下関「彦島八幡宮」は彦島開拓ゆかりの地!ペトログラフや御朱印を紹介!
彦島の祖河野通次が八幡尊像(武神)が彫られた鏡を見つけ奉納したことにより、この「彦島八幡宮」が創建されました。今回は「彦島八幡宮」についてご紹介します。「彦島八幡宮」はまたペトログラフや夏越祭、花手水でも有名。御朱印やお守りなどの情報と併せてお伝えします。
目次
「彦島八幡宮」の見所や歴史を解説!
ペトログラフや花手水で話題を呼んでいる山口県下関にある「彦島八幡宮」。今回はこちらの「彦島八幡宮」についての見所や歴史を解説していきます。
ペトログラフって何だろう?とご存じない方もいるでしょう。ペトログラフをはじめ、「彦島八幡宮」の歴史深い神事や夏越祭、花手水の理由、御朱印やお守りにはどんなものがあるのか、その詳細をたっぷりとお伝えしていきます。ぜひ、参考にしてみてください。
安産祈願で有名な下関の神社
広島の厳島神社などを始めとする、海辺に鎮座して航海安全などをご利益としている神社は、必ずといって良いほど「安産祈願」でもご利益があります。
家庭での水回りの場所、台所などは女性の場所ともされていますし、水回りの掃除を怠ったりしていると子供ができ難い、流産になりやすいというジンクスが昔からあるように、水にまつわる場所は女性の出産などに関係しているのかもしれませんね。
そういった関係からか、水辺に鎮座している神社も、その母なる海を守る。水を守ると同時に「安産祈願」と繋がるのかもしれません。
「彦島八幡宮」の歴史や祭事
さて、先ずは、「彦島八幡宮」の神事や夏越祭など、その歴史に迫ってみたいと思います。「彦島八幡宮」ではどのような神事が行われ、夏越祭にはどんな歴史があるのか興味が沸きます。さっそく、解説していきます。
彦島八幡宮の歴史について
山口県下関市にある「彦島八幡宮」は江戸時代の武将、徳川家の家臣だった河野通次によって創建されました。この河野通次は彦島近海で漁業を営んでいたのですが、その際に海中に光を見つけます。何かと思いその光るものを拾い上げると、八幡尊像(武神)が裏面に掘られた鏡でした。
これは神からの啓示と思った河野通次は、この鏡が流れ出てきた島、彦島を開拓し、その地に祠を作って鏡を奉納、さらに、大分県宇佐市の宇佐神宮の八幡大神を勧請して御祭神として、航海安全をご利益に造船や漁業関係者に愛される「彦島八幡宮」として定着しました。
あの三菱財閥、船を作った三菱造船の創建者である岩崎弥太郎氏も、この「彦島八幡宮」によくお参りに来ていたとのされています。
別名「子安八幡」と呼ばれる
「彦島八幡宮」また、母なる海を、その航海安全がご利益とされている関係上、別名「子安八幡」とも呼ばれています。ここから「安産祈願」で有名になっていったのでしょう。
夏越祭の「海上渡御」
彦島漁港の「夏越祭」を見て来ました!
