劇場と美術館の複合施設!島根「グラントワ」で堪能する建築美や芸術!
島根旅行に来た際は、劇場と美術館の複合施設であるグラントワもちぇっくしてみてはいかがでしょうか。今回の記事では、グラントワの魅力や特徴、レストランなどの施設などについて紹介します。収蔵されている芸術作品などについても紹介していくので、参考にして下さい。
目次
美術館と劇場が融合する「グラントワ」
美術館と劇場とが一つになったアーティスティックな施設である、「グラントワ」を知っていますか?今回の記事では、グラントワの愛称で知られる「島根県芸術文化センター」の特徴や、鑑賞できる芸術作品などについて紹介します。レストランやお土産情報などについても紹介していくので、島根旅行に出かける前の参考にもどうぞ。
建築美や芸術の素晴らしさを堪能!
グラントワはミュージアムショップやライブラリに中庭とか無料で楽しみる場所にしっかりスペースが割いてあって人の出入りが絶えないように造られている。その辺は黒川紀章の広島市現代美術館が及ばないところ。<RT pic.twitter.com/Q84bTCM0gV
— ふがじん (@fugajin) July 21, 2016
美術館と劇場が一つになったというグラントワでは、建築美や芸術のすばらしさを存分に堪能する事ができます。今回の記事ではグラントワの美術館で鑑賞できる作品の一部についても紹介しているので、こちらもチェックしてみてください。
島根「グラントワ」の外観と内部について
まずは、グラントワの外見や、内部の特徴から見ていきましょう。美術館と劇場が一体となったグラントワは、建物自体も特徴的な物となっています。
石州瓦に覆われた独特の外観が特徴
島根県立石見美術館グラントワです。
— ベル (@mihobell) July 27, 2016
壁面が石州瓦という変わった建物です。
全面の石州瓦は圧巻!そして、綺麗です(*^^*) pic.twitter.com/BQFn5uSiEr
グラントワは、石州瓦に覆われた外見が特徴的です。石州瓦は石見地方の方々にとっては見慣れたものなのだそうで、耐久性に強いといった特徴があるのでグラントワをしっかり雨や風から守ってくれます。石州瓦は屋根だけでなく壁にも使用されているのですが、石州瓦が壁に使用されるのは、なんとグラントワが初めてなのだそうです。
時間帯によって姿を変える
島根県益田市
— SEIYA@日本一周 完 (@seiya924_photo) July 19, 2020
グラントワ
美術館とか芸術系のやつ
壁と屋根が全部赤瓦ですごい pic.twitter.com/vhbjZ9C1P2
グラントワの壁に使用された石州瓦は、時間帯によって変わった美しさを楽しむ事ができます。そのものは赤茶色をしている様ですが、光が当たる角度によっては金色に輝くこともありますし、青空が晴れ渡る時間帯なら青色に見える事もある様です。日が暮れてくるとまた違った姿に変わり、見る時間帯が変わる事で見る印象も違ってくるかもしれません。
建築家・内藤廣氏が設計を手掛ける
グラントワの設計は、建築家である内藤廣氏が務めています。内藤廣氏はグラントワのほかにも富山県美術館や、旭川駅、東京にあるちひろ美術館なども手掛けられた方です。グラントワはデザインが優れているだけでなく地域の伝統的素材を活用して文化を建物に融合させたことなどが評価され、「UD賞2008」も受賞しているのだそうです。
水盤のある中庭は異国情緒溢れる
ちなみにグラントワ、大ホールは音響が島県で一番いいのでけっこうライブがあったりするんですけど、外観が赤い瓦で覆われていてフォトジェニックです。これは中庭の水盤。 pic.twitter.com/YCiASsPvxX
— kome (@IZM_ykmt) February 11, 2020
グラントワには1辺が25mもある水盤がある中庭があり、こちらでは異国情緒あふれる雰囲気を感じることができます。こちらは中世のヨーロッパをイメージして設計されたものなのだそうで、こちらで祭などが開催されることもある様です。
