】
— ぱるてぃーた (@parti___ta) November 19, 2018
バーナード・リーチ直伝の装飾スリップウェアも美しいです。 pic.twitter.com/VZDRssrZbf
湯町窯は、焼き物の歴史に欠かせない「民藝運動」の影響を大きく受けています。湯町窯の2代目窯元は民藝運動の考えに深く共感し、メンバーの1人であったイギリス人陶芸家バーナード・リーチとの親交がありました。
そのため湯町窯に並ぶ器の中には、彼の教えを受けた洋食器やヨーロッパ風のデザインがみられるものも多いです。江戸時代から引き継ぐ伝統とバーナード・リーチ直伝の作風との融合は、湯町窯ならではの魅力を生み出しています。
日常生活に取り入れ易いのが魅力的
大阪日本民藝館で島根県湯町窯のマグを買いました。これで朝コーヒーぐびぐび飲める。 pic.twitter.com/gokJsgPznO
— Ryo Muraoka/村岡 亮 (@murankey) September 20, 2020
湯町窯の器はあくまで日用品であることを前提にしていて、日常生活に取り入れやすいデザインが魅力です。工房ではたくさんのお皿や茶碗、マグカップなどを作っていて、工房横の店内には数多くのバラエティに富んだ器たちが並んでいます。日用品としての側面を大切にしているため、気軽に手に取りやすい良心的な価格も魅力の1つです。
通販で購入することはできる?
湯町窯のお皿や茶碗は松江市の工房ではもちろん、通販サイトでも購入することが可能です。窯元まで足を運ぶのはなかなか難しいという方も、通販で購入できるとあれば安心です。通販サイトで、湯町窯の日常が明るく楽しくなるような器を購入してみてはいかがでしょう。
「湯町窯」のおすすめの商品
(島根県) 湯町窯 ミルク差し。直径6.5㎝ 高さ7.5㎝。ミルクだけでなく、ドレッシングやソース入れなど使い方色々🎶 pic.twitter.com/UEMKWUgm1v
— 民芸の店 ぶんご (@mingei_bungo) July 13, 2018
湯町窯では、ひとつひとつ表情の違うお皿や茶碗、カップなどの商品を作り出しています。趣を感じられる伝統的な器から、ヨーロッパの雰囲気を纏ったモダンな洋食器まで日常に合わせて使える商品が揃っています。たくさんの魅力的な商品の中から、厳選した湯町窯のおすすめ商品をご紹介していきます。
おすすめ商品①エッグ・ベーカー
昨日湯町窯で購入したエッグベーカー。こじんまりしてカワエエな。卵がほっこりして美味いで pic.twitter.com/jLOnnPSaw1
— takeshi-foujimoto (@bushi_fujimoto) December 15, 2019
湯町窯でおすすめの商品1つ目は、通販サイトやSNSで話題沸騰の「エッグ・ベーカー」です。湯町窯を代表すると言っても過言ではない大人気商品で、おしゃれなキッチンアイテムとしても注目を集めています。目玉焼き専門の陶器ですが、普通のフライパンで焼くのとは違って格段に美味しい目玉焼きができると話題です。
イギリス人陶芸家バーナード・リーチ直伝のエッグ・ベーカーは、西洋のスリップウェアと呼ばれる技法を用いた独特の模様が特徴です。おしゃれな見た目のエッグ・ベーカーは、贅沢なモーニングタイムを演出してくれます。ぜひ、湯町窯の看板商品であるエッグ・ベーカーのふんわりとした絶品目玉焼きを味わってみてください。
おすすめ商品②ぼてぼて茶碗
【再掲】島根県・松江市の玉造温泉駅前に窯を持つ民陶・湯町窯の海鼠釉の飯茶碗。まるでオーロラの如き この釉薬の出方が、実に美しい事この上ない…。 pic.twitter.com/M2XZKsCQqP
— 一魁斎 正敏@浮世絵スキー&狼の護符マニア (@ikkaisai) June 10, 2016
湯町窯でおすすめの商品2つ目は、お茶処松江ならではの「ぼてぼて茶碗」です。古くから松江には、お茶碗のなかにいろいろな食べ物を入れて、かき回して食べる「ぼてぼて茶」と呼ばれる風習がありました。その際に使用する茶碗を「ぼてぼて茶碗」と呼び、現在も湯町窯で作っています。
ぼてぼて茶碗は深めの作りになっていて、ぼてぼて茶を食べる時はもちろん、お抹茶茶碗や普段のご飯茶碗として使うこともできます。ぼてぼて茶碗には釉薬の色合いが異なっていたり、様々なデザインがあるので、自分のお気に入りを見つけて購入できるのも魅力です。