— テス湖のテッシー (@Tes_Liner) July 30, 2017
神主を乗せた漁船を先頭に、多くの漁船が列をなして彦島八幡宮に向かいます! pic.twitter.com/iEU3lFTKyU
全国的に有名な「彦島八幡宮」の夏越祭の「海上渡御」、このお祭りを見に全国から毎年多くの人たちが訪れます。「彦島八幡宮」は航海安全、造船や漁業関係者などの御祭神として、今までも多くの造船業、漁業関係者などを見守ってきました。
そんな「夏越祭」の内容ですが、「彦島八幡宮」の御祭神に感謝の印を込めて開かれるお祭りになっています。
特徴的なのは、御祭神が乗っているお神輿を船に積んで航海安全・厄除けを祈願しながら、お神輿を積んである船を囲って、多くの船がパレードするという内容になっています。ぜひ、この船のパレードを見に「夏越祭」の時期に、この「彦島八幡宮」に訪れてみてください。
秋季例大祭の「サイ上リ神事」
「彦島八幡宮」の秋季例大祭「サイ上リ神事」ですが、意味が少し分かりずらいですね。これは、この「彦島八幡宮」の初代祭主であり、彦島の開祖河野通次が、海中で八幡尊像(武神)が裏面に掘られた鏡を拾い上げるその様子を神事として行っているものです。
同氏がこの鏡を拾い上げる時に「サァ揚がらせ給え」といった言葉が訛ったのが、この「サイ上リ」になり、そのまま神事になったとされています。
この神事が主としてやることは、子供たちが羽織袴姿で舞を舞い、その後、鎧兜をつけた武士が海中から鏡を拾い上げるという舞を舞います。ぜひ、一度、そんな舞台を観に行ってみてください。
無形民俗文化財に指定
「彦島八幡宮」の秋季例大祭「サイ上リ神事」ですが、無形民俗文化財に指定されていて、そのことから、この神事が行われるときは「彦島八幡宮」の創祀に関わったとされる子孫たちが全国から集まって、行事を行うそうです。興味深いですね。
「彦島八幡宮」境内の見所は?
さて、ここからは「彦島八幡宮」の境内の見所をご紹介します。全国的に有名なペトログラフや花手水など、その由来をお伝えしていきます。
①ペトログラフ
あさ、から #彦島八幡宮 の #ペトログラフ 見てきた〜。 pic.twitter.com/9SZDBEIMQm
— 入口 ツカサ (@Tukasa11101209) January 9, 2020
「彦島八幡宮」の見所、最初にご案内するのは、この「彦島八幡宮」の名を全国に知らしめたといっても良いのではないでしょうか。「ペトログラフ」です。
古代四大文明というのを習ったことや、聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。人類が誕生して初めてできた文明のことです。今のイラク辺りにあるメソポタミア文明、エジプトにあるエジプト文明などです。
「ペトログラフ」は、そのメソポタミア文明の時代、シュメール文字というのを使っていたのですが、その文字を岩盤に書いて残っているもののことを指します。一説によると、日本人の先祖は、今のイラク辺りの人たちがシルクロードを通ってこの日本に辿り着いたとされています。興味深いですね。ひょっとしたらその仮説、正しいのかもしれません。
②泳ぐ岩
続いてご紹介する「彦島八幡宮」の見所ですが、この下関の彦島には造船所がたくさんありますが、その造船所の作業中に岩が動くとして祟られているのではと恐れられ、この「彦島八幡宮」に奉納されたようです。岩が動くことに関してぴんときませんが、当時目撃した造船所の方たちの恐怖は並々ならぬものだったのでしょう。
③霊木弓立松
つづいては「霊木弓立松」です。この松が「霊木弓立松」と呼ばれるようになったのは、第十四代仲哀天皇が、自分の弓をこの松の木に立て掛けていたことからそう呼ばれるようになったそうです。この第十四代仲哀天皇、背がかなり高く、その持っている弓を立てかけるのにちょうど良かったサイズが、この松だったといわれています。
④花手水
彦島八幡宮 pic.twitter.com/Ued9NHubDp
— つづら(ハツヤ) (@tsuzrararara) August 14, 2020
つづいての見所ですが、「花手水」です。季節の花を手水場所に浮かべているその様子がとても美しく、「彦島八幡宮」の参拝客の心を満たしてくれます。この「花手水」ですが、神社の宮司の意向から、参拝者が必ず訪れる手水場所に「花を添えて元気になってもらおう。」と花を添えたことから始まったようです。
春には桜が美しいスポットに!