風が無い穏やかな日ですと周りの背景が水盤に反射し、美しい光景を愉しむ事が出来るでしょう。水盤からあふれた水は地下タンクから巡回していく仕組みになっており、静かな日だと水の流れる音も楽しむ事ができる様です。
美しいダイナミックな建物内部
石州瓦で覆われており外見が美しいグラントワですが、内部も美しく、ダイナミックな印象を与えてくれます。内部はカリンの木材とコンクリートとが見事にマッチングしており、独特の世界観を醸し出しています。グラントワに来館した際は、まずは美術館自体の美しさをじっくり鑑賞してみましょう。
市民とのつながりを大切にする設計でもある
お昼に萩石見空港到着。祈りの仏像展関連イベント 月夜の祈り 益田グラントワ中庭広場 18:30開演です。 pic.twitter.com/bMoAq4viSl
— yoshibamiho 【喜羽美帆】 (@kotomiho) September 26, 2015
グラントワは県外からの来館者も多い施設ですが、実は市民とのつながりを大切にする設計でもある様です。
美術や音楽が一つの場所に集まる事で地域再生の拠点になることが建築コンセプトでもあり、先ほど紹介した水盤はイベント時には無くなり、広場として多くの人が利用できるようになる様です。館内には町の人が庭で咲いている花を活けることもあるのだそうで、コンセプトにもある通り、地域とのつながりは強いといえるでしょう。
フランス料理が楽しめるレストランも完備
グラントワ内のレストランなう。お昼ご飯にこれ食べます。 pic.twitter.com/hx2EH1dgQt
— はますけ@因島 (@hamasukehiroin) January 17, 2015
グラントワは美術館兼劇場となっていますが、フランス料理を楽しむ事ができるレストランもあります。レストランは「ポニィ」という名前で、地元の食材を生かした旬の味を堪能する事ができます。
レストランでは時間帯によってランチ、カフェメニュー、ディナーを愉しむことができるのですが、ディナーは予約制となっているので注意しましょう。(コンサート開催日は先着順になります)美術作品や劇場でコンサートなどを鑑賞した後は、レストランで美味しい料理に舌鼓を打ってみてはいかがでしょうか。
ミュージアムショップでお土産購入も!
ミュージアムショップにはワインまである #グラントワ #富野由悠季展 pic.twitter.com/E81jaUZ6p3
— イタリア三郎 (@ponk_still) February 23, 2020
グラントワにはレストランだけでなく、ミュージアムショップもあるのでお土産を購入することもできます。お土産ショップは「コン・アモール」といった名前になっており、地元のお土産品やオリジナルグッズを購入する事が可能です。
オリジナルグッズは箸置きやペーパーウエイトなど、日常使いできる物も多いです。箸置きは、グラントワのデザインを手がけた内藤廣氏によるデザインだそうです。
屋根や壁などにも使用されている石州瓦が素材として使用されており、150円というリーズナブルな価格で購入出来ます。グラントワを訪れた記念に、気に入ったお土産を見つけてみてはいかがでしょうか。
島根「グラントワ」の島根県立岩見美術館の見所
ここからは、島根にあるグラントワの、島根県立石見美術館の見所について紹介します。有名な作品も展示されているので、一つずつどういったものがあるかを見ていきましょう。
草間彌生の代表作「南瓜」
石州瓦の屋根がステキなグラントワ。
— みどり (@yotsubacom) July 3, 2016
ここにも、草間さんの南瓜があった❗ pic.twitter.com/Cy26F58eDo
最初に紹介する作品は、草間彌生氏の有名な作品である「南瓜」です。水玉模様が目を引く南瓜の作品は、美術作品にあまり詳しくない方でも知っている方は多いのではないでしょうか。
こちらの作品は美術館の入り口のすぐの場所に展示されています。かなりの大きさで目を引く作品でもあるので、有名な草間氏の南瓜を、まずは間近で鑑賞してみてはいかがでしょうか。
空間コンセプトが異なる展示
島根会場、後期展示はじまりました!