おすすめ商品③小皿
出雲の民藝館で小皿を2つ。湯町窯の作品です。かっこよくないですか? pic.twitter.com/RJsOQlzUdO
— ジューカー (@Juker130605) November 2, 2019
湯町窯でおすすめの商品3つ目は、たくさんの用途がある「小皿」です。湯町窯には、つやつやの輝きを放つ美しい小皿がたくさん並んでいます。布志名焼の良さを受け継いだ伝統的な小皿や西洋のテイストを取り入れたモダンな小皿まで、ひとつひとつ個性の違う小皿が用意されています。
全て手作業で作っている湯町窯ならではの味がある形やデザインが魅力です。小皿は、他の大皿や茶碗に比べて価格も手頃なため、初めて湯町窯の商品を買う方や若い方にもおすすめです。いつもの食卓がパッと明るくなるような湯町窯の小皿を、ぜひ手に取ってみてください。
おすすめ商品④カップ
湯町窯の窯元で購入
— ちくま (@hawaidade) November 27, 2016
無限にコーヒーが飲めそう pic.twitter.com/jd7IurazDd
湯町窯でおすすめの商品4つ目は、プレゼントにも喜ばれる「カップ」です。湯町窯では、マグカップやソーサー付きのコーヒーカップなど、日常使いにぴったりのカップをたくさん作っています。イギリス人陶芸家のバーナード・リーチ直伝による「スリップウェア」と呼ばれる独特な模様が施されたカップや、持ちやすいようにつけられた取っ手が魅力のマグカップなど様々です。
ソーサーがセットになったカップは、インテリアとしても飾れるおしゃれなデザインと可愛い形が魅力です。朝の優雅なコーヒータイムや来客時にお砂糖を添えて出したりと、あらゆるシーンで利用できます。湯町窯のカップはすべて表情が違い、この世に1つしかない特別なギフトとして大切な方へ贈るのもおすすめです。
「湯町窯」の営業時間やアクセス方法
名湯として知られる玉造温泉近くに佇む「湯町窯」は、江戸時代の布志名焼を継承する伝統的な窯元です。日々の暮らしで気軽に使える器作りをモットーに、たくさんのお皿や茶碗などを作っています。ここからは、松江観光の際に欠かさず足を運びたい「湯町窯」の営業時間やアクセス方法をご紹介していきます。
営業時間や定休日について
湯町窯は鳥取県松江市にある窯元で、工房の横ではたくさんの器を販売しています。工房の見学が可能で、中には湯町窯の器でお抹茶をいただいたり、エッグ・ベーカーで焼いた目玉焼きをご馳走になったことのある人も。
観光客にも人気の湯町窯は、年末年始以外は毎日営業しています。営業時間は平日が午前8時から午後5時まで、土日祝日は午前9時から午後5時までとなっています。松江観光の際に、美肌の湯とてしも知られる玉造温泉と一緒に訪れるのがおすすめです。
アクセス方法や駐車場について
湯町窯は、松江の人気観光スポットである玉造温泉近くにある窯元で、最寄駅はJR「玉造温泉駅」です。「玉造温泉駅」は松江から電車で約10分の場所にあり、駅から湯町窯までは徒歩約1分で到着できます。玉造温泉の旅館に宿泊する観光客や街歩きを楽しむ方ににも最適な場所にあります。
湯町窯へ車でアクセスする際は、山陰自動車道松江玉造インターから国道経由で約5分です。無料の駐車場も完備されているので、自家用車やレンタカーで訪れたい方も安心です。ドライブがてら手作りの温かい器たちに触れてみてはいかがでしょう。
湯町窯の基本情報
住所 | 島根県松江市玉湯町湯町965 |
営業時間 | 【平日】 8:00~17:00 【土・日・祭】 9:00~17:00 |
定休日 | 年末年始 |
料金 | 無料 |
アクセス | JR「玉造温泉駅」より徒歩約1分 |
駐車場 | あり |
URL | しまね観光ナビ |
「湯町窯」でお気に入りのものを見つけよう!
かわいい🌿#湯町窯 pic.twitter.com/GNQHwGaP3F
— P@家整いそう (@p_n_m_y_o) April 3, 2019
湯町窯には、すべて手作業で作り上げるたくさんのお皿や茶碗、カップが並んでいます。伝統を受け継ぎながらも、湯町窯ならではのモダンで親しみやすい商品の数々は、私たちの日常を楽しく彩ってくれます。ぜひ湯町窯に足を運んで、たくさんの商品の中から自分だけのお気に入りの商品を見つけてみてください。