桜〜満開-彦島八幡宮- pic.twitter.com/Gckzo7Xd
— yu-minn (@baboyumiko) April 4, 2012
花手水が美しい「彦島八幡宮」ですが、春、桜が咲くころの季節になると、ソメイヨシノを始めとする桜たちが、美しいその姿を披露してくれます。その様子も人気として、桜門としてこの「彦島八幡宮」の見所となっています。
「彦島八幡宮」の御朱印やお守り情報
「彦島八幡宮」の歴史や見所をご紹介したところで、「彦島八幡宮」のご利益を持って帰りましょう。つづいてご紹介するのは、「彦島八幡宮」の御朱印やお守りです。
彦島八幡宮の御朱印
彦島の彦島八幡宮(福浦金比羅も同宮司さんなので彦島八幡様でもらえる)の御朱印の文字が美しいわー
— q.k (@st_jerome_qk) March 3, 2019
書き置きものではなく手書きです。 pic.twitter.com/qTF73cZdhv
「彦島八幡宮」の御朱印は4種類あって、通常のものから六角の押印がされているもの、船舶、航海安全の神社なので、船にかかわる神社の御朱印。そして、ペトログラフの御朱印になります。その初穂料は本宮500円、その他は300円になっています。
祭事限定の御朱印も有
また、祭事限定の御朱印もあるので、お気に入りの祭事などの御朱印も手に入れることができます。詳細は神社のほうにお問い合わせください。
彦島七神社めぐりに挑戦!
この「彦島八幡宮」のある下関市には彦島七神社めぐりというものがあって、「彦島八幡宮」は一番目にめぐる神社になっています。ぜひ、この彦島七神社めぐりで、7つの神様7つの神社の御朱印を手に入れましょう。
彦島八幡宮のオリジナル御朱印帳
「彦島八幡宮」にはオリジナル御朱印帳があってとても人気。無形民俗文化財に指定されている秋季例大祭「サイ上リ神事」と「彦島八幡宮」の見所桜門の2種類があります。いずれも初穂料は2000円になっています。
彦島八幡宮のお守り
出勤前に彦島八幡宮へお参りに(^人^)
— ちょこばなな (@chocobanana328) January 2, 2017
今年も安全運転で🚗💨 pic.twitter.com/TD6kxNSS19
つづいてはお守りですが、「彦島八幡宮」には「厄除け・安産・縁結び」などの通常のお守りのほかにペトログラフに願いをかなえてもらうためのお守りと、全部で8種類あります。どんな願い事を叶えたいのか、ぜひ、お守りを手に取って「彦島八幡宮」に願掛けをしてみてください。
「彦島八幡宮」のアクセス&駐車場情報
たくさんの魅力のつまった「彦島八幡宮」。その神社にはどのようなルートで行ったらよいのでしょうか。ここからは「彦島八幡宮」までのアクセスをご紹介していきます。ご覧ください。
アクセス情報
「彦島八幡宮」の最寄り駅はJR下関駅、そこからバスでおよそ15分ほどですので、徒歩だとすこし遠いですね。ただ、徒歩でも行けない距離ではありません。その日の交通情報で車で行くか公共機関で行くか選んで行ってみましょう。
駐車場は?
さて、車で訪れる場合に一番重要なのは駐車場があるかどうかです。「彦島八幡宮」には無料の駐車場がありますので車で訪れても大丈夫ですが、ただ、夏越祭などの恒例の行事の時期に訪れたい場合は満車になっている可能性は十分考えられますので、そういった時期は公共機関を利用することをおすすめします。
彦島八幡宮の基本情報
スポット名 | 彦島八幡宮 |
住所 | 山口県下関市彦島迫町5-12-9 |
営業時間 | 7:30-17:00 開門時間:4:00~17:00 祈願受付:8:30~16:30 |
定休日 | 年中無休 |
料金 | 拝観無料 |
アクセス | JR下関駅からバス約15分 |
駐車場 | あり 駐車場料金無料 |
URL | 公式サイト |
下関の名所「彦島八幡宮」へ是非参拝に!
彦島八幡宮でした〜 pic.twitter.com/ZrN1hrfBWH
— ちょこばなな (@chocobanana328) January 3, 2020
太古の歴史と秘密がつまった「彦島八幡宮」。ペトログラフがこの地で見つかるなんて、その魅力のミステリーさは、他の神社とはちょっと次元が違っているように思えます。海中に落ちていた八幡尊像(武神)の鏡を発見したことにより開拓された「彦島」と「彦島八幡宮」、その魅力は無限です。
下関に訪れたら一度は足を運んでみたいものです。それだけ価値のある神社ではないかと思います。ぜひ、「彦島八幡宮」に、太古のロマンと歴史を感じに訪れてみましょう。