— 富野由悠季の世界展 (@tominoexhibiti1) February 19, 2020
イデオン、エルガイム、ブレンパワードのセル画などが入れ替わっています。その他、ひっそり入れ替わってるモノもありますので、探してみてください……。#富野由悠季の世界 #島根県立石見美術館 #グラントワ pic.twitter.com/9VDUv1NhCW
グラントワの特徴として、A~Dまで展示室が4つある事も特徴である様です。これらの展示室は空間コンセプトが異なっており、Aなら赤茶色の床でアイボリーの壁に、Bは全体が黒でシックな印象の展示室となっています。
黒い部屋はただ落ち着いた雰囲気であるだけでなく、じゅうたんを敷くなどして物音がしにくい様に配慮されているそうです。作品を集中して鑑賞できるように考えられているのだそうで、小さ目の作品などが展示されます。
一番大きな展示室で行われる企画展
前から行きたくてようやく行けたけど、グラントワは企画展が面白いんだよ~!石州の美術館は服飾やサブカル系に強いんだよねぇ pic.twitter.com/WaCyJFR5Xa
— wtk(けゐ) (@wtk48) September 22, 2018
グラントワはA~Dの展示室に分かれていると紹介しましたが、Dの展示室は最も大きく、こちらで企画展が行われています。
展示室Dは室内の仕切りを動かせるなど自由度が高く、企画内容に合った空間を演出することができる様です。「北斎ー永田コレクション名品展」や「富野由悠季の世界」など様々な企画展が開催されており、多くの方に愉しまれています。
グラントワの収蔵品の主な作品
益田の #グラントワ で 森英恵の仕事とスタイル展を鑑賞しました。
— Belta(若林 眞弓 Mayumi) (@blue_belta) June 2, 2015
ささっと #トラベラーズノート に、 #色鉛筆 で。 pic.twitter.com/32dUV9bE2d
定期的に変わる展示室Dの企画展も魅力的ですが、グラントワに収蔵されている作品も素晴らしいものばかりです。どういったものが展示されているのか、順番に紹介します。
森鷗外ゆかりの作品
森鴎外は舞姫などの作品で知られる作家であり、軍医でもありましたが、実は芸術家の方とも親交があったようで、近代美術の発展にも大きくかかわっているとされています。美術館では、黒田清輝や岡田三郎助など森鴎外と交友があった作家の作品を展示しています。森鴎外と現代美術とのかかわりを、作品から感じ取ってみてはいかがでしょうか。
ファッション
美術館に収蔵されているものと言うと絵画や焼き物などが多いですが、グラントワにはファッション作品も多く展示されています。
森英恵氏やイヴ・サンローラン氏など著名な方の作品を始め、ファッション関係の資料や雑誌、美人画などファッションに関連するものを幅広く揃えているのも特徴です。内容はバラエティーに富んでおり、ファッションにあまり興味がない方でも興味を惹かれるものとなっているでしょう。
石見地方の美術
市民とのつながりも大切にしているというグラントワでは、石見地方に関連のある美術作品も収蔵されています。猪の牙に立体彫刻で蜘蛛を表現した「蜘蛛」という作品や、山水人物花鳥図押絵貼屏風などの作品もあります。作品から、石見の歴史や風土を感じてみましょう。
美術館のロビーにあるアートライブラリー
日本でも珍しい、ファッションの展示もあるグラントワ。フリースペースにはこんな雑誌も☆イスに座ってじっくり読書タイム(((o(*゚▽゚*)o))) pic.twitter.com/fajg62LX
— hitomaro (@hitomaro724) October 26, 2011
グラントワの美術館に訪れた際は、ロビーにも注目してみましょう。美術館のロビーにはアートライブラリーがあり、美術や音楽を始め、建築、ファッション関連の資料を自由に読むことができる様です。見ることが出来るのは雑誌などの書物だけでなく、CDやDVDなどもあるのでこちらもぜひチェックしてみてください。
島根「グラントワ」の島根県立いわみ芸術劇場の魅力
様々な芸術作品に出会うことができる美術館に続き、グラントワの島根県立いわみ芸術劇場の魅力についても見ていきましょう。劇場もこだわって造られており、様々な工夫がなされている様です。
国内屈指の設備と機能性に拘る構造
本日は9月の石見公演の打ち合わせ&下見のため、益田市のグラントワに来ています。ここはすごい劇場です。 pic.twitter.com/J7dKexPBQW
— 亀尾佳宏 (@kameo1995) July 28, 2014
グラントワの劇場は、大ホールが1500収容可能と国内でもかなり大型のホールとなっており、機能性も高いものとなっている様です。
壁面は音響のプロフェッショナルの方とも相談して作り上げられたもので、壁のデコボコ一つ一つが反響板の役割を果たしているのだそうです。また、音響面で優れているだけでなく耐震性も有り、防災面でも優れた構造となっています。
小澤征爾氏も絶賛する
国内でも屈指の機能性を誇るグラントワの劇場は、有名指揮者である小澤征爾氏も絶賛したほどとされています。こだわりの劇場で、素敵なひと時を過ごしてみてはいかがでしょうか。
演奏会やミュージカルにコンサートも開催する
斉藤和義さんツアー「風の果てまで」
— 玉田豊夢 (@TomTamada) May 29, 2016
63本目at 島根県芸術文化センター
グラントワ 大ホール。 pic.twitter.com/tAToKjOFR2
これまで多くの演奏会が行われており、アーティストによるライブなども開催されてきました。1500席の大ホールのほかには小ホールもあり、こちらでは映画の上映なども行われています。
座席は舞台が見やすい「千鳥配置」
グラントワの劇場は、舞台が見えやすい様に「千鳥配置」になっている事も特徴です。これは一直線に並ばず、互い違いに配置されている座席のことなのだそうで、前の人の頭と自分の目線がかぶりにくいです。
そのため、背の高い人の後ろでも舞台をしっかり見ることが出来そうです。空調もなんと1席ずつに設置されており、快適にコンサートなどを楽しむ事ができるでしょう。
芸術劇場のキャパシティは?
グラントワの芸術劇場のキャパシティは、大ホールが1500席、小ホールが400席となっています。先ほど紹介したように音響や見やすさにこだわった劇場は奏者の方にも支持されており、様々な音楽家の方が利用しているそうです。
家族連れでもゆっくり公演を楽しめる!
小さいお子さんがいる家庭では、なかなか静かな劇場に足を運ぶのは難しいかもしれません。しかし、グラントワでは、いわみ芸術劇場が主催しているものについては、無料で託児サービスを行っているのだそうです。
全ての公園で行われるサービスでは無いようなので事前の確認は必須ですが、嬉しいサービスであるといえるでしょう。家族連れの方でもゆっくりと公演を楽しむ事ができるので、気になる公演がある方は一度確認してみてはいかがでしょうか。
島根「グラントワ」の料金やアクセス方法
それでは、ここからはグラントワの料金や、アクセス情報などについて紹介します。お得な割引情報や駐車場情報などについても記載しているので、併せてチェックしてみてください。
入館料金や割引について
一般 | 大学生 | 小中高生 | |
企画展 | 1000円 | 600円 | 300円 |
コレクション展 | 300円 | 200円 | 無料 |
企画展 コレクション展セット |
1150円 | 700円 | 300円 |
年間パスポート | 3000円 | 1800円 | 900円 |
上記は、グラントワの美術館の観覧料を一覧にしたものです。企画展・コレクション展はそれぞれどちらかの鑑賞も可能ですが、どちらも鑑賞するのならセットの購入がお得です。
また、年間4回以上来館するのなら年間パスポートを購入した方がお得なので、美術作品が好きな方はパスの購入を検討してみてはいかがでしょうか。また、障がい者手帳を持っている方・ならびにその介助者の方の観覧料は無料となっています。外国籍を有する方は、半額で観覧する事が可能だそうです。
アクセス方法や駐車場について
グラントワにアクセスする際は、電車でのアクセスを考えているならJR益田駅で下車するのが良いでしょう。駅からは、徒歩で15分ほどで到着します。なお、JR益田駅からは石見交通バスも出ています。こちらに5分ほど乗車し、「グラントワ前」で下車すれば簡単にアクセスする事ができるでしょう。
グラントワの基本情報
住所 | 〒698-0022 島根県益田市有明町5−15 |
営業時間 | 9:00~22:00 |
定休日 | 第2火曜・第4火曜、年末年始 |
アクセス | JR益田駅からバスで5分 |
URL | 公式サイト |
島根「グラントワ」で芸術の美しさを間近で感じよう!
益田市にあるグラントワ、箱が良い #テキトーナイト pic.twitter.com/L3Jv4w1Afp
— 雨月ひな (@udzuki_HN) December 28, 2019
今回の記事では、島根の劇場、そして美術館の複合施設であるグラントワについて、その魅力や特徴などにを紹介しました。グラントワには草間彌生氏の南瓜などの有名作品も展示されていますし、音響にこだわった劇場でコンサートなどを楽しむ事もできます。
フランス料理を楽しめるレストランやオリジナルアイテムを購入出来るショップなどもあるので、島根に旅行に来た際はグラントワにも足を運んでみてはいかがでしょうか?